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砲撃のパラディン大佐隊編(【05】の裏)
39【悪魔の居場所編04】パラディン大佐争奪戦・開始
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【パラディン大佐隊・旗艦〈オートクレール〉ブリッジ】
パラディン
「ははは、一班以外、見事に同じ位置を指定してきたよ」
エリゴール
「班長艦の後方ですか。まあ、そこがいちばん妥当でしょう」
パラディン
「妥当ね。……エリゴール中佐。もし君が元ウェーバー大佐隊の班長の一人だったらどうする?」
エリゴール
「攻撃できない〈オートクレール〉なら足手まといになるだけですから、護衛に五隻つけてとっとと撤退させますよ。別にその場で三十分間守りきる必要はないでしょう」
パラディン
「ということは、残りの五隻で十隻を落とすつもりかね?」
エリゴール
「たとえすべて落とせなくても、まだ護衛につけた五隻が残っています」
パラディン
「なるほど。今度はそれ、やってみようか?」
エリゴール
「大佐殿はすぐに検証したがりますね。元ウェーバー大佐隊にも、結局『連合』役をやらせましたし」
パラディン
「君が試してみたくなるようなことを言うからだよ。……そうだな。最後に十一班と十二班でやってもらおうかな? 君ならどちらの班を『帝国』役にする?」
エリゴール
「本気で言っているんですか? 本当にやらせる気なら答えませんよ」
パラディン
「ええ、じゃあ……仮定で」
エリゴール
「それなら、十一班です」
パラディン
「なぜかね?」
エリゴール
「十一班の五隻なら、十二班の十隻を落とせます」
パラディン
「……やっぱり、試してみたいんだけど……」
エリゴール
「駄目です」
パラディン
「君の予想が当たったら、今日も差し入れするけど……」
エリゴール
「もう結構です」
パラディン
「うう……君、どうしたら私の前でも全開で笑ってくれるんだい……?」
エリゴール
「は?」
副長
「エリゴール中佐……強気ですね」
モルトヴァン
「常に退役願を携帯している人間に、もはや上官など怖くも何ともありません。ましてや自分にメロメロな上官など」
副長
「メロメロ……」
モルトヴァン
「デレデレでもいいです」
副長
「いずれにせよ、エリゴール中佐はまったく気にしていないんですね。……それもすごい」
モルトヴァン
「おかげで、大佐も元ウェーバー大佐隊の前では、まだかろうじて〝大佐〟としての面目を保っていられます」
副長
「しかし、大佐も次から次へと普通ではないことを命じられますね。目的は元ウェーバー大佐隊の意識改革ですか?」
モルトヴァン
「主目的はそうだと思いますが……今はエリゴール中佐を拘束する建前のように思えてなりません……」
副長
「ああ……軍艦は〝動く密室〟ですからね……」
モルトヴァン
「申し訳ありません……気づいたときにはもう手遅れでした……」
副長
「仕方ありません……このままエリゴール中佐が気づかないことを祈りつづけましょう……」
***
【パラディン大佐隊・第十一班第一号ブリッジ】
ロノウェ
「さすが一班。ちょっと凡人じゃねえことしてきたな」
レラージュ
「〈オートクレール〉を下段の副班長隊……それも最後列の中央に持ってきましたか」
ロノウェ
「せっかく速攻かけようと思ってたのになあ。これじゃ班長艦しか潰せねえや」
レラージュ
「副班長艦もできるでしょう?」
ロノウェ
「下の〝頭〟も潰すのか?」
レラージュ
「ついでです」
ロノウェ
「ついでと来たか。とにかくまあ、班長艦だけは意地でも落とすぞ。警告音鳴らすのは副班長隊に譲ってやる」
レラージュ
「班長にしては気の利いた言い回し……」
ロノウェ
「……今のは嫌味なんだよな?」
レラージュ
「そう思いたければそう思っててください」
***
【パラディン大佐隊・第一班第一号ブリッジ】
フィリップス
「十一班……だな」
ハワード
「『帝国』の移動隊形で来たな。〈オートクレール〉の位置はもうバレてるはずだが、さてどうするか?」
フィリップス
「中央突破か、回りこんで〈オートクレール〉を撃つか……まあ〝ファイアー・ウォール〟だけは絶対ないだろ」
ハワード
「ああ、それは絶対ないな。……時間だ。来る!」
フィリップス
「……何?」
ハワード
「上下分かれた……下の五隻は回りこませるつもりか!」
フィリップス
「はは! そう来たか! 俺たち、少しは親衛隊に近づいてるみたいだぞ!」
***
【パラディン大佐隊・旗艦〈オートクレール〉ブリッジ】
パラディン
「こういうのを〝狐と狸の化かし合い〟と言うのかな?」
エリゴール
「〝化かす〟のは一班のほうが上だと思いますが。……ここで反転して撤退すればいいのに」
パラディン
「そこまで思い至れないのが〝元ウェーバー大佐隊〟なんだよ。あくまでここで三十分間、粘りつづけるつもりなんだろう」
エリゴール
「何というか……〝惜しい!〟感じですね」
パラディン
「うん。いいところまでは行ってるんだけどねえ……」
***
【パラディン大佐隊・第十一班第一号ブリッジ】
ロノウェ
「……おかしいな。手応えがなさすぎる」
レラージュ
「手応え?」
ロノウェ
「一班の班長、副班長艦が、こんなにあっさりやられるはずがねえ」
レラージュ
「……中身が違ったんですかね」
ロノウェ
「中身?」
レラージュ
「軍艦は同じでも、乗組員が違ったとか」
ロノウェ
「なら、本物はどこに行った?」
レラージュ
「普通は旗艦のすぐ近くにいようとするんじゃないですかね」
ロノウェ
「さすがは俺の外付け脳みそ! ……副班長! 〈オートクレール〉の盾になってる軍艦、そのまま釘付けにしてろ! 今、俺らが上から〈オートクレール〉を撃つ!」
副班長(第六号艦長)
『ええっ! それって俺らの仕事でしょ!?』
ロノウェ
「やれる奴がやる! それが俺らの鉄則だ!」
レラージュ
「中央突破ですか」
ロノウェ
「警告音、鳴らされる前に鳴らしてくぞ!」
クルーA
「大佐、すいません!」
クルーB
「班長命令です! どうかご容赦を!」
ロノウェ
「たぶん、今日の差し入れはねえな……いや、そのほうがいいか……」
***
【パラディン大佐隊・旗艦〈オートクレール〉ブリッジ】
エリゴール
「……鳥の鳴き声?」
パラディン
「ああ、被弾の警告音だ。今日は何回も聞くことになるだろうと思って、この音に変えさせておいた」
エリゴール
「気持ちはわかりますが……緊張感に欠けますね」
パラディン
「そうかい? じゃあ、爆発音に変えさせようか?」
エリゴール
「いえ、それは心臓に悪いので。これで結構です」
パラディン
「残念ながら一班は、十七分五十八秒で終了だ。生き残った艦数は十一班よりも多いんだけどねえ。肝心の私の軍艦を撃たれてしまっては仕方がない」
エリゴール
「……一班・六隻、十一班・四隻……ですか」
パラディン
「この軍艦を撃ったのは、十一班長の軍艦だ。中央突破して上から撃ってきた。それでも生き残ったよ」
エリゴール
「……そうですか」
パラディン
「嬉しそうだね」
エリゴール
「自分の所属は、一応十一班なので」
パラディン
「あ、そうか。すっかり忘れていた。……所属、変えたくないかい?」
エリゴール
「いいえ。まったく」
***
【パラディン大佐隊・第一班第一号ブリッジ】
ハワード
「……やっぱり、凡人が慣れないことをしちゃいけないな」
フィリップス
「そうか? 俺はいい線まで行ってたと思うぞ。いつもあと一押しが足りないんだ、あと一押しが!」
ハワード
「十七分五十八秒で終了させられてもか? ……結局、二十分も守りきれなかった」
フィリップス
「逆に言うと、十五分は守りきれた。その間に俺たちは、もっと別なことをするべきだった」
ハワード
「別なこと?」
フィリップス
「十一班は、最初は俺たちと副班長も最後列にいることには気づいていなかったはずだ。その間に、俺たちは〈オートクレール〉を護衛しながら撤退できた」
ハワード
「撤退? そんなんありか?」
フィリップス
「禁止されてはいなかっただろ。たとえば、タイムリミットまで下段の俺たちが〈オートクレール〉を護衛しながら撤退する。上段が十一班の追撃を防ぐ」
ハワード
「残り五隻……はいなかったか、それであの十一班を相手にするのか。……想像しただけで背筋が寒くなるな」
フィリップス
「おまけに、向こうが乗ってるのは、相変わらず護衛艦のままだ」
ハワード
「恐るべし、親衛隊。大佐の軍艦でも迷わず撃った」
フィリップス
「でも、大佐はきっと喜んでると思うぞ」
ハワード
「いっそもう俺たちを親衛隊と入れ替えてくれ……!」
フィリップス
「凡人の属性の中に〝ネガティブ〟というのもあるのか?」
***
【パラディン大佐隊・第十一班第一号ブリッジ】
ロノウェ
「十七分五十八秒か……十五分以内には終了させたかったな」
レラージュ
「それは三班以降でめざしましょう。とりあえず、次は十二班の番です。再編して早く戻らないと」
ロノウェ
「おお、そうか。……何かこの分だと、前半・後半で分けてたほうが、移動がめんどくさくなくてよかったかもしれねえな」
レラージュ
「交互に交替を強く主張していたのは班長じゃないですか」
ロノウェ
「まさか、一班で二十分も持たねえとは思わなかったからな。……〝ファイアー・ウォール〟できてたら、何とか三十分持ちこたえられてたんじゃねえかな?」
レラージュ
「たった十隻で〝ファイアー・ウォール〟ですか。……すぐに破られそうな壁ですね」
パラディン
「ははは、一班以外、見事に同じ位置を指定してきたよ」
エリゴール
「班長艦の後方ですか。まあ、そこがいちばん妥当でしょう」
パラディン
「妥当ね。……エリゴール中佐。もし君が元ウェーバー大佐隊の班長の一人だったらどうする?」
エリゴール
「攻撃できない〈オートクレール〉なら足手まといになるだけですから、護衛に五隻つけてとっとと撤退させますよ。別にその場で三十分間守りきる必要はないでしょう」
パラディン
「ということは、残りの五隻で十隻を落とすつもりかね?」
エリゴール
「たとえすべて落とせなくても、まだ護衛につけた五隻が残っています」
パラディン
「なるほど。今度はそれ、やってみようか?」
エリゴール
「大佐殿はすぐに検証したがりますね。元ウェーバー大佐隊にも、結局『連合』役をやらせましたし」
パラディン
「君が試してみたくなるようなことを言うからだよ。……そうだな。最後に十一班と十二班でやってもらおうかな? 君ならどちらの班を『帝国』役にする?」
エリゴール
「本気で言っているんですか? 本当にやらせる気なら答えませんよ」
パラディン
「ええ、じゃあ……仮定で」
エリゴール
「それなら、十一班です」
パラディン
「なぜかね?」
エリゴール
「十一班の五隻なら、十二班の十隻を落とせます」
パラディン
「……やっぱり、試してみたいんだけど……」
エリゴール
「駄目です」
パラディン
「君の予想が当たったら、今日も差し入れするけど……」
エリゴール
「もう結構です」
パラディン
「うう……君、どうしたら私の前でも全開で笑ってくれるんだい……?」
エリゴール
「は?」
副長
「エリゴール中佐……強気ですね」
モルトヴァン
「常に退役願を携帯している人間に、もはや上官など怖くも何ともありません。ましてや自分にメロメロな上官など」
副長
「メロメロ……」
モルトヴァン
「デレデレでもいいです」
副長
「いずれにせよ、エリゴール中佐はまったく気にしていないんですね。……それもすごい」
モルトヴァン
「おかげで、大佐も元ウェーバー大佐隊の前では、まだかろうじて〝大佐〟としての面目を保っていられます」
副長
「しかし、大佐も次から次へと普通ではないことを命じられますね。目的は元ウェーバー大佐隊の意識改革ですか?」
モルトヴァン
「主目的はそうだと思いますが……今はエリゴール中佐を拘束する建前のように思えてなりません……」
副長
「ああ……軍艦は〝動く密室〟ですからね……」
モルトヴァン
「申し訳ありません……気づいたときにはもう手遅れでした……」
副長
「仕方ありません……このままエリゴール中佐が気づかないことを祈りつづけましょう……」
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「さすが一班。ちょっと凡人じゃねえことしてきたな」
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「副班長艦もできるでしょう?」
ロノウェ
「下の〝頭〟も潰すのか?」
レラージュ
「ついでです」
ロノウェ
「ついでと来たか。とにかくまあ、班長艦だけは意地でも落とすぞ。警告音鳴らすのは副班長隊に譲ってやる」
レラージュ
「班長にしては気の利いた言い回し……」
ロノウェ
「……今のは嫌味なんだよな?」
レラージュ
「そう思いたければそう思っててください」
***
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フィリップス
「十一班……だな」
ハワード
「『帝国』の移動隊形で来たな。〈オートクレール〉の位置はもうバレてるはずだが、さてどうするか?」
フィリップス
「中央突破か、回りこんで〈オートクレール〉を撃つか……まあ〝ファイアー・ウォール〟だけは絶対ないだろ」
ハワード
「ああ、それは絶対ないな。……時間だ。来る!」
フィリップス
「……何?」
ハワード
「上下分かれた……下の五隻は回りこませるつもりか!」
フィリップス
「はは! そう来たか! 俺たち、少しは親衛隊に近づいてるみたいだぞ!」
***
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パラディン
「こういうのを〝狐と狸の化かし合い〟と言うのかな?」
エリゴール
「〝化かす〟のは一班のほうが上だと思いますが。……ここで反転して撤退すればいいのに」
パラディン
「そこまで思い至れないのが〝元ウェーバー大佐隊〟なんだよ。あくまでここで三十分間、粘りつづけるつもりなんだろう」
エリゴール
「何というか……〝惜しい!〟感じですね」
パラディン
「うん。いいところまでは行ってるんだけどねえ……」
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【パラディン大佐隊・第十一班第一号ブリッジ】
ロノウェ
「……おかしいな。手応えがなさすぎる」
レラージュ
「手応え?」
ロノウェ
「一班の班長、副班長艦が、こんなにあっさりやられるはずがねえ」
レラージュ
「……中身が違ったんですかね」
ロノウェ
「中身?」
レラージュ
「軍艦は同じでも、乗組員が違ったとか」
ロノウェ
「なら、本物はどこに行った?」
レラージュ
「普通は旗艦のすぐ近くにいようとするんじゃないですかね」
ロノウェ
「さすがは俺の外付け脳みそ! ……副班長! 〈オートクレール〉の盾になってる軍艦、そのまま釘付けにしてろ! 今、俺らが上から〈オートクレール〉を撃つ!」
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『ええっ! それって俺らの仕事でしょ!?』
ロノウェ
「やれる奴がやる! それが俺らの鉄則だ!」
レラージュ
「中央突破ですか」
ロノウェ
「警告音、鳴らされる前に鳴らしてくぞ!」
クルーA
「大佐、すいません!」
クルーB
「班長命令です! どうかご容赦を!」
ロノウェ
「たぶん、今日の差し入れはねえな……いや、そのほうがいいか……」
***
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エリゴール
「……鳥の鳴き声?」
パラディン
「ああ、被弾の警告音だ。今日は何回も聞くことになるだろうと思って、この音に変えさせておいた」
エリゴール
「気持ちはわかりますが……緊張感に欠けますね」
パラディン
「そうかい? じゃあ、爆発音に変えさせようか?」
エリゴール
「いえ、それは心臓に悪いので。これで結構です」
パラディン
「残念ながら一班は、十七分五十八秒で終了だ。生き残った艦数は十一班よりも多いんだけどねえ。肝心の私の軍艦を撃たれてしまっては仕方がない」
エリゴール
「……一班・六隻、十一班・四隻……ですか」
パラディン
「この軍艦を撃ったのは、十一班長の軍艦だ。中央突破して上から撃ってきた。それでも生き残ったよ」
エリゴール
「……そうですか」
パラディン
「嬉しそうだね」
エリゴール
「自分の所属は、一応十一班なので」
パラディン
「あ、そうか。すっかり忘れていた。……所属、変えたくないかい?」
エリゴール
「いいえ。まったく」
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「……やっぱり、凡人が慣れないことをしちゃいけないな」
フィリップス
「そうか? 俺はいい線まで行ってたと思うぞ。いつもあと一押しが足りないんだ、あと一押しが!」
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「十七分五十八秒で終了させられてもか? ……結局、二十分も守りきれなかった」
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フィリップス
「十一班は、最初は俺たちと副班長も最後列にいることには気づいていなかったはずだ。その間に、俺たちは〈オートクレール〉を護衛しながら撤退できた」
ハワード
「撤退? そんなんありか?」
フィリップス
「禁止されてはいなかっただろ。たとえば、タイムリミットまで下段の俺たちが〈オートクレール〉を護衛しながら撤退する。上段が十一班の追撃を防ぐ」
ハワード
「残り五隻……はいなかったか、それであの十一班を相手にするのか。……想像しただけで背筋が寒くなるな」
フィリップス
「おまけに、向こうが乗ってるのは、相変わらず護衛艦のままだ」
ハワード
「恐るべし、親衛隊。大佐の軍艦でも迷わず撃った」
フィリップス
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ハワード
「いっそもう俺たちを親衛隊と入れ替えてくれ……!」
フィリップス
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「おお、そうか。……何かこの分だと、前半・後半で分けてたほうが、移動がめんどくさくなくてよかったかもしれねえな」
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「交互に交替を強く主張していたのは班長じゃないですか」
ロノウェ
「まさか、一班で二十分も持たねえとは思わなかったからな。……〝ファイアー・ウォール〟できてたら、何とか三十分持ちこたえられてたんじゃねえかな?」
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