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砲撃のパラディン大佐隊編(【05】の裏)
171【交換ついでに合同演習編76】訓練二日目:〝護衛隊〟魂
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【パラディン大佐隊・第十一班第一号ブリッジ】
ロノウェ
「とうとう〝ライト〟は、うちと三班だけになっちまったな……」
レラージュ
「最初から〝砲撃隊〟は当てにしてませんでしたが、三班に十二班を全滅してもらえたのはよかったです。さすが〝今日だけ三班長〟。胸がすっとしました」
ロノウェ
「じゃあ、十二班の待機室に生魚投げこむのはやめるか?」
レラージュ
「そうですね。よく考えたら、投げこむのに十二班の待機室に足を踏み入れないといけませんから、それはやめてガン無視にします」
ロノウェ
「……まあ、生魚よりはガン無視のほうがずっとましか……」
レラージュ
「とにかく、一班の班長隊が合流してくる前に、他の〝魚〟を潰します。〝魚〟を全滅させなければ、この延長戦は終わりになりません」
***
【パラディン大佐隊・第一班第一号ブリッジ】
八班長・ブロック
『一班長! 大変です!』
ハワード
「どうした! 〝無旋回〟!」
八班長・ブロック
『十一班の上段と下段が反転して、こっちに向かってきます!』
ハワード
「何!?」
フィリップス
「三班以外全滅したから、自分たちで俺たちを全滅させるつもりか! 何つーか、いかにも十一班!」
八班長・ブロック
『三隻が〝移動しながら縦〟になって……うわあ!』
フィリップス
「〝無旋回〟! 今度こそやられたか!?」
ハワード
「フィリップス……何で笑ってるんだ?」
フィリップス
「え? いや別に」
十班長・ヒールド
『班長! 八班が〝ミニ半身〟二枚にやられました! 〝ミニ半身〟はそのまま左右に分かれて、こちらの後ろに回りこもうとしています!』
ハワード
「〝ミニ半身〟……二隻足りないだけだから〝ミニ〟というほどでも……」
フィリップス
「そんなのはどうでもいいから! 後ろに回りこまれる前に、どうにか撃ち落とせ!」
二班長・キャンベル
『こちら二班! 十一班から分離した六隻がさらに分離して、俺たちの後ろに一隻ずつとりつきました!』
フィリップス
「くそう! 蛇行して振りきれないか!?」
二班長・キャンベル
『駄目です! ぴったりくっついてきて……!』
フィリップス
「副班長隊! おまえらの後ろには十一班はいないだろ!? 横からでも後ろからでもいいから、何とか撃ち落とせないか!?」
五班長・ロング
『一班! もういい! そちらの副班長隊を先に行かせてくれ!』
フィリップス
「五班長!」
五班長・ロング
『俺たちはさっきあんたたちに助けてもらった! これ以上あんたたちの足を引っ張るわけにはいかない! 今なら十一班は四隻だ! あんたんところの副班長隊なら追いついて撃ち落とせるかもしれない!』
二班長・キャンベル
『こちら二班! 五班長に同じ!』
十班長・ヒールド
『こちら十班! 早く副班長隊を!』
フィリップス
「みんな……」
十二班長・ザボエス
『感動だなあ……』
フィリップス
「ゾンビはしゃべるな! この役立たず十二班!」
十二班長・ザボエス
『興奮だなあ……』
クルーA
「あの十二班長によくあんなこと言えるな、副長」
クルーB
「でも、この延長戦では、確かに役立たずだった……」
クルーC
「おまけに、副長に罵られることに快感を覚えはじめたみたいだぞ」
クルーA
「もしかして、ああいう副長が好きなのか? 〝護衛隊〟の班長」
クルーB
「そうかもしれない……」
フィリップス
「副班長隊! 援護中止だ! そのまま十一班の後を追え! 後ろから〝元四班長撃ち〟しろ!」
一班副班長
『りょ……了解!』
フィリップス
「うちも全速力だ! 他の班が食われてる間に十一班を落とす!」
クルーたち
「了解!」
ロノウェ
「とうとう〝ライト〟は、うちと三班だけになっちまったな……」
レラージュ
「最初から〝砲撃隊〟は当てにしてませんでしたが、三班に十二班を全滅してもらえたのはよかったです。さすが〝今日だけ三班長〟。胸がすっとしました」
ロノウェ
「じゃあ、十二班の待機室に生魚投げこむのはやめるか?」
レラージュ
「そうですね。よく考えたら、投げこむのに十二班の待機室に足を踏み入れないといけませんから、それはやめてガン無視にします」
ロノウェ
「……まあ、生魚よりはガン無視のほうがずっとましか……」
レラージュ
「とにかく、一班の班長隊が合流してくる前に、他の〝魚〟を潰します。〝魚〟を全滅させなければ、この延長戦は終わりになりません」
***
【パラディン大佐隊・第一班第一号ブリッジ】
八班長・ブロック
『一班長! 大変です!』
ハワード
「どうした! 〝無旋回〟!」
八班長・ブロック
『十一班の上段と下段が反転して、こっちに向かってきます!』
ハワード
「何!?」
フィリップス
「三班以外全滅したから、自分たちで俺たちを全滅させるつもりか! 何つーか、いかにも十一班!」
八班長・ブロック
『三隻が〝移動しながら縦〟になって……うわあ!』
フィリップス
「〝無旋回〟! 今度こそやられたか!?」
ハワード
「フィリップス……何で笑ってるんだ?」
フィリップス
「え? いや別に」
十班長・ヒールド
『班長! 八班が〝ミニ半身〟二枚にやられました! 〝ミニ半身〟はそのまま左右に分かれて、こちらの後ろに回りこもうとしています!』
ハワード
「〝ミニ半身〟……二隻足りないだけだから〝ミニ〟というほどでも……」
フィリップス
「そんなのはどうでもいいから! 後ろに回りこまれる前に、どうにか撃ち落とせ!」
二班長・キャンベル
『こちら二班! 十一班から分離した六隻がさらに分離して、俺たちの後ろに一隻ずつとりつきました!』
フィリップス
「くそう! 蛇行して振りきれないか!?」
二班長・キャンベル
『駄目です! ぴったりくっついてきて……!』
フィリップス
「副班長隊! おまえらの後ろには十一班はいないだろ!? 横からでも後ろからでもいいから、何とか撃ち落とせないか!?」
五班長・ロング
『一班! もういい! そちらの副班長隊を先に行かせてくれ!』
フィリップス
「五班長!」
五班長・ロング
『俺たちはさっきあんたたちに助けてもらった! これ以上あんたたちの足を引っ張るわけにはいかない! 今なら十一班は四隻だ! あんたんところの副班長隊なら追いついて撃ち落とせるかもしれない!』
二班長・キャンベル
『こちら二班! 五班長に同じ!』
十班長・ヒールド
『こちら十班! 早く副班長隊を!』
フィリップス
「みんな……」
十二班長・ザボエス
『感動だなあ……』
フィリップス
「ゾンビはしゃべるな! この役立たず十二班!」
十二班長・ザボエス
『興奮だなあ……』
クルーA
「あの十二班長によくあんなこと言えるな、副長」
クルーB
「でも、この延長戦では、確かに役立たずだった……」
クルーC
「おまけに、副長に罵られることに快感を覚えはじめたみたいだぞ」
クルーA
「もしかして、ああいう副長が好きなのか? 〝護衛隊〟の班長」
クルーB
「そうかもしれない……」
フィリップス
「副班長隊! 援護中止だ! そのまま十一班の後を追え! 後ろから〝元四班長撃ち〟しろ!」
一班副班長
『りょ……了解!』
フィリップス
「うちも全速力だ! 他の班が食われてる間に十一班を落とす!」
クルーたち
「了解!」
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