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第五章
第18話
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その日は撮影が深夜に及び、やっとホテルの部屋に戻った頃には午前二時を過ぎていた。すでに大浴場は閉まっていたので部屋風呂に入り、早々に寝てしまおうと準備をしていると、コンコンと躊躇いがちにノックの音がした。
遊間さんが何か伝言をし忘れたのだろうかとドアを開けると、そこにぬっと立っていたのは八朔だった。自前なのか肌触りの良さそうな黒のバスローブを着て、髪も少し湿っている。どうやら風呂上りらしかった。
突然の来訪に、俺はぎょっと目を剥く。
「ど、どうしたんだ、お前」
八朔は無言で立ち尽くし、落ち込んだように俯いている。妙な悲愴感を漂わせていて、一体何事かと俺はまじまじと八朔を見つめた。
「殺してくれ……」
「え」
「頼む、殺してくれ……」
物騒なことを呟く八朔に、俺は一歩後ずさりした。こいつはまた前世の夢を見て頭が取っ散らかっているんじゃ……。マジで怖え、と引いていると、八朔がガクリと項垂れた。
「部屋に虫が出た……」
「虫かよ‼」
俺は盛大にツッコミを入れた。思いのほか大声になってしまって、慌ててシーっと自分の口に人差し指を立ててしまった。深夜だということを忘れてしまうほどの衝撃だ。
「お前なあ……、マジかよ? 何事かと思っただろ」
俺が文句を言っても、八朔は無言で立ち尽くすばかりで憔悴しきっている。こいつ、虫が苦手なのか? 意外な一面にも驚くが、俺に助けを求めてきたことにも驚きだ。
溜息を吐きつつ壁際のカードキーを抜いて、俺は八朔の部屋へと向かった。一度訪ねているので部屋番号は覚えていた。八朔も大人しく俺のあとをついてくる。
八朔の部屋に出没したのは、小さなコオロギみたいな虫だった。ものすごい跳躍力で、部屋の隅をぴょんぴょん飛び跳ねている。
「なんだっけ、コレ。カマドウマだっけ?」
「知りたくない」
八朔は名前すら聞きたくないと青ざめて、部屋の中に入ろうとしない。仕方なく俺が退治する羽目になる。八朔が買ってきたらしいコンビニの袋があったので、それで飛び跳ねるそいつを捕獲して窓から逃がしてやった。
「外が寒いから部屋に入ってきたのかな? ここ三階なのに」
「――――もうこの部屋で眠れない。部屋変えてもらう」
くるりと踵を返してフロントに向かおうとする八朔の首根っこを、俺は慌てて掴んだ。
「待て待て。時間を考えろ、ホテルの人に迷惑だろ」
「でも一匹見つけたら百匹出るって」
それはゴキブリじゃなかったか? カマドウマでもそうなんだろうか?
どうでもいいことを考えながら、悄然たる後ろ姿の八朔を無理やり部屋の中へと押し込んだ。
「お前、虫が苦手なんだな。さては都会っ子だな?」
「東京生まれの東京育ちだよ」
「知ってる」
俺はぼそりと呟いた。知ってて揶揄ってみただけだ。八朔レオのプロフィール情報は真っ先に調べたからな。
俺は部屋の中央に置かれたダブルベッドをちらりと見やる。
「……仕方ない。今日は一緒に寝てやるよ」
「――――本当に?」
八朔が切れ長の目を大きく見開いた。いつもは鋭く見えるのに、こうして見ると案外円らな目をしている。
「お前が眠れなくて、明日の撮影に支障が出たら困るだろ。その変わり何もするなよ?」
そう釘を刺すのを忘れない。この部屋で何をされたかは記憶に新しいところだ。無理強いしないと約束してくれたので大丈夫だとは思うが、多少は疑ってしまうし、逆に思わせぶりな行動だろうかとも思う。自分に気のある男の部屋に泊まるなんて、危機感がないと責められても仕方がない。早まっただろうかと悩むも、
「しない……! 何もしないから」
と八朔が子供のように顔を綻ばせて何度も頷くので、なんだか気が抜けてしまった。
「分かった分かった」と苦笑しつつ、まだ髪を乾かしていない八朔を洗面台へと急かして、俺は先にベッドへと向かう。
どうしても緊張感は拭えず、意味もなく部屋を見回して、ベッドのサイドテーブルに小さな錠剤が置かれているのを見つけた。あのときは夢現だったのではっきりとした記憶はないが、おそらく口移しで飲まされた睡眠薬だろう。
寝る準備を整えた八朔が戻ってくるのを待って、俺は静かに問いかけた。
「……お前さ、なんで睡眠薬なんて持ってんだ?」
「!」
八朔が僅かに動揺の色を見せた。俺の顔とテーブルの上の錠剤を見比べて、自嘲気味に笑う。
「眠れないから、医者に処方してもらってる」
「眠れないって……、前世の記憶のせいか?」
呆然とする俺を見やりながら、八朔はベッドサイドの灯りだけを残して、部屋の電気を消した。無言でベッドの中に潜り込み、布団の端をめくり上げて、「入って、寒いから」と俺を促す。ドキリと心臓が脈打ったが、話しの続きが気になって大人しく従った。
ダブルベッドとはいえ、男二人で使用すると距離はほぼ無い。洗いたてのシャンプーの香りと、覚えのある八朔の体臭が仄かに漂ってきて、妙な気分になる。
同じホテルのシャンプーを使っているので、おそらく俺からも同じ匂いがしているんだろう。俺の体臭、大丈夫かな? と余計なことが気にかかる。
八朔は気にした様子もなく、ぽつりぽつりと語り始めた。
「……夢に見る前世は今みたいに裕福な時代じゃないから、結構悲惨な場面もあるんだ。憂鬱になる時代劇を見てるような感覚かな。人が死んだり殺されたりが結構ある。それが時系列じゃなくて、時間を行ったり来たり断片的に見るんだよ。目が覚めて、さっきのはどういう場面だったんだろうって、考え出したら切りが無くなって眠れなくなる。胸も苦しくなるし、結構しんどいんだよ」
俺の前でだけ雄弁になる八朔の声は、低音だけれどまだ少し若さが残っているような、不思議な魅力がある。けれど話の内容は俺が想像していたものより重苦しいものだった。
「毎日見るのか……?」
「今はまだマシ。事故って目覚めた当初は毎晩だった。身体も動かないし、絶対安静で眠ることしかできなかったから。起きたら身体が痛いし、寝たら心が痛い。最悪だったよ」
前世の記憶ってのが、そんなにこいつを苦しめているとは思いもよらなかった。睡眠薬を処方してもらっているのは、余計なことを考えずに眠りにつくためだろうか。今はまだマシな方だと八朔は言ったが、こうして地方ロケにも持参するくらいだから、少なからず支障はあるのだろう。
そのうえ法輪の痣がある俺を見つけたことで、八朔はさらに動揺し、困惑して調子を狂わせた。何か夢物語のようなものだろうと勝手に決めつけていたが、八朔にとってはリアルな現実なのだ。
「死にたくなるほどショックな場面も見たよ」
八朔が天井を見つめながら、ひどく静かな声で囁いた。
「ショック?」
「あんたが……俺の腕の中で死ぬ夢」
ひやりと背筋が冷たくなった気がして、俺はまじまじと八朔の横顔を見つめた。
そういえば、この部屋に初めて来たときの八朔の言葉を思い出す。撮影のアクシデントで雪に埋もれた俺を見て、怖くなったと八朔は言った。このまま俺が死んだらどうしようかと思ったと。前世でも俺が先に死んで、自分は独り残されたからと。
「何があったんだ? そんな……」
「詳しくは分からない。袈裟を着て、血だらけのあんたが腕の中に倒れてるんだ。でもどうしてそうなったのかはまだ夢に見てない。前世の俺はほとんど茫然自失で、腕の中のあんたが何て言ってるのかさえ理解できてない感じだ。あんたは死ぬ間際に、何かを〝探して〟って俺に託すんだけど……」
俄かには信じられないような話なのに、記憶を遡る八朔の瞳から、つっと涙が零れ落ちた。頬を伝って枕へと染み込んでいく。静かに涙する八朔に、俺はどうしたらいいか分からなくなる。
「な、泣くなよ……」
八朔は目頭を押さえて小さく笑った。
「俺が泣いてるんじゃないよ。自分でも不思議だけど、勝手に出てくるんだ。俺の後ろに幽霊みたいに前世の俺が張り付いてて、そいつが泣いてるんじゃないかな。そんな感じなんだ」
一体どんな感覚なんだろう。俺は神様や仏様は信じてるけど、実際には幽霊を見たこともないし、金縛りにすら逢ったことがない。もちろん前世の記憶なんて微塵もない。それでもこうして隣に不思議な体験をしている八朔がいるのもまた事実だ。
前世なんてあるわけないと、頭ごなしに否定なんてするんじゃなかった。こいつにとってはそれが真実で、本当に苦しんでるんだ。愛する人の死を思い出して、今も涙が出るほど孤独を抱えているんだ。八朔の想いが伝わってくるようで胸がキリキリと痛んだ。
遊間さんが何か伝言をし忘れたのだろうかとドアを開けると、そこにぬっと立っていたのは八朔だった。自前なのか肌触りの良さそうな黒のバスローブを着て、髪も少し湿っている。どうやら風呂上りらしかった。
突然の来訪に、俺はぎょっと目を剥く。
「ど、どうしたんだ、お前」
八朔は無言で立ち尽くし、落ち込んだように俯いている。妙な悲愴感を漂わせていて、一体何事かと俺はまじまじと八朔を見つめた。
「殺してくれ……」
「え」
「頼む、殺してくれ……」
物騒なことを呟く八朔に、俺は一歩後ずさりした。こいつはまた前世の夢を見て頭が取っ散らかっているんじゃ……。マジで怖え、と引いていると、八朔がガクリと項垂れた。
「部屋に虫が出た……」
「虫かよ‼」
俺は盛大にツッコミを入れた。思いのほか大声になってしまって、慌ててシーっと自分の口に人差し指を立ててしまった。深夜だということを忘れてしまうほどの衝撃だ。
「お前なあ……、マジかよ? 何事かと思っただろ」
俺が文句を言っても、八朔は無言で立ち尽くすばかりで憔悴しきっている。こいつ、虫が苦手なのか? 意外な一面にも驚くが、俺に助けを求めてきたことにも驚きだ。
溜息を吐きつつ壁際のカードキーを抜いて、俺は八朔の部屋へと向かった。一度訪ねているので部屋番号は覚えていた。八朔も大人しく俺のあとをついてくる。
八朔の部屋に出没したのは、小さなコオロギみたいな虫だった。ものすごい跳躍力で、部屋の隅をぴょんぴょん飛び跳ねている。
「なんだっけ、コレ。カマドウマだっけ?」
「知りたくない」
八朔は名前すら聞きたくないと青ざめて、部屋の中に入ろうとしない。仕方なく俺が退治する羽目になる。八朔が買ってきたらしいコンビニの袋があったので、それで飛び跳ねるそいつを捕獲して窓から逃がしてやった。
「外が寒いから部屋に入ってきたのかな? ここ三階なのに」
「――――もうこの部屋で眠れない。部屋変えてもらう」
くるりと踵を返してフロントに向かおうとする八朔の首根っこを、俺は慌てて掴んだ。
「待て待て。時間を考えろ、ホテルの人に迷惑だろ」
「でも一匹見つけたら百匹出るって」
それはゴキブリじゃなかったか? カマドウマでもそうなんだろうか?
どうでもいいことを考えながら、悄然たる後ろ姿の八朔を無理やり部屋の中へと押し込んだ。
「お前、虫が苦手なんだな。さては都会っ子だな?」
「東京生まれの東京育ちだよ」
「知ってる」
俺はぼそりと呟いた。知ってて揶揄ってみただけだ。八朔レオのプロフィール情報は真っ先に調べたからな。
俺は部屋の中央に置かれたダブルベッドをちらりと見やる。
「……仕方ない。今日は一緒に寝てやるよ」
「――――本当に?」
八朔が切れ長の目を大きく見開いた。いつもは鋭く見えるのに、こうして見ると案外円らな目をしている。
「お前が眠れなくて、明日の撮影に支障が出たら困るだろ。その変わり何もするなよ?」
そう釘を刺すのを忘れない。この部屋で何をされたかは記憶に新しいところだ。無理強いしないと約束してくれたので大丈夫だとは思うが、多少は疑ってしまうし、逆に思わせぶりな行動だろうかとも思う。自分に気のある男の部屋に泊まるなんて、危機感がないと責められても仕方がない。早まっただろうかと悩むも、
「しない……! 何もしないから」
と八朔が子供のように顔を綻ばせて何度も頷くので、なんだか気が抜けてしまった。
「分かった分かった」と苦笑しつつ、まだ髪を乾かしていない八朔を洗面台へと急かして、俺は先にベッドへと向かう。
どうしても緊張感は拭えず、意味もなく部屋を見回して、ベッドのサイドテーブルに小さな錠剤が置かれているのを見つけた。あのときは夢現だったのではっきりとした記憶はないが、おそらく口移しで飲まされた睡眠薬だろう。
寝る準備を整えた八朔が戻ってくるのを待って、俺は静かに問いかけた。
「……お前さ、なんで睡眠薬なんて持ってんだ?」
「!」
八朔が僅かに動揺の色を見せた。俺の顔とテーブルの上の錠剤を見比べて、自嘲気味に笑う。
「眠れないから、医者に処方してもらってる」
「眠れないって……、前世の記憶のせいか?」
呆然とする俺を見やりながら、八朔はベッドサイドの灯りだけを残して、部屋の電気を消した。無言でベッドの中に潜り込み、布団の端をめくり上げて、「入って、寒いから」と俺を促す。ドキリと心臓が脈打ったが、話しの続きが気になって大人しく従った。
ダブルベッドとはいえ、男二人で使用すると距離はほぼ無い。洗いたてのシャンプーの香りと、覚えのある八朔の体臭が仄かに漂ってきて、妙な気分になる。
同じホテルのシャンプーを使っているので、おそらく俺からも同じ匂いがしているんだろう。俺の体臭、大丈夫かな? と余計なことが気にかかる。
八朔は気にした様子もなく、ぽつりぽつりと語り始めた。
「……夢に見る前世は今みたいに裕福な時代じゃないから、結構悲惨な場面もあるんだ。憂鬱になる時代劇を見てるような感覚かな。人が死んだり殺されたりが結構ある。それが時系列じゃなくて、時間を行ったり来たり断片的に見るんだよ。目が覚めて、さっきのはどういう場面だったんだろうって、考え出したら切りが無くなって眠れなくなる。胸も苦しくなるし、結構しんどいんだよ」
俺の前でだけ雄弁になる八朔の声は、低音だけれどまだ少し若さが残っているような、不思議な魅力がある。けれど話の内容は俺が想像していたものより重苦しいものだった。
「毎日見るのか……?」
「今はまだマシ。事故って目覚めた当初は毎晩だった。身体も動かないし、絶対安静で眠ることしかできなかったから。起きたら身体が痛いし、寝たら心が痛い。最悪だったよ」
前世の記憶ってのが、そんなにこいつを苦しめているとは思いもよらなかった。睡眠薬を処方してもらっているのは、余計なことを考えずに眠りにつくためだろうか。今はまだマシな方だと八朔は言ったが、こうして地方ロケにも持参するくらいだから、少なからず支障はあるのだろう。
そのうえ法輪の痣がある俺を見つけたことで、八朔はさらに動揺し、困惑して調子を狂わせた。何か夢物語のようなものだろうと勝手に決めつけていたが、八朔にとってはリアルな現実なのだ。
「死にたくなるほどショックな場面も見たよ」
八朔が天井を見つめながら、ひどく静かな声で囁いた。
「ショック?」
「あんたが……俺の腕の中で死ぬ夢」
ひやりと背筋が冷たくなった気がして、俺はまじまじと八朔の横顔を見つめた。
そういえば、この部屋に初めて来たときの八朔の言葉を思い出す。撮影のアクシデントで雪に埋もれた俺を見て、怖くなったと八朔は言った。このまま俺が死んだらどうしようかと思ったと。前世でも俺が先に死んで、自分は独り残されたからと。
「何があったんだ? そんな……」
「詳しくは分からない。袈裟を着て、血だらけのあんたが腕の中に倒れてるんだ。でもどうしてそうなったのかはまだ夢に見てない。前世の俺はほとんど茫然自失で、腕の中のあんたが何て言ってるのかさえ理解できてない感じだ。あんたは死ぬ間際に、何かを〝探して〟って俺に託すんだけど……」
俄かには信じられないような話なのに、記憶を遡る八朔の瞳から、つっと涙が零れ落ちた。頬を伝って枕へと染み込んでいく。静かに涙する八朔に、俺はどうしたらいいか分からなくなる。
「な、泣くなよ……」
八朔は目頭を押さえて小さく笑った。
「俺が泣いてるんじゃないよ。自分でも不思議だけど、勝手に出てくるんだ。俺の後ろに幽霊みたいに前世の俺が張り付いてて、そいつが泣いてるんじゃないかな。そんな感じなんだ」
一体どんな感覚なんだろう。俺は神様や仏様は信じてるけど、実際には幽霊を見たこともないし、金縛りにすら逢ったことがない。もちろん前世の記憶なんて微塵もない。それでもこうして隣に不思議な体験をしている八朔がいるのもまた事実だ。
前世なんてあるわけないと、頭ごなしに否定なんてするんじゃなかった。こいつにとってはそれが真実で、本当に苦しんでるんだ。愛する人の死を思い出して、今も涙が出るほど孤独を抱えているんだ。八朔の想いが伝わってくるようで胸がキリキリと痛んだ。
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