来野∋31

 いまの僕は、ほんとの僕じゃあないんだッ!!(ほんとだった

 何をやっても冴えない中学二年男子、来野アシタカは、双子の妹アスナとの離れる格差と近づく距離感に悩むお年頃。そんなある日、横断歩道にて車に突っ込まれた正にのその瞬間、自分の脳内のインナースペースに何故か引き込まれてしまうのでした。

 そこは自分とそっくりの姿かたちをした人格たちが三十一もの頭数でいる不可思議な空間……日替わりで移行していくという摩訶不思議な多重人格たちに、有無を言わさず担ぎ上げられたその日の主人格こと「来野サーティーン」は、ひとまず友好的な八人を統合し、ひとりひとつずつ与えられた能力を発動させて現実での危機を乗り越えるものの、しかしてそれは自分の内での人格覇権を得るための闘いの幕開けに過ぎないのでした……
24h.ポイント 0pt
0
小説 192,201 位 / 192,201件 ライト文芸 7,628 位 / 7,628件

あなたにおすすめの小説

ひきこもりニートの俺がVTuberアイドルになった話

ハリネズミの肉球
ライト文芸
俺、淡路アンが国立競技場でライブ出演!! たった3年でメジャーデビューしたアイドル達の結成、成長、デビュー、国立競技場までの道のりを描いたストーリー。 アイドル達はちょっとわけあり? あつまるメンバーにも秘密が! 今までにみたことがないアイドルストーリーがここに開幕。

心の棲処

葵生りん
ライト文芸
心臓病を抱えている少女と、精神科に入院中の妹を見舞う少年。 それぞれが抱え込んで押しつぶされそうになっている不安が交錯する、冬の夕刻。

悲鳴じゃない。これは歌だ。

羽黒 楓
ライト文芸
十五歳の〝私〟は死に場所を求めて家出した。 都会の駅前、世界のすべてを呪う〝私〟はしかし、このとき一人の女性と出会う。 彼女は言った。 「あんた、死んだ私の知り合いに似てる――」 そこから始まる、一人の天才ロックシンガーの誕生譚。

俺にだけ見えるあの子と紡ぐ日々

蒼井美紗
ライト文芸
優也は毎日充実した大学生活を送っている。講義を受けてサークルに参加してバイトをして、友達もたくさんいるし隣には可愛い女の子もいる。 しかしそんな優也の生活には、一つだけ普通の人と違う点があった。それは……隣にいる女の子の姿を見ることができるのは、優也だけだという点だ。でも優也は気にしていない。いや、本音を言えば友達にも紹介したいし外でも楽しく会話をしたい。ただそれができなくても、一緒にいる時間は幸せで大切なのだ。 これはちょっと普通じゃない男女の甘く切ない物語です。 ※この物語はカクヨム、小説家になろうにも掲載しています。

万聖節悲哀話【完結】

竹比古
ライト文芸
 ハロウィンの日、学生時代から嫌いだった厭な男、ビルから『失恋した』という電話がかかって来た。  彼は酒を煽り、時には涙を零しながら、その失恋話を延々と続ける。カボチャや魔女が犇めき合い、お菓子が山と積まれる部屋で。  ハロウィンの今日、ビルはその子と逢う約束をしていたのだ。それなのに、その子は来なかった。  だけどぼくは、ビルの失恋話を笑う気には、なれなかった。  なぜなら……。  ※以前、他サイトで掲載していた作品です。  ※表紙はフリー画像を加工したものです。

短編つまみ食い

おっくん
ライト文芸
作品がとっ散らかってきたので短編集として編集しなおしました。 「ロボ」を書き直しました。 各話とも読みやすくなるように工夫しました。 新しい作品はこちらに載せていこうとおもいます。

独り日和 ―春夏秋冬―

八雲翔
ライト文芸
主人公は櫻野冬という老女。 彼を取り巻く人と犬と猫の日常を書いたストーリーです。 仕事を探す四十代女性。 子供を一人で育てている未亡人。 元ヤクザ。 冬とひょんなことでの出会いから、 繋がる物語です。 春夏秋冬。 数ヶ月の出会いが一生の家族になる。 そんな冬と彼女を取り巻く人たちを見守ってください。 *この物語はフィクションです。 実在の人物や団体、地名などとは一切関係ありません。 八雲翔

Black Day Black Days

かの翔吾
ライト文芸
 日々積み重ねられる日常。他の誰かから見れば何でもない日常。  何でもない日常の中にも小さな山や谷はある。  濱崎凛から始まる、何でもない一日を少しずつ切り取っただけの、六つの連作短編。  五人の高校生と一人の教師の細やかな苦悩を、青春と言う言葉だけでは片付けたくない。  ミステリー好きの作者が何気なく綴り始めたこの物語の行方は、未だ作者にも見えていません。    

処理中です...