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Jitoh-31:蓋然タイ!(あるいは、受かれ/浮かれし/ジォカーレ)
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<いやあれほど早く寝ろと言ったが? よくもまあそこまでの隈を作れるものだな。万が一の屋外での試合の可能性を鑑みて黒く塗ったり貼ったりしてるわけでもないよなメジャーリーガー?>
明けて朝四つ……何とか一睡くらいは出来たはずだが、相変わらずのしゃれこうべヅラの鉄腕の奴に呆れ混じりの嫌味を言われるほどには、顔に出ていたようで。まあ……顧みて俺に落ち度は無えはずなのだが、なのだが何だろうこの罪悪感は……
当の国富は何てこと無い/無かったみてえな爽やか面で俺にもおはようさんやでとかごくごく自然に挨拶を投げ放ってきやがるよあれはあれ? 俺の煩悩が見せた幻だったの?
【本戦二回戦:第二試合
ブライトンシャドウ(日之影・高鍋・高原) VS チームTHEトー(時任・五ヶ瀬・那加井)】
そんな、俺だけがぐわぐわ揺さぶられているかのようなコンディションの中、出揃ったベスト16の試合は粛々と始まったわけだが。相手は昨日カラんできた白長髪毛先水色の一見優男風の野郎が率いし他ふたりはこれといって特徴があまりない描写しづらい中肉中背の同じくらいの年恰好の二人。
――さあ、ここからがッ!! まさにここからが『デフィニティ』の真髄だァッ!! 混沌へ踏み込む準備はいいかい? 二回戦は『ハスラード/ボウラード』ッ!! 一人三投の中でッ!! 最後までこのフィールドに球を多く残せたチームがまずは勝ちに近づくゥッ!!
昨日の実況おっさん……申し遅れましたが西都と申しまするむははははッ、というテンション高い自己紹介が先ほどあったが、ぴっちりオールバックの黒髪に胡散臭いティアドロップサングラスを嵌めた壮年時のいいともパーソナリティー的な首から上に、その下には昨日は緑、今日は赤、と目に来るスーツを身に着けておるよ明日はピンクかな……と意識の焦点も定まらない俺が何とか深呼吸をして身体を覚醒させようとする中を、一人乗りのクレーンアームのようなものに乗って視界の端から端まで滑るように空中を駆けているよいやそれよりも。
「……これはあれですな、YP高き遊戯ことッ!! っビリヤードァォゥッ!!」
無呼吸快眠で起き抜けからテンションでは負けていないJ太郎がそう世迷言のようなことをまたのたまったと思われただろうが、その正にの光景が真顔の俺の前に広がっていたわけで。
縦長の長方形。縦横比はだいたい「二対一」くらいじゃねえだろうか。見慣れ馴染んだボッチャのコートと似ているは似ていた。が、緑色一色に染められたフィールドのぐるりを「枠」のようなものが囲っている。そして四隅と左右の辺の中央に黒く見える「円形」の何か……いや、まあ「穴」だな……六つの穴が開いているわけでこれは誰がどう見てもビリヤード台を想起させられる……が、その大きさはボッチャコートとさして変わらねえデカさだよなるほどなるほどいきなり混沌をぶち込んで来やがったな……
――使用球はこちらで用意させていただいたッ!! 二七〇ミリ周長球ッ!! ……平等だろう? 相違点は材質が硬質プラスチックであることッ!! すなわちそこはビリヤードボールと同等と、そういうわけだ……
実況壮年のバタくさい面構えとその表情も大仰な感じに大分こちらは胸のムカつき感を覚えさせられてくるが、いや集中だ……フィールドはラシャっぽい。いや多分そうだろう。でもってそのフィールド手前に「菱形」の形に九個ずつ金属のラックに収められているツルツルの「赤球」あるいは「青球」……<1>から<9>までの番号がご丁寧に振られている……を投げる? いや投げるのはいいが的球に近づけるっつうルールでいいのか? 確かに赤球群と青球群の間に、テカりのある「白球」がこれ見よがしに鎮座はしているが。
――それぞれ九球ずつ投げ合った後からが最高潮の盛り上がりを見せる『サドンデスマッチ』だぁッ!! 最終盤面に、こちらの勾配具から投入されし『白球』を投げ入れられた『その位置』から投擲し、相手チームの手玉を次々とォッ、全てポケットにインさせたチームのォッ!! 勝利となるッ!!
ややこしいルールだな……最初は相手の球を狙って落としつつ、残ったのを白球を使って互いに落とし合うってことか? 読めねえ、戦略も何も分からねえぞ、どうする?
<挙動が初見になりそうだ……気を付けろ>
回らない頭で佇む俺の横に、すいと車椅子を転がして並びながら鉄腕がそう言ってくれるが。まあ相手側も初見は同条件。臆せず行くまでか。
「……」
不安げな顔を見せる女子二名に軽く二本指を振ってから「場」へと向き直る。ビリヤードフィールド、と言っていいかは分からねえが、その長方形の短辺のひとつにいつもの「スローイングボックス」六つがとこがくっついている形だ。外枠の上にボックスは乗っている感じでそれぞれが低い金属の柵みたいなのに囲われている。
手前左右には球の直径の二倍以上はあるから六〇センチくらいか? の穴が黒い口を開けているわけで、いやこれ左右端のボックス割り当てられたら転がす投法の奴だとだいぶ軌道が制限されるということになる……ってことは鉄腕は真ん中寄りのボックスを当てがった方がいいな……
さらに一見して思うことは、「奥側」にどれだけ自分らの球をうまく配置出来るかがカギだろってことだ。手前だと狙われやすいのは自明。幸いフィールドを取り囲む「枠」があるので通常のボッチャのようにラインを割ってのアウトってのは心配しなくていい。ゆえにある程度コントロールが雑であろうと相手にとっても狙いが付けづらい「距離」を稼ぐことが重要……
なのか?
いや分からねえぞ……くそ、何が最適解かもミリほども掴ませてきやしねえ。様子見でやるしかねえのか? だがひとり持ち球は三球。決して多いとは言えねえよなあ……が、なるようにしかならねえのか。よぉし、とりあえず一球目は見で行かせてもらうか……とか、定まらない考えはやはり曖昧で座りの悪いままなのだが。
<1:ナカイ
2:ヒノカゲ
3:ゴカセ
4:タカナベ
5:ジトー
6:タカハラ>
それでも行くしかねえ。先攻・後攻とそれぞれが入るボックスが粛々と決まったところで、第一投の初っ端は左端、<No.1>のボックスの俺からということに相成った。<1>と書かれた赤球を握る。持った感じは本当にビリヤード球だな……ひと回り大きな。こりゃあ転がるぞ……
とは言え、俺も極限の修行を経てそこそこ「球の呼吸」とやらが分かってきている境地の男ぞ……? いかな初見の球とて、その挙動をそこそこまで予測が可能なる男なるぞ?
「……!!」
そんな、自分の中にいつの間にか芽生えていた意味不明の人格に、何故か背中を押されるようにして俺は極めて自然に投擲を始めておる……狙うはさんざか投げさせられた「十字」のある位置……サイドポケットに挟まれた正にの中央だぜ……ッ!!
何となくの感覚……それ頼りではあったが、何かがすっと、投げ終わり残心状態の俺の脳天から踵まで貫いた気がした。いけた……俺の手を離れた赤球は真っすぐに、澱み無く転がっていくと、緑色の長方形のど真ん中に、まるでそこで止まることが当たり前かのように吸い付くようにして止まったのであった。
どよめき。そんな中、俺は殊更に何でもない風を装ってひとつ軽く頷くに留めてみせる。よーしよしよしまずは満点の滑り出し……とか内心ほくそ笑みまくるが。
刹那、だった……
「……!!」
俺の右隣、青白髪の日之影とかいう奴がこれまた流麗なフォームで投げ放った青球は、場の中央に鎮座していた俺の赤球の左側半分くらいに重なるようにしてぶち当たると、真っすぐにそのまま、右奥の黒穴へと、一直線に誘ったのであった……!! ゴコ、というような音をその場に残して、消える赤球。一方の青球は当たった反動のままゆるゆると奥側へと転がって行き、奥辺のやや左寄りのところに接するようにして止まったのであった。
こいつ……初見じゃあねえな……ッ!? それともとんでもねえ「察し」の持ち主かよ野郎……
まずい気がしてきた。どうする?
明けて朝四つ……何とか一睡くらいは出来たはずだが、相変わらずのしゃれこうべヅラの鉄腕の奴に呆れ混じりの嫌味を言われるほどには、顔に出ていたようで。まあ……顧みて俺に落ち度は無えはずなのだが、なのだが何だろうこの罪悪感は……
当の国富は何てこと無い/無かったみてえな爽やか面で俺にもおはようさんやでとかごくごく自然に挨拶を投げ放ってきやがるよあれはあれ? 俺の煩悩が見せた幻だったの?
【本戦二回戦:第二試合
ブライトンシャドウ(日之影・高鍋・高原) VS チームTHEトー(時任・五ヶ瀬・那加井)】
そんな、俺だけがぐわぐわ揺さぶられているかのようなコンディションの中、出揃ったベスト16の試合は粛々と始まったわけだが。相手は昨日カラんできた白長髪毛先水色の一見優男風の野郎が率いし他ふたりはこれといって特徴があまりない描写しづらい中肉中背の同じくらいの年恰好の二人。
――さあ、ここからがッ!! まさにここからが『デフィニティ』の真髄だァッ!! 混沌へ踏み込む準備はいいかい? 二回戦は『ハスラード/ボウラード』ッ!! 一人三投の中でッ!! 最後までこのフィールドに球を多く残せたチームがまずは勝ちに近づくゥッ!!
昨日の実況おっさん……申し遅れましたが西都と申しまするむははははッ、というテンション高い自己紹介が先ほどあったが、ぴっちりオールバックの黒髪に胡散臭いティアドロップサングラスを嵌めた壮年時のいいともパーソナリティー的な首から上に、その下には昨日は緑、今日は赤、と目に来るスーツを身に着けておるよ明日はピンクかな……と意識の焦点も定まらない俺が何とか深呼吸をして身体を覚醒させようとする中を、一人乗りのクレーンアームのようなものに乗って視界の端から端まで滑るように空中を駆けているよいやそれよりも。
「……これはあれですな、YP高き遊戯ことッ!! っビリヤードァォゥッ!!」
無呼吸快眠で起き抜けからテンションでは負けていないJ太郎がそう世迷言のようなことをまたのたまったと思われただろうが、その正にの光景が真顔の俺の前に広がっていたわけで。
縦長の長方形。縦横比はだいたい「二対一」くらいじゃねえだろうか。見慣れ馴染んだボッチャのコートと似ているは似ていた。が、緑色一色に染められたフィールドのぐるりを「枠」のようなものが囲っている。そして四隅と左右の辺の中央に黒く見える「円形」の何か……いや、まあ「穴」だな……六つの穴が開いているわけでこれは誰がどう見てもビリヤード台を想起させられる……が、その大きさはボッチャコートとさして変わらねえデカさだよなるほどなるほどいきなり混沌をぶち込んで来やがったな……
――使用球はこちらで用意させていただいたッ!! 二七〇ミリ周長球ッ!! ……平等だろう? 相違点は材質が硬質プラスチックであることッ!! すなわちそこはビリヤードボールと同等と、そういうわけだ……
実況壮年のバタくさい面構えとその表情も大仰な感じに大分こちらは胸のムカつき感を覚えさせられてくるが、いや集中だ……フィールドはラシャっぽい。いや多分そうだろう。でもってそのフィールド手前に「菱形」の形に九個ずつ金属のラックに収められているツルツルの「赤球」あるいは「青球」……<1>から<9>までの番号がご丁寧に振られている……を投げる? いや投げるのはいいが的球に近づけるっつうルールでいいのか? 確かに赤球群と青球群の間に、テカりのある「白球」がこれ見よがしに鎮座はしているが。
――それぞれ九球ずつ投げ合った後からが最高潮の盛り上がりを見せる『サドンデスマッチ』だぁッ!! 最終盤面に、こちらの勾配具から投入されし『白球』を投げ入れられた『その位置』から投擲し、相手チームの手玉を次々とォッ、全てポケットにインさせたチームのォッ!! 勝利となるッ!!
ややこしいルールだな……最初は相手の球を狙って落としつつ、残ったのを白球を使って互いに落とし合うってことか? 読めねえ、戦略も何も分からねえぞ、どうする?
<挙動が初見になりそうだ……気を付けろ>
回らない頭で佇む俺の横に、すいと車椅子を転がして並びながら鉄腕がそう言ってくれるが。まあ相手側も初見は同条件。臆せず行くまでか。
「……」
不安げな顔を見せる女子二名に軽く二本指を振ってから「場」へと向き直る。ビリヤードフィールド、と言っていいかは分からねえが、その長方形の短辺のひとつにいつもの「スローイングボックス」六つがとこがくっついている形だ。外枠の上にボックスは乗っている感じでそれぞれが低い金属の柵みたいなのに囲われている。
手前左右には球の直径の二倍以上はあるから六〇センチくらいか? の穴が黒い口を開けているわけで、いやこれ左右端のボックス割り当てられたら転がす投法の奴だとだいぶ軌道が制限されるということになる……ってことは鉄腕は真ん中寄りのボックスを当てがった方がいいな……
さらに一見して思うことは、「奥側」にどれだけ自分らの球をうまく配置出来るかがカギだろってことだ。手前だと狙われやすいのは自明。幸いフィールドを取り囲む「枠」があるので通常のボッチャのようにラインを割ってのアウトってのは心配しなくていい。ゆえにある程度コントロールが雑であろうと相手にとっても狙いが付けづらい「距離」を稼ぐことが重要……
なのか?
いや分からねえぞ……くそ、何が最適解かもミリほども掴ませてきやしねえ。様子見でやるしかねえのか? だがひとり持ち球は三球。決して多いとは言えねえよなあ……が、なるようにしかならねえのか。よぉし、とりあえず一球目は見で行かせてもらうか……とか、定まらない考えはやはり曖昧で座りの悪いままなのだが。
<1:ナカイ
2:ヒノカゲ
3:ゴカセ
4:タカナベ
5:ジトー
6:タカハラ>
それでも行くしかねえ。先攻・後攻とそれぞれが入るボックスが粛々と決まったところで、第一投の初っ端は左端、<No.1>のボックスの俺からということに相成った。<1>と書かれた赤球を握る。持った感じは本当にビリヤード球だな……ひと回り大きな。こりゃあ転がるぞ……
とは言え、俺も極限の修行を経てそこそこ「球の呼吸」とやらが分かってきている境地の男ぞ……? いかな初見の球とて、その挙動をそこそこまで予測が可能なる男なるぞ?
「……!!」
そんな、自分の中にいつの間にか芽生えていた意味不明の人格に、何故か背中を押されるようにして俺は極めて自然に投擲を始めておる……狙うはさんざか投げさせられた「十字」のある位置……サイドポケットに挟まれた正にの中央だぜ……ッ!!
何となくの感覚……それ頼りではあったが、何かがすっと、投げ終わり残心状態の俺の脳天から踵まで貫いた気がした。いけた……俺の手を離れた赤球は真っすぐに、澱み無く転がっていくと、緑色の長方形のど真ん中に、まるでそこで止まることが当たり前かのように吸い付くようにして止まったのであった。
どよめき。そんな中、俺は殊更に何でもない風を装ってひとつ軽く頷くに留めてみせる。よーしよしよしまずは満点の滑り出し……とか内心ほくそ笑みまくるが。
刹那、だった……
「……!!」
俺の右隣、青白髪の日之影とかいう奴がこれまた流麗なフォームで投げ放った青球は、場の中央に鎮座していた俺の赤球の左側半分くらいに重なるようにしてぶち当たると、真っすぐにそのまま、右奥の黒穴へと、一直線に誘ったのであった……!! ゴコ、というような音をその場に残して、消える赤球。一方の青球は当たった反動のままゆるゆると奥側へと転がって行き、奥辺のやや左寄りのところに接するようにして止まったのであった。
こいつ……初見じゃあねえな……ッ!? それともとんでもねえ「察し」の持ち主かよ野郎……
まずい気がしてきた。どうする?
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