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砲撃のパラディン大佐隊編(【05】の裏)

145【交換ついでに合同演習編50】訓練二日目:覇者十一班

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【パラディン大佐隊・第八班第一号ブリッジ】

副長・ウィルスン
「……来た。〝最初から縦〟部門暫定一位、もしかしたら本当に一位が」

八班長・ブロック
「〝移動しながら縦〟部門でも暫定一位、もしかしたら本当に一位になってしまうのか」

ウィルスン
「本当に一位になられたら、一班と六班が泣くな」

ブロック
「俺も泣く……」

 ***

【パラディン大佐隊・第六班第一号ブリッジ】

六班長・ラムレイ
「〝先生〟、待ってました! 自主練の成果を思う存分発揮してください!」

クルーA
「班長……本当に一班にさえ勝てればいいんですね」

副長
「〝若くて美形〟には勝てない……」

 ***

【パラディン大佐隊・第一班第一号ブリッジ】

フィリップス
「み……見るのが怖い……六班以上に怖い……」

ハワード
「それでも俺たちは正確にタイム計測」

フィリップス
「畜生! 不正行為したい!」

 ***

【パラディン大佐隊・第八班第一号ブリッジ】

副長・ウィルスン
「すげえ、十一班! ほとんど横倒し状態で〝魚〟!」

八班長・ブロック
「あれはもう軍艦じゃない! 戦闘機だ!」

ウィルスン
「うわあ、配置につく前からもう〝開き〟はじめてる!」

ブロック
「かっこよさより恐ろしさを覚えてしまうのはなぜ!」

ウィルスン
「それは……十一班だから」

 ***

【パラディン大佐隊・第一班第一号ブリッジ】

フィリップス
「〝最初から縦〟より〝移動しながら縦〟のほうが速いことは証明してくれたが、十一班のあれはたぶん十一班にしかできない……」

ハワード
「相変わらず、無人艦みたいな動きをするな」

フィリップス
「……もしかして、班長艦以外、人乗ってないんじゃ……?」

ハワード
「どこの〈フラガラック〉だ」

 ***

【パラディン大佐隊・第六班第一号ブリッジ】

六班長・ラムレイ
「〝先生〟! すごい! すごすぎる! 軍艦でどうしてあんなことができるんだ! あなた方は奇跡です!」

クルーA
「負けず嫌いパワー炸裂……」

クルーB
「あれとは一対一では勝てねえや……」

クルーC
「うちは十二班に負けたけどな……」

 ***

【パラディン大佐隊・第三班第一号ブリッジ】

副長補佐
「……班長。一班から教わった〝移動しながら縦〟と、十一班の今の〝移動しながら縦〟は、まったく別物のように見えたんですが、俺の気のせいでしょうか?」

エリゴール
「いや、気のせいじゃない。十一班は速さを追求してアレンジしまくってる。絶対あれの真似はするなよ」

副長補佐
「いくら真似したくても、うちにはできません……」

エリゴール
「それはよかった。下手に真似できたら事故死だ」

 ***

【パラディン大佐隊・第十二班第一号ブリッジ】

ザボエス
「あれをやられた後にうちってのは、はっきり言ってつれえなあ」

ヴァッサゴ
「でも、棄権はしないんだろ?」

ザボエス
「ああ。三班先生を見習って、やれるだけのことはやる」

 ***

【パラディン大佐隊・第十一班第一号ブリッジ】

ロノウェ
「レラージュ……もううちの班員、褒めてやってもいいだろ?」

レラージュ
「まだ一班と六班が終わっていません。本当に一位になれたら考えます」

ロノウェ
「頼む……一班・六班、負けてくれ……うちの班員が哀れすぎる……」

クルーA
「班長……自分が褒めても喜ばれないとわかっているのが哀れすぎる……」

ゲアプ
(俺は普通に嬉しいけどなあ……あえて言わないけど)
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