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第4夜 烈風狩猟団壊滅
《04-5》
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††
《アリサ視点》
そんな事があるのだろうか。ヴェンテゴを拳だけでふっ飛ばしたとはいえ、小さな少女がヴェンテゴと睨み合うなんて。そもそも何故ヴェンテゴは襲って来ないのだろう。
例えがまるで当てはまらず滑稽なのだが、その姿はまるで蛇に睨まれた蛙のように見えた。もちろん少女は蛇なのだが……
我が眼を疑う光景についつい引込まれてしまうが、私は思い直すように雪の中を機械弩弓を探し、引きずり出した。
重みが手にずしりと加わり、何年も一緒に戦ってきた信頼する相棒地獄の炎によって、私は再び闘争心を湧き上がらせた。
「はぁぁぁぁぁ!!」
「GYOAAAAAHHHHHHHHH!!!!」
少女が激しく吐息を吐き出したかと思うと、ヴェンテゴもまた咆哮を上げ、意を決したかのように少女に襲いかかる。それを少女は身動き一つせずに睨みつけていた。
まるでこれから一騎打ちをするかのように。
「いったいなんなのこの子!」
私は少女を凝視した。
少女の身体が燃え上がるような白い光を放ち包み込んだ。
「あれは、闘気……でも」
少女が発したのは闘気に違いない。でもあんなにも凄い闘気を見たのは、ガリオンくらいだろう。いやガリオンよりも凄いかもしれない。
少女が行ったのは"身体強化術"だ。またはそれに近い何か。
己の肉体を武器とする武闘系の冒険者がよく使う術なんだけど、武闘系で無くても、レベルの高い冒険者なら使えることは使える。私だって使えるけど、でもあんな凄いのは見たこと無い。
少女から放たれた闘気、燃え上がる様な白い光は桁違いだ。
白き光に包まれた少女は、背中まで垂れた黒髪を風に揺らす様に靡かせ、襲い来る尻尾をあっさりと避け、ヴェンテゴの牙を掻い潜り腹の下に潜り込んだ。
ヴェンテゴがそれに反応し、強靭な脚で素早く横っ飛びになると同時に、少女もまた地を蹴り上げ破龍を追って弾丸のように突き進み、いつのまにか手にしたナイフを破龍に向けて突き刺した。
魔力が注ぎ込まれ赤く輝くナイフの刃が、ヴェンテゴの強化装甲鱗に突き刺さる。
ギギャーン
金属が打つかる音が響き、少女の持つナイフの刃が折れた。折れた刃がクルクルと回転して宙を舞うなか、ヴェンテゴの脚が動いた。
ブオンと空気を切り裂く音がし、太い足がまるで回し蹴りの様に振られて少女に向かった。
「んんーっ」
少女はナイフを捨て、腕をクロスして蹴撃を受け止める。しかし威力を止めることはできず、小柄な少女の身体は宙に舞い上がった。そこにさらに尻尾が襲いかかる。
「危ないっ!」
私は声を上げ、地獄の炎を向けた。ここで撃てば徹甲爆裂弾は奴のボディに当たる。それでは倒せない。しかし足止めすることはできるはずだ。しかしっ
ドーンッ
一瞬の躊躇いの中で、激しい打撃音が聞こえた。
「GYOAHH!!」
ヴェンテゴがのうめき声に視線をやると、太い尻尾がうねっている。少女は身体を回転させて雪上に降りると、体勢を立て直そうとするヴェンテゴに向けて奔った。そして腹に向けて跳んだ。
ドンッ!!
鱗で覆われた腹が凹んだように見えた。衝撃で破龍の動きが停まり、脚が崩れ落ちそうに震えている。
地面に着地した少女が再び跳び上がり、再び拳が腹を襲う。大太鼓を打ち鳴らす音が響いた。
それは見間違いだろうか、私が混乱しているせいだろうか。幻視でも見ているのだろうか。僅かに、そうほんの僅かにだが、ヴェンテゴの巨体が浮いたように見えた。
「まさか……」
目を擦り、もう一度見直す。そんな馬鹿げたことが有るわけがない。だけどそれは幻視ではなく現実だった。
大太鼓の音は何度も続いた。重い重低音の反響音が2度3度と鳴り響き、その都度ヴェンテゴの身体が僅かに浮きあがる。
「嘘、でしょ……」
小柄な少女の拳1つで巨大な破龍の身体が浮き上がるなど、そんなことありえるわけがない。だけどそれが現実として、目の前で起きている。私は目を擦り信じられない非現実的な光景を、マジマジと現実として見つめた。
「GURAAA,,,,,,」
ヴェンテゴの呻き声が漏れ聞こえた。
少女は地面に着地し、また跳躍する。そしてまた聞こえてくる大太鼓の音。その感覚が徐々に早くなり、徐々に回数が多くなっていく。
ドンドンッドンッドドンドドンドドドンッドドドンドドドドドドドンッ
重低音が森に響いた。
ヴェンテゴは腹を撃たれ胸を撃たれ、苦しそうに大口を開けている。逃げようとしているのか、脚を動かそうとするが、その都度に浮きあがり、うまく動けずに藻掻いている。
あんな少女が何倍もあるヴェンテゴを圧倒しているなんて、およそ信じられることじゃない。だけどこれは現実なんだ。
そして私は気づいた。
目の前に暴虐の破龍がいて、少女に腹を叩かれ、口を大きく開いて固まっているのを。
これは少女が造ってくれたチャンスなのだ。私は慌てて機械弩弓を構え狙いを定めた。
「どいてっ!そこをどけぇぇぇ!」
私は機械弩弓を構え、狙いを付けて叫んだ。
少女はそれを察したかのように飛び退こうと動きを止めた。その刹那ヴェンテゴが動いた。
あいつはずっと狙っていたんだ。少女が動きを止める瞬間を耐えて待っていたんだ。
信じられない動きに、私は目を見張った。アイツ、ヴェンテゴは身体をその場で一回転させ、回転で勢いをつけた尻尾を少女に向けたのだ。
バンッ!!
乾いた破裂音が聞こえた。
少女の姿が掻き消え、次いで左のほうで衝突音がしたかと思うと、大木が砕け倒れてきた。
失敗した。私は即座に立ち上がり奔った。
「GURAAAAAAHHHHHHHHH!」
ヴェンテゴが得意気に咆哮を上げるのも構わず、少女の元に向かって奔った。
ヴェンテゴの狙いは少女に変わっている。奴に笑顔というのがあるなら、アレがそうなのだろう。してやったりとばかりに口腔を開き、ダラダラと涎を垂らしながら、ぐったりとしてる少女をニタニタと見ている。
まずい、まずい、まずい、私が声を掛けなければ、私のせいだ、あのまま少女が自分のタイミングで離れるのを待つべきだった。
せっかくかばってくれたのに、せっかくチャンスを作ろうとしてくれたのに、私のせいだ、あの子を、まだ生きているなら、絶対に死なせたら駄目だ。
魔力を最大限まで引き上げて、地獄の炎に注ぎこみ、身体強化で能力を極限まで上げた。
雪をかき分け、ヴェンテゴよりも早く少女の前に立った。そしてヴェンテゴに地獄の炎を向けた。勝ち誇り向かってくるヴェンテゴは大口を開けて至近距離にいる。
チャンスは此処しかない。
††
《アリサ視点》
そんな事があるのだろうか。ヴェンテゴを拳だけでふっ飛ばしたとはいえ、小さな少女がヴェンテゴと睨み合うなんて。そもそも何故ヴェンテゴは襲って来ないのだろう。
例えがまるで当てはまらず滑稽なのだが、その姿はまるで蛇に睨まれた蛙のように見えた。もちろん少女は蛇なのだが……
我が眼を疑う光景についつい引込まれてしまうが、私は思い直すように雪の中を機械弩弓を探し、引きずり出した。
重みが手にずしりと加わり、何年も一緒に戦ってきた信頼する相棒地獄の炎によって、私は再び闘争心を湧き上がらせた。
「はぁぁぁぁぁ!!」
「GYOAAAAAHHHHHHHHH!!!!」
少女が激しく吐息を吐き出したかと思うと、ヴェンテゴもまた咆哮を上げ、意を決したかのように少女に襲いかかる。それを少女は身動き一つせずに睨みつけていた。
まるでこれから一騎打ちをするかのように。
「いったいなんなのこの子!」
私は少女を凝視した。
少女の身体が燃え上がるような白い光を放ち包み込んだ。
「あれは、闘気……でも」
少女が発したのは闘気に違いない。でもあんなにも凄い闘気を見たのは、ガリオンくらいだろう。いやガリオンよりも凄いかもしれない。
少女が行ったのは"身体強化術"だ。またはそれに近い何か。
己の肉体を武器とする武闘系の冒険者がよく使う術なんだけど、武闘系で無くても、レベルの高い冒険者なら使えることは使える。私だって使えるけど、でもあんな凄いのは見たこと無い。
少女から放たれた闘気、燃え上がる様な白い光は桁違いだ。
白き光に包まれた少女は、背中まで垂れた黒髪を風に揺らす様に靡かせ、襲い来る尻尾をあっさりと避け、ヴェンテゴの牙を掻い潜り腹の下に潜り込んだ。
ヴェンテゴがそれに反応し、強靭な脚で素早く横っ飛びになると同時に、少女もまた地を蹴り上げ破龍を追って弾丸のように突き進み、いつのまにか手にしたナイフを破龍に向けて突き刺した。
魔力が注ぎ込まれ赤く輝くナイフの刃が、ヴェンテゴの強化装甲鱗に突き刺さる。
ギギャーン
金属が打つかる音が響き、少女の持つナイフの刃が折れた。折れた刃がクルクルと回転して宙を舞うなか、ヴェンテゴの脚が動いた。
ブオンと空気を切り裂く音がし、太い足がまるで回し蹴りの様に振られて少女に向かった。
「んんーっ」
少女はナイフを捨て、腕をクロスして蹴撃を受け止める。しかし威力を止めることはできず、小柄な少女の身体は宙に舞い上がった。そこにさらに尻尾が襲いかかる。
「危ないっ!」
私は声を上げ、地獄の炎を向けた。ここで撃てば徹甲爆裂弾は奴のボディに当たる。それでは倒せない。しかし足止めすることはできるはずだ。しかしっ
ドーンッ
一瞬の躊躇いの中で、激しい打撃音が聞こえた。
「GYOAHH!!」
ヴェンテゴがのうめき声に視線をやると、太い尻尾がうねっている。少女は身体を回転させて雪上に降りると、体勢を立て直そうとするヴェンテゴに向けて奔った。そして腹に向けて跳んだ。
ドンッ!!
鱗で覆われた腹が凹んだように見えた。衝撃で破龍の動きが停まり、脚が崩れ落ちそうに震えている。
地面に着地した少女が再び跳び上がり、再び拳が腹を襲う。大太鼓を打ち鳴らす音が響いた。
それは見間違いだろうか、私が混乱しているせいだろうか。幻視でも見ているのだろうか。僅かに、そうほんの僅かにだが、ヴェンテゴの巨体が浮いたように見えた。
「まさか……」
目を擦り、もう一度見直す。そんな馬鹿げたことが有るわけがない。だけどそれは幻視ではなく現実だった。
大太鼓の音は何度も続いた。重い重低音の反響音が2度3度と鳴り響き、その都度ヴェンテゴの身体が僅かに浮きあがる。
「嘘、でしょ……」
小柄な少女の拳1つで巨大な破龍の身体が浮き上がるなど、そんなことありえるわけがない。だけどそれが現実として、目の前で起きている。私は目を擦り信じられない非現実的な光景を、マジマジと現実として見つめた。
「GURAAA,,,,,,」
ヴェンテゴの呻き声が漏れ聞こえた。
少女は地面に着地し、また跳躍する。そしてまた聞こえてくる大太鼓の音。その感覚が徐々に早くなり、徐々に回数が多くなっていく。
ドンドンッドンッドドンドドンドドドンッドドドンドドドドドドドンッ
重低音が森に響いた。
ヴェンテゴは腹を撃たれ胸を撃たれ、苦しそうに大口を開けている。逃げようとしているのか、脚を動かそうとするが、その都度に浮きあがり、うまく動けずに藻掻いている。
あんな少女が何倍もあるヴェンテゴを圧倒しているなんて、およそ信じられることじゃない。だけどこれは現実なんだ。
そして私は気づいた。
目の前に暴虐の破龍がいて、少女に腹を叩かれ、口を大きく開いて固まっているのを。
これは少女が造ってくれたチャンスなのだ。私は慌てて機械弩弓を構え狙いを定めた。
「どいてっ!そこをどけぇぇぇ!」
私は機械弩弓を構え、狙いを付けて叫んだ。
少女はそれを察したかのように飛び退こうと動きを止めた。その刹那ヴェンテゴが動いた。
あいつはずっと狙っていたんだ。少女が動きを止める瞬間を耐えて待っていたんだ。
信じられない動きに、私は目を見張った。アイツ、ヴェンテゴは身体をその場で一回転させ、回転で勢いをつけた尻尾を少女に向けたのだ。
バンッ!!
乾いた破裂音が聞こえた。
少女の姿が掻き消え、次いで左のほうで衝突音がしたかと思うと、大木が砕け倒れてきた。
失敗した。私は即座に立ち上がり奔った。
「GURAAAAAAHHHHHHHHH!」
ヴェンテゴが得意気に咆哮を上げるのも構わず、少女の元に向かって奔った。
ヴェンテゴの狙いは少女に変わっている。奴に笑顔というのがあるなら、アレがそうなのだろう。してやったりとばかりに口腔を開き、ダラダラと涎を垂らしながら、ぐったりとしてる少女をニタニタと見ている。
まずい、まずい、まずい、私が声を掛けなければ、私のせいだ、あのまま少女が自分のタイミングで離れるのを待つべきだった。
せっかくかばってくれたのに、せっかくチャンスを作ろうとしてくれたのに、私のせいだ、あの子を、まだ生きているなら、絶対に死なせたら駄目だ。
魔力を最大限まで引き上げて、地獄の炎に注ぎこみ、身体強化で能力を極限まで上げた。
雪をかき分け、ヴェンテゴよりも早く少女の前に立った。そしてヴェンテゴに地獄の炎を向けた。勝ち誇り向かってくるヴェンテゴは大口を開けて至近距離にいる。
チャンスは此処しかない。
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