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砲撃のパラディン大佐隊編(【05】の裏)
154【交換ついでに合同演習編59】訓練二日目:ロールケーキ・魚・ロールケーキ
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【パラディン大佐隊・第六班第一号ブリッジ】
クルーA
「班長! 〝半身〟が一枚、うちを追っかけてきています!」
六班長・ラムレイ
「何、〝半身〟!?」
クルーA
「はい! 一班の班長隊です!」
ラムレイ
「くそう、宿命のライバル一班! おそらく姑息に〝壁〟の外を飛んできたに違いない!」
クルーB
「でも、あの陣形で、普通は中央を通ろうとは思わないよな?」
クルーC
「思わない。姑息とも思わない」
ラムレイ
「何にせよ、また昨日みたいに後ろから撃たれたら終わりだ! 何が何でも一班を振りきるぞ!」
クルーたち
「了解!」
***
【パラディン大佐隊・第一班第一号ブリッジ】
フィリップス
「畜生! うちの〝半身〟がやられた! 三班の班長艦一隻に!」
十二班長・ザボエス
『ってことはエリゴールだな! やっぱりあいつは気づいたか!』
フィリップス
「そっちは!?」
十二班長・ザボエス
『中央の十一班が山折りになりやがった』
フィリップス
「山折り?」
十二班長・ザボエス
『おかげでこっちはボロボロだ。〝ロールケーキ〟と違って、〝魚〟で〝盾〟するのは難しいな。悔しいから、十一班、〝元四班長撃ち〟してきた』
フィリップス
「じゃあ、今こっちは何隻生き残ってるんだ?」
十二班長・ザボエス
『それが笑っちまうぜ。五班と八班が全滅で、二班と十班はほぼ半滅、全滅してるはずのうちが何と無傷だ!』
フィリップス
「何で!?」
十二班長・ザボエス
『うちは途中ズルして、ちょっと〝海蛇〟になってみた』
フィリップス
「海蛇?」
十二班長・ザボエス
『三隻と二隻の縦列隊形になって、十一班の攻撃をかわした』
二班長・キャンベル
『こちら二班です! うちは今三隻です!』
十班長・ヒールド
『こちら十班です! うちは四隻残りました!』
フィリップス
「ということは、五・十・三・四……二十二隻か!」
十二班長・ザボエス
『六十分の二十二か。……今の段階ではいいとも悪いとも言えない数字だな』
ハワード
「〝ライト〟の残存戦力は?」
二班長・キャンベル
『……六班を含めて五十隻だそうです』
フィリップス
「ひい! もっと減らしてから来い!」
十二班長・ザボエス
『そっちこそ、まだ六班に追いつけねえのか!』
フィリップス
「捉えてはいるんだ! でも、護衛隊形でも滅茶苦茶はええ!」
十二班長・ザボエス
『よかったな、うちは一隻にしておいて。〝護衛隊〟はもれなく〝護衛隊形〟を強制されるらしいぞ』
二班長・キャンベル
『〝砲撃隊〟もそうみたいです。護衛隊形で追いかけてきています』
フィリップス
「じゃあ、俺たちは今、〝ロールケーキ〟追っかけながら〝ロールケーキ〟に追われてるのか!?」
十二班長・ザボエス
『シュール……』
***
【パラディン大佐隊・第十一班第一号ブリッジ】
レラージュ
「……班長。十二班の待機室には、生魚を投げこんでもいいですか?」
ロノウェ
「ああ。いくらでも好きなだけ投げこめ。領収書は十二班の名前で切ってもらえ」
レラージュ
「ありがとうございます」
クルーA
「班長! 〝半身〟が一枚、うちを追っかけてきています!」
六班長・ラムレイ
「何、〝半身〟!?」
クルーA
「はい! 一班の班長隊です!」
ラムレイ
「くそう、宿命のライバル一班! おそらく姑息に〝壁〟の外を飛んできたに違いない!」
クルーB
「でも、あの陣形で、普通は中央を通ろうとは思わないよな?」
クルーC
「思わない。姑息とも思わない」
ラムレイ
「何にせよ、また昨日みたいに後ろから撃たれたら終わりだ! 何が何でも一班を振りきるぞ!」
クルーたち
「了解!」
***
【パラディン大佐隊・第一班第一号ブリッジ】
フィリップス
「畜生! うちの〝半身〟がやられた! 三班の班長艦一隻に!」
十二班長・ザボエス
『ってことはエリゴールだな! やっぱりあいつは気づいたか!』
フィリップス
「そっちは!?」
十二班長・ザボエス
『中央の十一班が山折りになりやがった』
フィリップス
「山折り?」
十二班長・ザボエス
『おかげでこっちはボロボロだ。〝ロールケーキ〟と違って、〝魚〟で〝盾〟するのは難しいな。悔しいから、十一班、〝元四班長撃ち〟してきた』
フィリップス
「じゃあ、今こっちは何隻生き残ってるんだ?」
十二班長・ザボエス
『それが笑っちまうぜ。五班と八班が全滅で、二班と十班はほぼ半滅、全滅してるはずのうちが何と無傷だ!』
フィリップス
「何で!?」
十二班長・ザボエス
『うちは途中ズルして、ちょっと〝海蛇〟になってみた』
フィリップス
「海蛇?」
十二班長・ザボエス
『三隻と二隻の縦列隊形になって、十一班の攻撃をかわした』
二班長・キャンベル
『こちら二班です! うちは今三隻です!』
十班長・ヒールド
『こちら十班です! うちは四隻残りました!』
フィリップス
「ということは、五・十・三・四……二十二隻か!」
十二班長・ザボエス
『六十分の二十二か。……今の段階ではいいとも悪いとも言えない数字だな』
ハワード
「〝ライト〟の残存戦力は?」
二班長・キャンベル
『……六班を含めて五十隻だそうです』
フィリップス
「ひい! もっと減らしてから来い!」
十二班長・ザボエス
『そっちこそ、まだ六班に追いつけねえのか!』
フィリップス
「捉えてはいるんだ! でも、護衛隊形でも滅茶苦茶はええ!」
十二班長・ザボエス
『よかったな、うちは一隻にしておいて。〝護衛隊〟はもれなく〝護衛隊形〟を強制されるらしいぞ』
二班長・キャンベル
『〝砲撃隊〟もそうみたいです。護衛隊形で追いかけてきています』
フィリップス
「じゃあ、俺たちは今、〝ロールケーキ〟追っかけながら〝ロールケーキ〟に追われてるのか!?」
十二班長・ザボエス
『シュール……』
***
【パラディン大佐隊・第十一班第一号ブリッジ】
レラージュ
「……班長。十二班の待機室には、生魚を投げこんでもいいですか?」
ロノウェ
「ああ。いくらでも好きなだけ投げこめ。領収書は十二班の名前で切ってもらえ」
レラージュ
「ありがとうございます」
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