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第1章 〜 運命 〜
二人の神
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-数万年後-
世界はあの頃とは比べ物にならない程、活気溢れる物となっていた。
そんな世界のとある国、ヘブンロウと言う場所には、三人の神の像が建てられ、そこは人気の観光地となっている。
そんな観光客で溢れる場所を物陰から二つの存在が見ていた。
『おい…何もこんな所から見なくてもいいのではないか?』
片方が不満そうな顔で言う。
それを聞きもう片方が呆れ顏で答える。
『お前なぁ………俺達は仮にもこの国を見守る神なんだぜ?
それを堂々と人間達を見ろって方が可笑しいだろ…』
そうこの二つの陰の正体はこの国を見守る守護神である。
『………ならなおの事、正々堂々見てもいいではないか…
我々の姿は此方が願わない限りただの人間には見えないのだから』
『解ってはいるんだがよぉ……でもたまーに見る力を持つ奴がいるじゃん?
俺それが苦手なんだよ…………』
げんなりとした顔で言う相方を一瞥し、観光客達で賑わう場所へと目を戻した。
『......?』
すると何かを感じた神の一人が怪訝な顔で辺りを見渡した。
だがその気配は直ぐに消えた。
『どうしたんだ龍鬼?』
『いや、何でもない』
龍鬼と呼ばれた神の一人は気のせいだと思い、軽く横に首を振る。
『それより闘鬼、何時まで此処で人間達を見ているつもりだ?
我等が見守るのは此処だけでは無いのだぞ』
そう言うと龍鬼はさっさと別の場所を見回りに行った。
『あ、おい待てよ!!』
その後を闘鬼と呼ばれたもう一人の神が追って行く。
しかし、この時の二人の神はまだ知らない。
直ぐそこに悪しき影の存在があった事を...............
数時間後
殆どの場所を見廻り終え、とある一軒の廃れた家の前にいた。
『こんな所にこんなボロボロででかい家があったか?』
『........』
その家を見ながら闘鬼が言う。
だが、龍鬼は何か考え事をしている様で、相方の言葉を聞いていなかった。
『...ぃ……おいってば!!』
『ん?
…あぁすまない、何か言ったか?』
『お前なぁ.....
まぁいいや
ちょっと入ってみようぜ!』
『闘鬼待て』
『んだよ龍鬼、もしかしてお前怖いのか?
神が怖がってどうすんだよ』
中に入ろうとする闘鬼を龍鬼はとめる。
だが、闘鬼はそれを笑いながら返し扉を開いて中へと入って行った。
中はとても広く、ところどころに蜘蛛の巣と埃がまっていた。
『へぇ...思っていより中は綺麗じゃん
しっかし...........殺風景だなぁ...
まぁ、人が住んでないから当たり前か』
闘鬼は辺りをキョロキョロと見渡し、期待半分で何か珍しい物が無いか鼻歌まじりに探し初めた。
漸く中に入って来た龍鬼は、闘鬼の行動を見て呆れる。
だが龍鬼は此処に入って来る前から何かを感じ取っていた。
だからこそ闘鬼が中に入ろうとするのをとめ、龍鬼自身も中に入るのを躊躇っていたのだ。
『………』
中に入り二階の方を見る。
中に入った事で先程から感じていた物が上から来る物だと解った。
たがその気配は微々たる物で、こういった物を感じ取る事に長けている龍鬼だからこそ解った事なのだ。
龍鬼はもう一度相方の方を見る。
闘鬼はまだ探索を続けていた。
『(……やはりこの気配には気付いていないのか)』
溜息を一つつき、龍鬼は二階へと向かった。
流石の龍鬼でもその気配の正体までは解らないでいたからだ。
二階に上がると、そこには五つの扉が有り、何かの紋章と文字ががそれぞれの扉に描かれていた。
『これは....』
その内の一つの扉に龍鬼の目が止まる。
他の部屋よりも二回り以上の大きさの扉に描かれていたのは、数万年前の神子の姿だった。
しかも、まだ悪に染まる前の純粋無垢な姿だ。
そして、その扉には他の扉とも違う文字で“悪なき者”とこう書かれていた。
『悪なき者?』
なんの事か解らず、その真意を確かめる為に扉を開こうと暢らしき所に手をやった時、不思議な力で弾かれる。
驚いてそこへ目をやると、暢には注意書きの様な紙が掛けられていた。
【この扉を開けるな! 開ければ全てが消え去る! 死にたくなければ絶対に開けるな!!】
憎悪にも似た物がその手紙からは感じ取られた。
『..………此処で一体何があったんだ?』
眉間に皺を寄せ考えていると、バタバタと騒がしい足音とともに闘鬼が来た。
『んだよ~、龍鬼入って来てたなら声かけろよ~!
ったく、外を見たらお前いないんだもんなぁ........』
『それは悪かった。
だが、何か忙しそうにしてたのでな.....』
『ちぇっ......お前は何時もそう言って俺を無視するんだからよぉ........
ま、いいや。
で、何だこれ?
他の扉とは違うみたいだが?』
そう言って直ぐに機嫌を直し、闘鬼も龍鬼が見ていた扉を見る。
そして扉を開こうと手をのばす闘鬼の手を龍鬼は掴み止めた。
それに闘鬼は驚き、相方の方を見る。
龍鬼はそんな闘鬼に首を横に振り、そして言った。
『何らかの力で扉には結界が貼られている。
触れるのは危険だ』
『ふーん.....結界ねぇ..........』
そう返事を返し、少し考えた後、徐に扉を力いっぱい殴った。
『!!?』
流石にこの行動を予想していなかった龍鬼は数歩 後退り驚いた。
扉はというと、バチッと大きな音をたてた後、結界は綺麗になくなっていた。
『うっし!
なーんだ…結構柔いじゃねーか』
何かを期待していたのか肩を落とす闘鬼。
『(......こいつは時々予想外の事をやってくれる....
頼りになる時もあるが、少しは考えて行動をして欲しいものだ)』
龍鬼は常々そう思うのだった。
さて、結界が破れた扉はギィーッと鈍い音をたてながら自動に開き、ひやりとした空気が流ると共に中を顕にする。
中は洞窟の様な雰囲気をしており、あたり一面、氷の様な鉱石で埋められていた。
『これは氷鉱霊石か?
………となると此処は異空間か』
龍鬼はこれで確信した。此処に来てから感じていた気配は、この異空間の物だったのだと。
すると、
『ちょっ!?
待て待て待て待て!!
んなもん、人間に創れる筈ねーだろ?!
例え作れたとしても、何かと代償なんだぜ?
それに、空間を作り出す事は人間達には禁止されてるしよ...
んな何かを代償にして迄人間が空間を作り出すなんて事する筈ねーだろ!?』
驚きの余り声を荒らげ、否定をする闘鬼。
それに対し龍鬼は答える。
『確かに人間にはリスクが大きいだろうし、氷鉱霊石は本来人間の世界にあってはならない物の一つ。
それはお前も知っているだろう。
人間以外の何者かが創った可能性だってあるが、だがこれは人間が作り出した物に間違いない。
そこをよく見ろ。
他の霊石に隠れて見えづらいが、人間の姿がある』
言われてそこを見てみると、確かに人間の姿が数体あった。
しかもその人間達はクリスタルの様な綺麗な氷鉱霊石の中にいたのだ。
『これは...........!!?』
『空間を作り出す時の代償はそれぞれ違う。
此処を創る時の代償はこの場所の一部になる事なのだろう。
現にこの人間達の身体の大部分が氷鉱霊石と一体化して来ている』
確かに龍鬼の言う通り、人間達の身体は霊石と一体化していた。
それを見た闘鬼は、何とも言い切れない気持ちで相方に聞く。
『........だがよこんな事までして、一体何がしたかったんだ?
まさか、興味本位で創ったとかじゃねーだろ?』
問題はそこなのだ。
何故人間は禁忌を犯して迄この空間を創ったのか。
そして暢にあったあのメモの様な手紙.....
何かを恐れ、閉じ込める為に創られたのだとしたら?
それは......
『………封印』
そう呟かいたかと思うと、龍鬼は奥に続く道へと進んで行った。
『あ、おい!?
待てよ!!』
その後を闘鬼も追って行くのだった。
世界はあの頃とは比べ物にならない程、活気溢れる物となっていた。
そんな世界のとある国、ヘブンロウと言う場所には、三人の神の像が建てられ、そこは人気の観光地となっている。
そんな観光客で溢れる場所を物陰から二つの存在が見ていた。
『おい…何もこんな所から見なくてもいいのではないか?』
片方が不満そうな顔で言う。
それを聞きもう片方が呆れ顏で答える。
『お前なぁ………俺達は仮にもこの国を見守る神なんだぜ?
それを堂々と人間達を見ろって方が可笑しいだろ…』
そうこの二つの陰の正体はこの国を見守る守護神である。
『………ならなおの事、正々堂々見てもいいではないか…
我々の姿は此方が願わない限りただの人間には見えないのだから』
『解ってはいるんだがよぉ……でもたまーに見る力を持つ奴がいるじゃん?
俺それが苦手なんだよ…………』
げんなりとした顔で言う相方を一瞥し、観光客達で賑わう場所へと目を戻した。
『......?』
すると何かを感じた神の一人が怪訝な顔で辺りを見渡した。
だがその気配は直ぐに消えた。
『どうしたんだ龍鬼?』
『いや、何でもない』
龍鬼と呼ばれた神の一人は気のせいだと思い、軽く横に首を振る。
『それより闘鬼、何時まで此処で人間達を見ているつもりだ?
我等が見守るのは此処だけでは無いのだぞ』
そう言うと龍鬼はさっさと別の場所を見回りに行った。
『あ、おい待てよ!!』
その後を闘鬼と呼ばれたもう一人の神が追って行く。
しかし、この時の二人の神はまだ知らない。
直ぐそこに悪しき影の存在があった事を...............
数時間後
殆どの場所を見廻り終え、とある一軒の廃れた家の前にいた。
『こんな所にこんなボロボロででかい家があったか?』
『........』
その家を見ながら闘鬼が言う。
だが、龍鬼は何か考え事をしている様で、相方の言葉を聞いていなかった。
『...ぃ……おいってば!!』
『ん?
…あぁすまない、何か言ったか?』
『お前なぁ.....
まぁいいや
ちょっと入ってみようぜ!』
『闘鬼待て』
『んだよ龍鬼、もしかしてお前怖いのか?
神が怖がってどうすんだよ』
中に入ろうとする闘鬼を龍鬼はとめる。
だが、闘鬼はそれを笑いながら返し扉を開いて中へと入って行った。
中はとても広く、ところどころに蜘蛛の巣と埃がまっていた。
『へぇ...思っていより中は綺麗じゃん
しっかし...........殺風景だなぁ...
まぁ、人が住んでないから当たり前か』
闘鬼は辺りをキョロキョロと見渡し、期待半分で何か珍しい物が無いか鼻歌まじりに探し初めた。
漸く中に入って来た龍鬼は、闘鬼の行動を見て呆れる。
だが龍鬼は此処に入って来る前から何かを感じ取っていた。
だからこそ闘鬼が中に入ろうとするのをとめ、龍鬼自身も中に入るのを躊躇っていたのだ。
『………』
中に入り二階の方を見る。
中に入った事で先程から感じていた物が上から来る物だと解った。
たがその気配は微々たる物で、こういった物を感じ取る事に長けている龍鬼だからこそ解った事なのだ。
龍鬼はもう一度相方の方を見る。
闘鬼はまだ探索を続けていた。
『(……やはりこの気配には気付いていないのか)』
溜息を一つつき、龍鬼は二階へと向かった。
流石の龍鬼でもその気配の正体までは解らないでいたからだ。
二階に上がると、そこには五つの扉が有り、何かの紋章と文字ががそれぞれの扉に描かれていた。
『これは....』
その内の一つの扉に龍鬼の目が止まる。
他の部屋よりも二回り以上の大きさの扉に描かれていたのは、数万年前の神子の姿だった。
しかも、まだ悪に染まる前の純粋無垢な姿だ。
そして、その扉には他の扉とも違う文字で“悪なき者”とこう書かれていた。
『悪なき者?』
なんの事か解らず、その真意を確かめる為に扉を開こうと暢らしき所に手をやった時、不思議な力で弾かれる。
驚いてそこへ目をやると、暢には注意書きの様な紙が掛けられていた。
【この扉を開けるな! 開ければ全てが消え去る! 死にたくなければ絶対に開けるな!!】
憎悪にも似た物がその手紙からは感じ取られた。
『..………此処で一体何があったんだ?』
眉間に皺を寄せ考えていると、バタバタと騒がしい足音とともに闘鬼が来た。
『んだよ~、龍鬼入って来てたなら声かけろよ~!
ったく、外を見たらお前いないんだもんなぁ........』
『それは悪かった。
だが、何か忙しそうにしてたのでな.....』
『ちぇっ......お前は何時もそう言って俺を無視するんだからよぉ........
ま、いいや。
で、何だこれ?
他の扉とは違うみたいだが?』
そう言って直ぐに機嫌を直し、闘鬼も龍鬼が見ていた扉を見る。
そして扉を開こうと手をのばす闘鬼の手を龍鬼は掴み止めた。
それに闘鬼は驚き、相方の方を見る。
龍鬼はそんな闘鬼に首を横に振り、そして言った。
『何らかの力で扉には結界が貼られている。
触れるのは危険だ』
『ふーん.....結界ねぇ..........』
そう返事を返し、少し考えた後、徐に扉を力いっぱい殴った。
『!!?』
流石にこの行動を予想していなかった龍鬼は数歩 後退り驚いた。
扉はというと、バチッと大きな音をたてた後、結界は綺麗になくなっていた。
『うっし!
なーんだ…結構柔いじゃねーか』
何かを期待していたのか肩を落とす闘鬼。
『(......こいつは時々予想外の事をやってくれる....
頼りになる時もあるが、少しは考えて行動をして欲しいものだ)』
龍鬼は常々そう思うのだった。
さて、結界が破れた扉はギィーッと鈍い音をたてながら自動に開き、ひやりとした空気が流ると共に中を顕にする。
中は洞窟の様な雰囲気をしており、あたり一面、氷の様な鉱石で埋められていた。
『これは氷鉱霊石か?
………となると此処は異空間か』
龍鬼はこれで確信した。此処に来てから感じていた気配は、この異空間の物だったのだと。
すると、
『ちょっ!?
待て待て待て待て!!
んなもん、人間に創れる筈ねーだろ?!
例え作れたとしても、何かと代償なんだぜ?
それに、空間を作り出す事は人間達には禁止されてるしよ...
んな何かを代償にして迄人間が空間を作り出すなんて事する筈ねーだろ!?』
驚きの余り声を荒らげ、否定をする闘鬼。
それに対し龍鬼は答える。
『確かに人間にはリスクが大きいだろうし、氷鉱霊石は本来人間の世界にあってはならない物の一つ。
それはお前も知っているだろう。
人間以外の何者かが創った可能性だってあるが、だがこれは人間が作り出した物に間違いない。
そこをよく見ろ。
他の霊石に隠れて見えづらいが、人間の姿がある』
言われてそこを見てみると、確かに人間の姿が数体あった。
しかもその人間達はクリスタルの様な綺麗な氷鉱霊石の中にいたのだ。
『これは...........!!?』
『空間を作り出す時の代償はそれぞれ違う。
此処を創る時の代償はこの場所の一部になる事なのだろう。
現にこの人間達の身体の大部分が氷鉱霊石と一体化して来ている』
確かに龍鬼の言う通り、人間達の身体は霊石と一体化していた。
それを見た闘鬼は、何とも言い切れない気持ちで相方に聞く。
『........だがよこんな事までして、一体何がしたかったんだ?
まさか、興味本位で創ったとかじゃねーだろ?』
問題はそこなのだ。
何故人間は禁忌を犯して迄この空間を創ったのか。
そして暢にあったあのメモの様な手紙.....
何かを恐れ、閉じ込める為に創られたのだとしたら?
それは......
『………封印』
そう呟かいたかと思うと、龍鬼は奥に続く道へと進んで行った。
『あ、おい!?
待てよ!!』
その後を闘鬼も追って行くのだった。
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