29 / 47
第一章 「村開拓とモブ対抗戦」
第30世 「雨降って地固まる」
しおりを挟む「何だ、今更レボリーの事か?やっと気付いたんだな… 遅すぎる。」
「違うよ。気付いた?何の話?」
キィー
ドテッ
創夢の家の前で話すジョニーとホノン。
2人の前、家の扉が開くと、創夢が転けている。
「お、びっくりした…
もうその家、使ってるんですね…
で、中で何を…」
「おい!ルプ!なぜ消した!
殺人と同じだぞ!?」
「あれを見てもまだアンだと言えるのですか?!
あんなのをみんなに見せるよりはマシです!」
それを見てホノンが言う。
「創夢ちゃん!誰と話してんです?!
ついに頭やられた?」
なんだその質問。ホノンにはルプが見えてないのか?
「(お、おい、ルプ。
お前その状態でもまだ周りに見えてないのか?)」
「はい、混乱させると思いましたので、
まるで創夢様のモード切り替えのように、
見えるモードと見えないモードを作りました。」
「なるほど…」
「あのぉ…聞いてる?」
不思議そうなホノン。
「あぁ!すまねぇ、お前らこそ人ん家の前で何してんだ?」
「いえ、何も。
そうだそうだ、俺はやる事がある。
じゃあなホノン…
創夢さんも!」
そういうとジョニーは帰ってしまった。
「あ、あぁ、そうか、じゃあな。」
「え、ちょっ…
はぁ…
勇気出したのになぁー…」
「あ、え?お前?!まさかそーゆー事?
その、れんっというか、こぃっというか、
こ、く、は…
あー、これは悪い事した…」
「え?いやいや!そんなわけ無いだろ?!
昨日あんな事があってしんみりした中でそんな事は!」
「いやいや!全然悪い事じゃないだろ…
こんな中だからこそいつ会えなくなるか分からないから…?
とかって…」
「はぁ…ちげんだけど…
こりゃ何言ってもダメか…」
「創夢様…女の子にそーゆーノリはほんとモテませんよ。最低です。」
「え…?だって…!違うのか?」
そしてその日の夜…。
「よし!これで全部運べた!」
創夢は自分の家に荷物や作った家具を運んだ。
「はぁ…何で私まで手伝わなきゃいけないんだろ…」
「そりゃお前の住む場所でもあんだから当たり前だろ!」
「だぁかぁら!私はオマエ君かレイちゃんの部屋使うって言ってますよね?」
「だぁかぁら!それは俺が困るって言ってんだよ!何でなんかあった時にヘルプを毎度呼びに行かなきゃいけないんだよ!」
「それなら早く私を実体型から戻してって言ってます!」
「それができねぇから言ってんだろーが!」
「それは創夢の感覚不足!自分の問題でしょ?
大体、私が必死に運んでる間、あんたは結構長い間どっか行ってたじゃ無い!」
そう、俺の次の計画のため、俺は外にとある場所を作っていた…。
「あれは…ちょっと作るもんがあったんだよ!
あと、犬と猫と…」
「はぁ?言ってる意味が分かんない…いつも詳しく言ってってあんたに言われるけど、自分はどうなの?」
言い合っている中、ルプは創夢に対してタメ口になってしまっていた。
それに後から気がつく。
「あっ」
「あっ」
「いや…
まぁ敬語、やめて良いぞ。
今更だけど…」
「はぁ、
ところで、ゾンビになった3人…
どうする気なの?」
「あぁ、また集会で話そうと思う。」
「そうですか…
オマエ君。相当大切だったのですね…」
「当たり前だ。
なぁルプ…ありがとな…
あと
ごめん。」
「何がですか?創夢様がそんな下から来られると困ります…
キモくて。」
「俺のせいだ…
力を使いすぎて、みんなの気が緩んだからだ…
リーダーとして失格、
それに、ずっと人任せだった。
それをずっと横で注意してくれてたのはルプだ。」
「そんな気に病む事は…
まぁ、治せたとして、
神の力でゾンビ化を治すのはアン君のようにどうなるか分からないし、怖いし…
はやり、特殊な"彼ら"と出会ってしまった時点で、あなたがどんな神でももう過去を変える事はできません…
でも、それは逆に先しか見なくて良いと言う風にも言えます!
これからですよ!創夢様。
地球も、どの世界でも同じです。
失敗する事で成長し、次に繋げるのですよ…」
「ありがとう…
だがもう、不要に力は使わない!
ちゃんと自分の力で立って見せる!」
「そうですね…
自立は大切です!
ですが、決して力が全ていけないものという訳でも無いのですから、臨機応変に!」
「おう!
で、めっちゃ敬語使ってんぞ。」
「あっ…。」
▫︎第30話用語解説
・
1
お気に入りに追加
7
あなたにおすすめの小説
トレジャーキッズ
著:剣 恵真/絵・編集:猫宮 りぃ
ファンタジー
だらだらと自堕落な生活から抜け出すきっかけをどこかで望んでいた。
ただ、それだけだったのに……
自分の存在は何のため?
何のために生きているのか?
世界はどうしてこんなにも理不尽にあふれているのか?
苦悩する子どもと親の物語です。
非日常を体験した、命のやり取りをした、乗り越える困難の中で築かれてゆくのは友情と絆。
まだ見えない『何か』が大切なものだと気づけた。
※更新は週一・日曜日公開を目標
何かございましたら、Twitterにて問い合わせください。
【1】のみ自費出版販売をしております。
追加で修正しているため、全く同じではありません。
できるだけ剣恵真さんの原文と世界観を崩さないように直しておりますが、もう少しうまいやり方があるようでしたら教えていただけるとありがたいです。(担当:猫宮りぃ)
生前SEやってた俺は異世界で…
大樹寺(だいじゅうじ) ひばごん
ファンタジー
旧タイトル 前世の職業で異世界無双~生前SEやってた俺は、異世界で天才魔道士と呼ばれています~
※書籍化に伴い、タイトル変更しました。
書籍化情報 イラストレーター SamuraiG さん
第一巻発売日 2017/02/21 ※場所によっては2、3日のずれがあるそうです。
職業・SE(システム・エンジニア)。年齢38歳。独身。
死因、過労と不摂生による急性心不全……
そうあの日、俺は確かに会社で倒れて死んだはずだった……
なのに、気が付けば何故か中世ヨーロッパ風の異世界で文字通り第二の人生を歩んでいた。
俺は一念発起し、あくせく働く事の無い今度こそゆったりした人生を生きるのだと決意した!!
忙しさのあまり過労死してしまったおっさんの、異世界まったりライフファンタジーです。
※2017/02/06
書籍化に伴い、該当部分(プロローグから17話まで)の掲載を取り下げました。
該当部分に関しましては、後日ダイジェストという形で再掲載を予定しています。
2017/02/07
書籍一巻該当部分のダイジェストを公開しました。
2017/03/18
「前世の職業で異世界無双~生前SEやってた俺は、異世界で天才魔道士と呼ばれています~」の原文を撤去。
新しく別ページにて管理しています。http://www.alphapolis.co.jp/content/cover/258103414/
気になる方がいましたら、作者のwebコンテンツからどうぞ。
読んで下っている方々にはご迷惑を掛けると思いますが、ご了承下さい。


スキル【アイテムコピー】を駆使して金貨のお風呂に入りたい
兎屋亀吉
ファンタジー
異世界転生にあたって、神様から提示されたスキルは4つ。1.【剣術】2.【火魔法】3.【アイテムボックス】4.【アイテムコピー】。これらのスキルの中から、選ぶことのできるスキルは一つだけ。さて、僕は何を選ぶべきか。タイトルで答え出てた。
鍛冶師ですが何か!
泣き虫黒鬼
ファンタジー
刀鍛冶を目指してた俺が、刀鍛冶になるって日に事故って死亡…仕方なく冥府に赴くと閻魔様と龍神様が出迎えて・・・。
えっ?! 俺間違って死んだの! なんだよそれ・・・。
仕方なく勧められるままに転生した先は魔法使いの人間とその他の種族達が生活している世界で、刀鍛冶をしたい俺はいったいどうすりゃいいのよ?
人間は皆魔法使いで武器を必要としない、そんな世界で鍛冶仕事をしながら獣人やら竜人やらエルフやら色んな人種と交流し、冒険し、戦闘しそんな気ままな話しです。
作者の手癖が悪いのか、誤字脱字が多く申し訳なく思っております。
誤字脱字報告に感謝しつつ、真摯に対応させていただいています。
読者の方からの感想は全て感謝しつつ見させていただき、修正も行っていますが申し訳ありません、一つ一つの感想に返信出来ません。
どうかご了承下さい。

ぽっちゃりおっさん異世界ひとり旅〜目指せSランク冒険者〜
ぽっちゃりおっさん
ファンタジー
酒好きなぽっちゃりおっさん。
魔物が跋扈する異世界で転生する。
頭で思い浮かべた事を具現化する魔法《創造魔法》の加護を貰う。
《創造魔法》を駆使して異世界でSランク冒険者を目指す物語。
※以前完結した作品を修正、加筆しております。
完結した内容を変更して、続編を連載する予定です。

転生幼女の異世界冒険記〜自重?なにそれおいしいの?〜
MINAMI
ファンタジー
神の喧嘩に巻き込まれて死んでしまった
お詫びということで沢山の
チートをつけてもらってチートの塊になってしまう。
自重を知らない幼女は持ち前のハイスペックさで二度目の人生を謳歌する。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる