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砲撃のパラディン大佐隊編(【05】の裏)
88【合流編07】全班長会議終了後(一班の場合)
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【パラディン大佐隊・第一班第一号待機室】
ハワード
「想像以上にすんなりと、〝親衛隊〟……おっと〝護衛隊〟と合流できたな」
フィリップス
「おとっつぁん、それは元四班長が周到に根回ししてくれたおかげだよ。しかし、十一班長もよく元四班長の茶番に付き合ってくれたな。俺はあのとき、笑いたいのを必死でこらえていた」
エリゴール
「十一班長の弱みなら、いくつか握ってるからな……」
フィリップス
「一つじゃなくて複数!?」
ハワード
「明日は我が身!?」
エリゴール
「とりあえず、俺はこれからまた大佐の執務室に行ってくる。あんたらは明日の演習に備えて早めに上がれ。俺は戻れたらまた戻ってくる。じゃあな」
フィリップス
「あ、ああ……」
エリゴール、退室。
ここの班員たちはエリゴールの〝人切り班長〟時代を知らないので、エリゴールがいてもほとんど緊張しないし、いないと(唯一の美形がいなくて)寂しいなあと思っている。
ハワード
「元四班長も忙しいな」
フィリップス
「他人事みたいに……あんたの仕事も代行してるからだよ」
ハワード
「……すごい助かる……」
フィリップス
「一班長としての発言がそれか。でもまあ、元四班長まであんたを〝おとっつぁん〟って呼んでるのは、あんたはしばらく休んでろってサインだ。今のうちに頭ん中整理して立て直せ」
ハワード
「……それと似たようなことを、さっき、十一班長にも言われたな」
フィリップス
「何て?」
ハワード
「元四班長がいる間にしっかり養生しておけ……だったかな?」
フィリップス
「……チンピラみたいだけど、人はいいよな。元四班長の茶番にも付き合ってくれたし」
ハワード
「十二班長のほうも、外見はともかく、人間はできているように思えたが」
フィリップス
「まあ、そうでなかったら、元四班長もこっちに連れて来なかっただろうしな」
ハワード
「……十一班長たちは、いつかは自分たちのところに元四班長が戻ってくると思ってるんだろうな」
フィリップス
「何を今さら。書類上は異動でも、元四班長は出向でこっちに来てるようなもんだろ?」
ハワード
「と、俺たちは思っているけどな。元四班長自身はどう思っているのかなと。あくまで俺の印象だが、ここにいるときの元四班長はかなり気を抜いているように見える。どうしても眠いときには、頭から上着かぶってテーブルに突っ伏してるしな」
フィリップス
「ああ、あれ。……最初見たとき、具合が悪いのかと思って心配したよ。でも、ただ寝てるだけみたいだったから毛布かけてやったよ。起きたら驚かれたけど」
ハワード
「でも、もうするなとは言われなかっただろ?」
フィリップス
「言われなかったけど、眠かったら仮眠室使えとは言ったよ。衛生面に不安があるからって即座に断られたけど。俺も清潔だという嘘はどうしてもつけなかった……」
ハワード
「……元四班長専用の仮眠室、作るか」
フィリップス
「どこに?」
ハワード
「そうだな……この待機室の隅に作るか。元四班長しか使えないように鍵もつけて」
フィリップス
「何と言うか……猫部屋みたいだな」
ハワード
「まあ、元四班長はそれも断るだろうけどな。せめて、ここにいる間は、安心して眠れるようにしてやろう。本当にささやかだが、俺たちから彼への〝恩返し〟だ」
ハワード
「想像以上にすんなりと、〝親衛隊〟……おっと〝護衛隊〟と合流できたな」
フィリップス
「おとっつぁん、それは元四班長が周到に根回ししてくれたおかげだよ。しかし、十一班長もよく元四班長の茶番に付き合ってくれたな。俺はあのとき、笑いたいのを必死でこらえていた」
エリゴール
「十一班長の弱みなら、いくつか握ってるからな……」
フィリップス
「一つじゃなくて複数!?」
ハワード
「明日は我が身!?」
エリゴール
「とりあえず、俺はこれからまた大佐の執務室に行ってくる。あんたらは明日の演習に備えて早めに上がれ。俺は戻れたらまた戻ってくる。じゃあな」
フィリップス
「あ、ああ……」
エリゴール、退室。
ここの班員たちはエリゴールの〝人切り班長〟時代を知らないので、エリゴールがいてもほとんど緊張しないし、いないと(唯一の美形がいなくて)寂しいなあと思っている。
ハワード
「元四班長も忙しいな」
フィリップス
「他人事みたいに……あんたの仕事も代行してるからだよ」
ハワード
「……すごい助かる……」
フィリップス
「一班長としての発言がそれか。でもまあ、元四班長まであんたを〝おとっつぁん〟って呼んでるのは、あんたはしばらく休んでろってサインだ。今のうちに頭ん中整理して立て直せ」
ハワード
「……それと似たようなことを、さっき、十一班長にも言われたな」
フィリップス
「何て?」
ハワード
「元四班長がいる間にしっかり養生しておけ……だったかな?」
フィリップス
「……チンピラみたいだけど、人はいいよな。元四班長の茶番にも付き合ってくれたし」
ハワード
「十二班長のほうも、外見はともかく、人間はできているように思えたが」
フィリップス
「まあ、そうでなかったら、元四班長もこっちに連れて来なかっただろうしな」
ハワード
「……十一班長たちは、いつかは自分たちのところに元四班長が戻ってくると思ってるんだろうな」
フィリップス
「何を今さら。書類上は異動でも、元四班長は出向でこっちに来てるようなもんだろ?」
ハワード
「と、俺たちは思っているけどな。元四班長自身はどう思っているのかなと。あくまで俺の印象だが、ここにいるときの元四班長はかなり気を抜いているように見える。どうしても眠いときには、頭から上着かぶってテーブルに突っ伏してるしな」
フィリップス
「ああ、あれ。……最初見たとき、具合が悪いのかと思って心配したよ。でも、ただ寝てるだけみたいだったから毛布かけてやったよ。起きたら驚かれたけど」
ハワード
「でも、もうするなとは言われなかっただろ?」
フィリップス
「言われなかったけど、眠かったら仮眠室使えとは言ったよ。衛生面に不安があるからって即座に断られたけど。俺も清潔だという嘘はどうしてもつけなかった……」
ハワード
「……元四班長専用の仮眠室、作るか」
フィリップス
「どこに?」
ハワード
「そうだな……この待機室の隅に作るか。元四班長しか使えないように鍵もつけて」
フィリップス
「何と言うか……猫部屋みたいだな」
ハワード
「まあ、元四班長はそれも断るだろうけどな。せめて、ここにいる間は、安心して眠れるようにしてやろう。本当にささやかだが、俺たちから彼への〝恩返し〟だ」
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