2 / 7
第一章:迫る評価、危ういボーナス
2:俺の星の現状
しおりを挟む
ウェルナーの星から自室に戻って、ベッドに横になる。
そして目を閉じて、アースの花火大会のことを思い出す。
あの大会にいた人たちは…楽しそうだったなぁ…。
それにウェルナーはなんていうか…神っぽかった。こんな怠惰な俺とは違って…。
あの星があんなに素敵な星になったのは、ウェルナーの努力の賜物なんだろう。
俺も昔は、いい神様になれるように頑張ろうとした。
ウェルナーには悪いが、ウェルナーに勝ちたくて努力した。
でも…ウェルナーには敵わなかった。そこで俺の中で何かが壊れてしまったんだと思う。
眠っているのは楽だし、なにも辛いことはない。
でも…楽しいこともない。
俺の星…イノスは今どうなってるんだ…。
俺はベットから立ち上がり、部屋を出た。
イノスに降りると、2000年も放っておいたせいで、アースに比べて建物や食べ物なんかのレベルも低い。
一応俺はこの星で一番発展しているであろう街?におりたつもりだったが…これは街というよりもちょっと大きいだけの村だ…。
ちなみに俺は人の姿ではなく犬の姿に擬態している。
人の姿を保つより、他の動物の方が楽なのだ。
この犬はたしか…コーギーとか言ったかな?
ちょっと足が短い気もするが…のんびり歩くにはいいだろう。
村は騒がしくなく、のんびりと時が流れていた。
大人は日々を生きるために仕事をし、子供は駆け回り遊んでいる。
これはこれでいいのかもしれないが…アースを見た後だと物足りなさを感じる。
「あぁ!わんちゃんだぁ!」
一人の女の子が俺を指差していうと、子供たちが俺にわらわらと寄って撫でられまくった。
「わんちゃんどっから来たの?」
「可愛い~もふもふ~」
「このわんちゃん足短ーい」
俺はその後ずっと子供達にもみくちゃにされ、日が暮れ始めて子供たちが離れていくまで撫でられ続けた。
そして、やっと子供たちが少なくなっていき、最後に先ほど俺を見つけて声をあげた女の子が残った。
「私も帰らなきゃ。わんちゃん、自分のお家わかる?」
「くぅ~ん?」
犬だから話すわけにもいかないし、とりあえず適当に返事する。
「もしかしてわからないの?綺麗な毛並みをしてたから誰かのわんちゃんかと思ってたのに…よかったら、うちくる?パパとママに言えば一日くらいなら泊めてもらえるかも」
「わんっ」
これはこの星の人たちの生活を知ることができる貴重なチャンスだ。
俺はそのまま女の子について行った。
そして目を閉じて、アースの花火大会のことを思い出す。
あの大会にいた人たちは…楽しそうだったなぁ…。
それにウェルナーはなんていうか…神っぽかった。こんな怠惰な俺とは違って…。
あの星があんなに素敵な星になったのは、ウェルナーの努力の賜物なんだろう。
俺も昔は、いい神様になれるように頑張ろうとした。
ウェルナーには悪いが、ウェルナーに勝ちたくて努力した。
でも…ウェルナーには敵わなかった。そこで俺の中で何かが壊れてしまったんだと思う。
眠っているのは楽だし、なにも辛いことはない。
でも…楽しいこともない。
俺の星…イノスは今どうなってるんだ…。
俺はベットから立ち上がり、部屋を出た。
イノスに降りると、2000年も放っておいたせいで、アースに比べて建物や食べ物なんかのレベルも低い。
一応俺はこの星で一番発展しているであろう街?におりたつもりだったが…これは街というよりもちょっと大きいだけの村だ…。
ちなみに俺は人の姿ではなく犬の姿に擬態している。
人の姿を保つより、他の動物の方が楽なのだ。
この犬はたしか…コーギーとか言ったかな?
ちょっと足が短い気もするが…のんびり歩くにはいいだろう。
村は騒がしくなく、のんびりと時が流れていた。
大人は日々を生きるために仕事をし、子供は駆け回り遊んでいる。
これはこれでいいのかもしれないが…アースを見た後だと物足りなさを感じる。
「あぁ!わんちゃんだぁ!」
一人の女の子が俺を指差していうと、子供たちが俺にわらわらと寄って撫でられまくった。
「わんちゃんどっから来たの?」
「可愛い~もふもふ~」
「このわんちゃん足短ーい」
俺はその後ずっと子供達にもみくちゃにされ、日が暮れ始めて子供たちが離れていくまで撫でられ続けた。
そして、やっと子供たちが少なくなっていき、最後に先ほど俺を見つけて声をあげた女の子が残った。
「私も帰らなきゃ。わんちゃん、自分のお家わかる?」
「くぅ~ん?」
犬だから話すわけにもいかないし、とりあえず適当に返事する。
「もしかしてわからないの?綺麗な毛並みをしてたから誰かのわんちゃんかと思ってたのに…よかったら、うちくる?パパとママに言えば一日くらいなら泊めてもらえるかも」
「わんっ」
これはこの星の人たちの生活を知ることができる貴重なチャンスだ。
俺はそのまま女の子について行った。
0
お気に入りに追加
1
あなたにおすすめの小説
貴族家三男の成り上がりライフ 生まれてすぐに人外認定された少年は異世界を満喫する
美原風香
ファンタジー
「残念ながらあなたはお亡くなりになりました」
御山聖夜はトラックに轢かれそうになった少女を助け、代わりに死んでしまう。しかし、聖夜の心の内の一言を聴いた女神から気に入られ、多くの能力を貰って異世界へ転生した。
ーけれども、彼は知らなかった。数多の神から愛された彼は生まれた時点で人外の能力を持っていたことを。表では貴族として、裏では神々の使徒として、異世界のヒエラルキーを駆け上っていく!これは生まれてすぐに人外認定された少年の最強に無双していく、そんなお話。
✳︎不定期更新です。
21/12/17 1巻発売!
22/05/25 2巻発売!
コミカライズ決定!
20/11/19 HOTランキング1位
ありがとうございます!

三歳で婚約破棄された貧乏伯爵家の三男坊そのショックで現世の記憶が蘇る
マメシバ
ファンタジー
貧乏伯爵家の三男坊のアラン令息
三歳で婚約破棄され
そのショックで前世の記憶が蘇る
前世でも貧乏だったのなんの問題なし
なによりも魔法の世界
ワクワクが止まらない三歳児の
波瀾万丈

転生したら貴族の息子の友人A(庶民)になりました。
襲
ファンタジー
〈あらすじ〉
信号無視で突っ込んできたトラックに轢かれそうになった子どもを助けて代わりに轢かれた俺。
目が覚めると、そこは異世界!?
あぁ、よくあるやつか。
食堂兼居酒屋を営む両親の元に転生した俺は、庶民なのに、領主の息子、つまりは貴族の坊ちゃんと関わることに……
面倒ごとは御免なんだが。
魔力量“だけ”チートな主人公が、店を手伝いながら、学校で学びながら、冒険もしながら、領主の息子をからかいつつ(オイ)、のんびり(できたらいいな)ライフを満喫するお話。
誤字脱字の訂正、感想、などなど、お待ちしております。
やんわり決まってるけど、大体行き当たりばったりです。

システムバグで輪廻の輪から外れましたが、便利グッズ詰め合わせ付きで他の星に転生しました。
大国 鹿児
ファンタジー
輪廻転生のシステムのバグで輪廻の輪から外れちゃった!
でも神様から便利なチートグッズ(笑)の詰め合わせをもらって、
他の星に転生しました!特に使命も無いなら自由気ままに生きてみよう!
主人公はチート無双するのか!? それともハーレムか!?
はたまた、壮大なファンタジーが始まるのか!?
いえ、実は単なる趣味全開の主人公です。
色々な秘密がだんだん明らかになりますので、ゆっくりとお楽しみください。
*** 作品について ***
この作品は、真面目なチート物ではありません。
コメディーやギャグ要素やネタの多い作品となっております
重厚な世界観や派手な戦闘描写、ざまあ展開などをお求めの方は、
この作品をスルーして下さい。
*カクヨム様,小説家になろう様でも、別PNで先行して投稿しております。

もう死んでしまった私へ
ツカノ
恋愛
私には前世の記憶がある。
幼い頃に母と死別すれば最愛の妻が短命になった原因だとして父から厭われ、婚約者には初対面から冷遇された挙げ句に彼の最愛の聖女を虐げたと断罪されて塵のように捨てられてしまった彼女の悲しい記憶。それなのに、今世の世界で聖女も元婚約者も存在が煙のように消えているのは、何故なのでしょうか?
今世で幸せに暮らしているのに、聖女のそっくりさんや謎の婚約者候補が現れて大変です!!
ゆるゆる設定です。
世界中にダンジョンが出来た。何故か俺の部屋にも出来た。
阿吽
ファンタジー
クリスマスの夜……それは突然出現した。世界中あらゆる観光地に『扉』が現れる。それは荘厳で魅惑的で威圧的で……様々な恩恵を齎したそれは、かのファンタジー要素に欠かせない【ダンジョン】であった!
※カクヨムにて先行投稿中
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
冷遇された第七皇子はいずれぎゃふんと言わせたい! 赤ちゃんの頃から努力していたらいつの間にか世界最強の魔法使いになっていました
taki210
ファンタジー
旧題:娼婦の子供と冷遇された第七皇子、赤ちゃんの頃から努力していたらいつの間にか世界最強の魔法使いになっていた件
『穢らわしい娼婦の子供』
『ロクに魔法も使えない出来損ない』
『皇帝になれない無能皇子』
皇帝ガレスと娼婦ソーニャの間に生まれた第七皇子ルクスは、魔力が少ないからという理由で無能皇子と呼ばれ冷遇されていた。
だが実はルクスの中身は転生者であり、自分と母親の身を守るために、ルクスは魔法を極めることに。
毎日人知れず死に物狂いの努力を続けた結果、ルクスの体内魔力量は拡張されていき、魔法の威力もどんどん向上していき……
『なんだあの威力の魔法は…?』
『モンスターの群れをたった一人で壊滅させただと…?』
『どうやってあの年齢であの強さを手に入れたんだ…?』
『あいつを無能皇子と呼んだ奴はとんだ大間抜けだ…』
そして気がつけば周囲を畏怖させてしまうほどの魔法使いの逸材へと成長していたのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる