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砲撃のパラディン大佐隊編(【05】の裏)

148【交換ついでに合同演習編53】訓練二日目:後継六班

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【パラディン大佐隊・第十班第一号ブリッジ】

十班長・ヒールド
「今度は六班だ。〝移動しながら変形〟しないから、一班には及ばないか?」

副長・ジョンスン
「その前に十一班もいるぞ」

ヒールド
「十一班か……あそこもすごかったんだけどな」

ジョンスン
「いずれにしろ、俺たちとは別次元の戦い」

ヒールド
「何がそんなにあいつらを熱くさせてるんだ……〝飴ちゃん〟もらえないのに」

ジョンスン
「おまえのモチベーション、それか」

 ***

【パラディン大佐隊・第六班第一号ブリッジ】

六班長・ラムレイ
「〝先生〟! 〝先生〟の仇は俺たちがとってあげますからね!」

クルーA
「班長。それでは俺たちも〝先生〟に嫌われます」

 ***

【パラディン大佐隊・第八班第一号ブリッジ】

八班長・ブロック
「速い! さっきの一班でコース取りも学習したか!」

副長・ウィルスン
「それじゃ六班、有利じゃん!」

ブロック
「問題は〝開き〟だ! 一班は〝開き〟きったときにはもう完璧な護衛隊形になっていた!」

ウィルスン
「……〝魚〟から〝ロールケーキ〟に変化へんげ……」

ブロック
「俺はロールケーキのほうが好き……」

ウィルスン
「甘党か」

 ***

【パラディン大佐隊・第六班第一号ブリッジ】

六班長・ラムレイ
「ベストは尽くした! タイムはどうだ!?」

四班長・ワンドレイ
『六班のただいまのタイム。三分一秒六五。よって〝最初から縦〟部門の順位は、一位・一班、二位・六班、三位・十一班、四位・十二班、五位・三班……』

ラムレイ
「うおおお! 一班に負けたあああ!」

クルーA
「いや、それより、僅差ですけど〝先生〟にも勝っちゃいましたよ」

ラムレイ
「〝先生〟! 一班に負けてしまってすみません!」

クルーA
「聞いてない……」

副長
「もしくは、考えたくない……」

 ***

【パラディン大佐隊・第十一班第一号ブリッジ】

レラージュ
「班長。開きの他に生魚も投げこんでいいですか?」

ロノウェ
「……うちの待機室でもそれをやるのか?」

レラージュ
「もちろんやります。俺にも責任がありますから」

ロノウェ
「わかった。やれ」

レラージュ
「ありがとうございます」

クルーA
「は、班長! 何で今回は止めてくれないんですか!」

ロノウェ
「連帯責任だ」

クルーA
「……それなら、せめて演習が終わった後にしていただけないでしょうか。演習中、軍艦ふねの中も魚臭くなるのはちょっと……」

 ***

【パラディン大佐隊・第一班第一号ブリッジ】

フィリップス
「おとっつぁん! 勝ったよ! ぎりぎりだけど、六班にも十一班にも勝ったよ!」

ハワード
「やった……! 元四班長が不在でも何とか勝てた……!」

フィリップス
「やっぱり、実戦では〝最初から縦〟だな! 元四班長は正しかった!」

ハワード
「フィリップス……その言い方は……〝移動しながら縦〟ではうちは負けるってことか!?」

フィリップス
「六班はともかく、十一班のあれには勝てないって」

ハワード
「……そうだな。とりあえず、六班だけには勝つ!」
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