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第七夜 冒険者組合と僕
《07-5》
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††
組合の中は騒然となった。
何しろアリサがいきなりカウンターを破壊したのだ。
10センチ厚の1枚板を拳固で一発とか、流石です。僕はあれで殴られたんですね。僕の頭蓋骨って頑丈だな~。
「わぁぁっ!」「アリサさん」「落ち着いて下さい。」
事務員達が慌てて居る。
「ふざけてんじゃねぇぞっ!」
数人の事務員がアリサの暴挙を止めようと集まるが、アリサの怒気に押されて近寄ることも出来ないでいる。
「私達はなぁ、命を張ってるんだよ。モンスターと命張って戦ってんだ!てめぇ達事務屋とは違うんだ!」
アリサは事務員達に怒鳴りつける。その語気だけで空気が震えていた。レベルの低い冒険者等、距離を置いているというのに身体が痺れてしまっているかも知れない。
「アリサさん、落ち着いて。」
事務員達は気圧されこそすれど、まだ耐えられるようだ。流石だね。
「黙れぇぇぇ、おめえらがいい加減なデータを寄越したせいで、私の仲間が死んだんだ!」
「データが、間違っていた、と」
「あのヴェンテゴは討ち取った、だけどなぁ、奴はLV.90なんかじゃなかった。」
「え、え、レベルが、違っていましたか、それじゃもっと弱かったと?」
「ふ・ざ・け・る・なぁ!」
うわぁ、激怒してる、闘気が思い切り吹き上がって窓ガラスがふっとんで、部屋のなかは台風みたいに暴風が吹き荒れてる。
あっちこっちから悲鳴やらなにやら、中は阿鼻叫喚状態。アリサのマジギレ、狭いところでハイレベルの冒険者が本気を出すとこうなるわけね。こういうのは戦闘の時だけにして欲しいね。
僕が思わず後退るほどの圧力に、周囲の冒険者達だってほとんどがビビってるよ。レベルの低い奴らなんて椅子から転がり落ちてるし、ひっくり返ってる奴も少なくない。
「奴は、あのヴェンテゴはLV.118だ。」
「118っ!!」
アリサの声に女事務員は驚きを露わに青褪めた。酒場の冒険者達も動揺を隠せず、ざわめきが起きる。
冒険者やら事務員やらは、顔色を変えて驚いてる。
「わかるかぁ、私らはなぁ、めったにお目に掛かれないLV.100超えの怪物とやりあってきたんだ。それがどういう結果を生むかわかるかぁ!」
「「「「ひ、ひぃぃぃっ」」」」
ああもう事務員達も転がりだしたよ。アリサ、凄まじすぎ。仲間が死んだからな、悲しみが怒りに変わってるのはわかるけど、狭いところではやって欲しくない。
「ここで騒ぎを起こすんじゃない、アリサ。」
アリサの怒りの暴風を遮るよに、声がした。
見れば事務方の座る奥の扉が開いて、何やらやたらと眼力の強い中年の男が立っている。
「ザァラァキィィィ!」
アリサもそれに気づき、中年の男を睨みつけた。今にも襲いかかりそうだ。
「落ち着けアリサ。此処ではなんだ、私の部屋に来い。」
中年男の静かな声に、アリサの闘気がゆっくりと収まっていく。
あの眼力の凄いおじさんとアリサはどこかへ行ってしまった。
僕も一緒に行こうとしたけど『あんたが来るとややっこしくなるから』と待ってろと言われ、お金を少し渡された。
酒場で何か飲んでろ、と言うことらしい。
も~アリサったら、なんで僕をこんな雰囲気悪い場所に置いていくのさ。こんな粗野なところに僕を残しても困るんだけど。とりあえずジュースでも飲もうかな。
「よう可愛い嬢ちゃん」
ん、誰だこいつ。
ジュースを頼みに行こうとしたら、僕の目の前に背の高いごつい奴が立ち塞がった。頭1つ以上大きいな。
浅黒い肌にスキンヘッドで筋肉隆々、うーん、どっかで見たな。うん、見たぞ。"ビースト"とかの異名をとってた、ガタイが凄い割に弱かったプロレスラーだか格闘家だか忘れたけど、アイツにそっくりだ。
「お嬢ちゃん、どこいくんだい?」
似非ビーストが顔を下げて、僕を舐める様に覗き込んで見ている。ぶっちゃけキモいんですけど。
「ジュース、注文、いく。」
「へへへ、お~、ジュースかぁ、可愛いねぇ。どうよ俺たちと遊ぼうぜぇ。ジュースなんざいくらでも奢ってやるぜぇ。」
おいおいおい、可愛いのは認めるけど、勘弁してよ。なんで僕がスキンヘッドのおっさんと遊ばないといけないのさ。僕はお前みたいなむさ苦しいオヤジは嫌いなんだ。こっち見るな。
「……いらない、お金、アリサに貰った。」
立ち塞がるでかい冒険者を見上げ、睨みつけた。
「かぁ~そんな可愛い顔で睨まれるとゾクゾクしてきちゃうぜ。一緒にいいコトして遊ぼうぜぇ。」
小汚い手が伸びてきたので、その手を軽く躱してすり抜けようとすると、髭面の中年に立ち塞がられた。変質者ですか?
「まあ待てって、逃げるなよぉ?」
ニタリと笑った男が僕に掴みかかる。
「うざっ」
ちょっとムカついた僕は、男の伸ばした手を平手で弾き飛ばした。バシンッと音がして、太くごつい手がはじけ飛ぶ。
「ってぇ!何つー力だ。腕が痺れちまった。」
おっさん腕を抑えて顰めっ面してる。そこまで力入れてないぞ?
「なにやってやがんだ、ちっとどけ。」
「っなぁ、生意気なガキメスがぁ。」
「ほれほれ、逃げてんじゃねーよ。たっぷり可愛がってやるからよぉ。」
後ろから僕を羽交い締めにしようと、掴みかかる大男。腕が僕の身体に巻き付く前に、僕は床を軽く蹴りあげ宙に舞い上がる。スカートをひらりと翻して、大男の頭に踵を落としてあげた。パンティが見えたかもだけど、気にしない。
「ウ@”っ」
いい感じで決まったかな。大男がなんか変な声を出して床に沈んだ。
「な、なんだこのガキっ!」
さっきのおっさんが後ろでなんか云ってる。ついでだからもう一度跳び上がって、顔に回し蹴りっと。
カーンッ
「げぁっ」
いい感じに顎にヒット。革のブーツだからいい音したし、ちっと痛かったかな?
首が変な方向を向いて、白目になったおっさんが床を転がっていった。モンスター相手だったら、ここからナイフで首を……
いやいや、こんなオッサン喰いたくも無いや。
一応こいつら二足歩行だし、人間じゃないけど人間っぽいし、食べる対象じゃないよね。だいぶん加減したから死んじゃいないと思うけど、しばらく起きて来ないだろうね。
「嘘だろ、カイゼルとゴライが一発で倒されたぞ。」
「なんだあの小娘、いったいどんな蹴りしてやがんだ。」
「カイゼルはLV.82だぞ、ゴライだってLV.80だし、」「だいたいあいつらA級ランクの冒険者だぞ」「あの小娘バケモンか!」
なんか騒いでるけど僕には関係ない。関係有るかもしれないけど関係ない。だいたい油断してる奴が悪い。てか邪魔する奴が悪い。それに僕は小娘じゃないやいっ!
「てめぇぇぇえっ!」
また誰かが叫んでる。ん~さっきアリサに暴言を吐いてた仲間だな。こいつらも纏めて大人しくさせておくか。
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組合の中は騒然となった。
何しろアリサがいきなりカウンターを破壊したのだ。
10センチ厚の1枚板を拳固で一発とか、流石です。僕はあれで殴られたんですね。僕の頭蓋骨って頑丈だな~。
「わぁぁっ!」「アリサさん」「落ち着いて下さい。」
事務員達が慌てて居る。
「ふざけてんじゃねぇぞっ!」
数人の事務員がアリサの暴挙を止めようと集まるが、アリサの怒気に押されて近寄ることも出来ないでいる。
「私達はなぁ、命を張ってるんだよ。モンスターと命張って戦ってんだ!てめぇ達事務屋とは違うんだ!」
アリサは事務員達に怒鳴りつける。その語気だけで空気が震えていた。レベルの低い冒険者等、距離を置いているというのに身体が痺れてしまっているかも知れない。
「アリサさん、落ち着いて。」
事務員達は気圧されこそすれど、まだ耐えられるようだ。流石だね。
「黙れぇぇぇ、おめえらがいい加減なデータを寄越したせいで、私の仲間が死んだんだ!」
「データが、間違っていた、と」
「あのヴェンテゴは討ち取った、だけどなぁ、奴はLV.90なんかじゃなかった。」
「え、え、レベルが、違っていましたか、それじゃもっと弱かったと?」
「ふ・ざ・け・る・なぁ!」
うわぁ、激怒してる、闘気が思い切り吹き上がって窓ガラスがふっとんで、部屋のなかは台風みたいに暴風が吹き荒れてる。
あっちこっちから悲鳴やらなにやら、中は阿鼻叫喚状態。アリサのマジギレ、狭いところでハイレベルの冒険者が本気を出すとこうなるわけね。こういうのは戦闘の時だけにして欲しいね。
僕が思わず後退るほどの圧力に、周囲の冒険者達だってほとんどがビビってるよ。レベルの低い奴らなんて椅子から転がり落ちてるし、ひっくり返ってる奴も少なくない。
「奴は、あのヴェンテゴはLV.118だ。」
「118っ!!」
アリサの声に女事務員は驚きを露わに青褪めた。酒場の冒険者達も動揺を隠せず、ざわめきが起きる。
冒険者やら事務員やらは、顔色を変えて驚いてる。
「わかるかぁ、私らはなぁ、めったにお目に掛かれないLV.100超えの怪物とやりあってきたんだ。それがどういう結果を生むかわかるかぁ!」
「「「「ひ、ひぃぃぃっ」」」」
ああもう事務員達も転がりだしたよ。アリサ、凄まじすぎ。仲間が死んだからな、悲しみが怒りに変わってるのはわかるけど、狭いところではやって欲しくない。
「ここで騒ぎを起こすんじゃない、アリサ。」
アリサの怒りの暴風を遮るよに、声がした。
見れば事務方の座る奥の扉が開いて、何やらやたらと眼力の強い中年の男が立っている。
「ザァラァキィィィ!」
アリサもそれに気づき、中年の男を睨みつけた。今にも襲いかかりそうだ。
「落ち着けアリサ。此処ではなんだ、私の部屋に来い。」
中年男の静かな声に、アリサの闘気がゆっくりと収まっていく。
あの眼力の凄いおじさんとアリサはどこかへ行ってしまった。
僕も一緒に行こうとしたけど『あんたが来るとややっこしくなるから』と待ってろと言われ、お金を少し渡された。
酒場で何か飲んでろ、と言うことらしい。
も~アリサったら、なんで僕をこんな雰囲気悪い場所に置いていくのさ。こんな粗野なところに僕を残しても困るんだけど。とりあえずジュースでも飲もうかな。
「よう可愛い嬢ちゃん」
ん、誰だこいつ。
ジュースを頼みに行こうとしたら、僕の目の前に背の高いごつい奴が立ち塞がった。頭1つ以上大きいな。
浅黒い肌にスキンヘッドで筋肉隆々、うーん、どっかで見たな。うん、見たぞ。"ビースト"とかの異名をとってた、ガタイが凄い割に弱かったプロレスラーだか格闘家だか忘れたけど、アイツにそっくりだ。
「お嬢ちゃん、どこいくんだい?」
似非ビーストが顔を下げて、僕を舐める様に覗き込んで見ている。ぶっちゃけキモいんですけど。
「ジュース、注文、いく。」
「へへへ、お~、ジュースかぁ、可愛いねぇ。どうよ俺たちと遊ぼうぜぇ。ジュースなんざいくらでも奢ってやるぜぇ。」
おいおいおい、可愛いのは認めるけど、勘弁してよ。なんで僕がスキンヘッドのおっさんと遊ばないといけないのさ。僕はお前みたいなむさ苦しいオヤジは嫌いなんだ。こっち見るな。
「……いらない、お金、アリサに貰った。」
立ち塞がるでかい冒険者を見上げ、睨みつけた。
「かぁ~そんな可愛い顔で睨まれるとゾクゾクしてきちゃうぜ。一緒にいいコトして遊ぼうぜぇ。」
小汚い手が伸びてきたので、その手を軽く躱してすり抜けようとすると、髭面の中年に立ち塞がられた。変質者ですか?
「まあ待てって、逃げるなよぉ?」
ニタリと笑った男が僕に掴みかかる。
「うざっ」
ちょっとムカついた僕は、男の伸ばした手を平手で弾き飛ばした。バシンッと音がして、太くごつい手がはじけ飛ぶ。
「ってぇ!何つー力だ。腕が痺れちまった。」
おっさん腕を抑えて顰めっ面してる。そこまで力入れてないぞ?
「なにやってやがんだ、ちっとどけ。」
「っなぁ、生意気なガキメスがぁ。」
「ほれほれ、逃げてんじゃねーよ。たっぷり可愛がってやるからよぉ。」
後ろから僕を羽交い締めにしようと、掴みかかる大男。腕が僕の身体に巻き付く前に、僕は床を軽く蹴りあげ宙に舞い上がる。スカートをひらりと翻して、大男の頭に踵を落としてあげた。パンティが見えたかもだけど、気にしない。
「ウ@”っ」
いい感じで決まったかな。大男がなんか変な声を出して床に沈んだ。
「な、なんだこのガキっ!」
さっきのおっさんが後ろでなんか云ってる。ついでだからもう一度跳び上がって、顔に回し蹴りっと。
カーンッ
「げぁっ」
いい感じに顎にヒット。革のブーツだからいい音したし、ちっと痛かったかな?
首が変な方向を向いて、白目になったおっさんが床を転がっていった。モンスター相手だったら、ここからナイフで首を……
いやいや、こんなオッサン喰いたくも無いや。
一応こいつら二足歩行だし、人間じゃないけど人間っぽいし、食べる対象じゃないよね。だいぶん加減したから死んじゃいないと思うけど、しばらく起きて来ないだろうね。
「嘘だろ、カイゼルとゴライが一発で倒されたぞ。」
「なんだあの小娘、いったいどんな蹴りしてやがんだ。」
「カイゼルはLV.82だぞ、ゴライだってLV.80だし、」「だいたいあいつらA級ランクの冒険者だぞ」「あの小娘バケモンか!」
なんか騒いでるけど僕には関係ない。関係有るかもしれないけど関係ない。だいたい油断してる奴が悪い。てか邪魔する奴が悪い。それに僕は小娘じゃないやいっ!
「てめぇぇぇえっ!」
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