上 下
192 / 349
砲撃のパラディン大佐隊編(【05】の裏)

174【交換ついでに合同演習編79】訓練二日目:念押しされました

しおりを挟む
【パラディン大佐隊・執務室】

エリゴール
「大佐殿、ただいま戻りました」

パラディン
「エリゴール中佐、お帰りー! 今日は喉の調子は大丈夫?」

エリゴール
「おかげさまで。大佐殿はまた残業ですか?」

パラディン
「うん、明日の準備もあるから」

エリゴール
「もうお帰りになりますか?」

パラディン
「君たちは?」

エリゴール
「自分たちは、これから明日の演習の最終確認をします。今日はなるべく早く切り上げたいと思ってはいますが……」

パラディン
「じゃあ、今日も終わるまで待ってる!」

エリゴール
「そうですか。ところで、演習二日目の打ち合わせは、もうコールタン大佐殿とされましたか?」

パラディン
「え……それはまあ……明日の演習で、コールタン大佐隊の出来を見てから……」

エリゴール
「そうですか。それも一理ありますね。でも、必ずコールタン大佐殿と打ち合わせはしておいてくださいね。ぶっつけ本番で負けられたら、こちらは訓練を重ねたかいがありませんから」

パラディン
「う……うん、わかった……」




パラディン
「どうしよう……エリゴール中佐に念押しされてしまった……」

モルトヴァン
「だから今日、打ち合わせを済ませておけばよかったんですよ」

パラディン
「ただでさえやる気がなかったのに、コールタン大佐と打ち合わせなんかできるか」

モルトヴァン
「それで軍艦ふねを交換なんて……何て勝手な……」

パラディン
「ふん、それで断ったら、コールタン大佐とは全面的に縁を切る」

モルトヴァン
「本当に何て勝手な……」
しおりを挟む

処理中です...