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66.特別な子
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「つまり私達には妖精の血も流れているという事か…」
「本来ならジークは既に知っているはずの話かと思ったが…大公が話してないとなるとジェイドにしか伝わっていなかったのだな。……ラディウス国王は妖精王ルベリオンに願ったそうだ"加護はささやかなものが良い。私と妖精王の子が…その子孫が良き国を作るだろうから"とな。そして2人の王は自分達の子供を結婚させようと約束したが縁は結ばれなかった。だがそれ以来、不思議なことにオーウェン家の者は1度もラディウス王家に嫁ぐ事はなく、またラディウス王家からオーウェン家への降嫁もなかったんだ。」
「まさか…そんな事がありえるのか?」
「私もジェイドも話を聞いた時はありえないと思ったさ。だから禁書に忍び込んで調べたが事実だった。マリーの様に公爵家へ嫁ぐ者はいた。でも王家に…ルクスの加護を持つ者に嫁いだ者はいなかった。」
「禁書に忍び込むって…父も侯爵も何してるんですか?」
「本当にねぇ~ところでリア何も話さないけどついてこられてる?」
「あの…ルーナ様は私の事を加護してくださっている妖精様ですよね?」
「そうなのか⁉︎私もルクス以外にソルから加護を受けている。古の縁が私達を引き合わせたのか?」
「まぁジークも複数の妖精様から加護を受けてますのね!しかもソル様は先程話にあった初代国王のお子様が授かった加護ですわね?だからあの不思議な出会いが出来ましたのね!」
「待て!私も複数の妖精と言うのは?まさかフィアも?」
『それは~』
「ねぇ~」
「なぁ~」
「ネイト侯爵、アリシア夫人何ですか?何かあるんですか?」
「グロリア様は本当にジェイド陛下が大好きだったのよ。グロリア妃は花の妖精フロリス様の加護を持っていらしたでしょ?だから…」
「あっ!フロリス様は私に加護を与えて下さってる方ですよね‼︎」
「待て待て待て待て‼︎フィアはフロリスの加護とルーナの加護を受けてるのか?」
「フロリスの加護はグロリア妃が亡くなった後に受けた加護なんだよ。だから私達は2人を引き合わせたのはフロリスだと思っている。ジェイドとグロリア妃の想いをジークに繋ぎたかったのだろうな。さらに言うならリアは3つの加護持ちだ。」
「はい。私は月の妖精ルーナ様と星の妖精ステラ様、そして花の妖精フロリス様に加護を頂いています。」
「そしてその3名は妖精王が妻につけた3名の侍女なのよ。」
「情報量が多すぎる。」
「リアの髪は妖精王の妻と同じ色なのよ。瞳は妖精王と同じでね、2人の子の生まれ変わりの様なの。もちろんリアは私達の大切な子よ。」
「そしてオーウェン家に双子が産まれやすいのは力の強い妖精の加護を受けやすいため2人で補うからと言われている。それは妖精王の妻である人間の血が濃いという事だ。つまり双子でない子は妖精王の血が濃いのだ。過去にも何人かそういう子が産まれているがリアのようにオッドアイの子はいなかった。私達オーウェン家にとってリアは最も妖精王に誓い特別な子なんだよ。王族も似ているが王族は加護を2つ以上持つ者が産まれやすい様だな。」
『…………。』
「混乱してきたようだから少し休憩を挟みましょう!」
「本来ならジークは既に知っているはずの話かと思ったが…大公が話してないとなるとジェイドにしか伝わっていなかったのだな。……ラディウス国王は妖精王ルベリオンに願ったそうだ"加護はささやかなものが良い。私と妖精王の子が…その子孫が良き国を作るだろうから"とな。そして2人の王は自分達の子供を結婚させようと約束したが縁は結ばれなかった。だがそれ以来、不思議なことにオーウェン家の者は1度もラディウス王家に嫁ぐ事はなく、またラディウス王家からオーウェン家への降嫁もなかったんだ。」
「まさか…そんな事がありえるのか?」
「私もジェイドも話を聞いた時はありえないと思ったさ。だから禁書に忍び込んで調べたが事実だった。マリーの様に公爵家へ嫁ぐ者はいた。でも王家に…ルクスの加護を持つ者に嫁いだ者はいなかった。」
「禁書に忍び込むって…父も侯爵も何してるんですか?」
「本当にねぇ~ところでリア何も話さないけどついてこられてる?」
「あの…ルーナ様は私の事を加護してくださっている妖精様ですよね?」
「そうなのか⁉︎私もルクス以外にソルから加護を受けている。古の縁が私達を引き合わせたのか?」
「まぁジークも複数の妖精様から加護を受けてますのね!しかもソル様は先程話にあった初代国王のお子様が授かった加護ですわね?だからあの不思議な出会いが出来ましたのね!」
「待て!私も複数の妖精と言うのは?まさかフィアも?」
『それは~』
「ねぇ~」
「なぁ~」
「ネイト侯爵、アリシア夫人何ですか?何かあるんですか?」
「グロリア様は本当にジェイド陛下が大好きだったのよ。グロリア妃は花の妖精フロリス様の加護を持っていらしたでしょ?だから…」
「あっ!フロリス様は私に加護を与えて下さってる方ですよね‼︎」
「待て待て待て待て‼︎フィアはフロリスの加護とルーナの加護を受けてるのか?」
「フロリスの加護はグロリア妃が亡くなった後に受けた加護なんだよ。だから私達は2人を引き合わせたのはフロリスだと思っている。ジェイドとグロリア妃の想いをジークに繋ぎたかったのだろうな。さらに言うならリアは3つの加護持ちだ。」
「はい。私は月の妖精ルーナ様と星の妖精ステラ様、そして花の妖精フロリス様に加護を頂いています。」
「そしてその3名は妖精王が妻につけた3名の侍女なのよ。」
「情報量が多すぎる。」
「リアの髪は妖精王の妻と同じ色なのよ。瞳は妖精王と同じでね、2人の子の生まれ変わりの様なの。もちろんリアは私達の大切な子よ。」
「そしてオーウェン家に双子が産まれやすいのは力の強い妖精の加護を受けやすいため2人で補うからと言われている。それは妖精王の妻である人間の血が濃いという事だ。つまり双子でない子は妖精王の血が濃いのだ。過去にも何人かそういう子が産まれているがリアのようにオッドアイの子はいなかった。私達オーウェン家にとってリアは最も妖精王に誓い特別な子なんだよ。王族も似ているが王族は加護を2つ以上持つ者が産まれやすい様だな。」
『…………。』
「混乱してきたようだから少し休憩を挟みましょう!」
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