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第一章 怪異の妖術譚
行燈と狐火
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「今日は儂じゃ。先日は面倒を見てやれんかったからのう。みっちり教え込んでやるわい!」
紗世さんは自らの空想世界の真ん中で仁王立ちをして、笑っていた。
あやかし屋に入った途端意識が飛ばされ、気が付いた時には空想世界にいた。紗世さんの空想世界は猫又さんの境内とはまた違って、なだらかな坂がある街中だった。日本の家屋が並んでいて、妙に生活感を感じる。空はワインを零してしまったような夕焼けで、端の方は暗幕が垂れている。
「てっきり、猫又さんと同じ空想世界に来るかと思ってましたよ」
「空想世界は、術者の記憶と結びついておるからの。猫又殿は境内に思い入れがあったんじゃろうな。」
昔の記憶に思いを馳せて、紗世さんは目を細めて遠くを見つめた。その仕草一つで色気が溢れ、その色気に胸やけがした。長い睫毛が瞬きと共に踊っている。薄い唇は弧を描き、哀愁さを出していた。
「それで、紗世さんは俺にどんな術を施してくれるんですかね…?」
「そうじゃなぁ…正直、計画はない!お主が学びたい術を申してみよ」
「え、えー…」
授業内容くらい決めていて欲しかった。生徒に丸投げをする先生も中々いないだろう。これは俺たち人間の常識のようなものだが、紗世さん相手に通じるとは元から思っていなかった。
「簡単で、人を傷つけないやつがいいです」
「むぅ、難しい注文じゃのう。」
紗世さん曰く、妖怪は己の体を守る為に攻撃手段を作っておくらしい。守備に特化している妖術も使えることには使えるらしいが、それもごく一部だそうだ。猫又さんはごく一部の部類に入るらしい。
「儂が教えられる、威力が低い妖術は『狐火』じゃな。不意打ちや驚きを狙うものだから、攻撃力はないぞい。まあ、当たれば多少は熱いが…」
「じゃあそれで!お願いします」
妖狐にとってはジャブ程度で、マジックショーの余興くらいの術なのだろう。炎が青くなるほど温度は増していくというあたりは、理科の実験と同じ様な感じだ。身を守る時、赤い炎を相手まで飛ばせば多少は牽制になるだろう。
「と言っても、猫又殿も言っていた通り、イメージが大事なんじゃよ。教えてやれるのはコツくらいじゃなぁ。」
炎を出すイメージって、どんなんだよ?『防壁』を使う時は盾のイメージをはっきりさせたら使えたが、炎は良く判らない。手がごぉーって感じ?
「見てみるのが一番じゃろう。というか、この前お主には使ったがの。」
「ああ!この前の不意打ち炎!」
「なんじゃその名は…もっと考えようがあったじゃろうに…」
不意打ち炎とは、防壁を習得して現実世界に戻った時、紗世さんが飛ばしてきた炎のことだ。妖術なのは知っていたが、まさか今から学ぶのがそれだとは思わなかった。確かにあれは不意をつけるし、急に飛んできたらマジで怖い。
盾に当たって炎は消えたが、先程の『狐火』の説明だと、本当は俺に当たる前に消えていたのかもしれない。あの時、当てる気は無かった、というニュアンスで誤魔化されていたが、どうやら大真面目に当てる気はなかったらしい。
「『狐火』は列を成してこその妖術じゃ。あの時は一つしか出さんかったが、本来ならば数十個、数百個出すものじゃ。攻撃用ではないから、周りに漂わせるくらしか出来んがの。それと、突然消えるのも特徴じゃな。手品師の手品だと思ってくれても構わんぞい」
ふむふむなるほど。俺に必要なのは多数の炎を操れる技量と妖力…いや、妖力は元から凄いんだっけか。最初から数百個の炎を出すのは至難の業っぽいので、十個から始めてみたい。
「イメージを付ける為に、もう一度見せるぞい。」
紗世さんはニヤっと大胆不敵に笑い、手を虚空へかざした。
「第一妖術『狐火』」
詠唱を終えると、ぽわぁっと丸みを帯びた光が浮かび始めた。行燈が舞っているみたいな、優しい光。その光たちは紗世さんの周りを囲うと、さらに照度を増した。橙色だった明かりは次第に彩度が強くなり、夕焼け空と同じ色になった。
「わぁ、綺麗…」
感嘆のため息と共に声が零れる。
炎だということを忘れて、光をそぉっと触ってみようと手を伸ばす。しかし、突然光はぱっと姿を消した。驚いて手を引っ込める。
「それそれ、そっちだぞい」
紗世さんは俺の後ろの方を指差す。釣られて背後を振り返ると、そこには古い家屋が建ち並んでいるだけで、先程と変わっていなかった。…と思ったのだが、眼前に炎がぱっと姿を現した。
「うぇ!!?」
「こういうのが『狐火』じゃ。驚いたじゃろ?」
「は、はい…情けないことに」
肩をびくっと跳ねあげて、不可解な言葉を発してしまったことに恥じらいを覚え、頬どころか耳まで暑くなるのをこの身いっぱいに感じた。
「真っ直ぐ飛ばすこともできるぞい。先日お主に見せたようにな」
紗世さんが一度腕を曲げ、そして勢いよく「いけ!」のポーズをすると、狐火は一斉に俺の方へ飛んできた。
「うわわわわ!!だ、第一妖術『防壁』!」
熱を集めた人指し指で虚空に丸を描き、ぽわんと音を発する盾を浮かべた。
「だから…当たっても大した殺傷力はないぞい…あつっ!くらいには感じるじゃろうが…」
むぅと頬を膨らませて、如何にも不満がありそうな表情を浮かべた。
そ、そんな顔されたって怖いもんは怖いですよ…。
「さて、手本は見せたことじゃし、実践あるのみじゃ!イメージをしっかり固めて頑張るんじゃぞ」
ひらひらと手を振って、紗世さんは踵を返した。あとはお前に任せた、とでも言わんばかりの背中だ。
「何処行くんですか紗世さん!」
「こっちの世界に用があっての。また戻ってくる。」
それだけを言い残し、どろんと消えてしまった。
…どんだけ用事あるの、紗世さん。
■■■
あれだけの炎を操るイメージ。どちらかと言われれば使役しているように見えた。
最初は行燈の光。ぽわぁって効果音が付きそうな、優しい光を作るんだ。どうやったら光を作れるだろうか。
いつしか紗世さんには、「お主はイメージがはっきりしていれば、ほとんどの妖術は扱えるようになる」と言われていた気がする。たしかに、『防壁』だってイメージがあればすぐに作れた。
…じゃあ、光のイメージを強めようか。
俺の周りを囲うように、光を十個並べよう。ライターの火のようにすぐ付くのではなく、あくまでもゆっくり…焦らして焦らして…
瞳を強く閉じて念じている内に、夕焼けの光ではない、別の光の存在を感じた。
驚いて目を見開くと、想像通りに淡い光が俺を囲っていた。そうだ、これだ。こういう感じ。
あとはこの光を炎に昇華させるだけだ。
…照度を強めて、赤い赤い絵の具みたいに。夕焼け空みたいな色に。決して青になってはいけない。あるのは情熱の色彩だけだ。
温度を上げていくイメージを脳内にこびりつけ、各光に熱を持たせる。五秒くらい経って、ようやく熱を帯び、紗世さんが出した炎に近くなってきた。そして、その色が限りなく夕焼けと同じになり、そこで熱を帯びさせるのを止めた。
「よし、消えて!」
意思を持たない炎たちに命令すれば、ぱっとその姿を消す。
「やった!じゃ、出てきて!」
先程の命令と逆のことをすれば、炎たちは言うとおりに姿を現す。
それから炎と遊ぶのが楽しくなり、紗世さんに負けず劣らずで操れるようになった。心を持っていないはずなのに、俺の感情に呼応して舞ってくれる。不思議で不思議で仕方が無かったが、あやかしなんてそんなものだと割り切ることにした。
「…そういえば、紗世さんは何処へ行ったんだろう?」
俺は紗世さんの妖気を辿って、坂を登ることにした。
紗世さんは自らの空想世界の真ん中で仁王立ちをして、笑っていた。
あやかし屋に入った途端意識が飛ばされ、気が付いた時には空想世界にいた。紗世さんの空想世界は猫又さんの境内とはまた違って、なだらかな坂がある街中だった。日本の家屋が並んでいて、妙に生活感を感じる。空はワインを零してしまったような夕焼けで、端の方は暗幕が垂れている。
「てっきり、猫又さんと同じ空想世界に来るかと思ってましたよ」
「空想世界は、術者の記憶と結びついておるからの。猫又殿は境内に思い入れがあったんじゃろうな。」
昔の記憶に思いを馳せて、紗世さんは目を細めて遠くを見つめた。その仕草一つで色気が溢れ、その色気に胸やけがした。長い睫毛が瞬きと共に踊っている。薄い唇は弧を描き、哀愁さを出していた。
「それで、紗世さんは俺にどんな術を施してくれるんですかね…?」
「そうじゃなぁ…正直、計画はない!お主が学びたい術を申してみよ」
「え、えー…」
授業内容くらい決めていて欲しかった。生徒に丸投げをする先生も中々いないだろう。これは俺たち人間の常識のようなものだが、紗世さん相手に通じるとは元から思っていなかった。
「簡単で、人を傷つけないやつがいいです」
「むぅ、難しい注文じゃのう。」
紗世さん曰く、妖怪は己の体を守る為に攻撃手段を作っておくらしい。守備に特化している妖術も使えることには使えるらしいが、それもごく一部だそうだ。猫又さんはごく一部の部類に入るらしい。
「儂が教えられる、威力が低い妖術は『狐火』じゃな。不意打ちや驚きを狙うものだから、攻撃力はないぞい。まあ、当たれば多少は熱いが…」
「じゃあそれで!お願いします」
妖狐にとってはジャブ程度で、マジックショーの余興くらいの術なのだろう。炎が青くなるほど温度は増していくというあたりは、理科の実験と同じ様な感じだ。身を守る時、赤い炎を相手まで飛ばせば多少は牽制になるだろう。
「と言っても、猫又殿も言っていた通り、イメージが大事なんじゃよ。教えてやれるのはコツくらいじゃなぁ。」
炎を出すイメージって、どんなんだよ?『防壁』を使う時は盾のイメージをはっきりさせたら使えたが、炎は良く判らない。手がごぉーって感じ?
「見てみるのが一番じゃろう。というか、この前お主には使ったがの。」
「ああ!この前の不意打ち炎!」
「なんじゃその名は…もっと考えようがあったじゃろうに…」
不意打ち炎とは、防壁を習得して現実世界に戻った時、紗世さんが飛ばしてきた炎のことだ。妖術なのは知っていたが、まさか今から学ぶのがそれだとは思わなかった。確かにあれは不意をつけるし、急に飛んできたらマジで怖い。
盾に当たって炎は消えたが、先程の『狐火』の説明だと、本当は俺に当たる前に消えていたのかもしれない。あの時、当てる気は無かった、というニュアンスで誤魔化されていたが、どうやら大真面目に当てる気はなかったらしい。
「『狐火』は列を成してこその妖術じゃ。あの時は一つしか出さんかったが、本来ならば数十個、数百個出すものじゃ。攻撃用ではないから、周りに漂わせるくらしか出来んがの。それと、突然消えるのも特徴じゃな。手品師の手品だと思ってくれても構わんぞい」
ふむふむなるほど。俺に必要なのは多数の炎を操れる技量と妖力…いや、妖力は元から凄いんだっけか。最初から数百個の炎を出すのは至難の業っぽいので、十個から始めてみたい。
「イメージを付ける為に、もう一度見せるぞい。」
紗世さんはニヤっと大胆不敵に笑い、手を虚空へかざした。
「第一妖術『狐火』」
詠唱を終えると、ぽわぁっと丸みを帯びた光が浮かび始めた。行燈が舞っているみたいな、優しい光。その光たちは紗世さんの周りを囲うと、さらに照度を増した。橙色だった明かりは次第に彩度が強くなり、夕焼け空と同じ色になった。
「わぁ、綺麗…」
感嘆のため息と共に声が零れる。
炎だということを忘れて、光をそぉっと触ってみようと手を伸ばす。しかし、突然光はぱっと姿を消した。驚いて手を引っ込める。
「それそれ、そっちだぞい」
紗世さんは俺の後ろの方を指差す。釣られて背後を振り返ると、そこには古い家屋が建ち並んでいるだけで、先程と変わっていなかった。…と思ったのだが、眼前に炎がぱっと姿を現した。
「うぇ!!?」
「こういうのが『狐火』じゃ。驚いたじゃろ?」
「は、はい…情けないことに」
肩をびくっと跳ねあげて、不可解な言葉を発してしまったことに恥じらいを覚え、頬どころか耳まで暑くなるのをこの身いっぱいに感じた。
「真っ直ぐ飛ばすこともできるぞい。先日お主に見せたようにな」
紗世さんが一度腕を曲げ、そして勢いよく「いけ!」のポーズをすると、狐火は一斉に俺の方へ飛んできた。
「うわわわわ!!だ、第一妖術『防壁』!」
熱を集めた人指し指で虚空に丸を描き、ぽわんと音を発する盾を浮かべた。
「だから…当たっても大した殺傷力はないぞい…あつっ!くらいには感じるじゃろうが…」
むぅと頬を膨らませて、如何にも不満がありそうな表情を浮かべた。
そ、そんな顔されたって怖いもんは怖いですよ…。
「さて、手本は見せたことじゃし、実践あるのみじゃ!イメージをしっかり固めて頑張るんじゃぞ」
ひらひらと手を振って、紗世さんは踵を返した。あとはお前に任せた、とでも言わんばかりの背中だ。
「何処行くんですか紗世さん!」
「こっちの世界に用があっての。また戻ってくる。」
それだけを言い残し、どろんと消えてしまった。
…どんだけ用事あるの、紗世さん。
■■■
あれだけの炎を操るイメージ。どちらかと言われれば使役しているように見えた。
最初は行燈の光。ぽわぁって効果音が付きそうな、優しい光を作るんだ。どうやったら光を作れるだろうか。
いつしか紗世さんには、「お主はイメージがはっきりしていれば、ほとんどの妖術は扱えるようになる」と言われていた気がする。たしかに、『防壁』だってイメージがあればすぐに作れた。
…じゃあ、光のイメージを強めようか。
俺の周りを囲うように、光を十個並べよう。ライターの火のようにすぐ付くのではなく、あくまでもゆっくり…焦らして焦らして…
瞳を強く閉じて念じている内に、夕焼けの光ではない、別の光の存在を感じた。
驚いて目を見開くと、想像通りに淡い光が俺を囲っていた。そうだ、これだ。こういう感じ。
あとはこの光を炎に昇華させるだけだ。
…照度を強めて、赤い赤い絵の具みたいに。夕焼け空みたいな色に。決して青になってはいけない。あるのは情熱の色彩だけだ。
温度を上げていくイメージを脳内にこびりつけ、各光に熱を持たせる。五秒くらい経って、ようやく熱を帯び、紗世さんが出した炎に近くなってきた。そして、その色が限りなく夕焼けと同じになり、そこで熱を帯びさせるのを止めた。
「よし、消えて!」
意思を持たない炎たちに命令すれば、ぱっとその姿を消す。
「やった!じゃ、出てきて!」
先程の命令と逆のことをすれば、炎たちは言うとおりに姿を現す。
それから炎と遊ぶのが楽しくなり、紗世さんに負けず劣らずで操れるようになった。心を持っていないはずなのに、俺の感情に呼応して舞ってくれる。不思議で不思議で仕方が無かったが、あやかしなんてそんなものだと割り切ることにした。
「…そういえば、紗世さんは何処へ行ったんだろう?」
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