1 / 8
1.名前呼び
しおりを挟む
1.名前呼び
愛琴side
1年の時、最初の席が隣で喋っていると気になる存在になっていた。
檜山光之助。
かっこよくて、頭も良い。だから、ライバルも多くて諦めようとした。
でも、諦められない。頭から彼が、離れなかった。
「今年も、よろしくね」
2年生の始業式。
自分の席に着いた時、話しかけられ隣を見ると、彼が優しい笑顔で話しかけてくれた。
「うん」
これ以上の言葉は、出なかった。
光之助side
1年生の夏。俺は、福本愛琴に恋をした。
きっかけは、部活だった。彼女は、吹奏楽部で、体育館練習の時楽器を吹いている姿を見て、一目惚れした。
それから、目で追うようになった。
彼女の、親友の美紗とふざけあっている光景が、いつも思い浮かぶ。
この事を、相談相手の陸に言うと、告白しろと言われる。無理に決まってるじゃん。
「檜山!」
陸が大きな声で言ってきた。
「何!朝からうるさい」
「クラス表、張り出されてるぞ!」
「マジ!?福本さん…」
「一緒だよ、俺の計算が合ってたら隣」
「よっしゃー!!」
「うるさっ」
それから、新しいクラスへと入った。
[ 福本さんと一緒だ(*´`*)💞]
隣だった。
「今年も、よろしくね」
この一言しか言うことが出来なかった。
嬉しすぎて。
始業式から、3ヶ月。
雨のせいで、休校続き。全然福本さんと喋れない。
そろそろ、愛琴って呼びたいのに…
愛琴side
休校最悪だったけど、今日は学校!
「柚葉ーー」
「テンション高いね、ま、柚葉も若干高いけど」
「やっと会えるー」
「それな!三連休とか長すぎでも、」
「テスト(´•̥ _ •̥`)でも、隣だー」
「えっ、いいなー」
そう!
休校含んだ三連休明け。
テストは最悪だけど、テスト席は檜山と一緒。
喋らないと。
「おはよう」
日課。いつも、教室に入る時言う。
返してくれるのは、
「おはよー」
うるさい翔。私が、檜山の事好きって知ってるから、いつもからかってくる。
檜山とは、喋りたいのに向こうを待ってしまう。
光之助side
「テスト席にしてー」
先生の声と同時に、みんなが机を動かし始めた。
[やっとだ(*´ω`*)喋らないと、名前呼びも]
席を並べる時、当たってしまった。
「ごめん」
「大丈夫」
少しニコッと笑いながら言う顔が可愛いかった。
2時間のテストが終わった。
「愛琴、社会分かった?」
勇気を出して言ってみる。
驚いてるのかなと思えるほど、動揺している。
「分かるわけないじゃん!意味不明!」
いつもの福本さんだ。
「だよね!俺も全然だった」
「檜山の全然は、うちのめっちゃ出来ただから!」
「そんな訳ないよ!愛琴も頭良いじゃん」
少し照れていた。
その後も、話した。
この人を俺の物にしたい。そう強く思った。
でも、告白は出来ない。
愛琴side
「愛琴、社会分かった?」
えっ、愛琴呼び!?
急すぎ、心臓に悪いよ!死ぬ!!!
なんか言わないと。
「分かるわけないじゃん!意味不明」
その後も、喋った。
楽しい。やっぱ 私、好きだ。檜山光之助の事が。
昼休み
イツメンの、柚葉と美紗と陽菜で喋っていた。
でも、先生にノート提出するの忘れてて、全員分出しに行った。
階段を降りようとした時。
「あっ」
足を踏み外してしまう。
その瞬間、背中に衝撃が走った。
目を開けると、階段からは落ちていない。
「大丈夫??」
隣を見ると、檜山がいた。
「うん、なんで」
「落ちそうだったから、愛琴が怪我したら…
ってか、何でこんな重いの1人で持ってんの」
「仕事だし。」
「だからって、1人で持つなよ」
そう言って、散らばったノートをまとめてくれた。
『檜山を好きになって良かった
』
強くそう思えた。
「はい」
サッと、手を差し伸べてくれた。
その手を掴み立ち上がると、
「俺の事もっと頼って、なんでも言って愛琴の役に立ちたい」
「ありがと、」
私は、この人をずっと好きでいたい。
そう心から思った。
光之助side
愛琴が落ちそうなところを助けた。
心臓は、今にもはち切れそうだったけど、鼓動が聞こえてないことを願う。
「俺の事もっと頼って、なんでも言って愛琴の役に立ちたい」
やっと、言えた。
告白とは言えないのは分かってるけど、言いたい事は、言えた。
その後、少し気まずい雰囲気にはなったけど、『愛琴を好きでい続けたい』
そう思えた。
愛琴side
1年の時、最初の席が隣で喋っていると気になる存在になっていた。
檜山光之助。
かっこよくて、頭も良い。だから、ライバルも多くて諦めようとした。
でも、諦められない。頭から彼が、離れなかった。
「今年も、よろしくね」
2年生の始業式。
自分の席に着いた時、話しかけられ隣を見ると、彼が優しい笑顔で話しかけてくれた。
「うん」
これ以上の言葉は、出なかった。
光之助side
1年生の夏。俺は、福本愛琴に恋をした。
きっかけは、部活だった。彼女は、吹奏楽部で、体育館練習の時楽器を吹いている姿を見て、一目惚れした。
それから、目で追うようになった。
彼女の、親友の美紗とふざけあっている光景が、いつも思い浮かぶ。
この事を、相談相手の陸に言うと、告白しろと言われる。無理に決まってるじゃん。
「檜山!」
陸が大きな声で言ってきた。
「何!朝からうるさい」
「クラス表、張り出されてるぞ!」
「マジ!?福本さん…」
「一緒だよ、俺の計算が合ってたら隣」
「よっしゃー!!」
「うるさっ」
それから、新しいクラスへと入った。
[ 福本さんと一緒だ(*´`*)💞]
隣だった。
「今年も、よろしくね」
この一言しか言うことが出来なかった。
嬉しすぎて。
始業式から、3ヶ月。
雨のせいで、休校続き。全然福本さんと喋れない。
そろそろ、愛琴って呼びたいのに…
愛琴side
休校最悪だったけど、今日は学校!
「柚葉ーー」
「テンション高いね、ま、柚葉も若干高いけど」
「やっと会えるー」
「それな!三連休とか長すぎでも、」
「テスト(´•̥ _ •̥`)でも、隣だー」
「えっ、いいなー」
そう!
休校含んだ三連休明け。
テストは最悪だけど、テスト席は檜山と一緒。
喋らないと。
「おはよう」
日課。いつも、教室に入る時言う。
返してくれるのは、
「おはよー」
うるさい翔。私が、檜山の事好きって知ってるから、いつもからかってくる。
檜山とは、喋りたいのに向こうを待ってしまう。
光之助side
「テスト席にしてー」
先生の声と同時に、みんなが机を動かし始めた。
[やっとだ(*´ω`*)喋らないと、名前呼びも]
席を並べる時、当たってしまった。
「ごめん」
「大丈夫」
少しニコッと笑いながら言う顔が可愛いかった。
2時間のテストが終わった。
「愛琴、社会分かった?」
勇気を出して言ってみる。
驚いてるのかなと思えるほど、動揺している。
「分かるわけないじゃん!意味不明!」
いつもの福本さんだ。
「だよね!俺も全然だった」
「檜山の全然は、うちのめっちゃ出来ただから!」
「そんな訳ないよ!愛琴も頭良いじゃん」
少し照れていた。
その後も、話した。
この人を俺の物にしたい。そう強く思った。
でも、告白は出来ない。
愛琴side
「愛琴、社会分かった?」
えっ、愛琴呼び!?
急すぎ、心臓に悪いよ!死ぬ!!!
なんか言わないと。
「分かるわけないじゃん!意味不明」
その後も、喋った。
楽しい。やっぱ 私、好きだ。檜山光之助の事が。
昼休み
イツメンの、柚葉と美紗と陽菜で喋っていた。
でも、先生にノート提出するの忘れてて、全員分出しに行った。
階段を降りようとした時。
「あっ」
足を踏み外してしまう。
その瞬間、背中に衝撃が走った。
目を開けると、階段からは落ちていない。
「大丈夫??」
隣を見ると、檜山がいた。
「うん、なんで」
「落ちそうだったから、愛琴が怪我したら…
ってか、何でこんな重いの1人で持ってんの」
「仕事だし。」
「だからって、1人で持つなよ」
そう言って、散らばったノートをまとめてくれた。
『檜山を好きになって良かった
』
強くそう思えた。
「はい」
サッと、手を差し伸べてくれた。
その手を掴み立ち上がると、
「俺の事もっと頼って、なんでも言って愛琴の役に立ちたい」
「ありがと、」
私は、この人をずっと好きでいたい。
そう心から思った。
光之助side
愛琴が落ちそうなところを助けた。
心臓は、今にもはち切れそうだったけど、鼓動が聞こえてないことを願う。
「俺の事もっと頼って、なんでも言って愛琴の役に立ちたい」
やっと、言えた。
告白とは言えないのは分かってるけど、言いたい事は、言えた。
その後、少し気まずい雰囲気にはなったけど、『愛琴を好きでい続けたい』
そう思えた。
0
お気に入りに追加
4
あなたにおすすめの小説
隠れ御曹司の愛に絡めとられて
海棠桔梗
恋愛
目が覚めたら、名前が何だったかさっぱり覚えていない男とベッドを共にしていた――
彼氏に浮気されて更になぜか自分の方が振られて「もう男なんていらない!」って思ってた矢先、強引に参加させられた合コンで出会った、やたら綺麗な顔の男。
古い雑居ビルの一室に住んでるくせに、持ってる腕時計は超高級品。
仕事は飲食店勤務――って、もしかしてホスト!?
チャラい男はお断り!
けれども彼の作る料理はどれも絶品で……
超大手商社 秘書課勤務
野村 亜矢(のむら あや)
29歳
特技:迷子
×
飲食店勤務(ホスト?)
名も知らぬ男
24歳
特技:家事?
「方向音痴・家事音痴の女」は「チャラいけれど家事は完璧な男」の愛に絡め取られて
もう逃げられない――
選ばれたのは美人の親友
杉本凪咲
恋愛
侯爵令息ルドガーの妻となったエルは、良き妻になろうと奮闘していた。しかし突然にルドガーはエルに離婚を宣言し、あろうことかエルの親友であるレベッカと関係を持った。悔しさと怒りで泣き叫ぶエルだが、最後には離婚を決意して縁を切る。程なくして、そんな彼女に新しい縁談が舞い込んできたが、縁を切ったはずのレベッカが現れる。
【完結】maybe 恋の予感~イジワル上司の甘いご褒美~
蓮美ちま
恋愛
会社のなんでも屋さん。それが私の仕事。
なのに突然、企画部エースの補佐につくことになって……?!
アイドル顔負けのルックス
庶務課 蜂谷あすか(24)
×
社内人気NO.1のイケメンエリート
企画部エース 天野翔(31)
「会社のなんでも屋さんから、天野さん専属のなんでも屋さんってこと…?」
女子社員から妬まれるのは面倒。
イケメンには関わりたくないのに。
「お前は俺専属のなんでも屋だろ?」
イジワルで横柄な天野さんだけど、仕事は抜群に出来て人望もあって
人を思いやれる優しい人。
そんな彼に認められたいと思う反面、なかなか素直になれなくて…。
「私、…役に立ちました?」
それなら…もっと……。
「褒めて下さい」
もっともっと、彼に認められたい。
「もっと、褒めて下さ…っん!」
首の後ろを掬いあげられるように掴まれて
重ねた唇は煙草の匂いがした。
「なぁ。褒めて欲しい?」
それは甘いキスの誘惑…。
ヤクザの若頭は、年の離れた婚約者が可愛くて仕方がない
絹乃
恋愛
ヤクザの若頭の花隈(はなくま)には、婚約者がいる。十七歳下の少女で組長の一人娘である月葉(つきは)だ。保護者代わりの花隈は月葉のことをとても可愛がっているが、もちろん恋ではない。強面ヤクザと年の離れたお嬢さまの、恋に発展する前の、もどかしくドキドキするお話。
腹黒上司が実は激甘だった件について。
あさの紅茶
恋愛
私の上司、坪内さん。
彼はヤバいです。
サラサラヘアに甘いマスクで笑った顔はまさに王子様。
まわりからキャーキャー言われてるけど、仕事中の彼は腹黒悪魔だよ。
本当に厳しいんだから。
ことごとく女子を振って泣かせてきたくせに、ここにきて何故か私のことを好きだと言う。
マジで?
意味不明なんだけど。
めっちゃ意地悪なのに、かいま見える優しさにいつしか胸がぎゅっとなってしまうようになった。
素直に甘えたいとさえ思った。
だけど、私はその想いに応えられないよ。
どうしたらいいかわからない…。
**********
この作品は、他のサイトにも掲載しています。
あなたが望んだ、ただそれだけ
cyaru
恋愛
いつものように王城に妃教育に行ったカーメリアは王太子が侯爵令嬢と茶会をしているのを目にする。日に日に大きくなる次の教育が始まらない事に対する焦り。
国王夫妻に呼ばれ両親と共に登城すると婚約の解消を言い渡される。
カーメリアの両親はそれまでの所業が腹に据えかねていた事もあり、領地も売り払い夫人の実家のある隣国へ移住を決めた。
王太子イデオットの悪意なき本音はカーメリアの心を粉々に打ち砕いてしまった。
失意から寝込みがちになったカーメリアに追い打ちをかけるように見舞いに来た王太子イデオットとエンヴィー侯爵令嬢は更に悪意のない本音をカーメリアに浴びせた。
公爵はイデオットの態度に激昂し、処刑を覚悟で2人を叩きだしてしまった。
逃げるように移り住んだリアーノ国で静かに静養をしていたが、そこに1人の男性が現れた。
♡注意事項~この話を読む前に~♡
※胸糞展開ありますが、クールダウンお願いします。
心拍数や血圧の上昇、高血糖、アドレナリンの過剰分泌に責任はおえません。
※外道な作者の妄想で作られたガチなフィクションの上、ご都合主義です。
※架空のお話です。現実世界の話ではありません。イラっとしたら現実に戻ってください。
※リアルで似たようなものが出てくると思いますが気のせいです。
※爵位や言葉使いなど現実世界、他の作者さんの作品とは異なります(似てるモノ、同じものもあります)
※誤字脱字結構多い作者です(ごめんなさい)コメント欄より教えて頂けると非常に助かります。
ごめんなさい。わたくし、お義父様のほうが……
黄札
恋愛
実家が借金まみれのことを暴かれ、婚約破棄される地味眼鏡ルイーザ。しかし、ルイーザが関心を持っているのは婚約者ではなく、その父。
だって、わたくしオジ専なんです。禁断の愛?? いいえ、これは真っ当な純愛です。
大好きなチェスが運命を変えてしまう物語。
……からの、チェスドラマです。
舞台はその十年後。
元婚約者の私生児、ローランを引き取ることになったルイーザは困惑していた。問題児ローランは息子との折り合いも悪く、トラブル続き……
心を閉ざす彼が興味を保ったのはチェス!
金髪碧眼の美ショタ、ローランの継母となったルイーザの奮闘が始まる。
※この小説は「小説家になろう」「エブリスタ」でも公開しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる