67 / 106
<C01> 巻き込んだ男と巻き込まれた少女
しおりを挟む
††
リステア大陸北西部、街道沿いの見晴らしの良い平地に焚き火の炎がチロチロと揺れ動いていた。
焚べられた枯れ木が燃え上がり、パチパチと音を立てている。
近くには中型の幌付き馬車が停車し、中では赤髪の幼女が毛むくじゃらの可愛らしい小動物を抱きしめ静かに寝息を立てている。
その横にはメイド風の衣装姿の少女、美しい銀髪のエルフと、魔道士風の小柄な少女が、やはり静かに寝息を立て眠っていた。
馬車の外を見ると、馬車の車輪によりかかって眠る軽量鎧の騎士風の少年、少し離れて寝袋に包まって眠っている男が3人居る。
辺りはしーんと鎮まりかえり、微かに聞こえる虫の声と男たちのイビキをBGMにして、俺は焚き火の前で傍らに座る、鼻から上を仮面で隠した少女を見つめていた。
仮面の少女は黒基調に銀糸と白の生地といった、高そうな装飾品が散りばめらた、如何にも貴族が着そうなドレスを着ている。
俺みたいなそうした高級品に疎い奴でも判る、例え大商人であろうとなかなか手出しが難しそうなドレスだ。それだけでも人目を引くというのに、さらに人目を引きたいのか、少女は豪華な装飾が施された仮面を付けている。
目立っても尚顔を見せないのは、やはりそれだけ位の高い貴族なのだろうか。
仮面から見えるのは、魅力的な切れ長の眼と長い睫毛だ。凡そそれだけでも美少女だと推測できる。また何よりも仮面の下に見える瞳が美しい。
右の宝石のように煌めく青い瞳は、感情豊かに俺を見ている。だが左の薄赤い瞳は、宝石の様な美しさにも関わらず、まるで感情が無いかのように俺を見つめていた。
俺はジュンヤ。
この世界での年齢は数えで14歳になる。元々はこの世界の人間ではない。日本で中年に差し掛かっても自堕落なニート生活をしていた、ダメ人間だ。お袋が過労で倒れて死んだのも知らずにゲームに興じていた馬鹿だ。
流石に切れたオヤジに家を追い出され、行く宛もなく、河川敷で浮浪者狩りにあって、逃げ出したところでトラックに跳ねられて死んだ。
そして女神と出会ってこの世界に転生、この世界から見れば異世界人だ。
死んで異世界行きとなれば、よくある転生モノの物語なら、チートなスキルを授けられて、異世界生活を満喫ってことになるんだろうが、俺の出会った女神は違っていた。
何も与えられず、唯の村人となって生まれ変わった。だが俺はそれでも良かった。前世で苦労をかけ不幸にした親に、今世では孝行をしてやろうと、生まれ変わったのだから親孝行をして、何も無くてともこの村で、この世界で、長閑で平凡でも幸せな生活をしようと決心したんだ。
幼馴染のアマンダもいて、オヤジやお袋も元気で、きっとこのまま平凡に、そして小さな喜びを一つ一つ積み重ねて、いずれはアマンダと結婚して子供を授かって安らかな人生を送るんだ、そう思っていた。
なのに事件が起きた。何故か雷に撃たれ死んでしまい、挙句それがあの女神のミスであり、二度とこのような事が無いようにと、無理やり不死の称号なんて迷惑なモノを授けられてしまった。
死んでも死なないなんて居う、アンデッドを彷彿とさせる呪いの称号だが、だがおれは今は感謝してる。
ある日、森のなかで魔族が亜人の群れを率いて、今にも村に襲いかからんとしていた。俺はアマンダを知らせに向かわせ、なんとか引きとめようとしたが、三面六臂の魔族に身体を切り刻まれバラバラにされて殺された。
しかし俺は不死だ。バラバラになった身体を再生し蘇った。だが復活した時には、既に村は滅びていた。村は全滅し、父も母も殺されてしまった。幾人かの生存者はいたが、その中に幼馴染のアマンダは居なかった。
全てを失った俺は魔族に復讐を果たすため、魔大陸《ノスフェラトゥ》へと旅にでた。
その後いろいろな人間と出会い、寄り道もかなりしたが、自称冒険者のニトロ達と出会い、故あって魔大陸へと送ってもらう事になった。その道中に馬車を失った仮面を付けた高貴な少女──アリスと出会ったわけだ。
アリスは身形からしてどこぞの貴族、それも大貴族かと思われた。そのアリスが、俺が野営の見張りをしているところにやってきて、いきなり度肝を抜かれるような事を仰った。
あまりの事に、俺はアリスと見つめ合ったまま、ポカンとしていた。
「貴方は日本人でしょ。違うかな~?」
仮面の少女は腰を屈めて俺を覗き込むように覗くと、お道化たように尋ねた。
焚火の照り返しを受けて、薄赤いガラスのような瞳が、妙に人工的であり、生き生きとしている蒼い瞳と対照的だ。
「ど~なのかなぁ、多分当たっていると思うんだけどな。」
仮面に隠されていないぷっくらとした唇が吊り上がり、悪戯っ子の様にクスクスと笑っている。
「………まさかあんたも、日本人なのか。」
俺はアリスに尋ね返した。
「その質問は、肯定として受け取りますよ?」
アリスが唇を吊り上げ笑みを浮かべる。
その通り、俺は日本人だ。そしてそう尋ねたお前も、日本人なのか?
「そうよ、私は日本人、でも昔の名前は捨てた。」
捨てた?てことはこの世界が余程気に入ってるのかな。まあ言いたくないなら聞かないけどね。
「今はアリス。グランダム王国第3皇女アリス=ルイーザよ」
え?
今なんつった?
「……皇女、様?」
「そ、第三皇女だけどね。」
えっと……俺……村人その1なんすけど。
「私がこの世界に転生したのは、元の世界で不幸にも人助けしたのに、事故に巻き込まれて死んでしまったから。これでも元はJKだったのよ?今じゃJKより若いから、JCだけどね~、あはは」
仮面の下の瞳が細まり楽しそうなアリス、てかささっきから言葉がぶっちゃけ始めてないかな。貴族様、皇女様だろ?まあそれは良いけど、ちょっと気になること言ってたな。
「──人助け?」
「うん、河川敷で浮浪者を虐めてたバカがいてさ、止めようとして声かけたんだけどね~。」
あれ、あれれれ、どっかで聞いたような、えーと、14年前の事を思い出そうとするんだけど、ぶっちゃけ思い出したくも無いけど。
てかやっぱなんか似たようなシチュエーションだな。
「そしたらよっぽど怖かったのかな~、浮浪者が土手の上に走ってってさ、あの人も運が悪いよね。大型トラックに跳ねられてさ、さらに私も運が悪いことに、ま~ぶっちゃけいつも運悪いんだけど、ほんと運の悪さここに極まれりって感じで、トラックの運ちゃんハンドルミスしたのか、土手上から転げ落ちてさ~、逃げる間もなく私はぺっちゃんこ。」
マシンガンのように話すアリス、それも貴族らしからぬ、ぶっちゃけた話し方でまくし立てる。
ちょっとまて……
俺の記憶が、あの時の記憶が鮮明に思い出されてくる。
てか、完全一致してるじゃないか?
俺がトラックに跳ね飛ばされて、河川敷に叩きつけられてさ、もう意識がなくなろうとした時、止めの一撃とばかりにトラックに押しつぶされたんだよな。
つまり?
アリスは、あの時の女子高生なのか。
そんで、俺とアリスはトラックに押しつぶされて、ほぼ同時に死んだってことか。
「ま、まさか、あんたも女神と会ったのか?」
「貴方もやっぱり会ったんだ。どうやら私と貴方は同じ世界、日本から来て、あの女神様によってこの世界に送られた、そんな感じみたいね。」
肩を竦め笑うアリスと固まる俺。
††
リステア大陸北西部、街道沿いの見晴らしの良い平地に焚き火の炎がチロチロと揺れ動いていた。
焚べられた枯れ木が燃え上がり、パチパチと音を立てている。
近くには中型の幌付き馬車が停車し、中では赤髪の幼女が毛むくじゃらの可愛らしい小動物を抱きしめ静かに寝息を立てている。
その横にはメイド風の衣装姿の少女、美しい銀髪のエルフと、魔道士風の小柄な少女が、やはり静かに寝息を立て眠っていた。
馬車の外を見ると、馬車の車輪によりかかって眠る軽量鎧の騎士風の少年、少し離れて寝袋に包まって眠っている男が3人居る。
辺りはしーんと鎮まりかえり、微かに聞こえる虫の声と男たちのイビキをBGMにして、俺は焚き火の前で傍らに座る、鼻から上を仮面で隠した少女を見つめていた。
仮面の少女は黒基調に銀糸と白の生地といった、高そうな装飾品が散りばめらた、如何にも貴族が着そうなドレスを着ている。
俺みたいなそうした高級品に疎い奴でも判る、例え大商人であろうとなかなか手出しが難しそうなドレスだ。それだけでも人目を引くというのに、さらに人目を引きたいのか、少女は豪華な装飾が施された仮面を付けている。
目立っても尚顔を見せないのは、やはりそれだけ位の高い貴族なのだろうか。
仮面から見えるのは、魅力的な切れ長の眼と長い睫毛だ。凡そそれだけでも美少女だと推測できる。また何よりも仮面の下に見える瞳が美しい。
右の宝石のように煌めく青い瞳は、感情豊かに俺を見ている。だが左の薄赤い瞳は、宝石の様な美しさにも関わらず、まるで感情が無いかのように俺を見つめていた。
俺はジュンヤ。
この世界での年齢は数えで14歳になる。元々はこの世界の人間ではない。日本で中年に差し掛かっても自堕落なニート生活をしていた、ダメ人間だ。お袋が過労で倒れて死んだのも知らずにゲームに興じていた馬鹿だ。
流石に切れたオヤジに家を追い出され、行く宛もなく、河川敷で浮浪者狩りにあって、逃げ出したところでトラックに跳ねられて死んだ。
そして女神と出会ってこの世界に転生、この世界から見れば異世界人だ。
死んで異世界行きとなれば、よくある転生モノの物語なら、チートなスキルを授けられて、異世界生活を満喫ってことになるんだろうが、俺の出会った女神は違っていた。
何も与えられず、唯の村人となって生まれ変わった。だが俺はそれでも良かった。前世で苦労をかけ不幸にした親に、今世では孝行をしてやろうと、生まれ変わったのだから親孝行をして、何も無くてともこの村で、この世界で、長閑で平凡でも幸せな生活をしようと決心したんだ。
幼馴染のアマンダもいて、オヤジやお袋も元気で、きっとこのまま平凡に、そして小さな喜びを一つ一つ積み重ねて、いずれはアマンダと結婚して子供を授かって安らかな人生を送るんだ、そう思っていた。
なのに事件が起きた。何故か雷に撃たれ死んでしまい、挙句それがあの女神のミスであり、二度とこのような事が無いようにと、無理やり不死の称号なんて迷惑なモノを授けられてしまった。
死んでも死なないなんて居う、アンデッドを彷彿とさせる呪いの称号だが、だがおれは今は感謝してる。
ある日、森のなかで魔族が亜人の群れを率いて、今にも村に襲いかからんとしていた。俺はアマンダを知らせに向かわせ、なんとか引きとめようとしたが、三面六臂の魔族に身体を切り刻まれバラバラにされて殺された。
しかし俺は不死だ。バラバラになった身体を再生し蘇った。だが復活した時には、既に村は滅びていた。村は全滅し、父も母も殺されてしまった。幾人かの生存者はいたが、その中に幼馴染のアマンダは居なかった。
全てを失った俺は魔族に復讐を果たすため、魔大陸《ノスフェラトゥ》へと旅にでた。
その後いろいろな人間と出会い、寄り道もかなりしたが、自称冒険者のニトロ達と出会い、故あって魔大陸へと送ってもらう事になった。その道中に馬車を失った仮面を付けた高貴な少女──アリスと出会ったわけだ。
アリスは身形からしてどこぞの貴族、それも大貴族かと思われた。そのアリスが、俺が野営の見張りをしているところにやってきて、いきなり度肝を抜かれるような事を仰った。
あまりの事に、俺はアリスと見つめ合ったまま、ポカンとしていた。
「貴方は日本人でしょ。違うかな~?」
仮面の少女は腰を屈めて俺を覗き込むように覗くと、お道化たように尋ねた。
焚火の照り返しを受けて、薄赤いガラスのような瞳が、妙に人工的であり、生き生きとしている蒼い瞳と対照的だ。
「ど~なのかなぁ、多分当たっていると思うんだけどな。」
仮面に隠されていないぷっくらとした唇が吊り上がり、悪戯っ子の様にクスクスと笑っている。
「………まさかあんたも、日本人なのか。」
俺はアリスに尋ね返した。
「その質問は、肯定として受け取りますよ?」
アリスが唇を吊り上げ笑みを浮かべる。
その通り、俺は日本人だ。そしてそう尋ねたお前も、日本人なのか?
「そうよ、私は日本人、でも昔の名前は捨てた。」
捨てた?てことはこの世界が余程気に入ってるのかな。まあ言いたくないなら聞かないけどね。
「今はアリス。グランダム王国第3皇女アリス=ルイーザよ」
え?
今なんつった?
「……皇女、様?」
「そ、第三皇女だけどね。」
えっと……俺……村人その1なんすけど。
「私がこの世界に転生したのは、元の世界で不幸にも人助けしたのに、事故に巻き込まれて死んでしまったから。これでも元はJKだったのよ?今じゃJKより若いから、JCだけどね~、あはは」
仮面の下の瞳が細まり楽しそうなアリス、てかささっきから言葉がぶっちゃけ始めてないかな。貴族様、皇女様だろ?まあそれは良いけど、ちょっと気になること言ってたな。
「──人助け?」
「うん、河川敷で浮浪者を虐めてたバカがいてさ、止めようとして声かけたんだけどね~。」
あれ、あれれれ、どっかで聞いたような、えーと、14年前の事を思い出そうとするんだけど、ぶっちゃけ思い出したくも無いけど。
てかやっぱなんか似たようなシチュエーションだな。
「そしたらよっぽど怖かったのかな~、浮浪者が土手の上に走ってってさ、あの人も運が悪いよね。大型トラックに跳ねられてさ、さらに私も運が悪いことに、ま~ぶっちゃけいつも運悪いんだけど、ほんと運の悪さここに極まれりって感じで、トラックの運ちゃんハンドルミスしたのか、土手上から転げ落ちてさ~、逃げる間もなく私はぺっちゃんこ。」
マシンガンのように話すアリス、それも貴族らしからぬ、ぶっちゃけた話し方でまくし立てる。
ちょっとまて……
俺の記憶が、あの時の記憶が鮮明に思い出されてくる。
てか、完全一致してるじゃないか?
俺がトラックに跳ね飛ばされて、河川敷に叩きつけられてさ、もう意識がなくなろうとした時、止めの一撃とばかりにトラックに押しつぶされたんだよな。
つまり?
アリスは、あの時の女子高生なのか。
そんで、俺とアリスはトラックに押しつぶされて、ほぼ同時に死んだってことか。
「ま、まさか、あんたも女神と会ったのか?」
「貴方もやっぱり会ったんだ。どうやら私と貴方は同じ世界、日本から来て、あの女神様によってこの世界に送られた、そんな感じみたいね。」
肩を竦め笑うアリスと固まる俺。
††
0
お気に入りに追加
393
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

【書籍化】パーティー追放から始まる収納無双!~姪っ子パーティといく最強ハーレム成り上がり~
くーねるでぶる(戒め)
ファンタジー
【24年11月5日発売】
その攻撃、収納する――――ッ!
【収納】のギフトを賜り、冒険者として活躍していたアベルは、ある日、一方的にパーティから追放されてしまう。
理由は、マジックバッグを手に入れたから。
マジックバッグの性能は、全てにおいてアベルの【収納】のギフトを上回っていたのだ。
これは、3度にも及ぶパーティ追放で、すっかり自信を見失った男の再生譚である。
スライムからパンを作ろう!〜そのパンは全てポーションだけど、絶品!!〜
櫛田こころ
ファンタジー
僕は、諏方賢斗(すわ けんと)十九歳。
パンの製造員を目指す専門学生……だったんだけど。
車に轢かれそうになった猫ちゃんを助けようとしたら、あっさり事故死。でも、その猫ちゃんが神様の御使と言うことで……復活は出来ないけど、僕を異世界に転生させることは可能だと提案されたので、もちろん承諾。
ただ、ひとつ神様にお願いされたのは……その世界の、回復アイテムを開発してほしいとのこと。パンやお菓子以外だと家庭レベルの調理技術しかない僕で、なんとか出来るのだろうか心配になったが……転生した世界で出会ったスライムのお陰で、それは実現出来ることに!!
相棒のスライムは、パン製造の出来るレアスライム!
けど、出来たパンはすべて回復などを実現出来るポーションだった!!
パン職人が夢だった青年の異世界のんびりスローライフが始まる!!
異世界で美少女『攻略』スキルでハーレム目指します。嫁のために命懸けてたらいつの間にか最強に!?雷撃魔法と聖剣で俺TUEEEもできて最高です。
真心糸
ファンタジー
☆カクヨムにて、200万PV、ブクマ6500達成!☆
【あらすじ】
どこにでもいるサラリーマンの主人公は、突如光り出した自宅のPCから異世界に転生することになる。
神様は言った。
「あなたはこれから別の世界に転生します。キャラクター設定を行ってください」
現世になんの未練もない主人公は、その状況をすんなり受け入れ、神様らしき人物の指示に従うことにした。
神様曰く、好きな外見を設定して、有効なポイントの範囲内でチートスキルを授けてくれるとのことだ。
それはいい。じゃあ、理想のイケメンになって、美少女ハーレムが作れるようなスキルを取得しよう。
あと、できれば俺TUEEEもしたいなぁ。
そう考えた主人公は、欲望のままにキャラ設定を行った。
そして彼は、剣と魔法がある異世界に「ライ・ミカヅチ」として転生することになる。
ライが取得したチートスキルのうち、最も興味深いのは『攻略』というスキルだ。
この攻略スキルは、好みの美少女を全世界から検索できるのはもちろんのこと、その子の好感度が上がるようなイベントを予見してアドバイスまでしてくれるという優れモノらしい。
さっそく攻略スキルを使ってみると、前世では見たことないような美少女に出会うことができ、このタイミングでこんなセリフを囁くと好感度が上がるよ、なんてアドバイスまでしてくれた。
そして、その通りに行動すると、めちゃくちゃモテたのだ。
チートスキルの効果を実感したライは、冒険者となって俺TUEEEを楽しみながら、理想のハーレムを作ることを人生の目標に決める。
しかし、出会う美少女たちは皆、なにかしらの逆境に苦しんでいて、ライはそんな彼女たちに全力で救いの手を差し伸べる。
もちろん、攻略スキルを使って。
もちろん、救ったあとはハーレムに入ってもらう。
下心全開なのに、正義感があって、熱い心を持つ男ライ・ミカヅチ。
これは、そんな主人公が、異世界を全力で生き抜き、たくさんの美少女を助ける物語。
【他サイトでの掲載状況】
本作は、カクヨム様、小説家になろう様でも掲載しています。

貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
大工スキルを授かった貧乏貴族の養子の四男だけど、どうやら大工スキルは伝説の全能スキルだったようです
飼猫タマ
ファンタジー
田舎貴族の四男のヨナン・グラスホッパーは、貧乏貴族の養子。義理の兄弟達は、全員戦闘系のレアスキル持ちなのに、ヨナンだけ貴族では有り得ない生産スキルの大工スキル。まあ、養子だから仕方が無いんだけど。
だがしかし、タダの生産スキルだと思ってた大工スキルは、じつは超絶物凄いスキルだったのだ。その物凄スキルで、生産しまくって超絶金持ちに。そして、婚約者も出来て幸せ絶頂の時に嵌められて、人生ドン底に。だが、ヨナンは、有り得ない逆転の一手を持っていたのだ。しかも、その有り得ない一手を、本人が全く覚えてなかったのはお約束。
勿論、ヨナンを嵌めた奴らは、全員、ザマー百裂拳で100倍返し!
そんなお話です。
とあるおっさんのVRMMO活動記
椎名ほわほわ
ファンタジー
VRMMORPGが普及した世界。
念のため申し上げますが戦闘も生産もあります。
戦闘は生々しい表現も含みます。
のんびりする時もあるし、えぐい戦闘もあります。
また一話一話が3000文字ぐらいの日記帳ぐらいの分量であり
一人の冒険者の一日の活動記録を覗く、ぐらいの感覚が
お好みではない場合は読まれないほうがよろしいと思われます。
また、このお話の舞台となっているVRMMOはクリアする事や
無双する事が目的ではなく、冒険し生きていくもう1つの人生が
テーマとなっているVRMMOですので、極端に戦闘続きという
事もございません。
また、転生物やデスゲームなどに変化することもございませんので、そのようなお話がお好みの方は読まれないほうが良いと思われます。

クラス転移で無能判定されて追放されたけど、努力してSSランクのチートスキルに進化しました~【生命付与】スキルで異世界を自由に楽しみます~
いちまる
ファンタジー
ある日、クラスごと異世界に召喚されてしまった少年、天羽イオリ。
他のクラスメートが強力なスキルを発現させてゆく中、イオリだけが最低ランクのEランクスキル【生命付与】の持ち主だと鑑定される。
「無能は不要だ」と判断した他の生徒や、召喚した張本人である神官によって、イオリは追放され、川に突き落とされた。
しかしそこで、川底に沈んでいた謎の男の力でスキルを強化するチャンスを得た――。
1千年の努力とともに、イオリのスキルはSSランクへと進化!
自分を拾ってくれた田舎町のアイテムショップで、チートスキルをフル稼働!
「転移者が世界を良くする?」
「知らねえよ、俺は異世界を自由気ままに楽しむんだ!」
追放された少年の第2の人生が、始まる――!
※本作品は他サイト様でも掲載中です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる