異世界製作 〜転生しようと思ったら異世界作る側だった〜

寝占 羊

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第一章 「村開拓とモブ対抗戦」

第30世 「雨降って地固まる」

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 「何だ、今更レボリーの事か?やっと気付いたんだな… 遅すぎる。」

 「違うよ。気付いた?何の話?」

キィー
ドテッ

 創夢の家の前で話すジョニーとホノン。
2人の前、家の扉が開くと、創夢が転けている。

 「お、びっくりした…
もうその家、使ってるんですね…

で、中で何を…」

 「おい!ルプ!なぜ消した!
殺人と同じだぞ!?」

 「あれを見てもまだアンだと言えるのですか?!
あんなのをみんなに見せるよりはマシです!」

 それを見てホノンが言う。

 「創夢ちゃん!誰と話してんです?!
ついに頭やられた?」

 なんだその質問。ホノンにはルプが見えてないのか?

 「(お、おい、ルプ。
お前その状態でもまだ周りに見えてないのか?)」

 「はい、混乱させると思いましたので、
まるで創夢様のモード切り替えのように、
見えるモードと見えないモードを作りました。」

 「なるほど…」

 「あのぉ…聞いてる?」

 不思議そうなホノン。

 「あぁ!すまねぇ、お前らこそ人ん家の前で何してんだ?」

 「いえ、何も。
そうだそうだ、俺はやる事がある。
じゃあなホノン…
創夢さんも!」

 そういうとジョニーは帰ってしまった。

 「あ、あぁ、そうか、じゃあな。」

 「え、ちょっ…

はぁ…
勇気出したのになぁー…」

 「あ、え?お前?!まさかそーゆー事?
その、れんっというか、こぃっというか、
こ、く、は…
あー、これは悪い事した…」

 「え?いやいや!そんなわけ無いだろ?!
昨日あんな事があってしんみりした中でそんな事は!」

 「いやいや!全然悪い事じゃないだろ…
こんな中だからこそいつ会えなくなるか分からないから…?
とかって…」

 「はぁ…ちげんだけど…
こりゃ何言ってもダメか…」

 「創夢様…女の子にそーゆーノリはほんとモテませんよ。最低です。」

 「え…?だって…!違うのか?」



 そしてその日の夜…。
 「よし!これで全部運べた!」

 創夢は自分の家に荷物や作った家具を運んだ。

 「はぁ…何で私まで手伝わなきゃいけないんだろ…」

 「そりゃお前の住む場所でもあんだから当たり前だろ!」

 「だぁかぁら!私はオマエ君かレイちゃんの部屋使うって言ってますよね?」

 「だぁかぁら!それは俺が困るって言ってんだよ!何でなんかあった時にヘルプを毎度呼びに行かなきゃいけないんだよ!」

 「それなら早く私を実体型から戻してって言ってます!」

 「それができねぇから言ってんだろーが!」

 「それは創夢の感覚不足!自分の問題でしょ?
大体、私が必死に運んでる間、あんたは結構長い間どっか行ってたじゃ無い!」

 そう、俺の次の計画のため、俺は外にとある場所を作っていた…。

 「あれは…ちょっと作るもんがあったんだよ!
あと、犬と猫と…」

 「はぁ?言ってる意味が分かんない…いつも詳しく言ってってあんたに言われるけど、自分はどうなの?」

言い合っている中、ルプは創夢に対してタメ口になってしまっていた。
それに後から気がつく。

 「あっ」

 「あっ」

 「いや…
まぁ敬語、やめて良いぞ。
今更だけど…」



 「はぁ、
ところで、ゾンビになった3人…
どうする気なの?」

 「あぁ、また集会で話そうと思う。」

 「そうですか…
オマエ君。相当大切だったのですね…」

 「当たり前だ。
なぁルプ…ありがとな…
あと
ごめん。」

 「何がですか?創夢様がそんな下から来られると困ります…
キモくて。」

 「俺のせいだ…
力を使いすぎて、みんなの気が緩んだからだ…

リーダーとして失格、

それに、ずっと人任せだった。
それをずっと横で注意してくれてたのはルプだ。」

 「そんな気に病む事は…
まぁ、治せたとして、
神の力でゾンビ化を治すのはアン君のようにどうなるか分からないし、怖いし…
はやり、特殊な"彼ら"と出会ってしまった時点で、あなたがどんな神でももう過去を変える事はできません…
でも、それは逆に先しか見なくて良いと言う風にも言えます!

これからですよ!創夢様。
地球も、どの世界でも同じです。
失敗する事で成長し、次に繋げるのですよ…」

 「ありがとう…
だがもう、不要に力は使わない!
ちゃんと自分の力で立って見せる!」

 「そうですね…
自立は大切です!
ですが、決して力が全ていけないものという訳でも無いのですから、臨機応変に!」

 「おう!
で、めっちゃ敬語使ってんぞ。」

 「あっ…。」



▫︎第30話用語解説



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