怪しい話が好きすぎる

ギキュー

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人形の呪い

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町外れにある古びたアンティークショップでとある人形に私は心惹かれました。小さなガラスケースに入れられたその人形は、妖艶な美しさと同時に、不気味な雰囲気を漂わせていまいした。私は興味本位でそれを手にとったが、それが私の人生に恐ろしい影響を与えることなど想像もしていなかったです。

その人形を家に飾った日から奇妙な出来事が始まった。夜中になると、静寂の中で微かな音が聞こえるようになった。初めは気のせいかと思っていたが、やがてそれが現実であることを痛感した。部屋にあったはずの物が消えたり、不可解な傷が体にできたりしはじめた。

原因が人形ににあると感じたが、どうやってそれを止めるか見当もつかなかったです。そして、日が経つにつれて私の不安は増していった。

ある晩、私は眠りに落ちた後、恐ろしい悪夢にうなされて目を覚ましました。部屋は人形の居場所を示すように赤い光で満たされていました。私は身の危険を感じ、それでも人形のもとへ向かわざるを得ない感覚に陥りました。急に人形はケースから出て、その目が私を見つめていました。私は恐怖で身動きが取れなくなりました。

そのとき、部屋中に衝撃が走った。壁から人影が立ち昇り、それは人形に向かっていきました。人形は怪しげな笑みを浮かべ、その影と一体化した。私は何が起こっているのか理解できないまま、ただ恐怖に囚われたままでいました。

私はいつの間にか気を失ったようで自分のベッドに横たわっていました。汗だくで息が荒く、周囲を見回すと、何も起きていなかったように、人形はガラスケースにいました。
後日私はその人形を持ってお祓いをしました。その後は特に不可解なことは起きなくなりました。

あの恐怖は私の心に深く刻まれ、今でもその日の出来事を思い出すたびに、恐怖が背筋を這いずり、人形の呪いが私を取り巻く影となって今もそこにあるような気がしてならないです。
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