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砲撃のパラディン大佐隊編(【05】の裏)
33【リハビリついでに演習編13】パラディン大佐親衛隊的祝勝会?
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【パラディン大佐隊・第十一班第一号待機室】
ロノウェ
「おう、エリゴール。今日はもうここには来ねえんじゃねえかと思ってたぜ」
エリゴール
「今回は監視の目が厳しくて、逃げ出すのに苦労した……」
ザボエス
「〝これで失礼します〟って言っても、大佐、帰してくれねえのか?」
エリゴール
「ああ……大佐は〝わかった〟とは決して言わねえ……」
ヴァッサゴ
「こええ……やっぱり大佐もこええ……」
エリゴール
「……今回も大佐から差し入れあったのか?」
ロノウェ
「ああ、内心期待してたら本当にあった。しかも、前回よりグレードアップしてる」
エリゴール
「何?」
ロノウェ
「大佐からの直筆メッセージ・パート2。『今日もお疲れ様。今回も元ウェーバー大佐隊には差し入れしていないから、やっぱり絶対バレないようにするんだよ♡♡』」
エリゴール
「……何でハートマーク、増えてるんだ?」
レラージュ
「やっぱりそこを突っこむんですね」
ロノウェ
「きっと、メッセージ書くたび増えてくぞ」
ザボエス
「そのうち、本文より多くなったりしてな」
ヴァッサゴ
「大佐ならありうる」
ロノウェ
「しかし、俺らが言うのも何だけど、ほんとに大佐、えこひいき激しいな」
ザボエス
「まあ、俺らは〝ついで〟だけどな……」
エリゴール
「何のついでだよ。大佐はおまえらのこと、〝私の自慢の隊員たち〟って言ってたぞ」
ロノウェ
「え!?」
ザボエス
「大佐、俺らにも関心あったのか!?」
エリゴール
「何を卑屈なことを……今日の演習で、おまえらが〝ファイアー・ウォール〟から砲撃隊形に移行したのを見て、すげえ驚いてたぞ。自主練で護衛隊形から砲撃隊形にすぐに移行できるようにしたって言ったら〝いい子たちばかりだねえ〟って感動してた。……あの人と俺ら、たいして年違わねえんだけどな」
ザボエス
「おお、大佐がそれでも感動してくれたか!」
ロノウェ
「あの努力の日々は無駄ではなかった!」
エリゴール
「きっと、もっと変幻自在に隊形を変えられるようになったら、大佐、さらに感動してくれるぞ。今は砲撃隊形から護衛隊形に移行するのに少し時間がかかってるからな」
ロノウェ
「守備から攻撃に移るほうを優先させたから、攻撃から守備に戻るのは苦手なんだよな」
ヴァッサゴ
「でも、そういうケースが必要なときもあるよな」
ロノウェ
「よし、明日からまた自主練だ!」
ザボエス
「……なあ、エリゴール。今の話、どこまでが本当だ?」
エリゴール
「全部本当だ。……省略したところは多々あるが」
***
【パラディン大佐隊・執務室】
パラディン
「またエリゴール中佐に逃げられた……!」
モルトヴァン
「あれだけ長時間拘束しておいて、これ以上いったい何を……」
パラディン
「……高級レストラン貸し切りにして二人きりで食事……」
モルトヴァン
「あれだけ嫌がられてるのに、まだ諦めていなかったんですか?」
パラディン
「もしかしたらと思って……でも、今回も差し入れはしておいた!」
モルトヴァン
「気持ちはとてもよくわかりますが、十一班と十二班、ひいきしすぎじゃないですか?」
パラディン
「元ウェーバー大佐隊に差し入れしても、私が欲しいものは得られない」
モルトヴァン
「もしかして、見返り目的ですか。今度はエリゴール中佐のメアド以上のものを狙っているんですか」
パラディン
「賢いあの子たちなら、きっとわかってくれているはず……」
モルトヴァン
「あ……悪魔……!」
ロノウェ
「おう、エリゴール。今日はもうここには来ねえんじゃねえかと思ってたぜ」
エリゴール
「今回は監視の目が厳しくて、逃げ出すのに苦労した……」
ザボエス
「〝これで失礼します〟って言っても、大佐、帰してくれねえのか?」
エリゴール
「ああ……大佐は〝わかった〟とは決して言わねえ……」
ヴァッサゴ
「こええ……やっぱり大佐もこええ……」
エリゴール
「……今回も大佐から差し入れあったのか?」
ロノウェ
「ああ、内心期待してたら本当にあった。しかも、前回よりグレードアップしてる」
エリゴール
「何?」
ロノウェ
「大佐からの直筆メッセージ・パート2。『今日もお疲れ様。今回も元ウェーバー大佐隊には差し入れしていないから、やっぱり絶対バレないようにするんだよ♡♡』」
エリゴール
「……何でハートマーク、増えてるんだ?」
レラージュ
「やっぱりそこを突っこむんですね」
ロノウェ
「きっと、メッセージ書くたび増えてくぞ」
ザボエス
「そのうち、本文より多くなったりしてな」
ヴァッサゴ
「大佐ならありうる」
ロノウェ
「しかし、俺らが言うのも何だけど、ほんとに大佐、えこひいき激しいな」
ザボエス
「まあ、俺らは〝ついで〟だけどな……」
エリゴール
「何のついでだよ。大佐はおまえらのこと、〝私の自慢の隊員たち〟って言ってたぞ」
ロノウェ
「え!?」
ザボエス
「大佐、俺らにも関心あったのか!?」
エリゴール
「何を卑屈なことを……今日の演習で、おまえらが〝ファイアー・ウォール〟から砲撃隊形に移行したのを見て、すげえ驚いてたぞ。自主練で護衛隊形から砲撃隊形にすぐに移行できるようにしたって言ったら〝いい子たちばかりだねえ〟って感動してた。……あの人と俺ら、たいして年違わねえんだけどな」
ザボエス
「おお、大佐がそれでも感動してくれたか!」
ロノウェ
「あの努力の日々は無駄ではなかった!」
エリゴール
「きっと、もっと変幻自在に隊形を変えられるようになったら、大佐、さらに感動してくれるぞ。今は砲撃隊形から護衛隊形に移行するのに少し時間がかかってるからな」
ロノウェ
「守備から攻撃に移るほうを優先させたから、攻撃から守備に戻るのは苦手なんだよな」
ヴァッサゴ
「でも、そういうケースが必要なときもあるよな」
ロノウェ
「よし、明日からまた自主練だ!」
ザボエス
「……なあ、エリゴール。今の話、どこまでが本当だ?」
エリゴール
「全部本当だ。……省略したところは多々あるが」
***
【パラディン大佐隊・執務室】
パラディン
「またエリゴール中佐に逃げられた……!」
モルトヴァン
「あれだけ長時間拘束しておいて、これ以上いったい何を……」
パラディン
「……高級レストラン貸し切りにして二人きりで食事……」
モルトヴァン
「あれだけ嫌がられてるのに、まだ諦めていなかったんですか?」
パラディン
「もしかしたらと思って……でも、今回も差し入れはしておいた!」
モルトヴァン
「気持ちはとてもよくわかりますが、十一班と十二班、ひいきしすぎじゃないですか?」
パラディン
「元ウェーバー大佐隊に差し入れしても、私が欲しいものは得られない」
モルトヴァン
「もしかして、見返り目的ですか。今度はエリゴール中佐のメアド以上のものを狙っているんですか」
パラディン
「賢いあの子たちなら、きっとわかってくれているはず……」
モルトヴァン
「あ……悪魔……!」
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