チートを隠して生きたい!!

鏑木

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初めての魔法

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連れて帰ってきた。

とりあえずテーブルの上に檻を置く。


だが、まだ檻の中に入ったまんまなのでどうにかしないといけない。




(どうしよう……)





.....................




ふと、間の人の言葉を思い出す。


「最後に重要なこと!」

「転生先は君のいうとこのファンタジーの世界。」

「ちゃんと精霊、獣人、魔物とかがいる世界さ!!」




.....................






(そうだ....ファンダジー.......。)

「魔法……。魔法があった!!」





だが、思いついたのはいいがまだあんまり魔法を使ったことがない。







一か八か!

(もうやるしかない!!)






覚悟を決めた。

目を閉じて檻の方に手をかざす。



自分の中に流れてる魔力を血液のように循環しているイメージをする。

その次に指先に魔力を溜めるイメージ。



パチッ

目を開く。



「!!」




指先から光が出てきた。

その光を中の子にあたらないように檻に近づける。






「あれ?」


光を近づけると檻は溶けると思っていたが溶けなかった。



(なんで.......?)


もう片方の手で光に触れてみる。




「あれ?」

「熱くない.......」



きっと、温度が原因だったんだろう。



もう一度。

次は溶岩のように熱いイメージをしながら光を指先に溜めた。





(次こそは.......!!)


また、檻の中の子に光があたらないように檻に光をあてていく。


額に汗が滲む。







ジュウゥゥウゥゥ。


檻がどんどん溶けてていく。





ガランッ。



檻を一周し、檻の上側が切れた。






「フゥ.......。」


安心から息が漏れた。







中で震えている動物を抱きかかえる。




目が合う。




言葉を理解しているか分からないが「もう大丈夫だよ」と言って笑いかけた。



「キュッ」

動物が鳴いた。

震えもおさまっていった。
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