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砲撃のパラディン大佐隊編(【05】の裏)
19【引っ越しついでに演習編16】パラディン大佐親衛隊的反省会?
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【パラディン大佐隊・第十一班第一号待機室】
エリゴール
「やっと大佐から逃げられた……!」
ロノウェ
「それは俺らに対する遠回しな自慢こきか」
エリゴール
「俺が今日あの軍艦に乗る必要はなかった! 全然なかった!」
ロノウェ
「演習終わってから言われてもな……それに、その大佐からオードブルの差し入れが」
エリゴール
「何?」
ロノウェ
「で、これが大佐からの直筆メッセージ。『今日は引っ越しと演習、お疲れ様。この差し入れは元ウェーバー大佐隊にはしていないから、絶対バレないようにするんだよ♡』」
エリゴール
「……何で最後にハートマークつけるんだ?」
レラージュ
「まずそこに突っこむんですね」
ロノウェ
「すごいぞ、大佐。ここだけじゃなく、十一班と十二班の待機室、全部にこれと同じ差し入れしてる。さすがに酒はないけどな」
レラージュ
「それ入れられたら、完全に元ウェーバー大佐隊にバレますしね」
エリゴール
「……いったい何のつもりだ? 今からここで打ち上げでもしろってか?」
ロノウェ
「まあまあ。上官の好意はありがたく受けとっておけよ。晩飯代が浮くぞ」
エリゴール
「これが二十室分……総額いくらだ……」
勇気ある律義な班員たち
「元四班長! ありがとうございます!」
エリゴール
「何で俺?」
ロノウェ
「……本人わかってないんなら、言わなくてもいいか」
レラージュ
「そうですね。言ってもたぶん理解できないでしょうし」
エリゴール
「何なんだよ?」
ロノウェ
「何でもない。とりあえず、さっさと食え。元ウェーバー大佐隊にバレないように、証拠隠滅しなきゃならねえからな」
エリゴール
「……それを食ったら負けのような気がする」
ロノウェ
「何の勝負してんだよ。大佐にならもう負けてんだろ」
エリゴール
「は?」
ロノウェ
「コールタン大佐に退役願出さずに、パラディン大佐の護衛してんじゃねえか」
***
【パラディン大佐隊・執務室】
パラディン
「エリゴール中佐に逃げられた……!」
モルトヴァン
「今さら……いつものことでしょう」
パラディン
「そう、いつものことだ。だから今回は差し入れをした!」
モルトヴァン
「あれ、本当に経費で落とさなくていいんですか?」
パラディン
「うん。完全にえこひいきだからね。私の自腹でいいよ」
モルトヴァン
「元ウェーバー大佐隊にも差し入れすれば、経費で落とせるのに……」
パラディン
「差し入れしたくないから、あえて自腹なんじゃないか」
モルトヴァン
「……元ウェーバー大佐隊、嫌いなんですか?」
パラディン
「嫌いではないが、元マクスウェル大佐隊のほうが好きだ」
モルトヴァン
「……単にエリゴール中佐がいるからじゃ……」
パラディン
「何?」
モルトヴァン
「いえ、何でもないです。エリゴール中佐と長話できてよかったですね」
パラディン
「うん、よかった! すごくよかった! 今日いちばんの大収穫だ!」
モルトヴァン
「え! 他の隊員たちの頑張りは?」
パラディン
「エリゴール中佐が真剣に見ていたよ」
モルトヴァン
「大佐は?」
パラディン
「そんなエリゴール中佐を超真剣に見ていたよ」
モルトヴァン
「駄目だこりゃ!」
エリゴール
「やっと大佐から逃げられた……!」
ロノウェ
「それは俺らに対する遠回しな自慢こきか」
エリゴール
「俺が今日あの軍艦に乗る必要はなかった! 全然なかった!」
ロノウェ
「演習終わってから言われてもな……それに、その大佐からオードブルの差し入れが」
エリゴール
「何?」
ロノウェ
「で、これが大佐からの直筆メッセージ。『今日は引っ越しと演習、お疲れ様。この差し入れは元ウェーバー大佐隊にはしていないから、絶対バレないようにするんだよ♡』」
エリゴール
「……何で最後にハートマークつけるんだ?」
レラージュ
「まずそこに突っこむんですね」
ロノウェ
「すごいぞ、大佐。ここだけじゃなく、十一班と十二班の待機室、全部にこれと同じ差し入れしてる。さすがに酒はないけどな」
レラージュ
「それ入れられたら、完全に元ウェーバー大佐隊にバレますしね」
エリゴール
「……いったい何のつもりだ? 今からここで打ち上げでもしろってか?」
ロノウェ
「まあまあ。上官の好意はありがたく受けとっておけよ。晩飯代が浮くぞ」
エリゴール
「これが二十室分……総額いくらだ……」
勇気ある律義な班員たち
「元四班長! ありがとうございます!」
エリゴール
「何で俺?」
ロノウェ
「……本人わかってないんなら、言わなくてもいいか」
レラージュ
「そうですね。言ってもたぶん理解できないでしょうし」
エリゴール
「何なんだよ?」
ロノウェ
「何でもない。とりあえず、さっさと食え。元ウェーバー大佐隊にバレないように、証拠隠滅しなきゃならねえからな」
エリゴール
「……それを食ったら負けのような気がする」
ロノウェ
「何の勝負してんだよ。大佐にならもう負けてんだろ」
エリゴール
「は?」
ロノウェ
「コールタン大佐に退役願出さずに、パラディン大佐の護衛してんじゃねえか」
***
【パラディン大佐隊・執務室】
パラディン
「エリゴール中佐に逃げられた……!」
モルトヴァン
「今さら……いつものことでしょう」
パラディン
「そう、いつものことだ。だから今回は差し入れをした!」
モルトヴァン
「あれ、本当に経費で落とさなくていいんですか?」
パラディン
「うん。完全にえこひいきだからね。私の自腹でいいよ」
モルトヴァン
「元ウェーバー大佐隊にも差し入れすれば、経費で落とせるのに……」
パラディン
「差し入れしたくないから、あえて自腹なんじゃないか」
モルトヴァン
「……元ウェーバー大佐隊、嫌いなんですか?」
パラディン
「嫌いではないが、元マクスウェル大佐隊のほうが好きだ」
モルトヴァン
「……単にエリゴール中佐がいるからじゃ……」
パラディン
「何?」
モルトヴァン
「いえ、何でもないです。エリゴール中佐と長話できてよかったですね」
パラディン
「うん、よかった! すごくよかった! 今日いちばんの大収穫だ!」
モルトヴァン
「え! 他の隊員たちの頑張りは?」
パラディン
「エリゴール中佐が真剣に見ていたよ」
モルトヴァン
「大佐は?」
パラディン
「そんなエリゴール中佐を超真剣に見ていたよ」
モルトヴァン
「駄目だこりゃ!」
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