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【02】マクスウェルの悪魔たち(上)
閑話 すれ違いまくっていました
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「ドックに戻る前に、六班長のこと、電話でみんなに知らせとくか?」
そう言ってキメイスが自分の少し後方を歩くフォルカスを振り返ったのは、〝ドレイク棟〟のエントランスを出てからのことだった。
「あ、ああ……そうだな……」
そう答えはしたものの、フォルカスの表情は沈みきっていて、見るからに心ここにあらずといった様子である。理由はわざわざ訊ねるまでもなかったが、その理由の起因がキメイスにはわからなかった。
「なあ、フォルカス。前から不思議に思ってたんだが、おまえ、あの六班長のどこがそんなに嫌なんだ? マクスウェル大佐隊の班長の中では、あの人はまともなほうだっただろ?」
「確かにな」
渋々フォルカスは同意する。
「最初のうちは俺もそう思ってたよ。あの隊に配属されて、これで俺の人生終わったって思ったけど、班長はまともそうで助かったってさ。実際、真面目で面倒見もよかった」
「なら、どうして……」
フォルカスは数秒黙ると、自分の額にかかる白金の髪を指先でつまみ上げ、紺碧の目で上目遣いに見つめた。
「よく言われるけど、俺のこの髪の色って、脱色とかじゃなくて地毛なんだ」
「それは知ってるが……眉も睫もその色だし……」
ついでに言うなら、その色のせいで人の目はもっぱら髪に集中し、実は非常に整った顔立ちをしていると気づかれにくいのだが、それはティプトリーの女顔と同様、本人の前では言ってはいけないことにドレイク大佐隊内ではなっていた。たとえどんなに顔が崩れようが、フォルカスは陽気に笑っていたほうがいい。
「で? その色がどうした?」
「うーん……六班に配属されてしばらく経った頃にな、同じ班で程度の悪い奴らに、新入りのくせに髪染めてるのかって絡まれたんだ。うんざりして地毛ですって答えたら、本当か、下の毛も見せてみろって言われてな……」
「ほんとに程度悪いな」
キメイスは笑っても崩れない端整な顔をしかめたが、それくらいのことはあの隊なら日常茶飯事だった。ドレイク大佐隊は程度がよすぎるのである。敬礼は苦手だが。
「ああ、やっぱりこの隊は嫌だと心底思ったな。でも、その次の瞬間には、そいつらみんな吹っ飛んでた」
「え? 実はおまえ、念動力者?」
「そうだったらよかったんだけどな……」
フォルカスは生ぬるく笑って、路面に視線を落とす。
「いつからそこにいたのか、六班長がそいつらを殴ったんだ……」
一拍おいてから、キメイスは問い返した。
「あの六班長が?」
「そう、あの六班長が。三、四人いたと思うが、無言で全員ぶっ飛ばして、その中でもリーダー格だった男を執拗に殴りつづけてた。そいつが失神してもやめようとしないから、さすがに周りも見かねて止めようとしたんだが、あのガタイだからうかつに近寄れなくてなあ。俺も恐ろしかったが、一応助けてもらったことには違いないから、勇気を振りしぼって、班長、もういいです、やめてくださいって言ったんだ」
「そのまま殴らせつづけとけばよかったのに」
思ったままを口にすれば、呆れたような目をフォルカスに向けられる。
「俺が原因で死人出したくないだろ。やっぱりおまえ、過激派だな」
「いや、そのときの六班長の怒りがわからないでもないから。で、どうなった?」
「ぴたっと殴るのをやめると、普段どおりに笑って、不快な思いをさせてすまなかったと俺に謝った。……返り血を浴びた顔で」
これにはキメイスもこう呟かずにはいられなかった。
「ひええ……」
「俺だけじゃなく、そのとき周りにいた人間、全員ドン引きしてたよ……」
「でも、それはまだかろうじて、班内の風紀を粛正したと言えないか?」
「粛正か……」
フォルカスはまた生ぬるく笑う。
「そいつら全員、病院送りにされたまま退役したけどな……」
「ああ……それならもう〝粛清〟だな……」
「とにかく俺、それで六班長が怖くなってな。その後は極力近づかないようにした。でも、そしたら逆に向こうがやたらと俺に話しかけてくるようになってな。整備も六班長の軍艦に固定されちまって、ちょくちょく所在確認されるようになった」
「それって……ストーカー……?」
「に近いものはあったな。俺ももうあの〝血の粛清〟は見たくないから、なるべく整備仲間とつるんで単独行動はしないようにしてたんだが、この髪の色のせいか、外歩ってると結構絡まれてな。かわして逃げようとする前に、なぜか六班長が現れて、あのときと同じことを繰り返すんだ……」
キメイスは言葉を失った。が、何とか気を取り直して口を開いた。
「まあ……やりすぎでも、一応おまえを守ってくれてたんだから、少しは感謝してもいいんじゃないのか?」
「あんな守り方されてもなあ。いきなり殴ることはないだろ。まず口で注意すりゃいいじゃねえか」
「そりゃそうだが……おまえは六班長が嫌いっていうより、怖いのか?」
「……そうだな」
少し考えてから、フォルカスは硬い表情でうなずいた。
「実は、この髪の色を変えれば目立たなくなるかと思って、一度黒く染めたことがある」
「え。……想像がつかない」
「自分では気に入ってたんだが、その日のうちに六班長に元の髪の色に戻せと言われた。……髪が傷むからって」
沈黙が落ちた。自分は訊いてはいけないことを訊いてしまったかもしれない。公園の遊歩道のような道を歩きながらキメイスは後悔しはじめていたが、ここまで来たらもう打ち切ることもできない。
「その理由も何だが……嘘だな。絶対おまえの地毛の色を気に入ってたな」
「な? 怖いだろ?」
すがるように問われて、キメイスは迷いなく認めた。
「ああ。……めちゃくちゃ怖い」
「どうしよう……俺、もう出勤できないかもしれない……」
「そうだな……だったら、マシムを護衛艦がわりにしたらどうだ? あれならあの六班長を前にしても絶対動じない」
「なるほど!」
フォルカスは瞳を輝かせて握り拳を作った。気分が上向くほど美形度は下がる。損なのか。得なのか。
「マシムなら六班長とほとんど身長変わらないしな。俺のこと、〝〈ワイバーン〉の面倒見てくれる人〟って認識してるから、頼めば引き受けてくれるな」
「いや、別にそうじゃなくても、マシムはおまえの言うことをきくと思うが……」
「年上だからか?」
「……おまえ、何で六班長が多少常軌を逸していても、自分のことを守りつづけてくれたと思ってるんだ?」
フォルカスは眉をひそめて両腕を組んだ。
「それがわからないから怖いんだよ……」
このとき、キメイスは例の〝血の粛清〟の話を聞かされたときよりも愕然とした。
「ええっ!」
「……何だよ。その信じられないものを見るような目は」
「わからない? 本当にわからないのか? そんなストーカーまがいのことをされてても?」
「心当たりといえば、この髪の色くらいしか……」
そう言うフォルカスの顔はあくまで真剣である。キメイスは思わず自分の額を右手で覆った。
「俺……ちょっと六班長に同情したくなってきた……」
「何でだよ。同期なんだから、俺のほうに同情しろよ」
「……もしかして、おまえ、マクスウェル大佐隊からじゃなくて、あの六班長から逃げ出したかったのか?」
「いや、六班長もこみでマクスウェル大佐隊だから。あんな隊だからあんなのが班長してるんだ」
憤然とそう言い張る同僚に、キメイスは憐憫の眼差しを向ける。
「よかったな。うちの隊に転属させてもらえて」
しかし、フォルカスはキメイスの言葉を額面どおりに受け取ったらしく、全開の笑顔で答えた。
「ああ、よかった! 転属願は今まで何度も出してたんだけど、なぜか返却もされなかったんだよな」
「え?」
「転属願は却下されたら〝大佐〟通して返却されるだろ? それが今まで一度もなかった」
「……当然、六班長には黙って出してたんだよな?」
「当然だろ。何でわざわざ断る必要がある」
不愉快そうにフォルカスは言ったが、キメイスにはそのからくりの想像がついた。
おそらく、総務部から返却されただろうフォルカスの転属願は、マクスウェルの目に触れる前に、何者かの手によってすべて秘密裏に処分されていたのだ。そんなことができるのはマクスウェルの副官くらいで、その副官はキメイスの元上官――四班長とつながっていた。六班長はあの男と何らかの取引をして、フォルカスの転属願を握り潰していたに違いない。
「うん……そうだな……世の中には知らないほうが幸せってこともあるよな……」
力なくキメイスは笑った。できれば、自分も知りたくはなかった。
「何だよ、それ」
「まあ、とにかく耐えろ。ギブスンのために」
「そうか。それならギブスンにも護衛艦になってもらうか。あの二人の陰なら完全に隠れられる」
「重症だな」
「何とでも言え。おまえも俺の立場になったらわかる。ろくに話もしたことないのに過剰に守られる恐怖が」
「え? やたらと話しかけられてたんだろ?」
「適当にはぐらかしてすぐに逃げてたから。俺は別に六班長と話したいことなんかなかったし」
平然とそう言いきったフォルカスを見て、キメイスは大きな溜め息を一つついた。
「六班長……哀れだ……」
「だから、何で俺に同情しないんだよ」
フォルカスの察しのよさは、自分に対する他人の感情には発揮されないようだった。
そう言ってキメイスが自分の少し後方を歩くフォルカスを振り返ったのは、〝ドレイク棟〟のエントランスを出てからのことだった。
「あ、ああ……そうだな……」
そう答えはしたものの、フォルカスの表情は沈みきっていて、見るからに心ここにあらずといった様子である。理由はわざわざ訊ねるまでもなかったが、その理由の起因がキメイスにはわからなかった。
「なあ、フォルカス。前から不思議に思ってたんだが、おまえ、あの六班長のどこがそんなに嫌なんだ? マクスウェル大佐隊の班長の中では、あの人はまともなほうだっただろ?」
「確かにな」
渋々フォルカスは同意する。
「最初のうちは俺もそう思ってたよ。あの隊に配属されて、これで俺の人生終わったって思ったけど、班長はまともそうで助かったってさ。実際、真面目で面倒見もよかった」
「なら、どうして……」
フォルカスは数秒黙ると、自分の額にかかる白金の髪を指先でつまみ上げ、紺碧の目で上目遣いに見つめた。
「よく言われるけど、俺のこの髪の色って、脱色とかじゃなくて地毛なんだ」
「それは知ってるが……眉も睫もその色だし……」
ついでに言うなら、その色のせいで人の目はもっぱら髪に集中し、実は非常に整った顔立ちをしていると気づかれにくいのだが、それはティプトリーの女顔と同様、本人の前では言ってはいけないことにドレイク大佐隊内ではなっていた。たとえどんなに顔が崩れようが、フォルカスは陽気に笑っていたほうがいい。
「で? その色がどうした?」
「うーん……六班に配属されてしばらく経った頃にな、同じ班で程度の悪い奴らに、新入りのくせに髪染めてるのかって絡まれたんだ。うんざりして地毛ですって答えたら、本当か、下の毛も見せてみろって言われてな……」
「ほんとに程度悪いな」
キメイスは笑っても崩れない端整な顔をしかめたが、それくらいのことはあの隊なら日常茶飯事だった。ドレイク大佐隊は程度がよすぎるのである。敬礼は苦手だが。
「ああ、やっぱりこの隊は嫌だと心底思ったな。でも、その次の瞬間には、そいつらみんな吹っ飛んでた」
「え? 実はおまえ、念動力者?」
「そうだったらよかったんだけどな……」
フォルカスは生ぬるく笑って、路面に視線を落とす。
「いつからそこにいたのか、六班長がそいつらを殴ったんだ……」
一拍おいてから、キメイスは問い返した。
「あの六班長が?」
「そう、あの六班長が。三、四人いたと思うが、無言で全員ぶっ飛ばして、その中でもリーダー格だった男を執拗に殴りつづけてた。そいつが失神してもやめようとしないから、さすがに周りも見かねて止めようとしたんだが、あのガタイだからうかつに近寄れなくてなあ。俺も恐ろしかったが、一応助けてもらったことには違いないから、勇気を振りしぼって、班長、もういいです、やめてくださいって言ったんだ」
「そのまま殴らせつづけとけばよかったのに」
思ったままを口にすれば、呆れたような目をフォルカスに向けられる。
「俺が原因で死人出したくないだろ。やっぱりおまえ、過激派だな」
「いや、そのときの六班長の怒りがわからないでもないから。で、どうなった?」
「ぴたっと殴るのをやめると、普段どおりに笑って、不快な思いをさせてすまなかったと俺に謝った。……返り血を浴びた顔で」
これにはキメイスもこう呟かずにはいられなかった。
「ひええ……」
「俺だけじゃなく、そのとき周りにいた人間、全員ドン引きしてたよ……」
「でも、それはまだかろうじて、班内の風紀を粛正したと言えないか?」
「粛正か……」
フォルカスはまた生ぬるく笑う。
「そいつら全員、病院送りにされたまま退役したけどな……」
「ああ……それならもう〝粛清〟だな……」
「とにかく俺、それで六班長が怖くなってな。その後は極力近づかないようにした。でも、そしたら逆に向こうがやたらと俺に話しかけてくるようになってな。整備も六班長の軍艦に固定されちまって、ちょくちょく所在確認されるようになった」
「それって……ストーカー……?」
「に近いものはあったな。俺ももうあの〝血の粛清〟は見たくないから、なるべく整備仲間とつるんで単独行動はしないようにしてたんだが、この髪の色のせいか、外歩ってると結構絡まれてな。かわして逃げようとする前に、なぜか六班長が現れて、あのときと同じことを繰り返すんだ……」
キメイスは言葉を失った。が、何とか気を取り直して口を開いた。
「まあ……やりすぎでも、一応おまえを守ってくれてたんだから、少しは感謝してもいいんじゃないのか?」
「あんな守り方されてもなあ。いきなり殴ることはないだろ。まず口で注意すりゃいいじゃねえか」
「そりゃそうだが……おまえは六班長が嫌いっていうより、怖いのか?」
「……そうだな」
少し考えてから、フォルカスは硬い表情でうなずいた。
「実は、この髪の色を変えれば目立たなくなるかと思って、一度黒く染めたことがある」
「え。……想像がつかない」
「自分では気に入ってたんだが、その日のうちに六班長に元の髪の色に戻せと言われた。……髪が傷むからって」
沈黙が落ちた。自分は訊いてはいけないことを訊いてしまったかもしれない。公園の遊歩道のような道を歩きながらキメイスは後悔しはじめていたが、ここまで来たらもう打ち切ることもできない。
「その理由も何だが……嘘だな。絶対おまえの地毛の色を気に入ってたな」
「な? 怖いだろ?」
すがるように問われて、キメイスは迷いなく認めた。
「ああ。……めちゃくちゃ怖い」
「どうしよう……俺、もう出勤できないかもしれない……」
「そうだな……だったら、マシムを護衛艦がわりにしたらどうだ? あれならあの六班長を前にしても絶対動じない」
「なるほど!」
フォルカスは瞳を輝かせて握り拳を作った。気分が上向くほど美形度は下がる。損なのか。得なのか。
「マシムなら六班長とほとんど身長変わらないしな。俺のこと、〝〈ワイバーン〉の面倒見てくれる人〟って認識してるから、頼めば引き受けてくれるな」
「いや、別にそうじゃなくても、マシムはおまえの言うことをきくと思うが……」
「年上だからか?」
「……おまえ、何で六班長が多少常軌を逸していても、自分のことを守りつづけてくれたと思ってるんだ?」
フォルカスは眉をひそめて両腕を組んだ。
「それがわからないから怖いんだよ……」
このとき、キメイスは例の〝血の粛清〟の話を聞かされたときよりも愕然とした。
「ええっ!」
「……何だよ。その信じられないものを見るような目は」
「わからない? 本当にわからないのか? そんなストーカーまがいのことをされてても?」
「心当たりといえば、この髪の色くらいしか……」
そう言うフォルカスの顔はあくまで真剣である。キメイスは思わず自分の額を右手で覆った。
「俺……ちょっと六班長に同情したくなってきた……」
「何でだよ。同期なんだから、俺のほうに同情しろよ」
「……もしかして、おまえ、マクスウェル大佐隊からじゃなくて、あの六班長から逃げ出したかったのか?」
「いや、六班長もこみでマクスウェル大佐隊だから。あんな隊だからあんなのが班長してるんだ」
憤然とそう言い張る同僚に、キメイスは憐憫の眼差しを向ける。
「よかったな。うちの隊に転属させてもらえて」
しかし、フォルカスはキメイスの言葉を額面どおりに受け取ったらしく、全開の笑顔で答えた。
「ああ、よかった! 転属願は今まで何度も出してたんだけど、なぜか返却もされなかったんだよな」
「え?」
「転属願は却下されたら〝大佐〟通して返却されるだろ? それが今まで一度もなかった」
「……当然、六班長には黙って出してたんだよな?」
「当然だろ。何でわざわざ断る必要がある」
不愉快そうにフォルカスは言ったが、キメイスにはそのからくりの想像がついた。
おそらく、総務部から返却されただろうフォルカスの転属願は、マクスウェルの目に触れる前に、何者かの手によってすべて秘密裏に処分されていたのだ。そんなことができるのはマクスウェルの副官くらいで、その副官はキメイスの元上官――四班長とつながっていた。六班長はあの男と何らかの取引をして、フォルカスの転属願を握り潰していたに違いない。
「うん……そうだな……世の中には知らないほうが幸せってこともあるよな……」
力なくキメイスは笑った。できれば、自分も知りたくはなかった。
「何だよ、それ」
「まあ、とにかく耐えろ。ギブスンのために」
「そうか。それならギブスンにも護衛艦になってもらうか。あの二人の陰なら完全に隠れられる」
「重症だな」
「何とでも言え。おまえも俺の立場になったらわかる。ろくに話もしたことないのに過剰に守られる恐怖が」
「え? やたらと話しかけられてたんだろ?」
「適当にはぐらかしてすぐに逃げてたから。俺は別に六班長と話したいことなんかなかったし」
平然とそう言いきったフォルカスを見て、キメイスは大きな溜め息を一つついた。
「六班長……哀れだ……」
「だから、何で俺に同情しないんだよ」
フォルカスの察しのよさは、自分に対する他人の感情には発揮されないようだった。
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