俺の惑星は宇宙一!目指すは評価星五つ!

柳 蛙

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第一章:迫る評価、危ういボーナス

4:神の本気の改心

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ご飯を終えて、俺はサーニャの部屋で共に眠ることになった。
ふかふかとまではいかないが、布で簡易のクッションを作ってくれたのでそこに横になる。
そんな俺に、ベットに入っているサーニャが話しかけてくる。

「ねぇ、わんちゃん。わんちゃんは神様っていると思う?」

突然の質問に戸惑う。そもそも目の前にいる犬が神とは到底思うまい。
まぁ…正体をバラしても何ら問題はないのだが。
神の中には自分で作った惑星に人として紛れ生活する者もいるし、中には人と子まで成す者もいる。
だから、自分の惑星に自らを神だとバラしても何ら問題も、懲罰もない。

「私はね…昔からパパが神様に祈る姿を見てきたからね…いるって信じたいの…。でも、パパが何度も何度も祈りを捧げてるのに、一度も返事をしてくれないなんて…ひどいよね…」

いや、ほんとそれはマジごめんなさい。

「神様が信託を下せば、きっとイノスはさらにいい世界になる…パパはそう言ってるけど…このまま祈り続けて、本当に信託はもらえるのかな…」

こんな小さな子にまで心配をさせて…俺はいったい何をやってたんだ…。
俺は心配そうな顔をするサーニャの方を見る。

「……サーニャ」

「…!?だれ!?」

「お前の目の前にいる犬だ」

「わんちゃんが…喋ってる!?」

サーニャは驚きでガバッと起き上がる。

「静かにせよ。私はこのような姿をしているが、このイノスを作りし神、クラウスだ」

「………」

サーニャはじとーと俺を見る。

「神様?」

「そう、神様」

「わんちゃんなのに?」

「そうだ」

「こんなに足が短いのに?」

「人の姿はもっと長いの!」

悪かったな!足が短くて!
この仮の姿はイデアに基づいて決められるから自分では選べないのだ。

「本当に神様なら、教えて。何で今まで信託をくれなかったの?」

「それは…」

俺はしばらく考えた後に、答えた。

「イノスの人々の行く末を、深く考えていると時間が経ってしまった」

さすがに2000年の間眠ってた、なんて言えるわけもなくあやふやに答えてしまった。

「ふーん…本当に神様なんだよね?」

「そうだ」

「それじゃあ神様。何か面白い話を聞かせてください」

「は?」

何だその無茶振りは…。
面白い話なんてないぞ…。

「ないの?神様なのに?」

「そ、そんなことはないぞ。そうだな…先日、友の神の世界に行った時の話なのだが…」

俺は花火大会のことや、アースで見てきたものなんかの話を聞かせた。
サーニャはその話を真剣に、また目を輝かせて聞いていた。

その様子を見て俺は、神も人も、楽しいことが好きなんだなと、実感したのだった。
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