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分かり合えないのは何時からだったかしら
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そもそも此奴は、婚約者のくせに滅多に来ないのですわ。
約束の日に来たと思えば手土産もなしに人の家のお茶を啜ってムスッとして帰るだけの、典型的無能極まりない叩き出したい系婚約者なのですが。
こんな無礼者は、直様本当に心からこの世から!叩き出したい気持ちで一杯ですわ。
ただねえ。この件はねえ……。
此奴が天使に惚れようが、村ごとまとめてハーレム作ろうがどう逆立ちしようが、覆りません。悲しいことに。
王命かつ政略なんですのよ、この婚約は。個人の一存でどうのこうの出来るお話しでは御座いません。
メンツとお金が絡んでいるのです。
私だって破棄できるなら…、いえ、コレはこの輩を捨てるチャンスかしら? だって、此奴本当にウザいんですもの。
私がやっとのことで終わらせた、お父様からの押しつけ仕事をやり終え、演劇に繰り出そうとしたその時にアポ無し訪問してきて勝手に家の花を毟って帰ったり……。
お昼御飯を頂いていたら、やってきて勝手に参加してきたり。思い返すに、幼児ですの? あの輩。大人になったエピソードが全く皆無ですわ。よく生きて歩けてますわよね。
推し俳優が先日テーブル返しで主人公を虐めてましたけれど、私にも腕力が有れば是非ともやり返したかった出来事しか思い浮かびませんわね。
「兎に角、愛しているんだ。彼女達は女神なんだ」
有り体に申し上げて知らねえよ、ですわね。
何で私がいい感じに婚約破棄してくれる、みたいな期待した顔になってるんでしょう。こっちだってしたいに決まってるだろ、お前の有責でなアホが。
そう、お告げしたいのは山々です。
しかしねえ……。国を横断する街道で結ばれた領地同士の、微妙な力関係を改善する為のアレヤコレヤを……机の端に置いていた書類が脳裏を過ぎりますわ。
「ドレニス、返答を早く」
煩えよおおおお! と叫び出したい気持ちが止まりませんわね。
ははあ! 此奴、まるで考えてませんわね!!
この鼻息荒く目の据わった、独り善がりの正義顔は。
しかし、子供の頃は神童だの美少年だの言われていましたけど、いつの間にか、こんなに劣化してダメダサい性根及びイマイチ顔に育ってしまわれましたのね。
時の流れは無情ですわ。リアル悲劇ですわ。
「そうは仰られましても。当家と合意されたニギリ橋建設負担の割合についてはどうなさいますの?」
「知らん。そっちが勝手に建ててくれないか」
っ! 血反吐を吐くまでブン殴るぞ、テメエ!!
……この前大衆歌劇で赤ら顔をした男に扮していた推し俳優の科白でしたわね。
私は、お忍びで大衆歌劇巡りを嗜んでおりますの。まあ最近は彼の出演する演目ばかり足を運んでおりますが!
こういう言葉を! 力いっぱい叫びたいですわー!
大体、ニギリ橋は……! そっちのゴリ押しで橋を斜めに掛け、しかも馬車用と歩行用の二段にしろなんて……技術顧問も頭を抱えていた酷い事案!
何なんですのよ二階建ての斜めの橋って!! 観光地になるかなあ~、とか向こうの父親のアホ面が今でも思い浮かんで即刻腹が煮えくり返るんですが!
しかも、あの橋はウチの領地にはかなり使いづらい立地!!
あのくだらない橋を掛けなくていいなら、他に資材を流用しますわ!
誰がニギリ村なんかに掛けてやるか!! 観光地なら自腹で作れってんですわ!
「そちらの冷害で全滅したゴサ麦の種籾は、お渡しせずとも宜しいという事ですわね。
葡萄酒の瓶の件も、全てそちら有責の白紙撤回ということで」
「其処は何とか何時も通りに頼めないか」
「何時も通りも何時もでなし通りになるのですわ。書類作成の手数料はそちら持ちですわね」
何ともなるか!浮かれトンチキ野郎めエエエ!!
ああ、あの大衆歌劇の歌の勇壮だったこと!
……私も歌を習おうかしら。とても鬱屈が晴れそうな歌だったわ。
おお! あやつを真っ赤なクリームにしてくれるー!! 瑞々しく鮮烈なーねっとりとー!
心の中で絶唱しますわ!!
「取り敢えず、あまりのお申し出に動悸息切れ頭痛が痛いのが止まりませんので、お帰りください」
「頭痛が痛いって、おかしくないか?」
厭味にマジレスするその頭の中身を、実にカチ割りたいですわああ。そもそも体調不良の心配すらしませんその姿勢に、好感度ガチ下がり中ですわあ。
「そういうこともあるんです」
「ドレニスはイライラカリカリし過ぎだ。私の女神達のおおらかで滑らかなたおやかさを見習うがいい」
帰り道で転んで、ウッカリ運搬中の槍の串刺しにならないかしら、アイツ。この前の劇の推し俳優のラストは本当に悲しかったですが、あの輩が体験するとなると楽しそうですわねえ。
兎に角、先ずはあの輩の相手……浮気相手達調査ですか……。慰謝料を楽に取れるような相手だといいですわねえ。
年単位で支払わせると、死にバックレられますものね。よーく知ってますわよ、大衆演劇で観ましたわ。
はあ、あの輩のことなんて考えたくない。とんでもなくどうでもいい。
「今日か明日、お父様の首根っこを捉えておいてくれるかしら。乗馬服と乗馬靴を軒並み水浸しにしておいて頂戴」
「承りました」
あの彷徨親父いえ、お父様ったら、晴れたら直ぐ様乗馬に行きやがるのですわ。
引っ捕らえるウチの従僕の筋肉が鍛えられていく、何とも情けない理由ですわね。
約束の日に来たと思えば手土産もなしに人の家のお茶を啜ってムスッとして帰るだけの、典型的無能極まりない叩き出したい系婚約者なのですが。
こんな無礼者は、直様本当に心からこの世から!叩き出したい気持ちで一杯ですわ。
ただねえ。この件はねえ……。
此奴が天使に惚れようが、村ごとまとめてハーレム作ろうがどう逆立ちしようが、覆りません。悲しいことに。
王命かつ政略なんですのよ、この婚約は。個人の一存でどうのこうの出来るお話しでは御座いません。
メンツとお金が絡んでいるのです。
私だって破棄できるなら…、いえ、コレはこの輩を捨てるチャンスかしら? だって、此奴本当にウザいんですもの。
私がやっとのことで終わらせた、お父様からの押しつけ仕事をやり終え、演劇に繰り出そうとしたその時にアポ無し訪問してきて勝手に家の花を毟って帰ったり……。
お昼御飯を頂いていたら、やってきて勝手に参加してきたり。思い返すに、幼児ですの? あの輩。大人になったエピソードが全く皆無ですわ。よく生きて歩けてますわよね。
推し俳優が先日テーブル返しで主人公を虐めてましたけれど、私にも腕力が有れば是非ともやり返したかった出来事しか思い浮かびませんわね。
「兎に角、愛しているんだ。彼女達は女神なんだ」
有り体に申し上げて知らねえよ、ですわね。
何で私がいい感じに婚約破棄してくれる、みたいな期待した顔になってるんでしょう。こっちだってしたいに決まってるだろ、お前の有責でなアホが。
そう、お告げしたいのは山々です。
しかしねえ……。国を横断する街道で結ばれた領地同士の、微妙な力関係を改善する為のアレヤコレヤを……机の端に置いていた書類が脳裏を過ぎりますわ。
「ドレニス、返答を早く」
煩えよおおおお! と叫び出したい気持ちが止まりませんわね。
ははあ! 此奴、まるで考えてませんわね!!
この鼻息荒く目の据わった、独り善がりの正義顔は。
しかし、子供の頃は神童だの美少年だの言われていましたけど、いつの間にか、こんなに劣化してダメダサい性根及びイマイチ顔に育ってしまわれましたのね。
時の流れは無情ですわ。リアル悲劇ですわ。
「そうは仰られましても。当家と合意されたニギリ橋建設負担の割合についてはどうなさいますの?」
「知らん。そっちが勝手に建ててくれないか」
っ! 血反吐を吐くまでブン殴るぞ、テメエ!!
……この前大衆歌劇で赤ら顔をした男に扮していた推し俳優の科白でしたわね。
私は、お忍びで大衆歌劇巡りを嗜んでおりますの。まあ最近は彼の出演する演目ばかり足を運んでおりますが!
こういう言葉を! 力いっぱい叫びたいですわー!
大体、ニギリ橋は……! そっちのゴリ押しで橋を斜めに掛け、しかも馬車用と歩行用の二段にしろなんて……技術顧問も頭を抱えていた酷い事案!
何なんですのよ二階建ての斜めの橋って!! 観光地になるかなあ~、とか向こうの父親のアホ面が今でも思い浮かんで即刻腹が煮えくり返るんですが!
しかも、あの橋はウチの領地にはかなり使いづらい立地!!
あのくだらない橋を掛けなくていいなら、他に資材を流用しますわ!
誰がニギリ村なんかに掛けてやるか!! 観光地なら自腹で作れってんですわ!
「そちらの冷害で全滅したゴサ麦の種籾は、お渡しせずとも宜しいという事ですわね。
葡萄酒の瓶の件も、全てそちら有責の白紙撤回ということで」
「其処は何とか何時も通りに頼めないか」
「何時も通りも何時もでなし通りになるのですわ。書類作成の手数料はそちら持ちですわね」
何ともなるか!浮かれトンチキ野郎めエエエ!!
ああ、あの大衆歌劇の歌の勇壮だったこと!
……私も歌を習おうかしら。とても鬱屈が晴れそうな歌だったわ。
おお! あやつを真っ赤なクリームにしてくれるー!! 瑞々しく鮮烈なーねっとりとー!
心の中で絶唱しますわ!!
「取り敢えず、あまりのお申し出に動悸息切れ頭痛が痛いのが止まりませんので、お帰りください」
「頭痛が痛いって、おかしくないか?」
厭味にマジレスするその頭の中身を、実にカチ割りたいですわああ。そもそも体調不良の心配すらしませんその姿勢に、好感度ガチ下がり中ですわあ。
「そういうこともあるんです」
「ドレニスはイライラカリカリし過ぎだ。私の女神達のおおらかで滑らかなたおやかさを見習うがいい」
帰り道で転んで、ウッカリ運搬中の槍の串刺しにならないかしら、アイツ。この前の劇の推し俳優のラストは本当に悲しかったですが、あの輩が体験するとなると楽しそうですわねえ。
兎に角、先ずはあの輩の相手……浮気相手達調査ですか……。慰謝料を楽に取れるような相手だといいですわねえ。
年単位で支払わせると、死にバックレられますものね。よーく知ってますわよ、大衆演劇で観ましたわ。
はあ、あの輩のことなんて考えたくない。とんでもなくどうでもいい。
「今日か明日、お父様の首根っこを捉えておいてくれるかしら。乗馬服と乗馬靴を軒並み水浸しにしておいて頂戴」
「承りました」
あの彷徨親父いえ、お父様ったら、晴れたら直ぐ様乗馬に行きやがるのですわ。
引っ捕らえるウチの従僕の筋肉が鍛えられていく、何とも情けない理由ですわね。
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登場人物紹介です。ドレニス・ナタ−母親似でお芝居好きな敏腕伯爵令嬢。推し俳優はボロッサム。最近大衆演劇のせいかガラが悪い。ボロッサム(ロベルト)−ドレニスの推し俳優。実年齢より老けている?トミー・ヤヤッカラ−ドレニスの今にも別れたい婚約者。信心深い。ヤヤッカラ伯爵−婚約者の父親。取り留めがない。ドレニスの父親−乗馬を愛するサボり魔。脳筋気味だが人好きされる性格。ドレニスの母親−幼い令嬢のようなフワフワした美女。甞て王都を揺るがす婚約破棄をやってのけた。ドレニスの祖父(父方)−甞てはスパルタだが、今はそうでもない。有能だが、おっちょこちょい。マーシャル侯爵−甞て、ドレニスの母親に婚約破棄されたにも関わらず許してくれた良い人らしい。
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