【R18】隠れビッチの私とキマジメ彼氏君〜お別れエッチなのに彼に啼かされてバイバイできません〜

梗子

文字の大きさ
上 下
4 / 13

4.けじめ

しおりを挟む

 正宗君は宣言通り私を大切にしてくれた。いつも紳士的に私に接してくれる。

 正宗君と付き合い始めてから3ヶ月が経つけれど清いお付き合いを続けている。
 正宗君は恋人だからといって私の許可なく無闇に体に触らない。
 愛情確認は言葉だけで、体の繋がりは持っていない。キスもしていない。

 それは正宗君が私が男を知らないと思っているからで、正宗君は私を怖がらせないように精一杯私の心に寄り添おうとしてくれている。

 そんな正宗君と接している内に私は次第に正宗君に惹かれていって、私は正宗君のことを本当に好きになってしまった。

 私も正宗君の誠意に応えるため、正宗君と付き合うと決めた時にセフレとは全員縁を切った。定期的に通ってはいたけれど、病院で改めてしっかり性病の検査もした。

 ああ、私は正宗君が好きだ。どうしようもなく好きで好きでしょうがない。

 ……けれど、正宗君の誠意を感じれば感じるほど、私は正宗君を裏切っているという後ろめたさが募っていった。

 正宗君は、純粋な私が好きで、今も純粋な女の子の皮を被っている私のことが好き。
 けど、実際の私は自分の性欲をコントロールすることができないはしたない女。ついこの間までセフレとのセックスに溺れる爛れた毎日を送っていた。

 今もそう。正宗君と手を繋いでいるだけで体が疼いて仕方がない。最近では隣に並んでいるだけでアソコが勝手に潤んでしまう。

 正宗君とセックスしたい。
 正宗君にめちゃくちゃにされたい。

「……どうした、彩。冷や汗をかいて。顔色が悪いぞ?」
「う、ううん。なんでもない、最近寝不足だからかな?」
「そうか……この頃課題も多いしな。でもあまり無理をしたら体を壊す。大変な時は俺を頼ってくれ」

 正宗君の顔を見て欲情してしまった私を、体調不良だと心配してくれる正宗君。

 実際、ここのところ毎晩体が疼いてしまって、夜通し自分を慰める日々が続いていた。
 でも、自分の手やおもちゃだけではなかなかイけない。私の短い指じゃ奥の気持ちいいところに届かない。冷たいおもちゃは逆に空しさを覚えさせるだけ。
 私の体の疼きを癒してくれるのは血が通った人間のものだけなんだと気づいた。
 そして、正宗君に犯される妄想が止まらなくなっていた。

(でもこんなこと正宗君に知られたらきっと嫌われてしまう)

 自分の彼女が夜通しオナニーをしていると知ったら?

 自分の彼女がこの間まで他の男に股を開いていた淫乱でビッチな女だと知ったら?

 ……きっと幻滅されてしまう。

 私が正宗君のことを好きになればなるほど、彼に嫌われたくないという気持ちと、これ以上彼を騙し続けたくないという気持ちで板挟みになる。

 だから私は決意した。

 正宗君が大好きだからこそ、正宗君と別れると。

 



しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

甘すぎるドクターへ。どうか手加減して下さい。

海咲雪
恋愛
その日、新幹線の隣の席に疲れて寝ている男性がいた。 ただそれだけのはずだったのに……その日、私の世界に甘さが加わった。 「案外、本当に君以外いないかも」 「いいの? こんな可愛いことされたら、本当にもう逃してあげられないけど」 「もう奏葉の許可なしに近づいたりしない。だから……近づく前に奏葉に聞くから、ちゃんと許可を出してね」 そのドクターの甘さは手加減を知らない。 【登場人物】 末永 奏葉[すえなが かなは]・・・25歳。普通の会社員。気を遣い過ぎてしまう性格。   恩田 時哉[おんだ ときや]・・・27歳。医者。奏葉をからかう時もあるのに、甘すぎる? 田代 有我[たしろ ゆうが]・・・25歳。奏葉の同期。テキトーな性格だが、奏葉の変化には鋭い? 【作者に医療知識はありません。恋愛小説として楽しんで頂ければ幸いです!】

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

淫らな蜜に狂わされ

歌龍吟伶
恋愛
普段と変わらない日々は思わぬ形で終わりを迎える…突然の出会い、そして体も心も開かれた少女の人生録。 全体的に性的表現・性行為あり。 他所で知人限定公開していましたが、こちらに移しました。 全3話完結済みです。

秘事

詩織
恋愛
妻が何か隠し事をしている感じがし、調べるようになった。 そしてその結果は...

ハイスペック上司からのドSな溺愛

鳴宮鶉子
恋愛
ハイスペック上司からのドSな溺愛

イケメン彼氏は警察官!甘い夜に私の体は溶けていく。

すずなり。
恋愛
人数合わせで参加した合コン。 そこで私は一人の男の人と出会う。 「俺には分かる。キミはきっと俺を好きになる。」 そんな言葉をかけてきた彼。 でも私には秘密があった。 「キミ・・・目が・・?」 「気持ち悪いでしょ?ごめんなさい・・・。」 ちゃんと私のことを伝えたのに、彼は食い下がる。 「お願いだから俺を好きになって・・・。」 その言葉を聞いてお付き合いが始まる。 「やぁぁっ・・!」 「どこが『や』なんだよ・・・こんなに蜜を溢れさせて・・・。」 激しくなっていく夜の生活。 私の身はもつの!? ※お話の内容は全て想像のものです。現実世界とはなんら関係ありません。 ※表現不足は重々承知しております。まだまだ勉強してまいりますので温かい目で見ていただけたら幸いです。 ※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・・すみません。 では、お楽しみください。

パパのお嫁さん

詩織
恋愛
幼い時に両親は離婚し、新しいお父さんは私の13歳上。 決して嫌いではないが、父として思えなくって。

イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?

すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。 「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」 家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。 「私は母親じゃない・・・!」 そう言って家を飛び出した。 夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。 「何があった?送ってく。」 それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。 「俺と・・・結婚してほしい。」 「!?」 突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。 かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。 そんな彼に、私は想いを返したい。 「俺に・・・全てを見せて。」 苦手意識の強かった『営み』。 彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。 「いあぁぁぁっ・・!!」 「感じやすいんだな・・・。」 ※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。 ※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。 ※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。 ※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。 それではお楽しみください。すずなり。

処理中です...