90 / 349
砲撃のパラディン大佐隊編(【05】の裏)
75【異動編24】訓練二日目:五回戦裏・Bチーム攻撃
しおりを挟む
【パラディン大佐隊・第一班第一号ブリッジ】
エリゴール
「まあ、今までどおりにやれば、今までどおりの結果が出ると思うが……向こうが今までどおりにやってくれるとは限らないからな」
フィリップス
「え?」
エリゴール
「十六隻だ。十六隻当てられれば向こうの勝ちになる。十六隻なら、まだ絶望的な差じゃないだろ?」
フィリップス
「でも、うちはもう最少被弾十隻達成してるぜ。あとどうやって六隻多く当てる?」
エリゴール
「……いくつか方法は思いつくが、大佐が認めるかな」
フィリップス
「たとえば?」
エリゴール
「俺らが通りすぎた直後、十班が後ろから俺らを撃つ」
フィリップス
「うわ、卑怯!」
エリゴール
「でも、実戦ならありだろ」
フィリップス
「そりゃありだけど……それってもう防ぎようがないだろ」
エリゴール
「ないな」
フィリップス
「ほんとにいつもあっさりと」
エリゴール
「じゃあ、正攻法なふりをして、当てられる数を減らしてみるか?」
フィリップス
「はあ?」
エリゴール
「十二班長と話したい。大至急つないでくれ」
班長の命令より迅速に対応する通信士
「了解しました!」
フィリップス
「……あの考え方が俺たちとは全然違うよね、おとっつぁん」
ハワード
「それはもう飽きたのかと思ってたが、まだ続いてたのか」
フィリップス
「歴史とブームは繰り返すんだよ、おとっつぁん」
***
【パラディン大佐隊・第十一班第一号ブリッジ】
レラージュ
「三班め……あの配置でなぜ当たる!?」
ロノウェ
「あそこはそういう班なんだ。そう思ってもう切り替えろ。次で本当に最後だ」
レラージュ
「……十六隻ですか。十班に後方から撃たせましょうか?」
ロノウェ
「おいおい」
レラージュ
「別にルール違反じゃないと思いますよ。でも、向こうはこの手を使いませんでしたからね。それどころか、十二班には最後まで砲撃させなかった」
ロノウェ
「レラージュ……」
レラージュ
「……〝ファイアー・ウォール〟の両端に角度をつけてみますか。これならただ正面に撃つだけでも、〝盾〟の内側にまで届くかもしれません」
***
【パラディン大佐隊・第一班第一号ブリッジ】
フィリップス
「〝ファイアー・ウォール〟、曲げてきた!」
ハワード
「確かに今までどおりにしてこなかった……さすが親衛隊」
フィリップス
「あれでも、やっぱり俺たちはまっすぐ飛ぶのか?」
エリゴール
「ああ、ただひたすらまっすぐ。十二班の飛ぶとおりに飛ぶ」
ハワード
「十二班がミスったら、俺たちもアウトだな」
フィリップス
「でも、今まで〝盾〟やってくれたし、それならそれでしょうがない」
パラディン
『両チーム、準備はできたかな? それじゃ、最後の対戦、スタート!』
***
【パラディン大佐隊・第十二班第一号ブリッジ】
ザボエス
「このへんがやっぱり年の差だよな」
ヴァッサゴ
「頭の差じゃなくて?」
ザボエス
「まあ、向いてる分野が違うっていう意味なら頭の差だな。最後の最後にこれをやるのは、一度やったら二度と使えねえ手だからだ。……レラージュはすぐに気づくかな?」
***
【パラディン大佐隊・第十一班第一号ブリッジ】
レラージュ
「……しまった!」
ロノウェ
「どした?」
レラージュ
「……大佐の発表を聞いてから説明します」
ロノウェ
「へ?」
パラディン
『五回戦裏終了ー。Aチーム・なんと被弾ゼロ! というわけで、のべ被弾隻数は五十隻、Aチームの優勝が決定しました! おめでとー、パチパチパチパチ』
ロノウェ
「何!? 被弾ゼロ!? んな馬鹿な!?」
レラージュ
「やられました。実行したのは十二班でも、こんなことを考えつくのは元四班長でしょう。班長、これから十二班の十一班への立ち入りは禁止してください」
ロノウェ
「おまえはまた……それより、何で一隻も当たらなかったんだ?」
レラージュ、ロノウェが座っている副長席のコンソールを脇から操作する。
レラージュ
「……これは先ほどうちの前を通過したときのAチームの映像です。今までとの違いがわかりますか?」
ロノウェ
「いや……特にこれと言って」
レラージュ
「なら、これに四回目のときの映像を重ねてみます。そしたら班長でもわかるでしょ」
ロノウェ
「……高さが変わってる……?」
レラージュ
「正確に言うと、向こうはうちのチームより中段の位置が高くなるように高速走行しただけです。今回、うちも向こうも通過時間が短いので、正面方向にしか砲撃していません。つまり、高さを変えられただけで当てられないんです」
ロノウェ
「そんな……そんな子供だましみたいな手で、被弾ゼロにされたのか?」
レラージュ
「だから、あえて最後にやったんです。もし最後以外にこれをやっていたら、たとえば各班ごとに砲撃方向を変えられて当てられてしまうでしょう?」
ロノウェ
「……なるほど。いかにもエリゴールが考えそうなことだな。でも、それを実行して成功させた十二班や元ウェーバー大佐隊もすげえと思わねえか?」
レラージュ
「思います。だから十二班は出入り禁止です」
ロノウェ
「レラージュ……」
レラージュ
「勝ちたかったです……本当に、本当に元四班長に勝ちたかったです!」
ロノウェ
「……悪魔に捨てられた男には早々勝てねえよ。おまえが負けてる間は、あの男はここにいる。……そう思っとけ」
レラージュ
「班長……やっぱり脳の入れ替え手術してる……」
ロノウェ
「もし本当にそんなもんしてたら、もっと出来のいい脳みそ入れてたわ」
パラディン
『約束どおり、Aチームには本日差し入れをします。また、Bチームの下位二班は次回〝留守番〟です。以上で訓練は終了。みんなお疲れ様。……次の訓練には私も参加するからよろしくね』
***
【パラディン大佐隊・第一班第一号ブリッジ】
エリゴール
「まさか、一隻も当てられずに済むとは思わなかった……」
フィリップス
「え? 元四班長にも予想外!?」
エリゴール
「いや、理論上は当てられないはずだと思ってはいたが……十二班長のルート選択の勝利だな」
フィリップス
「元四班長も含めて、やっぱりすごい、親衛隊……」
ハワード
「今も四回目と同じようにやってたら、絶対十六隻以上当てられてたな」
フィリップス
「うちの黄金パターンだね」
班長を無視して直接エリゴールに言う通信士
「元四班長! 十二班長から映像通信が入っています!」
エリゴール
「たぶん嫌味だな。……今行く」
***
ザボエス
『よう。〝留守番〟回避おめでとう。今頃レラージュが悔し泣きしてるぜ』
エリゴール
「おまえらも心の中では泣いてるんじゃねえのか? たぶん、今日から当分の間、十一班の待機室には入らせてもらえねえぞ」
ザボエス
『〝当分の間〟ならまだいいけどな。〝無期限〟だったらどうしてくれる?』
エリゴール
「いくら何でも〝無期限〟はねえだろ。むしろ、今のでレラージュも少しはおまえらを見直したんじゃねえか?」
ザボエス
『……見直されたとどうすりゃわかる?』
エリゴール
「さっき、大佐がまた訓練するって言ってたろ。今度は何をさせられるかはわからねえが、いずれにしろ、また〝作戦〟立てなきゃならねえ。そのとき、レラージュがおまえらをどう扱うかでわかる」
ザボエス
『なるほど。大佐のことだから、明日には必ずわかるな』
エリゴール
「まあとにかく、今日はおまえらがこっちに来てくれて助かった。あんな見事な〝盾〟ができるのは、この艦隊でおまえらだけだ」
ザボエス
『おまえに褒められても素直に喜べねえな。……うちはいいが、十一班には電話くらいしてやれよ』
エリゴール
「……気が向いたらな。じゃ、またな」
ザボエス
『ああ。……〝盾〟はもう、どんなにおだてられてもやらねえからな』
***
【パラディン大佐隊・旗艦〈オートクレール〉ブリッジ】
パラディン
「いやあ、最初は早く終わればいいのにと思ってたけど、最後は最高潮に盛り上がったね!」
モルトヴァン
「はい……最初は私たちもどうしようかと思っていました……」
パラディン
「特にさっきのはすごかった! 被弾ゼロだよ!? 元ウェーバー大佐隊五班に元マクスウェル大佐隊が一班加わっただけで、こんなにも面白くなるんだね!」
モルトヴァン
「面白いって……見せ物じゃないですよ。彼らは真剣にやっているんですよ」
パラディン
「そうかな。少なくとも、飛びながら移動隊形を縦にする必要はないと思うけど」
モルトヴァン
「あれは……きっと彼らなりの理由があるんでしょう」
パラディン
「私には〝そのほうがかっこいいから〟以外の理由は想像できないけど。エリゴール中佐なら、最初から縦にさせておきそうだ」
モルトヴァン
「……実戦ではそうしますよ。たぶん」
パラディン
「その前に、今度は我々も仲間に入れてもらって訓練だ。エリゴール中佐に相談しようっと」
モルトヴァン
「え? 出撃前にですか? 四日後にはもう出撃ですよ?」
パラディン
「エリゴール中佐なら何とかしてくれるよ。それにしても、三班はまたしても〝留守番〟か。こっちも何とかしてくれないかな、エリゴール中佐」
モルトヴァン
「それも本来なら大佐の仕事じゃないですか?」
エリゴール
「まあ、今までどおりにやれば、今までどおりの結果が出ると思うが……向こうが今までどおりにやってくれるとは限らないからな」
フィリップス
「え?」
エリゴール
「十六隻だ。十六隻当てられれば向こうの勝ちになる。十六隻なら、まだ絶望的な差じゃないだろ?」
フィリップス
「でも、うちはもう最少被弾十隻達成してるぜ。あとどうやって六隻多く当てる?」
エリゴール
「……いくつか方法は思いつくが、大佐が認めるかな」
フィリップス
「たとえば?」
エリゴール
「俺らが通りすぎた直後、十班が後ろから俺らを撃つ」
フィリップス
「うわ、卑怯!」
エリゴール
「でも、実戦ならありだろ」
フィリップス
「そりゃありだけど……それってもう防ぎようがないだろ」
エリゴール
「ないな」
フィリップス
「ほんとにいつもあっさりと」
エリゴール
「じゃあ、正攻法なふりをして、当てられる数を減らしてみるか?」
フィリップス
「はあ?」
エリゴール
「十二班長と話したい。大至急つないでくれ」
班長の命令より迅速に対応する通信士
「了解しました!」
フィリップス
「……あの考え方が俺たちとは全然違うよね、おとっつぁん」
ハワード
「それはもう飽きたのかと思ってたが、まだ続いてたのか」
フィリップス
「歴史とブームは繰り返すんだよ、おとっつぁん」
***
【パラディン大佐隊・第十一班第一号ブリッジ】
レラージュ
「三班め……あの配置でなぜ当たる!?」
ロノウェ
「あそこはそういう班なんだ。そう思ってもう切り替えろ。次で本当に最後だ」
レラージュ
「……十六隻ですか。十班に後方から撃たせましょうか?」
ロノウェ
「おいおい」
レラージュ
「別にルール違反じゃないと思いますよ。でも、向こうはこの手を使いませんでしたからね。それどころか、十二班には最後まで砲撃させなかった」
ロノウェ
「レラージュ……」
レラージュ
「……〝ファイアー・ウォール〟の両端に角度をつけてみますか。これならただ正面に撃つだけでも、〝盾〟の内側にまで届くかもしれません」
***
【パラディン大佐隊・第一班第一号ブリッジ】
フィリップス
「〝ファイアー・ウォール〟、曲げてきた!」
ハワード
「確かに今までどおりにしてこなかった……さすが親衛隊」
フィリップス
「あれでも、やっぱり俺たちはまっすぐ飛ぶのか?」
エリゴール
「ああ、ただひたすらまっすぐ。十二班の飛ぶとおりに飛ぶ」
ハワード
「十二班がミスったら、俺たちもアウトだな」
フィリップス
「でも、今まで〝盾〟やってくれたし、それならそれでしょうがない」
パラディン
『両チーム、準備はできたかな? それじゃ、最後の対戦、スタート!』
***
【パラディン大佐隊・第十二班第一号ブリッジ】
ザボエス
「このへんがやっぱり年の差だよな」
ヴァッサゴ
「頭の差じゃなくて?」
ザボエス
「まあ、向いてる分野が違うっていう意味なら頭の差だな。最後の最後にこれをやるのは、一度やったら二度と使えねえ手だからだ。……レラージュはすぐに気づくかな?」
***
【パラディン大佐隊・第十一班第一号ブリッジ】
レラージュ
「……しまった!」
ロノウェ
「どした?」
レラージュ
「……大佐の発表を聞いてから説明します」
ロノウェ
「へ?」
パラディン
『五回戦裏終了ー。Aチーム・なんと被弾ゼロ! というわけで、のべ被弾隻数は五十隻、Aチームの優勝が決定しました! おめでとー、パチパチパチパチ』
ロノウェ
「何!? 被弾ゼロ!? んな馬鹿な!?」
レラージュ
「やられました。実行したのは十二班でも、こんなことを考えつくのは元四班長でしょう。班長、これから十二班の十一班への立ち入りは禁止してください」
ロノウェ
「おまえはまた……それより、何で一隻も当たらなかったんだ?」
レラージュ、ロノウェが座っている副長席のコンソールを脇から操作する。
レラージュ
「……これは先ほどうちの前を通過したときのAチームの映像です。今までとの違いがわかりますか?」
ロノウェ
「いや……特にこれと言って」
レラージュ
「なら、これに四回目のときの映像を重ねてみます。そしたら班長でもわかるでしょ」
ロノウェ
「……高さが変わってる……?」
レラージュ
「正確に言うと、向こうはうちのチームより中段の位置が高くなるように高速走行しただけです。今回、うちも向こうも通過時間が短いので、正面方向にしか砲撃していません。つまり、高さを変えられただけで当てられないんです」
ロノウェ
「そんな……そんな子供だましみたいな手で、被弾ゼロにされたのか?」
レラージュ
「だから、あえて最後にやったんです。もし最後以外にこれをやっていたら、たとえば各班ごとに砲撃方向を変えられて当てられてしまうでしょう?」
ロノウェ
「……なるほど。いかにもエリゴールが考えそうなことだな。でも、それを実行して成功させた十二班や元ウェーバー大佐隊もすげえと思わねえか?」
レラージュ
「思います。だから十二班は出入り禁止です」
ロノウェ
「レラージュ……」
レラージュ
「勝ちたかったです……本当に、本当に元四班長に勝ちたかったです!」
ロノウェ
「……悪魔に捨てられた男には早々勝てねえよ。おまえが負けてる間は、あの男はここにいる。……そう思っとけ」
レラージュ
「班長……やっぱり脳の入れ替え手術してる……」
ロノウェ
「もし本当にそんなもんしてたら、もっと出来のいい脳みそ入れてたわ」
パラディン
『約束どおり、Aチームには本日差し入れをします。また、Bチームの下位二班は次回〝留守番〟です。以上で訓練は終了。みんなお疲れ様。……次の訓練には私も参加するからよろしくね』
***
【パラディン大佐隊・第一班第一号ブリッジ】
エリゴール
「まさか、一隻も当てられずに済むとは思わなかった……」
フィリップス
「え? 元四班長にも予想外!?」
エリゴール
「いや、理論上は当てられないはずだと思ってはいたが……十二班長のルート選択の勝利だな」
フィリップス
「元四班長も含めて、やっぱりすごい、親衛隊……」
ハワード
「今も四回目と同じようにやってたら、絶対十六隻以上当てられてたな」
フィリップス
「うちの黄金パターンだね」
班長を無視して直接エリゴールに言う通信士
「元四班長! 十二班長から映像通信が入っています!」
エリゴール
「たぶん嫌味だな。……今行く」
***
ザボエス
『よう。〝留守番〟回避おめでとう。今頃レラージュが悔し泣きしてるぜ』
エリゴール
「おまえらも心の中では泣いてるんじゃねえのか? たぶん、今日から当分の間、十一班の待機室には入らせてもらえねえぞ」
ザボエス
『〝当分の間〟ならまだいいけどな。〝無期限〟だったらどうしてくれる?』
エリゴール
「いくら何でも〝無期限〟はねえだろ。むしろ、今のでレラージュも少しはおまえらを見直したんじゃねえか?」
ザボエス
『……見直されたとどうすりゃわかる?』
エリゴール
「さっき、大佐がまた訓練するって言ってたろ。今度は何をさせられるかはわからねえが、いずれにしろ、また〝作戦〟立てなきゃならねえ。そのとき、レラージュがおまえらをどう扱うかでわかる」
ザボエス
『なるほど。大佐のことだから、明日には必ずわかるな』
エリゴール
「まあとにかく、今日はおまえらがこっちに来てくれて助かった。あんな見事な〝盾〟ができるのは、この艦隊でおまえらだけだ」
ザボエス
『おまえに褒められても素直に喜べねえな。……うちはいいが、十一班には電話くらいしてやれよ』
エリゴール
「……気が向いたらな。じゃ、またな」
ザボエス
『ああ。……〝盾〟はもう、どんなにおだてられてもやらねえからな』
***
【パラディン大佐隊・旗艦〈オートクレール〉ブリッジ】
パラディン
「いやあ、最初は早く終わればいいのにと思ってたけど、最後は最高潮に盛り上がったね!」
モルトヴァン
「はい……最初は私たちもどうしようかと思っていました……」
パラディン
「特にさっきのはすごかった! 被弾ゼロだよ!? 元ウェーバー大佐隊五班に元マクスウェル大佐隊が一班加わっただけで、こんなにも面白くなるんだね!」
モルトヴァン
「面白いって……見せ物じゃないですよ。彼らは真剣にやっているんですよ」
パラディン
「そうかな。少なくとも、飛びながら移動隊形を縦にする必要はないと思うけど」
モルトヴァン
「あれは……きっと彼らなりの理由があるんでしょう」
パラディン
「私には〝そのほうがかっこいいから〟以外の理由は想像できないけど。エリゴール中佐なら、最初から縦にさせておきそうだ」
モルトヴァン
「……実戦ではそうしますよ。たぶん」
パラディン
「その前に、今度は我々も仲間に入れてもらって訓練だ。エリゴール中佐に相談しようっと」
モルトヴァン
「え? 出撃前にですか? 四日後にはもう出撃ですよ?」
パラディン
「エリゴール中佐なら何とかしてくれるよ。それにしても、三班はまたしても〝留守番〟か。こっちも何とかしてくれないかな、エリゴール中佐」
モルトヴァン
「それも本来なら大佐の仕事じゃないですか?」
1
お気に入りに追加
67
あなたにおすすめの小説
【完結】人型兵器は電気猫の夢を見るか?
有喜多亜里
BL
【猫キチ男が猫型ロボットを撫で回している、なんちゃってスペースファンタジー(コメディ寄り)】
別宇宙から現れて軍艦を襲う〝何か〟。その〝何か〟に対抗するため、天才少年博士ナイトリーは四体の人型兵器を作り、銀河系を四分する各勢力にパイロット供出を要請した。だが、二年後のある日、ナイトリーは謎の死を遂げてしまう。周囲は頭を抱えるが、パイロットの一人・カガミが飼っている猫型ロボットの中にナイトリーの記憶の一部が潜んでいた。

ある少年の体調不良について
雨水林檎
BL
皆に好かれるいつもにこやかな少年新島陽(にいじまはる)と幼馴染で親友の薬師寺優巳(やくしじまさみ)。高校に入学してしばらく陽は風邪をひいたことをきっかけにひどく体調を崩して行く……。
BLもしくはブロマンス小説。
体調不良描写があります。
名無しの龍は愛されたい。−鱗の記憶が眠る海−
だいきち
BL
【名無しの龍は愛されたい スピンオフ】
深海で生きていた変わりものの魔物ラト×群れから追い出された魔族の少年シューロ
シュマギナール皇国の陰謀を暴き、男性でありながらエルマーの子供を孕んだ神の御使いであるナナシと共に、永遠の愛を誓ってから一週間。
美しい海を誇る南の国カストールでの甘やかなハネムーンは、相変わらずのエルマーのおかげで穏やかには終わらなかった。
「海上での魔物討伐、お前も巻き添えで。」
エルマーが持ってきた依頼。レイガンが巻き込まれたのは、海で暴れる巨大な魚型魔物、羅頭蛇の討伐であった。それに加えて行方不明だったニアも、何やら面倒ごとを引き連れて戻ってきた!
エルマー達五人と一匹の前に現れた、孤独な海の魔族。ネレイスのシューロ。彼が大切に抱きかかえていたのは、死んだ番いの卵であった。
海を舞台に大きな波乱が巻き起こる。愛を知らないもの同士の、純粋な家族の形がそこにあった。
ニアの、神様としての本当の姿。そして紫の瞳が映す真実とは。全ての答えは、海の魔族である少年シューロが握っていた。
これは、一つの海の物語。魂の邂逅、そして美しくも残酷な恋の物語。
※名無しの龍は愛されたい読了後推奨
※BLですが、性描写はなしです
※魚型魔物×孤独な魔族
※死ネタ含む

【完結】ぎゅって抱っこして
かずえ
BL
幼児教育学科の短大に通う村瀬一太。訳あって普通の高校に通えなかったため、働いて貯めたお金で二年間だけでもと大学に入学してみたが、学費と生活費を稼ぎつつ学校に通うのは、考えていたよりも厳しい……。
でも、頼れる者は誰もいない。
自分で頑張らなきゃ。
本気なら何でもできるはず。
でも、ある日、金持ちの坊っちゃんと心の中で呼んでいた松島晃に苦手なピアノの課題で助けてもらってから、どうにも自分の心がコントロールできなくなって……。

主人公のライバルポジにいるようなので、主人公のカッコ可愛さを特等席で愛でたいと思います。
小鷹けい
BL
以前、なろうサイトさまに途中まであげて、結局書きかけのまま放置していたものになります(アカウントごと削除済み)タイトルさえもうろ覚え。
そのうち続きを書くぞ、の意気込みついでに数話分投稿させていただきます。
先輩×後輩
攻略キャラ×当て馬キャラ
総受けではありません。
嫌われ→からの溺愛。こちらも面倒くさい拗らせ攻めです。
ある日、目が覚めたら大好きだったBLゲームの当て馬キャラになっていた。死んだ覚えはないが、そのキャラクターとして生きてきた期間の記憶もある。
だけど、ここでひとつ問題が……。『おれ』の推し、『僕』が今まで嫌がらせし続けてきた、このゲームの主人公キャラなんだよね……。
え、イジめなきゃダメなの??死ぬほど嫌なんだけど。絶対嫌でしょ……。
でも、主人公が攻略キャラとBLしてるところはなんとしても見たい!!ひっそりと。なんなら近くで見たい!!
……って、なったライバルポジとして生きることになった『おれ(僕)』が、主人公と仲良くしつつ、攻略キャラを巻き込んでひっそり推し活する……みたいな話です。
本来なら当て馬キャラとして冷たくあしらわれ、手酷くフラれるはずの『ハルカ先輩』から、バグなのかなんなのか徐々に距離を詰めてこられて戸惑いまくる当て馬の話。
こちらは、ゆるゆる不定期更新になります。


男子高校に入学したらハーレムでした!
はやしかわともえ
BL
閲覧ありがとうございます。
ゆっくり書いていきます。
毎日19時更新です。
よろしくお願い致します。
2022.04.28
お気に入り、栞ありがとうございます。
とても励みになります。
引き続き宜しくお願いします。
2022.05.01
近々番外編SSをあげます。
よければ覗いてみてください。
2022.05.10
お気に入りしてくれてる方、閲覧くださってる方、ありがとうございます。
精一杯書いていきます。
2022.05.15
閲覧、お気に入り、ありがとうございます。
読んでいただけてとても嬉しいです。
近々番外編をあげます。
良ければ覗いてみてください。
2022.05.28
今日で完結です。閲覧、お気に入り本当にありがとうございました。
次作も頑張って書きます。
よろしくおねがいします。

ヒロイン不在の異世界ハーレム
藤雪たすく
BL
男にからまれていた女の子を助けに入っただけなのに……手違いで異世界へ飛ばされてしまった。
神様からの謝罪のスキルは別の勇者へ授けた後の残り物。
飛ばされたのは神がいなくなった混沌の世界。
ハーレムもチート無双も期待薄な世界で俺は幸せを掴めるのか?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる