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砲撃のパラディン大佐隊編(【05】の裏)

311【予定は未定編11】希望異動と強制異動

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【パラディン大佐隊・第八班第一号待機室】

八班長・ブロック
「やった! 希望どおり〝一班組〟に入れた!」

副長・ウィルスン
「仕事早いな、一班長。でも、おまえの話を聞くかぎり、まず七班長に感謝すべきじゃないのか?」

ブロック
「でもあいつ、変態だし」

ウィルスン
「それは確かに問題だが、この件に関しては無関係だろ」

ブロック
「ただ、何で十班が〝一班組〟にされたのかがよくわかんないんだよな。俺みたいに異動希望出してたとは思えないし」

ウィルスン
「それはもう、元四班長のみぞ知る、だな」

ブロック
「……〝一班組〟、〝レフト〟でまとめようとしたのかな。十二班は十一班に何かあったときのスペア」

ウィルスン
「説得力はあるが、俺の話、まるで聞いてねえな」

 ***

【パラディン大佐隊・第十班第一号待機室】

十班長・ヒールド
「どうしてうちが〝一班組〟に! うちの隣に十二班を置くんじゃなかったのか!」

副長・ジョンスン
「それ、左翼の入替が通達される前の話だろ? うちは〝十一班組〟に置いといたらまずいと思ったんだろ。……元四班長が」

ヒールド
「確かに、その可能性は高い……」

ジョンスン
「しかも、五班と八班に挟まれてるしな。絶対、何らかの意図がある」

ヒールド
「……タイムが良かった班と悪かった班を交互に並べている?」

ジョンスン
「それは考えすぎだと言いたいが、二班が一班と五班に挟まれているのを見ると、あながち考えすぎとは言えないな」
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