18 / 32
第二章 人魚の恋慕譚
失恋の泡
しおりを挟む
「…よかった。普通に動けるみたい」
水上國さんを海へ戻しに、海岸まで高梨さんとやって来た。水上國さんは、文字通り水を得た魚のように笑顔を取り戻し始めた。大事にならなくて本当によかった。
今は、さくらスーパーへの道を歩いている。疲れた俺たちを余所に、太陽だけが嬉しそうに輝いている。
「…あの、依月君。これってどういう…」
高梨さんは、目の前で起こり続けた異変の説明を俺に促した。ここまで来たら言うしかない。
「実は……」
俺は、水上國さんが要に恋をし、人間となって一年三組に入学してきた人魚だということ。この世の中には妖怪が蔓延っているということ。そして、俺の妖力がずば抜けて強く、妖怪相手に商売をしていることを高梨さんに伝えた。高梨さんは、やはり信じられないという表情を浮かべたが、「幽霊もいるんだから妖怪ぐらいいるか」と謎の納得をしてくれた。
「だから、水が必要だったんだね」
「うん…人魚の姿じゃないと声も出ないし、治癒速度が遅れるらしい」
「…今まで、不便な生活を送ってたんだね、蒼沙ちゃん」
高梨さんは申し訳なさそうに眉を下げて、微笑みに近い表情をした。
「…もしかしたら、もう来なくなっちゃうかな」
「さあ?恋が叶うまでは通うんじゃないかな」
冗談混じりに、少しだけ軽い口調で話してみたが、高梨さんは面白くなさそうに表情を曇らせた。
「…だったら、尚更」
「ん?それってどういう…」
「私ね、要君のことが好きなの」
女の子らしく、高梨さんは頬を赤く染めて秘密を白状した。
…ああ、そうか。この二人は両想いだったのか。
友人の恋が実ったことは勿論嬉しいが、水上國さんの努力や気持ち、覚悟を見てきたので複雑な気持ちになる。
「今日、告白しようと思っていたの」
「…?なんで今日なの?」
「ふふっ、やっぱり知らなかったんだ。私、四月の終わりの頃から要君のことが好きなの。そろそろ片想いが辛くなったから、要君の気持ちも知りたいなって思って。」
「そ…だったんだ…」
そんなに長く要のことを想っていただなんて知らなかった。高梨さんの口ぶりからして、周りの人は知っていたのだろう。俺だけ疎外されたみたいで、どうも気に食わない。
「…告白したら、蒼沙ちゃん、学校来なくなっちゃうかな」
確かに、高梨さんの恋が実ろうが実らなかろうが、水上國さんからしては大ニュースである。要が高梨さんのことを好きではなかったとしても、これから親睦を深めていって両想いになる可能性だってあるし。
とにかく、高梨さんが要に告白するという事実は、水上國さんにショックを与えることになる。
でも…
「水上國さんは、恋する乙女ではあるけど、それ以上に友だち想いの人だよ。突然いなくなるってことはないと思う」
単なる推測でしかないが、俺は根拠のない推測を信じている。水上國さんなら戻ってくる。そう信じるしかないのだ。
「なら、いいんだけどね」
高梨さんはへにゃっとした笑顔を俺に向けた。やっぱりこの人は可愛い顔をしている。要が惚れるのも無理もないな、と思ったが、それは心の奥に閉じ込めた。
■■■
「私、あなたのことが好きです、要君。付き合って下さい」
「え!?お、俺も…俺も好きだよ、高梨さん!」
壁越しに、そのような会話が聞こえた。
今、俺は吉沢と水上國さんと共に、高梨さんの告白の様子を観察していた。恋愛事に首を突っ込むのは野暮だが、要に「ついてきてほしい」と言われたからにはついて行くしかない。
お互いに涙を浮かべて笑い合う二人は、とても幸せそうに見えた。キラキラしていて、星みたいで、手は届かない。あれは二人の世界だ。
そんな、幻想的とも取れる光景を見ていた水上國さんの瞳から、大粒の涙が溢れだした。
「……!!」
声は出ていないけれど、大きな口を開けて叫んでいる。きっと、声を当てるのなら、うわぁぁぁって感じだろう。
人の恋が実る陰では、誰かの恋が破れている。そんな当たり前のことに、初めて気が付いたんだ。
吉沢が、幼子をあやすように水上國さんの背中をさすっている。そのお陰なのか、次第に水上國さんから零れる涙の量が減ってきた。よかった、泣きやんでくれた、と思った瞬間、視界が光の粒で埋もれた。その光の発生源は隣にいた水上國さんだった。
「え!な、なにこれ!?」
俺と吉沢の声が重なる。その問いかけに応じるように頷いた水上國さんが、光の粒と共に消えていく。
『人魚はね、失恋をすると泡になって消えるの。最後に、榊原君の幸せそうな顔が見れてよかった!ウチが頑張って高梨ちゃんを守ったおかげだね、えへへ…』
ふにゃりと笑っているのに、その瞳は哀しみでいっぱいだ。自分が失恋した訳じゃないのに、目からは涙がぽたぽたと落ちる。水上國さんは、泣かないで、と俺の目元を拭った。
『もう、みんなには会えないかもしれないけど、忘れないでほしいな』
体の半分が消えかかった水上國さんは、ふわふわと空中を泳ぐように移動し、高梨さんと抱き合っている要の元へ降り立った。
『ウチに恋を、希望を、楽しみをくれてありがとう、榊原要君』
くるりと後ろを向いて、今度は高梨さんの頬にキスをした。
それを最後に、彼女の姿はこの世から消えた。罪人が天に召されるように、天使が天界へ戻って行くように。
人魚が出した光の粒は、雲で覆われていた空を晴らした。
■■■
「…そうか、お嬢は泡となったか。おつかれだったの、依月」
「はい…すみません」
「謝らなくてもよいぞ。確かに仕事には失敗したが、人魚の恋は叶わぬものなのじゃよ」
「だったらなんで…」
紗世さんは、うーんと唸って考え、そして俺の目を見て話を続ける。
「あのお嬢には希望を持たせてみた方が、よいかと思っての。それに、お主の経験も積まねばならぬしな」
「はい…?」
あまり納得のいかない説明だったが、紗世さんはそういう妖怪だ。もう今更気にしていられない。
「そういえば、これがあやかし屋の前に置いてあったんですけど、紗世さんのですか?」
俺は、ポケットの中にしまっていた、瑠璃色の貝殻を取り出し、紗世さんに見せた。間違って落としていってしまったお客様のものだったら困るのだ。
「ふむ…?……儂のじゃないぞい。お主が持ってればいいんじゃなかろうか?」
紗世さんは、その貝殻に手を翳すと、何かを読みとったのかそんな判断を下す。持ち主が見つからなかったのだろうか。でも、今までそんなことはなかったはず…
「お守りにしておくと、善いことがあるかもしれんな」
「そ、そうですか?じゃあ、紐をつけて首にかけておきますね」
あやかし屋の引き出しをがらっと引き、麻の紐を取り出す。貝殻の先の方に紐をつけて、どの位置がいいのか測り、もう片方の紐を同じ場所につければ貝殻のネックレスの完成だ。
瑠璃色の貝殻は、海底を塗ったように深いが、星をちりばめたような輝きがちらほら見える。
「…これ、水上國さんみたいですね」
「ふふ、そうじゃな。大事にするんだぞい、依月」
紗世さんは妙に優しく、綺麗に微笑んだ。
水上國さんを海へ戻しに、海岸まで高梨さんとやって来た。水上國さんは、文字通り水を得た魚のように笑顔を取り戻し始めた。大事にならなくて本当によかった。
今は、さくらスーパーへの道を歩いている。疲れた俺たちを余所に、太陽だけが嬉しそうに輝いている。
「…あの、依月君。これってどういう…」
高梨さんは、目の前で起こり続けた異変の説明を俺に促した。ここまで来たら言うしかない。
「実は……」
俺は、水上國さんが要に恋をし、人間となって一年三組に入学してきた人魚だということ。この世の中には妖怪が蔓延っているということ。そして、俺の妖力がずば抜けて強く、妖怪相手に商売をしていることを高梨さんに伝えた。高梨さんは、やはり信じられないという表情を浮かべたが、「幽霊もいるんだから妖怪ぐらいいるか」と謎の納得をしてくれた。
「だから、水が必要だったんだね」
「うん…人魚の姿じゃないと声も出ないし、治癒速度が遅れるらしい」
「…今まで、不便な生活を送ってたんだね、蒼沙ちゃん」
高梨さんは申し訳なさそうに眉を下げて、微笑みに近い表情をした。
「…もしかしたら、もう来なくなっちゃうかな」
「さあ?恋が叶うまでは通うんじゃないかな」
冗談混じりに、少しだけ軽い口調で話してみたが、高梨さんは面白くなさそうに表情を曇らせた。
「…だったら、尚更」
「ん?それってどういう…」
「私ね、要君のことが好きなの」
女の子らしく、高梨さんは頬を赤く染めて秘密を白状した。
…ああ、そうか。この二人は両想いだったのか。
友人の恋が実ったことは勿論嬉しいが、水上國さんの努力や気持ち、覚悟を見てきたので複雑な気持ちになる。
「今日、告白しようと思っていたの」
「…?なんで今日なの?」
「ふふっ、やっぱり知らなかったんだ。私、四月の終わりの頃から要君のことが好きなの。そろそろ片想いが辛くなったから、要君の気持ちも知りたいなって思って。」
「そ…だったんだ…」
そんなに長く要のことを想っていただなんて知らなかった。高梨さんの口ぶりからして、周りの人は知っていたのだろう。俺だけ疎外されたみたいで、どうも気に食わない。
「…告白したら、蒼沙ちゃん、学校来なくなっちゃうかな」
確かに、高梨さんの恋が実ろうが実らなかろうが、水上國さんからしては大ニュースである。要が高梨さんのことを好きではなかったとしても、これから親睦を深めていって両想いになる可能性だってあるし。
とにかく、高梨さんが要に告白するという事実は、水上國さんにショックを与えることになる。
でも…
「水上國さんは、恋する乙女ではあるけど、それ以上に友だち想いの人だよ。突然いなくなるってことはないと思う」
単なる推測でしかないが、俺は根拠のない推測を信じている。水上國さんなら戻ってくる。そう信じるしかないのだ。
「なら、いいんだけどね」
高梨さんはへにゃっとした笑顔を俺に向けた。やっぱりこの人は可愛い顔をしている。要が惚れるのも無理もないな、と思ったが、それは心の奥に閉じ込めた。
■■■
「私、あなたのことが好きです、要君。付き合って下さい」
「え!?お、俺も…俺も好きだよ、高梨さん!」
壁越しに、そのような会話が聞こえた。
今、俺は吉沢と水上國さんと共に、高梨さんの告白の様子を観察していた。恋愛事に首を突っ込むのは野暮だが、要に「ついてきてほしい」と言われたからにはついて行くしかない。
お互いに涙を浮かべて笑い合う二人は、とても幸せそうに見えた。キラキラしていて、星みたいで、手は届かない。あれは二人の世界だ。
そんな、幻想的とも取れる光景を見ていた水上國さんの瞳から、大粒の涙が溢れだした。
「……!!」
声は出ていないけれど、大きな口を開けて叫んでいる。きっと、声を当てるのなら、うわぁぁぁって感じだろう。
人の恋が実る陰では、誰かの恋が破れている。そんな当たり前のことに、初めて気が付いたんだ。
吉沢が、幼子をあやすように水上國さんの背中をさすっている。そのお陰なのか、次第に水上國さんから零れる涙の量が減ってきた。よかった、泣きやんでくれた、と思った瞬間、視界が光の粒で埋もれた。その光の発生源は隣にいた水上國さんだった。
「え!な、なにこれ!?」
俺と吉沢の声が重なる。その問いかけに応じるように頷いた水上國さんが、光の粒と共に消えていく。
『人魚はね、失恋をすると泡になって消えるの。最後に、榊原君の幸せそうな顔が見れてよかった!ウチが頑張って高梨ちゃんを守ったおかげだね、えへへ…』
ふにゃりと笑っているのに、その瞳は哀しみでいっぱいだ。自分が失恋した訳じゃないのに、目からは涙がぽたぽたと落ちる。水上國さんは、泣かないで、と俺の目元を拭った。
『もう、みんなには会えないかもしれないけど、忘れないでほしいな』
体の半分が消えかかった水上國さんは、ふわふわと空中を泳ぐように移動し、高梨さんと抱き合っている要の元へ降り立った。
『ウチに恋を、希望を、楽しみをくれてありがとう、榊原要君』
くるりと後ろを向いて、今度は高梨さんの頬にキスをした。
それを最後に、彼女の姿はこの世から消えた。罪人が天に召されるように、天使が天界へ戻って行くように。
人魚が出した光の粒は、雲で覆われていた空を晴らした。
■■■
「…そうか、お嬢は泡となったか。おつかれだったの、依月」
「はい…すみません」
「謝らなくてもよいぞ。確かに仕事には失敗したが、人魚の恋は叶わぬものなのじゃよ」
「だったらなんで…」
紗世さんは、うーんと唸って考え、そして俺の目を見て話を続ける。
「あのお嬢には希望を持たせてみた方が、よいかと思っての。それに、お主の経験も積まねばならぬしな」
「はい…?」
あまり納得のいかない説明だったが、紗世さんはそういう妖怪だ。もう今更気にしていられない。
「そういえば、これがあやかし屋の前に置いてあったんですけど、紗世さんのですか?」
俺は、ポケットの中にしまっていた、瑠璃色の貝殻を取り出し、紗世さんに見せた。間違って落としていってしまったお客様のものだったら困るのだ。
「ふむ…?……儂のじゃないぞい。お主が持ってればいいんじゃなかろうか?」
紗世さんは、その貝殻に手を翳すと、何かを読みとったのかそんな判断を下す。持ち主が見つからなかったのだろうか。でも、今までそんなことはなかったはず…
「お守りにしておくと、善いことがあるかもしれんな」
「そ、そうですか?じゃあ、紐をつけて首にかけておきますね」
あやかし屋の引き出しをがらっと引き、麻の紐を取り出す。貝殻の先の方に紐をつけて、どの位置がいいのか測り、もう片方の紐を同じ場所につければ貝殻のネックレスの完成だ。
瑠璃色の貝殻は、海底を塗ったように深いが、星をちりばめたような輝きがちらほら見える。
「…これ、水上國さんみたいですね」
「ふふ、そうじゃな。大事にするんだぞい、依月」
紗世さんは妙に優しく、綺麗に微笑んだ。
0
お気に入りに追加
12
あなたにおすすめの小説
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
黒龍の神嫁は溺愛から逃げられない
めがねあざらし
BL
「神嫁は……お前です」
村の神嫁選びで神託が告げたのは、美しい娘ではなく青年・長(なが)だった。
戸惑いながらも黒龍の神・橡(つるばみ)に嫁ぐことになった長は、神域で不思議な日々を過ごしていく。
穏やかな橡との生活に次第に心を許し始める長だったが、ある日を境に彼の姿が消えてしまう――。
夢の中で響く声と、失われた記憶が導く、神と人の恋の物語。
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
『イケメンイスラエル大使館員と古代ユダヤの「アーク探し」の5日間の某国特殊部隊相手の大激戦!なっちゃん恋愛小説シリーズ第1弾!』
あらお☆ひろ
キャラ文芸
「なつ&陽菜コンビ」にニコニコ商店街・ニコニコプロレスのメンバーが再集結の第1弾!
もちろん、「なっちゃん」の恋愛小説シリーズ第1弾でもあります!
ニコニコ商店街・ニコニコポロレスのメンバーが再集結。
稀世・三郎夫婦に3歳になったひまわりに直とまりあ。
もちろん夏子&陽菜のコンビも健在。
今作の主人公は「夏子」?
淡路島イザナギ神社で知り合ったイケメン大使館員の「MK」も加わり10人の旅が始まる。
ホテルの庭で偶然拾った二つの「古代ユダヤ支族の紋章の入った指輪」をきっかけに、古来ユダヤの巫女と化した夏子は「部屋荒らし」、「ひったくり」そして「追跡」と謎の外人に追われる!
古代ユダヤの支族が日本に持ち込んだとされる「ソロモンの秘宝」と「アーク(聖櫃)」に入れられた「三種の神器」の隠し場所を夏子のお告げと客観的歴史事実を基に淡路、徳島、京都、長野、能登、伊勢とアークの追跡が始まる。
もちろん最後はお決まりの「ドンパチ」の格闘戦!
アークと夏子とMKの恋の行方をお時間のある人はゆるーく一緒に見守ってあげてください!
では、よろひこー (⋈◍>◡<◍)。✧♡!
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
病気になって芸能界から消えたアイドル。退院し、復学先の高校には昔の仕事仲間が居たけれど、彼女は俺だと気付かない
月島日向
ライト文芸
俺、日生遼、本名、竹中祐は2年前に病に倒れた。
人気絶頂だった『Cherry’s』のリーダーをやめた。
2年間の闘病生活に一区切りし、久しぶりに高校に通うことになった。けど、誰も俺の事を元アイドルだとは思わない。薬で細くなった手足。そんな細身の体にアンバランスなムーンフェイス(薬の副作用で顔だけが大きくなる事)
。
誰も俺に気付いてはくれない。そう。
2年間、連絡をくれ続け、俺が無視してきた彼女さえも。
もう、全部どうでもよく感じた。
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる