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78.王国議会休廷②
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「彼女は私の妻になるのに何ら疑われるところはない。見つけた当初はあの女に虐げられ衰弱は激しく歩くことも出来ない程だった。精神的な事を言えば恐らく閉所や暗所にいる事は難しいだろう。だがガウェイン公爵が心配する様なことはない。」
「ですが今回の件で陛下の婚約者に相応しくないと言うものも現れるでしょう。それらを説き伏せることは可能ですか?」
「可能だ。私は彼女以外娶る気がない。」
「陛下の気持ちを聞いているのではありません。」
「そして、彼女以外娶ることが出来ない。」
「何を…言っているの…です…陛下?」
「私は11歳の時に彼女とラピスラズリの誓いをしている。」
『貴方もですか?しかも11歳?』
「あの親にしてこの子か……」
「また世継ぎに気を揉まなくてはならんのか?」「この後、誰が騒ぎを抑えると思っているんだ!」
小声で話しているつもりだろうが好き勝手言っているのが丸分かりだ。
「だから私の娘の純血は守られている。陛下以外からはな。」
ーおい宰相‼︎
『その…問題はないということか。』
「それでは間者である可能性は?」
「彼女が間者であるなら狙うは私の命か?」
「はい。その可能性はあります。」
「ないな。もしそうだったなら私は既に死んでいるだろうからな。」
「何故です?」
「一緒に寝ているからだ。」
『はぁ?』
「私は彼女と毎日夜を共にしているから私の命を狙う機会が彼女にはいくらでもあったという事だ。だが私は生きている。」
「陛下、私の孫と一緒に寝ているとはどういうことですか?」
「まだ結婚式どころか婚約式もしていないのですよ?」
「なのにもうお世継ぎをお作りになられる様なことを…?」
「お世継ぎに悩まなくても良いのですか?」
ー余程、私が産まれるまで両親の世継ぎ問題に悩んだんだなバンガス侯爵…
「まとめて言うな。世継ぎ作りはまだしてない。まぁ言いたいことは分かるが誤解だ。この件についてはオーウェン侯爵の了承を得ているから他の者の意見は聞かない。ガウェイン公爵よ彼女のことをまだ疑うか?」
「疑いはしません…というかもう分かりません…こんなこと理解できません…」
「では話を戻すがキラデル侯爵を誘き出し裁きを与えるためにはどうすればいい?」
『……………………』
「と言っても直ぐには良案が出るわけではないことは分かっている。思いつく事があればいつでも言ってくれ。」
『……………………』
「皆どうした?疲れているな。」
『陛下のせいです。』
「ガウェイン侯爵よ今度、私の婚約者に会ってみるか?疑ったことを恥じるぞ。」
「陛下、私も孫に会いたいのですが?」
「良いぞベザルデ侯爵。」
「時に陛下、本当に孫に手を出してはいないのですね?」
「出していない‼︎出したいのを我慢しているんだ‼︎何度も言うな‼︎」
「陛下!リアに手を出したいなどと思っていたのですか?」
「当たり前だろう。私も男だ。愛しく思う者にそう思う気持ちはお前だって分かるだろう?それにオーウェン侯爵よ良いのか?私もフィア経由で知り得た情報が有るが?」
「ウッ…」
「陛下…そろそろ議会を再開しても宜しいでしょうか?」
当初の話から大分話が逸れたため、ダニーが呆れながら声を掛けてきた。
「良いぞ、ダニー。声をかけろ。再開だ。」
私は再開を告げながら、オーウェン侯爵を見続けたのは言うまでもない。
「ですが今回の件で陛下の婚約者に相応しくないと言うものも現れるでしょう。それらを説き伏せることは可能ですか?」
「可能だ。私は彼女以外娶る気がない。」
「陛下の気持ちを聞いているのではありません。」
「そして、彼女以外娶ることが出来ない。」
「何を…言っているの…です…陛下?」
「私は11歳の時に彼女とラピスラズリの誓いをしている。」
『貴方もですか?しかも11歳?』
「あの親にしてこの子か……」
「また世継ぎに気を揉まなくてはならんのか?」「この後、誰が騒ぎを抑えると思っているんだ!」
小声で話しているつもりだろうが好き勝手言っているのが丸分かりだ。
「だから私の娘の純血は守られている。陛下以外からはな。」
ーおい宰相‼︎
『その…問題はないということか。』
「それでは間者である可能性は?」
「彼女が間者であるなら狙うは私の命か?」
「はい。その可能性はあります。」
「ないな。もしそうだったなら私は既に死んでいるだろうからな。」
「何故です?」
「一緒に寝ているからだ。」
『はぁ?』
「私は彼女と毎日夜を共にしているから私の命を狙う機会が彼女にはいくらでもあったという事だ。だが私は生きている。」
「陛下、私の孫と一緒に寝ているとはどういうことですか?」
「まだ結婚式どころか婚約式もしていないのですよ?」
「なのにもうお世継ぎをお作りになられる様なことを…?」
「お世継ぎに悩まなくても良いのですか?」
ー余程、私が産まれるまで両親の世継ぎ問題に悩んだんだなバンガス侯爵…
「まとめて言うな。世継ぎ作りはまだしてない。まぁ言いたいことは分かるが誤解だ。この件についてはオーウェン侯爵の了承を得ているから他の者の意見は聞かない。ガウェイン公爵よ彼女のことをまだ疑うか?」
「疑いはしません…というかもう分かりません…こんなこと理解できません…」
「では話を戻すがキラデル侯爵を誘き出し裁きを与えるためにはどうすればいい?」
『……………………』
「と言っても直ぐには良案が出るわけではないことは分かっている。思いつく事があればいつでも言ってくれ。」
『……………………』
「皆どうした?疲れているな。」
『陛下のせいです。』
「ガウェイン侯爵よ今度、私の婚約者に会ってみるか?疑ったことを恥じるぞ。」
「陛下、私も孫に会いたいのですが?」
「良いぞベザルデ侯爵。」
「時に陛下、本当に孫に手を出してはいないのですね?」
「出していない‼︎出したいのを我慢しているんだ‼︎何度も言うな‼︎」
「陛下!リアに手を出したいなどと思っていたのですか?」
「当たり前だろう。私も男だ。愛しく思う者にそう思う気持ちはお前だって分かるだろう?それにオーウェン侯爵よ良いのか?私もフィア経由で知り得た情報が有るが?」
「ウッ…」
「陛下…そろそろ議会を再開しても宜しいでしょうか?」
当初の話から大分話が逸れたため、ダニーが呆れながら声を掛けてきた。
「良いぞ、ダニー。声をかけろ。再開だ。」
私は再開を告げながら、オーウェン侯爵を見続けたのは言うまでもない。
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