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51.不安な乙女心
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陛下とルドルフ様にウィルが姫様の休む部屋から出ていくのを確認して話し始める。
「ねぇ姫様。」
「あの…ヴィ…ア先生?姫様…って私の…ことで…すか?」
「そうよ。我が国の国王陛下の婚約者様ですから姫様と呼ばさせて頂きました。お嫌でしたか?」
「あの…慣れ…なくて…リアと呼んで…下さい。」
「でわリア様と呼ばせて頂きますね。それでリア様?今リア様はお幾つ位だと認識されています?」
「………。じゅう……よん歳くら…いですか?ずっ…と光のない部…屋にいて…どのくら…い時間が経…ったか分から…なくて。」
「そうだったんですね。リア様は今16歳になります。なので陛下は18歳になられました。リア様が拐われて7年が経ちました。」
「7ね…ん…私は16さ…いになるんで…すね。7年…ジークと…いっ…しょに…せいちょ……っしたか…たです。」
そう泣きながら話すリア様は儚げで消えてしまいそうだった。
「リア様、お兄様方が一緒に休むことに困惑されていた事もご理解してあげて下さい。私は医師ですから患者であるリア様が、ゆっくり休養できる事が今は大事だと思っています。だからお止めしません。でもリア様のお身体を陛下にお見せするのは…今はまだお止めになられた方が良いかと。少なからずリア様は泣く程にお辛いのですよね?リア様?何故お身体を陛下にお見せしようと思ったのかお聞きしてもいいですか?」
「私達はラピ…スラズ…リの誓い…をしました。…私は…ずっと…一緒に…いたくて…でも…こんな…ことになっ…て後悔し…ています。私の…から…だ…ヴィアせ…せいも…見…た通…り傷が…す…すごくて…ジ…クに…きら…嫌わ…れたくな……っ。」
ー同じ女性としてリア様の気持ちが分かる。私も騎士団に所属しているから怪我をすることがないとは言えない。夫は気にしないだろうが私はやっぱり体に傷が残ったら…リア様と同じように思うだろう。好きな人には綺麗な姿を見て欲しいと思うだろう。なのにリア様はそのお身体を何年も傷つけられて消えない傷が残ってしまった。その事が更に心を傷つけているんだと思うとリア様を傷つけた者達を許せない。陛下やウィル達は私以上にそう思っているだろう。
そっとリア様の背中に触れる。
怖がられなくてホッと胸を撫で下ろしその背を擦る。
リア様が落ち着くまで待つ。
「でも…誓いが…あるか…らジークは私と…けっ…結婚しない…といけない…から。だから先に…知っていて欲しかっ…謝りた…かった…ジークの未…来を奪ってしま…ってごめんなさいって…もっと綺麗な…女性とけっ…結婚できた…はずなの…にこんな私でごめ…んなさいっ…て言いたかっ…だか…ら見て欲しかっ…たんです…知っていて欲しか…ったんです…それで嫌…われても仕…方ないって思って…ごめんな…さい…。」
「そうだったんですね。お辛いのに話してくれてありがとうございます。リア様が宜しければ今の話を私から陛下に伝えても良いですか?それを聞いて陛下がどう判断されるか聞いてみましょう?ただ、あの方はリア様が何より大切なんです。それは間違いありません。」
リア様の手を握り目を見て伝える。
リア様は頷き私の目を見つめ返す。
リア様の目は宝石のように輝いていて美しかった。
そっと手を離しリア様を寝かせると私は部屋を出た。
「ねぇ姫様。」
「あの…ヴィ…ア先生?姫様…って私の…ことで…すか?」
「そうよ。我が国の国王陛下の婚約者様ですから姫様と呼ばさせて頂きました。お嫌でしたか?」
「あの…慣れ…なくて…リアと呼んで…下さい。」
「でわリア様と呼ばせて頂きますね。それでリア様?今リア様はお幾つ位だと認識されています?」
「………。じゅう……よん歳くら…いですか?ずっ…と光のない部…屋にいて…どのくら…い時間が経…ったか分から…なくて。」
「そうだったんですね。リア様は今16歳になります。なので陛下は18歳になられました。リア様が拐われて7年が経ちました。」
「7ね…ん…私は16さ…いになるんで…すね。7年…ジークと…いっ…しょに…せいちょ……っしたか…たです。」
そう泣きながら話すリア様は儚げで消えてしまいそうだった。
「リア様、お兄様方が一緒に休むことに困惑されていた事もご理解してあげて下さい。私は医師ですから患者であるリア様が、ゆっくり休養できる事が今は大事だと思っています。だからお止めしません。でもリア様のお身体を陛下にお見せするのは…今はまだお止めになられた方が良いかと。少なからずリア様は泣く程にお辛いのですよね?リア様?何故お身体を陛下にお見せしようと思ったのかお聞きしてもいいですか?」
「私達はラピ…スラズ…リの誓い…をしました。…私は…ずっと…一緒に…いたくて…でも…こんな…ことになっ…て後悔し…ています。私の…から…だ…ヴィアせ…せいも…見…た通…り傷が…す…すごくて…ジ…クに…きら…嫌わ…れたくな……っ。」
ー同じ女性としてリア様の気持ちが分かる。私も騎士団に所属しているから怪我をすることがないとは言えない。夫は気にしないだろうが私はやっぱり体に傷が残ったら…リア様と同じように思うだろう。好きな人には綺麗な姿を見て欲しいと思うだろう。なのにリア様はそのお身体を何年も傷つけられて消えない傷が残ってしまった。その事が更に心を傷つけているんだと思うとリア様を傷つけた者達を許せない。陛下やウィル達は私以上にそう思っているだろう。
そっとリア様の背中に触れる。
怖がられなくてホッと胸を撫で下ろしその背を擦る。
リア様が落ち着くまで待つ。
「でも…誓いが…あるか…らジークは私と…けっ…結婚しない…といけない…から。だから先に…知っていて欲しかっ…謝りた…かった…ジークの未…来を奪ってしま…ってごめんなさいって…もっと綺麗な…女性とけっ…結婚できた…はずなの…にこんな私でごめ…んなさいっ…て言いたかっ…だか…ら見て欲しかっ…たんです…知っていて欲しか…ったんです…それで嫌…われても仕…方ないって思って…ごめんな…さい…。」
「そうだったんですね。お辛いのに話してくれてありがとうございます。リア様が宜しければ今の話を私から陛下に伝えても良いですか?それを聞いて陛下がどう判断されるか聞いてみましょう?ただ、あの方はリア様が何より大切なんです。それは間違いありません。」
リア様の手を握り目を見て伝える。
リア様は頷き私の目を見つめ返す。
リア様の目は宝石のように輝いていて美しかった。
そっと手を離しリア様を寝かせると私は部屋を出た。
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