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<M15> 空中戦
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アリスが雷神剣を一振りし、稲妻を迸らせる。無数の稲妻が光りの刃となり、攻撃魔法と矢の雨を次々に斬り裂き、魔族の群れが飛び交う空へと駆け上っていった。
空中浮遊術とでもいうのか、あれはいったいどんな魔術なのか知らないが、アリスは空中に見えない道でも有るかのように、駆け上がっていく。
地の理、天の理、森羅万象の理を理解し、その全てを己が能力として操る、天臨王の能力。
天臨王アリスにとって、空を駆け、稲妻を操り、竜巻を起こすこと等、造作も無いことだった。
稲妻の刃に焼かれ、切り裂かれ、空から次々に落ちていく魔族達。生き残ったとしても、地上で待ち受ける連合軍騎士達に止めを刺される運命だった。
さらに上空高く駆け上がったアリスが、雷神剣に向けて魔力を流し込むと、魔族の群れに向けて雷神剣を横薙ぎにした。途端に左から右へとまるで光の束のような凄まじい雷撃が放射され、魔族の群れ雷に包み込んでいった。
雷撃に包まれた魔族は悲鳴を上げる暇も、逃げる暇もなく、撃ち落とされていった。いったい今の一撃でどれだけの魔族が穫られたのか。数十などではきかない、恐らく百を軽く超えたのではないだろうか。
「おおおっ!」
目を剥いて驚くマーク将軍、そして兵士や騎士の間から『戦女神アリス様が出陣された!』と感極まった声が迸りエールが送られた。
全く完全に英雄扱いだねぇ。これがカリスマってやつなのかな。
アリスの活躍が突然の襲撃に圧され、空中からの攻撃に翻弄された連合軍の志気を高めるたようだ。
そして再びアリスが吠える。
「はぁぁぁぁ!!!」
雷神剣を天高く添えたアリス、剣から雷が空に向けて迸るや、四方に散り稲妻の嵐が天を覆うと数多の魔族の頭上に降り注ぎ、数百もの魔族が一気に崩れていく。
「ほんとバケモノだ。」
以前に見た時と同様に、あいつはやっぱバケモノだ。俺は何度も口にした言葉を呟き、「負けてられるか!」とばかりに視線を前方に向けて亜人を斬り裂き魔獣に爆裂弾を投げつけ、片っ端から倒していった。
天空の魔族と戦うのはアリスに任せる、だが地上の亜人共は俺が鏖にしてやる。俺の中にゾクゾクとした復讐の炎が燃え上がる。村のみんなを殺した奴ら、絶対に許さない。
しかしこいつらいったいどれほど居るのか。こちらは3万の大軍だというのに、一向に減らない。
魔族や亜人が次々に倒されていくが、こちらの損害も少なくはない。多くの兵士や騎士が被弾し、倒れていく。このままでは要塞攻略どころではないだろう。
魔族も今回を決戦と捉えているのかもしれない。だがここで態勢が崩れ、多くの兵や魔弾砲台や遠距離砲撃筒を破壊されたら、作戦が崩れてしまう。
そのとき、一際激しい雷鳴が空中で鳴った。
「天臨王よ、よくぞここまで来たな。」
知った声が響く。
「ぜくすふぇすだぁ」
馬に立ち上がったルミが上空を見据えていた。今にも翼を広げて飛び出しそうだ。
「ご招待されましたし、お伺いしないのは失礼でしょう。」
アリスが手を止め、空中を駆けながら応対した。なるほどアリスは空中でとどまる事はできないようだ。せわしなく動いているのは、風の足場は余り長く持たないのだろう。
「しかしまた随分と来客が多いな。」
「当初は私達のみで来る予定でしたが、皆様がご一緒したいというもので。」
「ふ、まあ来客は丁寧に饗すものだ。妾の亜人とのダンスをたっぷりと楽しんでもらおう。もちろん主賓は妾自ら丁寧に饗してくれようぞ。」
六本の腕が左右に大きく開き、それぞれに持たれた剣がぎらりと太陽の光を反射した。
「腕は治ったようですね。」
アリスが笑みを浮かべて雷神剣を構えた。
「あの程度のかすり傷、寝て起きれば治って居るものだ。」
嘆きの顔となったゼクスフェスが空中を駆け、アリスに斬りかかっていく。
「皇女殿、アリス殿、天臨王、妾と勝負を願う。」
「ゼクスフェス、そなたに乞われずとも、魔族とあれば拒む理由もない。いざ参れ!」
互いの斬撃がぶつかり合い、天空に凄まじき稲妻が迸った。雷神剣より迸る稲妻の嵐の中、ゼクスフェスは雷撃を受けてなお六本の剣を自在に操り剣を躱していく。
「おいおいおいおい!ちょっとまてぇ!」
俺は天空で鍔迫り合いをしてる、二匹の怪物に向けて怒鳴りつけた。何しろ上空で斬撃の音が響く度に、落雷やら氷の破片やら土塊が飛んで来るんだ。ちっとばかりはた迷惑ってやつだ。
もっともあの二人が戦っているせいか、アリスが大分片付けたからか、天空から魔族の攻撃が降ってくるのが減った。
もちろん地上からの攻撃も有るだろうが、あの二人の周囲の敵味方関係無しの、はた迷惑な攻防が大きな要因であることは否めないだろう。
俺やクリフ達は亜人や魔獣どもの相手やら、頭上から降り注ぐ色々なものを避けるのに必死だが、ルミは上空で戦うアリスに手を叩いて喜んでる。
はいはいウチラとはレベルが違いますよ。
砲撃の音がなり、森の一部が魔獣や亜人と共に吹き飛んだ。ついで発射音が鳴り響き、森が姿形を変えていった。
こんな狭い場所で魔弾砲台を発射しやがった。まじかよ。よほど射撃の腕に自信があるのか、それとも破れかぶれか。
だが発射された魔弾は正確に敵を吹き飛ばしていく。どうやら自信があるらしいようだ。
まあ俺に当たらなければ構わない。俺は構わず斬龍丸を横薙ぎにし、めったにお目にかからないオーガの上位種、オーガバンディットを切り伏せ、更にわらわらと出てくる小鬼《ゴブリン》を刈り取っていく。
倒れていく兵士たち、それ以上に亜人と魔獣が倒れていく。亜人や魔獣は1匹1匹は人間よりも強いが、数の差がここで戦況を変えていた。さらに砲撃による殺戮が徐々に人間に有利な展開となっていった。
それを知ってか知らずか、上空ではアリスが風を蹴り上げ雷撃を降り注ぎ、ゼクスフェスが氷と焔の雨を降らせていた。
複数の腕からなるゼクスフェスの激しい剣戟をアリスの両手剣、雷神剣が防ぎ攻撃している。
「中々終わらないな。」
亜人を打ち倒した俺は上空を見上げて嘆息した。あの二人の勝負はなかなかよい感じで同等なのか。バケモノのように強いアリスと同等とは、ゼクスフェスもまた恐ろしく強いってことだな。
何かが襲い掛かってきた。
何処に潜んでいたのか、亜人の群れの中に居たのか、とにかくそいつはいつの間にか俺の傍にいた。
「死ねっ不死神」
そいつは確かに言葉を放った。
そいつは青白い顔をしていた。
額には歪な形の3本の角が生えていた。
人の様に軽量鎧を身にまとい、黒い翼を持っていた。
手には槍が有った。
なんだこいつは。いったい何なんだ。その瞬間、一瞬の迷い中で俺は槍を受けていた。
「ゼクスフェス様に使える三獣士が1匹、グリムワルド。我が魔槍レクトアクトのサビになるがよいっ!」
なんだそりゃ、あのやろそんなもん囲ってやがったのか。だがこのタイミング、悪すぎる。避けられねぇ!
ギィンッ!!
俺の胸に槍が突き刺さった途端、軋むような金属音がして槍の穂先が折れ、弾け跳んだ。
「ナニッ!」
そいつは驚きに顔を歪めた。
どうした、名のある槍だったんか?魔槍だったのか?
悪いな、俺は戦闘時は金剛体を掛けてるんだ。オマケに防御能力は最高値だ、その程度の槍じゃ無理だね。
神の武具でも持ってきやがれ!
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アリスが雷神剣を一振りし、稲妻を迸らせる。無数の稲妻が光りの刃となり、攻撃魔法と矢の雨を次々に斬り裂き、魔族の群れが飛び交う空へと駆け上っていった。
空中浮遊術とでもいうのか、あれはいったいどんな魔術なのか知らないが、アリスは空中に見えない道でも有るかのように、駆け上がっていく。
地の理、天の理、森羅万象の理を理解し、その全てを己が能力として操る、天臨王の能力。
天臨王アリスにとって、空を駆け、稲妻を操り、竜巻を起こすこと等、造作も無いことだった。
稲妻の刃に焼かれ、切り裂かれ、空から次々に落ちていく魔族達。生き残ったとしても、地上で待ち受ける連合軍騎士達に止めを刺される運命だった。
さらに上空高く駆け上がったアリスが、雷神剣に向けて魔力を流し込むと、魔族の群れに向けて雷神剣を横薙ぎにした。途端に左から右へとまるで光の束のような凄まじい雷撃が放射され、魔族の群れ雷に包み込んでいった。
雷撃に包まれた魔族は悲鳴を上げる暇も、逃げる暇もなく、撃ち落とされていった。いったい今の一撃でどれだけの魔族が穫られたのか。数十などではきかない、恐らく百を軽く超えたのではないだろうか。
「おおおっ!」
目を剥いて驚くマーク将軍、そして兵士や騎士の間から『戦女神アリス様が出陣された!』と感極まった声が迸りエールが送られた。
全く完全に英雄扱いだねぇ。これがカリスマってやつなのかな。
アリスの活躍が突然の襲撃に圧され、空中からの攻撃に翻弄された連合軍の志気を高めるたようだ。
そして再びアリスが吠える。
「はぁぁぁぁ!!!」
雷神剣を天高く添えたアリス、剣から雷が空に向けて迸るや、四方に散り稲妻の嵐が天を覆うと数多の魔族の頭上に降り注ぎ、数百もの魔族が一気に崩れていく。
「ほんとバケモノだ。」
以前に見た時と同様に、あいつはやっぱバケモノだ。俺は何度も口にした言葉を呟き、「負けてられるか!」とばかりに視線を前方に向けて亜人を斬り裂き魔獣に爆裂弾を投げつけ、片っ端から倒していった。
天空の魔族と戦うのはアリスに任せる、だが地上の亜人共は俺が鏖にしてやる。俺の中にゾクゾクとした復讐の炎が燃え上がる。村のみんなを殺した奴ら、絶対に許さない。
しかしこいつらいったいどれほど居るのか。こちらは3万の大軍だというのに、一向に減らない。
魔族や亜人が次々に倒されていくが、こちらの損害も少なくはない。多くの兵士や騎士が被弾し、倒れていく。このままでは要塞攻略どころではないだろう。
魔族も今回を決戦と捉えているのかもしれない。だがここで態勢が崩れ、多くの兵や魔弾砲台や遠距離砲撃筒を破壊されたら、作戦が崩れてしまう。
そのとき、一際激しい雷鳴が空中で鳴った。
「天臨王よ、よくぞここまで来たな。」
知った声が響く。
「ぜくすふぇすだぁ」
馬に立ち上がったルミが上空を見据えていた。今にも翼を広げて飛び出しそうだ。
「ご招待されましたし、お伺いしないのは失礼でしょう。」
アリスが手を止め、空中を駆けながら応対した。なるほどアリスは空中でとどまる事はできないようだ。せわしなく動いているのは、風の足場は余り長く持たないのだろう。
「しかしまた随分と来客が多いな。」
「当初は私達のみで来る予定でしたが、皆様がご一緒したいというもので。」
「ふ、まあ来客は丁寧に饗すものだ。妾の亜人とのダンスをたっぷりと楽しんでもらおう。もちろん主賓は妾自ら丁寧に饗してくれようぞ。」
六本の腕が左右に大きく開き、それぞれに持たれた剣がぎらりと太陽の光を反射した。
「腕は治ったようですね。」
アリスが笑みを浮かべて雷神剣を構えた。
「あの程度のかすり傷、寝て起きれば治って居るものだ。」
嘆きの顔となったゼクスフェスが空中を駆け、アリスに斬りかかっていく。
「皇女殿、アリス殿、天臨王、妾と勝負を願う。」
「ゼクスフェス、そなたに乞われずとも、魔族とあれば拒む理由もない。いざ参れ!」
互いの斬撃がぶつかり合い、天空に凄まじき稲妻が迸った。雷神剣より迸る稲妻の嵐の中、ゼクスフェスは雷撃を受けてなお六本の剣を自在に操り剣を躱していく。
「おいおいおいおい!ちょっとまてぇ!」
俺は天空で鍔迫り合いをしてる、二匹の怪物に向けて怒鳴りつけた。何しろ上空で斬撃の音が響く度に、落雷やら氷の破片やら土塊が飛んで来るんだ。ちっとばかりはた迷惑ってやつだ。
もっともあの二人が戦っているせいか、アリスが大分片付けたからか、天空から魔族の攻撃が降ってくるのが減った。
もちろん地上からの攻撃も有るだろうが、あの二人の周囲の敵味方関係無しの、はた迷惑な攻防が大きな要因であることは否めないだろう。
俺やクリフ達は亜人や魔獣どもの相手やら、頭上から降り注ぐ色々なものを避けるのに必死だが、ルミは上空で戦うアリスに手を叩いて喜んでる。
はいはいウチラとはレベルが違いますよ。
砲撃の音がなり、森の一部が魔獣や亜人と共に吹き飛んだ。ついで発射音が鳴り響き、森が姿形を変えていった。
こんな狭い場所で魔弾砲台を発射しやがった。まじかよ。よほど射撃の腕に自信があるのか、それとも破れかぶれか。
だが発射された魔弾は正確に敵を吹き飛ばしていく。どうやら自信があるらしいようだ。
まあ俺に当たらなければ構わない。俺は構わず斬龍丸を横薙ぎにし、めったにお目にかからないオーガの上位種、オーガバンディットを切り伏せ、更にわらわらと出てくる小鬼《ゴブリン》を刈り取っていく。
倒れていく兵士たち、それ以上に亜人と魔獣が倒れていく。亜人や魔獣は1匹1匹は人間よりも強いが、数の差がここで戦況を変えていた。さらに砲撃による殺戮が徐々に人間に有利な展開となっていった。
それを知ってか知らずか、上空ではアリスが風を蹴り上げ雷撃を降り注ぎ、ゼクスフェスが氷と焔の雨を降らせていた。
複数の腕からなるゼクスフェスの激しい剣戟をアリスの両手剣、雷神剣が防ぎ攻撃している。
「中々終わらないな。」
亜人を打ち倒した俺は上空を見上げて嘆息した。あの二人の勝負はなかなかよい感じで同等なのか。バケモノのように強いアリスと同等とは、ゼクスフェスもまた恐ろしく強いってことだな。
何かが襲い掛かってきた。
何処に潜んでいたのか、亜人の群れの中に居たのか、とにかくそいつはいつの間にか俺の傍にいた。
「死ねっ不死神」
そいつは確かに言葉を放った。
そいつは青白い顔をしていた。
額には歪な形の3本の角が生えていた。
人の様に軽量鎧を身にまとい、黒い翼を持っていた。
手には槍が有った。
なんだこいつは。いったい何なんだ。その瞬間、一瞬の迷い中で俺は槍を受けていた。
「ゼクスフェス様に使える三獣士が1匹、グリムワルド。我が魔槍レクトアクトのサビになるがよいっ!」
なんだそりゃ、あのやろそんなもん囲ってやがったのか。だがこのタイミング、悪すぎる。避けられねぇ!
ギィンッ!!
俺の胸に槍が突き刺さった途端、軋むような金属音がして槍の穂先が折れ、弾け跳んだ。
「ナニッ!」
そいつは驚きに顔を歪めた。
どうした、名のある槍だったんか?魔槍だったのか?
悪いな、俺は戦闘時は金剛体を掛けてるんだ。オマケに防御能力は最高値だ、その程度の槍じゃ無理だね。
神の武具でも持ってきやがれ!
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