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砲撃のパラディン大佐隊編(【05】の裏)
152【交換ついでに合同演習編57】訓練二日目:ライト作戦会議
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【パラディン大佐隊・第十一班第一号ブリッジ】
ロノウェ
「エリゴールが何か具体的な指示をしてくるかと思ってたが、いまだに何も言ってこねえな」
レラージュ
「少なくとも、今日はうちには何も言ってこないでしょう。〝今日だけ三班長〟ですから」
ロノウェ
「〝今日だけ三班長〟じゃなかったら、何か言ってきてたか?」
レラージュ
「そのときは、一班長に代弁させるんじゃないでしょうか。いずれにしろ、俺らだけに通信を入れてくることはもうないと思いますよ」
ロノウェ
「……何か寂しいな」
レラージュ
「なら、班長から通信を入れてみたらどうですか?」
ロノウェ
「通信入れて、何話せばいいんだ?」
レラージュ
「と、向こうも思ってるから通信を入れてこないんでしょう。たぶん」
***
【パラディン大佐隊・第四班第一号ブリッジ】
副長
「今回は十一班がまったく動きませんね」
四班長・ワンドレイ
「この前のABチーム対抗戦と違って、今回は昨日のうちに作戦は立ててあるからな。今さら俺たちと話すことはないといったところだろ」
副長
「三班も動いてきませんね。今日はあの人が班長ですから、何か言ってくるんじゃないかと思ってたんですが」
ワンドレイ
「あっちも十一班と同じ考えじゃないか。それにしても、三班に〝最初から縦〟でも〝移動しながら縦〟でも負けるとは……!」
副長
「〝移動しながら縦〟に至っては、うちはエントリーさえしていませんから、最初から勝負にもなっていませんね」
ワンドレイ
「悔しい……」
副長
「『三班が〝移動しながら縦〟で〝開き〟になるのを見てみたい』って言ってたくせに……」
***
【パラディン大佐隊・第三班第一号ブリッジ】
副長・プライス
「今日だけ三班長。どこかの班と連絡はとらないのか?」
エリゴール
「どこかの班? 具体的にどこだ?」
プライス
「いや、俺には思い浮かばないが……」
エリゴール
「俺もだよ。前回はともかく、今回はもう作戦は立ててあるから、特に他の班とは連絡をとる必要はないだろ」
プライス
「……それでいいのか?」
エリゴール
「確かに今は作戦タイムだが、あくまで作戦を立てられる時間だっていうだけで、他の班とダベらなきゃいけない時間じゃない。ただ、自分の頭の中で何パターンか想定はする。敵がこう来たらこうしよう程度のな。だが、それは誰にも話さない。下手に話したら相手を混乱させちまう。今日だったら作戦どおり、前半は護衛隊形で〝魚〟を撃って、後半は〝魚〟で〝護衛〟を撃つ。ただそれだけだ」
プライス
「……もし、事前に作戦を立てていなかったらどうする? この前のAB戦のときみたいに」
エリゴール
「そうだな。面倒だから、このチーム内でいちばん班長歴が長い班長に、十一班との交渉を丸投げする。今だったらどこの班長だ?」
プライス
「四班……だな」
エリゴール
「じゃあ、四班長。十一班は考えるのに忙しくて、全部の班と連絡なんかとってる暇はない。四班長に代表になってもらって、四班長から十一班の指示を受ける。……あんたらには屈辱かもしれないが、あの十一班に命令できる班はこの隊にはいないだろ」
プライス
「あんたは?」
エリゴール
「俺は今日は〝三班長〟。この訓練が終わったら、一班の平班員」
プライス
「いや、平じゃないだろ、平じゃ」
エリゴール
「肩書はないから平だ。まあ、今後のことも考えて忠告しとくと、もし同じチーム内に十一班と十二班がいたら、迷わず十二班に連絡しろ。あそこなら十一班とだけでなく、どこの班ともうまく交渉してくれる。……便利だぞ」
ロノウェ
「エリゴールが何か具体的な指示をしてくるかと思ってたが、いまだに何も言ってこねえな」
レラージュ
「少なくとも、今日はうちには何も言ってこないでしょう。〝今日だけ三班長〟ですから」
ロノウェ
「〝今日だけ三班長〟じゃなかったら、何か言ってきてたか?」
レラージュ
「そのときは、一班長に代弁させるんじゃないでしょうか。いずれにしろ、俺らだけに通信を入れてくることはもうないと思いますよ」
ロノウェ
「……何か寂しいな」
レラージュ
「なら、班長から通信を入れてみたらどうですか?」
ロノウェ
「通信入れて、何話せばいいんだ?」
レラージュ
「と、向こうも思ってるから通信を入れてこないんでしょう。たぶん」
***
【パラディン大佐隊・第四班第一号ブリッジ】
副長
「今回は十一班がまったく動きませんね」
四班長・ワンドレイ
「この前のABチーム対抗戦と違って、今回は昨日のうちに作戦は立ててあるからな。今さら俺たちと話すことはないといったところだろ」
副長
「三班も動いてきませんね。今日はあの人が班長ですから、何か言ってくるんじゃないかと思ってたんですが」
ワンドレイ
「あっちも十一班と同じ考えじゃないか。それにしても、三班に〝最初から縦〟でも〝移動しながら縦〟でも負けるとは……!」
副長
「〝移動しながら縦〟に至っては、うちはエントリーさえしていませんから、最初から勝負にもなっていませんね」
ワンドレイ
「悔しい……」
副長
「『三班が〝移動しながら縦〟で〝開き〟になるのを見てみたい』って言ってたくせに……」
***
【パラディン大佐隊・第三班第一号ブリッジ】
副長・プライス
「今日だけ三班長。どこかの班と連絡はとらないのか?」
エリゴール
「どこかの班? 具体的にどこだ?」
プライス
「いや、俺には思い浮かばないが……」
エリゴール
「俺もだよ。前回はともかく、今回はもう作戦は立ててあるから、特に他の班とは連絡をとる必要はないだろ」
プライス
「……それでいいのか?」
エリゴール
「確かに今は作戦タイムだが、あくまで作戦を立てられる時間だっていうだけで、他の班とダベらなきゃいけない時間じゃない。ただ、自分の頭の中で何パターンか想定はする。敵がこう来たらこうしよう程度のな。だが、それは誰にも話さない。下手に話したら相手を混乱させちまう。今日だったら作戦どおり、前半は護衛隊形で〝魚〟を撃って、後半は〝魚〟で〝護衛〟を撃つ。ただそれだけだ」
プライス
「……もし、事前に作戦を立てていなかったらどうする? この前のAB戦のときみたいに」
エリゴール
「そうだな。面倒だから、このチーム内でいちばん班長歴が長い班長に、十一班との交渉を丸投げする。今だったらどこの班長だ?」
プライス
「四班……だな」
エリゴール
「じゃあ、四班長。十一班は考えるのに忙しくて、全部の班と連絡なんかとってる暇はない。四班長に代表になってもらって、四班長から十一班の指示を受ける。……あんたらには屈辱かもしれないが、あの十一班に命令できる班はこの隊にはいないだろ」
プライス
「あんたは?」
エリゴール
「俺は今日は〝三班長〟。この訓練が終わったら、一班の平班員」
プライス
「いや、平じゃないだろ、平じゃ」
エリゴール
「肩書はないから平だ。まあ、今後のことも考えて忠告しとくと、もし同じチーム内に十一班と十二班がいたら、迷わず十二班に連絡しろ。あそこなら十一班とだけでなく、どこの班ともうまく交渉してくれる。……便利だぞ」
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