上 下
127 / 127

初夜❷

しおりを挟む
抱きしめながらフィアの唇を貪り身体に触れる。
落ち着くまでと思っていたけど触れる度にフィアが私を締め付けるから我慢できずに腰を振りたくなる。
口付けながら少しだけ動くとフィアがビクリと反応するのが嬉しい。
もう我慢できないと思いフィアに許可を得る。

「フィア…ハァ痛いかもしれないけど…少し動いてもいい?」

と聞くと顔を真っ赤にしたフィアが…

「ジークの好きに…動いていいから…」

と言われ激しくしたいのを必死で抑える。

「ありがとう…」

そう言い口付けをする。
徐々に口付けを深くしながら動く。
ゆっくりとフィアの中から抜き、また奥まで入れる。
何度も何度も…フィアを傷付けないようにゆっくり腰を振る。
気がおかしくなりそうな気持ちよさに理性が失われていく。

「アッ…ハァ…ん…ハァ…アッ…ハァ…」

「大丈夫?…ハァ…フィア…」

「…ん…だ…アッじょ…アッぶ…ん…ハァ…」

「じゃあ気持ち良い?」

最初は痛いのか眉を寄せて苦しそうな表情をしてたフィアも暫くすると気持ちよさそうな声をあげだす。
頬も体も赤やピンクに染まるフィアの気持ちが聞いてみたくて問いかける。

ー初めてだけど気持ちよくなってくれてるみたいだな。良かった。

「んアッ…アッ…やっ…ん…恥ずかし…ハァアン…ジィ…ク…ジーク…」

「ハァ…何?フィア…んっ…どうしたの?」

フィアが初めての行為に苦しそうな辛そうな顔をするから動きを止めて聞く。
少しすると私は動いていないのにフィアの腰が揺れている事に気付く。

「気持ち…いっアッ…ん…気も…ちぃの…ジィ…ク…やぁ…ぁあ…動い…てぇ…んあっ…」

そんな風に強請られたらもう抑えられず自身を大きくしてしまう。
 
「本当?フィア?ハァハァ…気持ちいい?…嬉しい…ハッ…私も…フィアの中…気持ち良くて…もう長く…持たないかも…」

そう言いさっきよりも激しく動くとフィアは私にギュッと抱きつく。
フィアの中も私をぎゅっと締め付ける。
フィアももう果てそうなのだと気付き更に動きを激しくする。

「も…ハァ…」

「私も…」

そう言いフィアの中に私の欲望を吐き出す。
その刺激にフィアも身体を震わせ果てると意識を手放した。
私は全てをフィアの中に吐き出すために更に数度、腰を打ちつける。
フィアの中が良すぎて自身を埋めたまま眠りについた。
しおりを挟む
感想 0

この作品の感想を投稿する

あなたにおすすめの小説

どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします

文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。 夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。 エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。 「ゲルハルトさま、愛しています」 ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。 「エレーヌ、俺はあなたが憎い」 エレーヌは凍り付いた。

旦那様は離縁をお望みでしょうか

村上かおり
恋愛
 ルーベンス子爵家の三女、バーバラはアルトワイス伯爵家の次男であるリカルドと22歳の時に結婚した。  けれど最初の顔合わせの時から、リカルドは不機嫌丸出しで、王都に来てもバーバラを家に一人残して帰ってくる事もなかった。  バーバラは行き遅れと言われていた自分との政略結婚が気に入らないだろうと思いつつも、いずれはリカルドともいい関係を築けるのではないかと待ち続けていたが。

拝啓 お顔もお名前も存じ上げない婚約者様

オケラ
恋愛
15歳のユアは上流貴族のお嬢様。自然とたわむれるのが大好きな女の子で、毎日山で植物を愛でている。しかし、こうして自由に過ごせるのもあと半年だけ。16歳になると正式に結婚することが決まっている。彼女には生まれた時から婚約者がいるが、まだ一度も会ったことがない。名前も知らないのは幼き日の彼女のわがままが原因で……。半年後に結婚を控える中、彼女は山の中でとある殿方と出会い……。

【完結】殿下、自由にさせていただきます。

なか
恋愛
「出て行ってくれリルレット。王宮に君が住む必要はなくなった」  その言葉と同時に私の五年間に及ぶ初恋は終わりを告げた。  アルフレッド殿下の妃候補として選ばれ、心の底から喜んでいた私はもういない。  髪を綺麗だと言ってくれた口からは、私を貶める言葉しか出てこない。  見惚れてしまう程の笑みは、もう見せてもくれない。  私………貴方に嫌われた理由が分からないよ。  初夜を私一人だけにしたあの日から、貴方はどうして変わってしまったの?  恋心は砕かれた私は死さえ考えたが、過去に見知らぬ男性から渡された本をきっかけに騎士を目指す。  しかし、正騎士団は女人禁制。  故に私は男性と性別を偽って生きていく事を決めたのに……。  晴れて騎士となった私を待っていたのは、全てを見抜いて笑う副団長であった。     身分を明かせない私は、全てを知っている彼と秘密の恋をする事になる。    そして、騎士として王宮内で起きた変死事件やアルフレッドの奇行に大きく関わり、やがて王宮に蔓延る謎と対峙する。  これは、私の初恋が終わり。  僕として新たな人生を歩みだした話。  

王妃さまは断罪劇に異議を唱える

土岐ゆうば(金湯叶)
恋愛
パーティー会場の中心で王太子クロードが婚約者のセリーヌに婚約破棄を突きつける。彼の側には愛らしい娘のアンナがいた。 そんな茶番劇のような場面を見て、王妃クラウディアは待ったをかける。 彼女が反対するのは、セリーヌとの婚約破棄ではなく、アンナとの再婚約だったーー。 王族の結婚とは。 王妃と国王の思いや、国王の愛妾や婚外子など。 王宮をとりまく複雑な関係が繰り広げられる。 ある者にとってはゲームの世界、ある者にとっては現実のお話。

仲の良かったはずの婚約者に一年無視され続け、婚約解消を決意しましたが

ゆらゆらぎ
恋愛
エルヴィラ・ランヴァルドは第二王子アランの幼い頃からの婚約者である。仲睦まじいと評判だったふたりは、今では社交界でも有名な冷えきった仲となっていた。 定例であるはずの茶会もなく、婚約者の義務であるはずのファーストダンスも踊らない そんな日々が一年と続いたエルヴィラは遂に解消を決意するが──

挙式後すぐに離婚届を手渡された私は、この結婚は予め捨てられることが確定していた事実を知らされました

結城芙由奈 
恋愛
【結婚した日に、「君にこれを預けておく」と離婚届を手渡されました】 今日、私は子供の頃からずっと大好きだった人と結婚した。しかし、式の後に絶望的な事を彼に言われた。 「ごめん、本当は君とは結婚したくなかったんだ。これを預けておくから、その気になったら提出してくれ」 そう言って手渡されたのは何と離婚届けだった。 そしてどこまでも冷たい態度の夫の行動に傷つけられていく私。 けれどその裏には私の知らない、ある深い事情が隠されていた。 その真意を知った時、私は―。 ※暫く鬱展開が続きます ※他サイトでも投稿中

「婚約を破棄したい」と私に何度も言うのなら、皆にも知ってもらいましょう

天宮有
恋愛
「お前との婚約を破棄したい」それが伯爵令嬢ルナの婚約者モグルド王子の口癖だ。 侯爵令嬢ヒリスが好きなモグルドは、ルナを蔑み暴言を吐いていた。 その暴言によって、モグルドはルナとの婚約を破棄することとなる。 ヒリスを新しい婚約者にした後にモグルドはルナの力を知るも、全てが遅かった。

処理中です...