怪しい話が好きすぎる

ギキュー

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トンネルからの誘い

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夜のトンネルは、車のライトが届かないほどの暗闇に包まれていました。友達たちとの肝試しで、私はこのトンネルに足を踏み入れることになりました。最初は冗談めかしていましたが、進むにつれて不安が心を蝕んでいきました。

友達たちは前を歩く中、私は後ろで一歩遅れて歩いていました。トンネル内は薄暗く、壁がどんどん狭くなっていく感覚がしました。

進むにつれて、トンネルはますます暗くなっていきました。するといつの間にかただ一人、私は暗いトンネルの中で立ち尽くしていました。

冷たい汗が背中を伝って流れたのを感じました。迷子になったのはまだ良いとして、友達の姿が全く見当たらないことに、心臓の音が高鳴りました。

どうすれば良いのかと立ち尽くしていると、目の前に不気味な影が現れました。それは人の形をしていたが、透明で異様に歪んでいました。ただただその存在を見つめていました。

影は静かに手招きするように私に近づいてきた。私は何かを言おうとするも、声が出なかったです。そして、その影の手が私の手に触れると、寒気が私の体を駆け巡りました。

すると、影は私を引っ張りだしました。私は抵抗することができず、ただただ連れ去られていくだけでした。すると遠くで誰かが呼ぶような声が聞こえました。それは私に向けられた言葉のように感じました。

次に目を覚ました時、私はトンネルの入り口に立っていました。友達もすぐ近くにいましたが、しばらく立ち尽くしているような感じでした。自分の手を見るとくっきりと描つかまれた紋様がありました。

あのトンネルで体験した影は何だったのか。いまとなっては知る由もありません。
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