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第六夜 僕と城塞都市スワ
《06-1》
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††
その年、その世代の人間は、三度目の世界を巻き込んだ大きな戦いを経験した。より強力な破壊兵器をもった敵戦闘員により、世界各地で数億人の犠牲が払われた。それでもなお戦いは収まることはなかった。
国対国の戦いではなく、宗教対世界の戦い。
中東の一国と欧米諸国が始めたこの戦いは、やがて世界中を巻き込み、数十年の長きに渡り数えきれぬほどの人々の犠牲の上に続いていた。
殺戮のための殺戮は世界中を恐怖に陥れ、疑心暗鬼に走らせた。
公共機関に乗った時、イベント観戦の時、そして買い物をしている時、政府の人間にかかわらず、無垢の民が次々と狙われた。いつ隣人がテロリストとなるのか、その世界に平和な場所はなくなった。
テロリストは容赦無く断罪された、民間の手によって。世界中が局地戦の様相を呈していく。
それが神の名を名乗る兵士たちの望みだったのか、世界中が戦火に包まれ、十数億の人々が地に還っていった。
疲弊した世界の上で、それでもなお人間は前に進むことを辞めなかった。戦争が過熱化すればするほど、先端科学は進歩した。
人工知能の開発により、全てが自動化された無人兵器や、ハッキングを不可能とするために、量子電脳が開発された。さらに石油燃料に頼らない超高効率化された太陽発電システムとエネルギー化システム。また核融合炉の実用化、そしてマイクロマシン、自動複製可能なナノマシン等の技術が現実となった。
戦争は人間の先端科学の進化を促進させる。
それでも対テロ戦争は終わることはなく、毎日の様に世界各地で多くの人々が犠牲になっていた。地球上に平和な世界は無くなった。
そんな剣呑な情勢の中、超大国の対テロ戦争への予算が大幅に削られる事態が起きた。
ある発見が超大国にとって、対テロ戦争以上のプライオリティをもたせた。それは何れやってくる、全人類を巻き込んだ地球規模の大災害のための準備だった。
2121年、地球軌道に近づく隕石が発見され、2666MN13と名付けられた。太陽圏外から飛来した2666MN13は、第三宇宙速度、凡そ18キロメートル/秒(約64,800キロ)で地球へ接近し、衝突する確率が97%であることが解った。
隕石の直径は推定最長40キロメートル。仮に地球に直撃した場合の被害は、直径400から500キロメートルのクレーターを穿ち、衝突の衝撃は地軸を狂わせる。超巨大津波が内陸部数百キロまでも呑み込み、衝突の際に巻き上げられた地殻や土砂は成層圏にまで到達し、世界中を覆い尽くすこととなる。
その後世界は熱い土砂の雲に遮られた"衝突の冬"、長い氷河期が世界を襲うのだ。
衝突時に生物の5割が死滅し、後に来る氷河期により人類の大半は絶滅すると予測された。
そして運命の日。
巨大隕石は地球に舞い降りた。まず大気圏に突入した衝撃で爆発し、北半球に無数の破片を撒き散らした。数十メートルから数百メートル規模の小型隕石が世界各地の都市に降り注ぎ破壊の嵐が巻き起こるなか、2666MN13は何度かの小爆発を繰り返し、最後には4つに分離し日本列島九州、朝鮮半島北部、中華連邦、黄海沖に最大長5キロメートルから20キロメートルに及ぶ4つの巨大な隕石が落下した。
人類滅亡の戯曲が奏でられたのだ。
夢……かな。
人類滅亡?
よく解らない……
幌の隙間から陽の光が挿しこんで来きた。
どうやら朝が来たようだ。目を開けると幌の向こうには、アリサの顔が見えた。
なんだろう、へんな夢を見たような気分だけど、よく思い出せない。まあいいや。
「にゃぁ?」
僕の腕の中でビャクが「どうした?」って顔をして見ている。うーん、今までと違う。いつもはビャクの毛皮の中に埋もれていたのに、こんな小さなビャクを腕の中に抱きしめてるなんて不思議な気分だ。
「おはよっ!」
僕が声をかけると、アリサは少しこちらに顔を向けてクスッと笑った。
「おはよ、よく寝てたみたいね。」
アリサの声は静かで、顔には少し疲れが見えている。やっぱ夜を徹して馬車を走らせていたのだから、疲労が溜まっているのだろう。
「もうすぐ街に着くよ。」
「街っ!」
僕は思わず声を上げてしまった。
アリサの向うに見たこともない壁に気づいたからだ。寝ぼけ眼だったけど、初めて見る大きな壁に、眼がはっきりと覚めてしまった。
「にゃ~」
僕の背中にビャクがじゃれついてくる、そのまま僕は、御者台へ小走りに向かうと、アリサの隣に腰掛けた。
「目覚めは良さそうね?」
アリサが僕を見るとクスッと笑った。
「うん、起きた。」「にゃ~」
アリサに挨拶するとビャクが僕の膝の上に乗って「ぐるるる」と笑顔で喉を鳴らした。
「あれ、大きいの、壁、町?」
僕は雪原の向うにそそり勃つ壁を見て、ワクワクしていた。
「そうよ、壁の向こうが私の生まれた街、スワよ。」
「大きい、すっごく、大きい」
雪が積もった高い大きな壁がどこまでも続いていて、果てがよく解らない。なんとなく丸みを帯びてるようだから、どこかで曲がっているのかもしれないけど、それでも何十メートルも先だ。それに壁の向こうに建物が朝靄に霞んで建っているのが見えた。さぁ、ネクスのいう未来都市か、それとも異世界都市か。
「すごい、未来都市来るかーっ」
「え?未来?」
僕の発した言葉にアリサが首をかしげてるけど、僕はそれに構わず、じっと雪の積もる街壁を見つめていた。
アリサが言うにはこの街は、城塞都市スワと言うそうだ。人口は10万人を超える人が暮らしているっていうけど、10万人ってどのくらいなんだろう。想像も出来ないや。
壁の一部に高さ5メートル位の舎利塔が左右に建つ、門があった。門には数人の鉄鎧と槍で武装した兵士が居る。一応警備をしてるのかな。朝早くからご苦労さまです。
武装兵士は馬車を一瞥するけど、特に止められる雰囲気もなくて、アリサは軽く手をふって馬車は壁門へと入って行った。
よく異世界物とかだと、門でいろいろあるのに、ここの警備は割りと緩いんだね。あれで警備してるの?なんか一応居るだけって感じなんだけど。
《監視システムに侵入し、一時的に監視機能を停止させました。》
ちょっとまって、なにそれ。
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その年、その世代の人間は、三度目の世界を巻き込んだ大きな戦いを経験した。より強力な破壊兵器をもった敵戦闘員により、世界各地で数億人の犠牲が払われた。それでもなお戦いは収まることはなかった。
国対国の戦いではなく、宗教対世界の戦い。
中東の一国と欧米諸国が始めたこの戦いは、やがて世界中を巻き込み、数十年の長きに渡り数えきれぬほどの人々の犠牲の上に続いていた。
殺戮のための殺戮は世界中を恐怖に陥れ、疑心暗鬼に走らせた。
公共機関に乗った時、イベント観戦の時、そして買い物をしている時、政府の人間にかかわらず、無垢の民が次々と狙われた。いつ隣人がテロリストとなるのか、その世界に平和な場所はなくなった。
テロリストは容赦無く断罪された、民間の手によって。世界中が局地戦の様相を呈していく。
それが神の名を名乗る兵士たちの望みだったのか、世界中が戦火に包まれ、十数億の人々が地に還っていった。
疲弊した世界の上で、それでもなお人間は前に進むことを辞めなかった。戦争が過熱化すればするほど、先端科学は進歩した。
人工知能の開発により、全てが自動化された無人兵器や、ハッキングを不可能とするために、量子電脳が開発された。さらに石油燃料に頼らない超高効率化された太陽発電システムとエネルギー化システム。また核融合炉の実用化、そしてマイクロマシン、自動複製可能なナノマシン等の技術が現実となった。
戦争は人間の先端科学の進化を促進させる。
それでも対テロ戦争は終わることはなく、毎日の様に世界各地で多くの人々が犠牲になっていた。地球上に平和な世界は無くなった。
そんな剣呑な情勢の中、超大国の対テロ戦争への予算が大幅に削られる事態が起きた。
ある発見が超大国にとって、対テロ戦争以上のプライオリティをもたせた。それは何れやってくる、全人類を巻き込んだ地球規模の大災害のための準備だった。
2121年、地球軌道に近づく隕石が発見され、2666MN13と名付けられた。太陽圏外から飛来した2666MN13は、第三宇宙速度、凡そ18キロメートル/秒(約64,800キロ)で地球へ接近し、衝突する確率が97%であることが解った。
隕石の直径は推定最長40キロメートル。仮に地球に直撃した場合の被害は、直径400から500キロメートルのクレーターを穿ち、衝突の衝撃は地軸を狂わせる。超巨大津波が内陸部数百キロまでも呑み込み、衝突の際に巻き上げられた地殻や土砂は成層圏にまで到達し、世界中を覆い尽くすこととなる。
その後世界は熱い土砂の雲に遮られた"衝突の冬"、長い氷河期が世界を襲うのだ。
衝突時に生物の5割が死滅し、後に来る氷河期により人類の大半は絶滅すると予測された。
そして運命の日。
巨大隕石は地球に舞い降りた。まず大気圏に突入した衝撃で爆発し、北半球に無数の破片を撒き散らした。数十メートルから数百メートル規模の小型隕石が世界各地の都市に降り注ぎ破壊の嵐が巻き起こるなか、2666MN13は何度かの小爆発を繰り返し、最後には4つに分離し日本列島九州、朝鮮半島北部、中華連邦、黄海沖に最大長5キロメートルから20キロメートルに及ぶ4つの巨大な隕石が落下した。
人類滅亡の戯曲が奏でられたのだ。
夢……かな。
人類滅亡?
よく解らない……
幌の隙間から陽の光が挿しこんで来きた。
どうやら朝が来たようだ。目を開けると幌の向こうには、アリサの顔が見えた。
なんだろう、へんな夢を見たような気分だけど、よく思い出せない。まあいいや。
「にゃぁ?」
僕の腕の中でビャクが「どうした?」って顔をして見ている。うーん、今までと違う。いつもはビャクの毛皮の中に埋もれていたのに、こんな小さなビャクを腕の中に抱きしめてるなんて不思議な気分だ。
「おはよっ!」
僕が声をかけると、アリサは少しこちらに顔を向けてクスッと笑った。
「おはよ、よく寝てたみたいね。」
アリサの声は静かで、顔には少し疲れが見えている。やっぱ夜を徹して馬車を走らせていたのだから、疲労が溜まっているのだろう。
「もうすぐ街に着くよ。」
「街っ!」
僕は思わず声を上げてしまった。
アリサの向うに見たこともない壁に気づいたからだ。寝ぼけ眼だったけど、初めて見る大きな壁に、眼がはっきりと覚めてしまった。
「にゃ~」
僕の背中にビャクがじゃれついてくる、そのまま僕は、御者台へ小走りに向かうと、アリサの隣に腰掛けた。
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アリサが僕を見るとクスッと笑った。
「うん、起きた。」「にゃ~」
アリサに挨拶するとビャクが僕の膝の上に乗って「ぐるるる」と笑顔で喉を鳴らした。
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僕は雪原の向うにそそり勃つ壁を見て、ワクワクしていた。
「そうよ、壁の向こうが私の生まれた街、スワよ。」
「大きい、すっごく、大きい」
雪が積もった高い大きな壁がどこまでも続いていて、果てがよく解らない。なんとなく丸みを帯びてるようだから、どこかで曲がっているのかもしれないけど、それでも何十メートルも先だ。それに壁の向こうに建物が朝靄に霞んで建っているのが見えた。さぁ、ネクスのいう未来都市か、それとも異世界都市か。
「すごい、未来都市来るかーっ」
「え?未来?」
僕の発した言葉にアリサが首をかしげてるけど、僕はそれに構わず、じっと雪の積もる街壁を見つめていた。
アリサが言うにはこの街は、城塞都市スワと言うそうだ。人口は10万人を超える人が暮らしているっていうけど、10万人ってどのくらいなんだろう。想像も出来ないや。
壁の一部に高さ5メートル位の舎利塔が左右に建つ、門があった。門には数人の鉄鎧と槍で武装した兵士が居る。一応警備をしてるのかな。朝早くからご苦労さまです。
武装兵士は馬車を一瞥するけど、特に止められる雰囲気もなくて、アリサは軽く手をふって馬車は壁門へと入って行った。
よく異世界物とかだと、門でいろいろあるのに、ここの警備は割りと緩いんだね。あれで警備してるの?なんか一応居るだけって感じなんだけど。
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