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69.まだ敵はいる
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「私の両親を殺した男だ。」
『えっ?』
「いや現状では私の両親を殺したかもしれない男だ。」
「ジークどういう事だ?私もウィルもそんな話は聞いた事ないぞ。」
「それはなルド、公表されていないから…というより出来なかったからだ。確たる証拠を掴めなかった。用意周到に準備され証拠も綺麗に消されていた。だからこそ事故ではないと分かった。分かったのに…奴が犯人だと裁く事が叶わなかった…以来、大公と協力して奴の動向は追っていた。」
「お父様、何故そのクリストフさんが犯人だと思われたのですか?」
「グロリア妃への執着だよ。ジェイド達がラピスラズリの誓いを急いで行った理由の一つだとジェイドが言った事がある。クリストフはジェイドが危機感を覚える程にグロリア妃に陶酔というか心酔していた…グロリア妃も怖がっていたそうだ。」
「それも両親が言っていたというだけで証拠がなかった。それに王族をよく思わない者は他にもいるからな。だが私は奴が犯人だと知っているんだ。両親が亡くなった時に見た奴の笑う顔が頭から離れない…奴が"これでグロリアは私のモノだ"と言った言葉が忘れられない…だから証拠が必要だった。でもあの女が言った様に奴の方が私よりそういった意味で力があるのだろうな…。」
「そんな…」
「でもここに来て奴の動向が少し見えて来ている。一つはフィアを助ける前にレオンがその姿を視認した事。もう一つはフィアが見ている事。」
「恐らくですが…役立たずでごめんなさい…」
「そんな事ないよフィア!フィアが大丈夫なら奴を見てあの女といたと証言してくれたら2人の繋がりを問える。」
「そうなのね。私が出来る事なら証言するわ!」
「ありがとうフィア。でも先ずは体調をもう少し整えてから、それからお願いするよ。」
「そうよね。分かったわ。」
「なぁ疑問なんだけどさ、クリストフ・ディル・キラデルってキラデル侯爵だよな?結婚してたよな?」
「サラエン・ディル・キラデルと政略結婚してますよ。でも確かカルディナ嬢が彼の子だと言ってましたね…あの女リズベットとの子供だと…」
「なぁ疑問なんだけど、リズベットは父さんが好きだったんだよな?」
「おいアリシアが気にするからそんなはっきり言うな!アリシア私はアリシアだけだからな。」
「大丈夫よネイト。私はずっと知っていたから。鈍感すぎるのも考えものね!そんな所も大好きよ。それで?それがどうしたの?」
「えっ?シアは知ってたの?」
「ウィル続けて?」
「良いのか?良いんだな?えっと…クリストフはグロリア妃が好きだったんだよな?なのに何でカルディナ嬢が産まれるんだ?」
「ウィル…流石にそれは分かるだろう?」
「や、ルド勘違いするな!俺だって流石にそれは分かってるよ!や、皆もそんな目で見るな‼︎」
ーフィアの顔が赤い所を見るとフィアも分かっているみたいだね。うん。そうか分かっているのか。
「そうじゃなくて何処に接点があったのかなって思って!リズベットって男爵家だろ?侯爵のクリストフとの接点って何なのかなって思ったんだよ‼︎」
『あ~‼︎』
「何だよ俺だってその位の知識はあるよ男だからな‼︎」
「男の方には知識があるのですね…」
「いや、リア今のは聞くな!聞かなかった事にしろ!」
「もう無理です…」
ーうん。フィアさん、それ聞いて私はどうしたら良いんだい?
『えっ?』
「いや現状では私の両親を殺したかもしれない男だ。」
「ジークどういう事だ?私もウィルもそんな話は聞いた事ないぞ。」
「それはなルド、公表されていないから…というより出来なかったからだ。確たる証拠を掴めなかった。用意周到に準備され証拠も綺麗に消されていた。だからこそ事故ではないと分かった。分かったのに…奴が犯人だと裁く事が叶わなかった…以来、大公と協力して奴の動向は追っていた。」
「お父様、何故そのクリストフさんが犯人だと思われたのですか?」
「グロリア妃への執着だよ。ジェイド達がラピスラズリの誓いを急いで行った理由の一つだとジェイドが言った事がある。クリストフはジェイドが危機感を覚える程にグロリア妃に陶酔というか心酔していた…グロリア妃も怖がっていたそうだ。」
「それも両親が言っていたというだけで証拠がなかった。それに王族をよく思わない者は他にもいるからな。だが私は奴が犯人だと知っているんだ。両親が亡くなった時に見た奴の笑う顔が頭から離れない…奴が"これでグロリアは私のモノだ"と言った言葉が忘れられない…だから証拠が必要だった。でもあの女が言った様に奴の方が私よりそういった意味で力があるのだろうな…。」
「そんな…」
「でもここに来て奴の動向が少し見えて来ている。一つはフィアを助ける前にレオンがその姿を視認した事。もう一つはフィアが見ている事。」
「恐らくですが…役立たずでごめんなさい…」
「そんな事ないよフィア!フィアが大丈夫なら奴を見てあの女といたと証言してくれたら2人の繋がりを問える。」
「そうなのね。私が出来る事なら証言するわ!」
「ありがとうフィア。でも先ずは体調をもう少し整えてから、それからお願いするよ。」
「そうよね。分かったわ。」
「なぁ疑問なんだけどさ、クリストフ・ディル・キラデルってキラデル侯爵だよな?結婚してたよな?」
「サラエン・ディル・キラデルと政略結婚してますよ。でも確かカルディナ嬢が彼の子だと言ってましたね…あの女リズベットとの子供だと…」
「なぁ疑問なんだけど、リズベットは父さんが好きだったんだよな?」
「おいアリシアが気にするからそんなはっきり言うな!アリシア私はアリシアだけだからな。」
「大丈夫よネイト。私はずっと知っていたから。鈍感すぎるのも考えものね!そんな所も大好きよ。それで?それがどうしたの?」
「えっ?シアは知ってたの?」
「ウィル続けて?」
「良いのか?良いんだな?えっと…クリストフはグロリア妃が好きだったんだよな?なのに何でカルディナ嬢が産まれるんだ?」
「ウィル…流石にそれは分かるだろう?」
「や、ルド勘違いするな!俺だって流石にそれは分かってるよ!や、皆もそんな目で見るな‼︎」
ーフィアの顔が赤い所を見るとフィアも分かっているみたいだね。うん。そうか分かっているのか。
「そうじゃなくて何処に接点があったのかなって思って!リズベットって男爵家だろ?侯爵のクリストフとの接点って何なのかなって思ったんだよ‼︎」
『あ~‼︎』
「何だよ俺だってその位の知識はあるよ男だからな‼︎」
「男の方には知識があるのですね…」
「いや、リア今のは聞くな!聞かなかった事にしろ!」
「もう無理です…」
ーうん。フィアさん、それ聞いて私はどうしたら良いんだい?
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