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砲撃のパラディン大佐隊編(【05】の裏)

150【交換ついでに合同演習編55】訓練二日目:その頃の無気力大佐

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【パラディン大佐隊・執務室】

モルトヴァン
「大佐……いいかげん、仕事してくださいよ。明日・明後日は演習で、事務仕事はほとんどできないんですから」

パラディン
「……やる気が出ない」

モルトヴァン
「やる気って……仕事なんだからやるしかないでしょ」

パラディン
「だいたい、何でこんなことが私の仕事なんだ。おまえにだってできる仕事じゃないか」

モルトヴァン
「私に決裁はできません!」

パラディン
「コールタン大佐とネトゲするのは昨日でもう飽きたし、エリゴール中佐の映像見てると寂しさ募るだけだし……私はいったい何をしたらいいんだ……」

モルトヴァン
「だから、仕事してくださいって!」

パラディン
「うう……エリゴール中佐、早く帰ってきて! そしたら仕事をする気になる!」

モルトヴァン
「今日も残業ですか……」

パラディン
「今のうちにソファで寝溜めしてしまおう」

モルトヴァン
「あ、ずるい! いつのまに枕と毛布を!」

パラディン
「エリゴール中佐が帰ってきたら起こしてくれ」

モルトヴァン
「……エリゴール中佐がこの部屋に入ってきたら起こします」

パラディン
「ふん、かまわんぞ。体調崩して横になってるって言い訳するから」

モルトヴァン
「無気力なくせに、そんな計算はできるんですね」

パラディン
「嘘はついていないぞ。私は今、無気力という病にかかっているんだ」

モルトヴァン
「単にエリゴール中佐に訓練参加拒否されて拗ねてるだけでしょ」

パラディン
「エリゴール中佐ー、モルトヴァンが私をいじめるー」

モルトヴァン
「いじめられてるのはこっちですよ! 仕事増えても給料変わらず!」
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