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ー3日目ー

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ー3日目ー

今日は、これといった仕事も無いし、話し合いもなかった。
だから、久しぶりに夢菜たちと帰れる。
でも、夢菜たちが用事あるみたいで、靴箱待機。

「あ、ノート。」

あー。せっかく待っとくだけだって思ってたのに!
また、四階まで階段で上がらないと。
面倒くさっ。。。

‘ 忘れ物した ’

そう夢菜に送り、教室向かった。
はあ。
文句しか言ってないけど、きつい。。

その時。教室のドアに手を掛けようと、教室の中を見ると、黒板を消している1人の男子の姿があった。
その男子は、私のクラスでは見たことの無いぐらいのイケメンだ。一目見ただけで分かるほど。

何あのイケメン……。
ってか、誰?!
あんな人いないよ。うちのクラスに!

不審者と一瞬疑ったが、不審者が黒板消さないでしょと思い、ゆっくりドアを開く。

ガラガラガラガラ…

その男子は、ドアが開く音を聞くや否や、私の方を見ず、その場に置いてあった眼鏡を掛けた。

「あのっ、、、」
「あっ、すみません。すぐ帰るんで」

その男子が発した声は、聞き覚えがあった。
彼の声だ。

「あのさ、」
「はい。」
「山居くん。だよね。」

そう言った瞬間、明らかに動揺した様子だった。
やっぱり。

「すみません。僕急いでるんで!」

彼は、走って教室を出た。

彼があんなにかっこいいなんて。。。
意外すぎる。
眼鏡であんな気付かないものなのか?
もっと、堂々としていればいいのに。

「おーい!遅いから来たじゃん!」

ドアを見ると、夢菜と隼人が居た。

「ごめん!ちょっと、考え事してて。すぐ行く!」

私は、カバンとノートを持って、教室を出た。
帰ってる時も、ずっと彼のことを考えてしまっていた。
あの、彼があんなイケメンなんて。

いや、イケメンって所に多分驚いてるのではない。
彼が、いつもの姿とは正反対だった事に、驚いてるんだ。

あの顔で頭もいいし、絶対イメチェンしたら、モテるはずなのに、、、
なんで、あんなに暗いんだろ。
気づいてないのかな?

「おーい、さっきから思考停止してますけどーー」
「あっ、ごめん。何の話だっけ?笑」

やばい。
さっきからその事しか頭にないよ。

「どうした?教室で何かあったの?あっ!もしかして告白されたとか?!」
「ないない、ある訳ないじゃん!」
「だよねー。だって、夏希は告白されてもOKしなさそうだし笑」
「仮にされたとしても、しないしない!私、かっこいい人がいいから!」

『かっこいい人』
自分で言ったあと、彼の顔がでてきた。

「かっこいい人ってうちの学校誰もいないよねー」
「でしょ!」
「でも、隼人って割とかっこいい方にはいるんじゃない?」
「えっ?そうかなー?私的にはやま……。いや、誰もいないかなー」
「えっ!今、誰か言いかけてなかった??」
「何も言ってないよ!!」

あっぶなー!
夢菜の前で、しかもかっこいい人で、彼の名前を言ったら、、、
絶対だめ!!!

「そっかなー。聞き間違いか?」
「そうじゃない?」

セーフ!
ってか、彼の正体はなんなんだ。。。
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