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第五章
第17話
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八朔とちゃんと向き合って、これからどうしていきたいのか真剣に考える。そう覚悟を決めたことは後悔していない。俺も男だ、二言は無い。だから覆したりなんかしない。
だけど、好きだとか抱きたいとか、八朔の気持ちをオープンにしてもいいと許可したのは早まったかもしれない……。
だって八朔のやつ、許しを出した途端、それはもう開き直って遠慮なく、好き好きアピールをし始めたからだ。もちろん、映画公開に向けてスキャンダルはご法度だと俺がきつく言い聞かせたので、周囲に自らカミングアウトするようなことはしていないだろう。
だけど、八朔の気持ちを知っている俺からしたら、いつマネージャーやスタッフにバレるかとハラハラするくらい思い切りがいい。今だってそうだ。
『無茶するなって言っただろ? お前は目が見えないんだし、風邪でも引いたらどうするんだ』
八朔の出番はこのあとなので、今はスタッフに混じって撮影を見守っているらしい。皆の視線がモニターの映像を注視しているのに比べて、八朔はまっすぐ俺を見ているのが分かる。
『ほら、これを着て。ちゃんとあたたたかくして……』
「あ、噛んだ……!」
すぐさま気づいた花ちゃんに指摘されて、撮影はストップする。俺は天を仰いで「あ~」とため息をついた。
「ごめん、噛んじゃった」
「珍しいですね、仁木さんが噛むの。貴重だ~」
花ちゃんは嬉しそうにコロコロ笑う。
「私、よくNG出しちゃうから、たまには仁木さんにも出してもらわないと」
と、気を遣ってそんなフォローをしてくれる。若いのに本当によく出来た子だよ、花ちゃんは。それに比べて八朔のやつ! そんなに熱い視線でこっちを見るなと、俺は遠くから睨みつけたが、八朔はだらしなく頬が緩みっぱなしである。
あの熱い眼差しに気づいているのはどうやら俺だけらしく、一緒に撮影している花ちゃんはまったく気にした様子はない。八朔が自分のことを好きだと知っているから、俺にはそう見えるだけなのか? まあそれならそれで安心なんだけど。
そのあとも八朔の視線が気になりつつも、考えないようにと思考から追い出して、根性で撮影を乗り切った。監督からOKが出たのを確認して、俺は駆け足で八朔の元へと向かう。
「ちょっとお前こっち来い!」
八朔の腕を掴み、スタッフの輪からそそくさと離れる。八朔の耳元で、出来るだけ小声で注意した。
「お前、あんまり俺のこと見んなよな……!」
「何のこと?」
しらばっくれる八朔に、「とぼけんな」と俺は口元をヒクつかせた。
「気づかないはずないだろ。目が怖えんだよ、目が」
「役者だろ。観察されるのなんていつものことだ。それぐらい慣れないと」
「そうだけど! なんかお前のは違うんだよ! なんて言うか、こう、熱っぽいっていうか、ねっとりしてるっていうか……」
「ちゃんと伝わってるんだ。よかった」
八朔は嬉しそうに破顔して、今度は俺の耳元に唇を寄せる。
「好きだ、愛してる、×××したいって」
いきなり破廉恥な言葉を囁いてきたので、俺の顔からボン! と火が出た。
「そこまで伝わってない!」
慌てて八朔の顎を押しやって顔を遠ざける。こんなところでなにを言い出すんだ、なにを。そりゃあ、主演の二人が妙な関係になっているなんて、みんな想像すらしないだろうけど、万が一ということもある。特に女性はそういう空気にピンと勘づくとも言うじゃないか。
「さっきは花ちゃんも一緒に演ってたんだからな。バレたらどうすんだよ、ったく」
花ちゃんは聡い女優さんだし、八朔とも付き合いが長いので、このチームの中で俺たちの関係に気づく人がいれば彼女のような気がする。俺が心配しているのに、八朔はなぜかカチンときたように真顔になる。
「花ちゃん? なにその呼び方。気に入らないんだけど」
むすっとして俺を非難する八朔に、俺は「はあ?」と呆れ果てた。その言い分は聞き捨てならないぞ。
「おまえだって呼び捨てじゃんか」
そっちの方が親密だろ、と心中で毒づきながら言い返したが、八朔はそれをさらっと無視する。
「あんた、花と仲いいよね。言っとくけど、あいつああ見えて元ヤンだよ。酒もタバコもやるし、性格マジ男だし……」
「おいおい、そういうことをバラすなよ。営業妨害だぞ」
「……だって、あんたが仲良くするから……」
「だってじゃない。可愛こぶるな」
いじけた子供のように膨れっ面をする八朔にすかさず突っ込む。なんなんだ、この会話は。まるで中学生同士が気になる相手とじゃれているみたいなテンションでやけに照れる。からかい合って、意地になって、ちょっとだけくすぐったいような、あの感じだ。
八朔は無駄に顔がいいので、どんな表情をしてもインパクトがすごいが、スタッフには見せられたものじゃないとハラハラした。一体俺たちは皆に隠れて何をしているのかと自分を責めたくなったとき、ちょうど遠くから八朔の名を呼ぶスタッフの声が聞こえた。
「ほらお前の出番だぞ。行って来いよ」
名残惜しそうな八朔の背中を押して「早く行け」と急かす。八朔も大人しく従った。あっという間に衣装スタッフやメイクスタッフにわらわらと囲まれて、八朔も一瞬で集中した顔つきに戻る。俺のことを見つめていたのも、単純に好意を表しているだけじゃなく、俺の演技を見て盗もうとする役者魂なのかもしれない。
その場に残って八朔を眺めていると、いつの間にか俺の隣にすっと長身の女性が並んで立った。黒のパンツスーツに厚手のコートを重ねている。八朔のマネージャーの伊達さんだった。
「お疲れ様です、仁木さん」
「あ、お疲れ様です……!」
俺は幾分緊張しながらペコリと頭を下げた。いつもそつなく仕事をこなすキャリアウーマンといった感じの女性で、髪の毛をひとまとめにして眼鏡をかけ、化粧も派手すぎず清潔感がある。遊間さん情報だと四十代らしいが、肌も綺麗だし余裕で三十代に見えた。
「うちの八朔と仲良くしていただいているみたいですね」
そんなことを言われて、俺はぎくりと硬直する。もしかして何やら感づかれただろうかと恐る恐る横顔を窺うと、伊達さんは真っ直ぐに八朔の方へ視線をやりながら意味深に言った。
「なんだかあの子、今回の撮影が始まってから様子が変わった気がするの。仁木さんも気づいていらっしゃると思うけれど」
俺を横目でちらりと見る。インテリ風の眼鏡がキラっと光る。
「自分の出番がない日も、貴方の撮影があるから現場に行くって言うんですよ。この復帰作に賭けてるっていうのも本当でしょうけど、八朔は仁木さん自身に執着してるみたい。撮影の待ち時間もずっとあとを付いて回ってますしね。二人の間には、何か特別なものでもあるのかしら?」
怪しい空気をピンと察知するという女性の勘の持ち主がこんなところにもいた。むしろこれまで数々の俳優を育て上げてきた敏腕マネージャーの方が、明らかに花ちゃんよりも強敵だ。売り出し中の俳優に妙なスキャンダルが起こらないようにと目を光らせているに違いない。この存在を今まで忘れていた自分にビンタしたいくらいだった。
「何か……と言われましても、えーと、その……」
俺はもごもごと口ごもる。
まさか「八朔くんは前世の記憶を思い出して、かつての恋人の生まれ変わりだという俺に言い寄っているんです」とは口が裂けても言えない。
「きょ、兄弟みたいに懐いてくれてるんですかね? たまに生意気なところもあるんですけど、俺も話しやすいし、楽しいっていうか……あはは……」
上手く誤魔化せているだろうかとハラハラしながら、俺は適当に言い繕う。伊達さんはしばし俺の顔色をじっと眺めていたが、不意に「ふふっ」とクールな笑みを零した。
「ごめんなさいね、深入りするつもりはないの。だけどあの子、事故に遭ってからずっと塞ぎ込みがちだったし、久しぶりの現場だったから、ちゃんとこなせるか心配だったんですよ。あんなに生き生きと演じてるのも、共演者と親しくなるのも初めてじゃないかしら」
家族のように愛情のこもった口調で言う。そして俺の肩をぽんと優しく叩いて、
「ありがとうございます、仁木さん。貴方と共演できて良かったわ。これからも八朔といい友人でいてあげて下さいね」
と朗らかな笑顔を見せた。
もし俺が女で、八朔といい関係になりそうな女優だったら、今の「友人でいてあげて」という言葉に釘を刺されていると思うだろう。だけど俺は男だし、伊達さんがどこまで感づいているのかは知る由もなかった。なので、ここは言葉の裏の本意を邪推するのは止めて、素直に受け取ることにする。
「ありがとうございます。俺も八朔くんと共演できて良かったと思ってます」
俺が笑顔で答えると、伊達さんは満足げに「ではまた」と軽くお辞儀をして去って行ったのだった。
だけど、好きだとか抱きたいとか、八朔の気持ちをオープンにしてもいいと許可したのは早まったかもしれない……。
だって八朔のやつ、許しを出した途端、それはもう開き直って遠慮なく、好き好きアピールをし始めたからだ。もちろん、映画公開に向けてスキャンダルはご法度だと俺がきつく言い聞かせたので、周囲に自らカミングアウトするようなことはしていないだろう。
だけど、八朔の気持ちを知っている俺からしたら、いつマネージャーやスタッフにバレるかとハラハラするくらい思い切りがいい。今だってそうだ。
『無茶するなって言っただろ? お前は目が見えないんだし、風邪でも引いたらどうするんだ』
八朔の出番はこのあとなので、今はスタッフに混じって撮影を見守っているらしい。皆の視線がモニターの映像を注視しているのに比べて、八朔はまっすぐ俺を見ているのが分かる。
『ほら、これを着て。ちゃんとあたたたかくして……』
「あ、噛んだ……!」
すぐさま気づいた花ちゃんに指摘されて、撮影はストップする。俺は天を仰いで「あ~」とため息をついた。
「ごめん、噛んじゃった」
「珍しいですね、仁木さんが噛むの。貴重だ~」
花ちゃんは嬉しそうにコロコロ笑う。
「私、よくNG出しちゃうから、たまには仁木さんにも出してもらわないと」
と、気を遣ってそんなフォローをしてくれる。若いのに本当によく出来た子だよ、花ちゃんは。それに比べて八朔のやつ! そんなに熱い視線でこっちを見るなと、俺は遠くから睨みつけたが、八朔はだらしなく頬が緩みっぱなしである。
あの熱い眼差しに気づいているのはどうやら俺だけらしく、一緒に撮影している花ちゃんはまったく気にした様子はない。八朔が自分のことを好きだと知っているから、俺にはそう見えるだけなのか? まあそれならそれで安心なんだけど。
そのあとも八朔の視線が気になりつつも、考えないようにと思考から追い出して、根性で撮影を乗り切った。監督からOKが出たのを確認して、俺は駆け足で八朔の元へと向かう。
「ちょっとお前こっち来い!」
八朔の腕を掴み、スタッフの輪からそそくさと離れる。八朔の耳元で、出来るだけ小声で注意した。
「お前、あんまり俺のこと見んなよな……!」
「何のこと?」
しらばっくれる八朔に、「とぼけんな」と俺は口元をヒクつかせた。
「気づかないはずないだろ。目が怖えんだよ、目が」
「役者だろ。観察されるのなんていつものことだ。それぐらい慣れないと」
「そうだけど! なんかお前のは違うんだよ! なんて言うか、こう、熱っぽいっていうか、ねっとりしてるっていうか……」
「ちゃんと伝わってるんだ。よかった」
八朔は嬉しそうに破顔して、今度は俺の耳元に唇を寄せる。
「好きだ、愛してる、×××したいって」
いきなり破廉恥な言葉を囁いてきたので、俺の顔からボン! と火が出た。
「そこまで伝わってない!」
慌てて八朔の顎を押しやって顔を遠ざける。こんなところでなにを言い出すんだ、なにを。そりゃあ、主演の二人が妙な関係になっているなんて、みんな想像すらしないだろうけど、万が一ということもある。特に女性はそういう空気にピンと勘づくとも言うじゃないか。
「さっきは花ちゃんも一緒に演ってたんだからな。バレたらどうすんだよ、ったく」
花ちゃんは聡い女優さんだし、八朔とも付き合いが長いので、このチームの中で俺たちの関係に気づく人がいれば彼女のような気がする。俺が心配しているのに、八朔はなぜかカチンときたように真顔になる。
「花ちゃん? なにその呼び方。気に入らないんだけど」
むすっとして俺を非難する八朔に、俺は「はあ?」と呆れ果てた。その言い分は聞き捨てならないぞ。
「おまえだって呼び捨てじゃんか」
そっちの方が親密だろ、と心中で毒づきながら言い返したが、八朔はそれをさらっと無視する。
「あんた、花と仲いいよね。言っとくけど、あいつああ見えて元ヤンだよ。酒もタバコもやるし、性格マジ男だし……」
「おいおい、そういうことをバラすなよ。営業妨害だぞ」
「……だって、あんたが仲良くするから……」
「だってじゃない。可愛こぶるな」
いじけた子供のように膨れっ面をする八朔にすかさず突っ込む。なんなんだ、この会話は。まるで中学生同士が気になる相手とじゃれているみたいなテンションでやけに照れる。からかい合って、意地になって、ちょっとだけくすぐったいような、あの感じだ。
八朔は無駄に顔がいいので、どんな表情をしてもインパクトがすごいが、スタッフには見せられたものじゃないとハラハラした。一体俺たちは皆に隠れて何をしているのかと自分を責めたくなったとき、ちょうど遠くから八朔の名を呼ぶスタッフの声が聞こえた。
「ほらお前の出番だぞ。行って来いよ」
名残惜しそうな八朔の背中を押して「早く行け」と急かす。八朔も大人しく従った。あっという間に衣装スタッフやメイクスタッフにわらわらと囲まれて、八朔も一瞬で集中した顔つきに戻る。俺のことを見つめていたのも、単純に好意を表しているだけじゃなく、俺の演技を見て盗もうとする役者魂なのかもしれない。
その場に残って八朔を眺めていると、いつの間にか俺の隣にすっと長身の女性が並んで立った。黒のパンツスーツに厚手のコートを重ねている。八朔のマネージャーの伊達さんだった。
「お疲れ様です、仁木さん」
「あ、お疲れ様です……!」
俺は幾分緊張しながらペコリと頭を下げた。いつもそつなく仕事をこなすキャリアウーマンといった感じの女性で、髪の毛をひとまとめにして眼鏡をかけ、化粧も派手すぎず清潔感がある。遊間さん情報だと四十代らしいが、肌も綺麗だし余裕で三十代に見えた。
「うちの八朔と仲良くしていただいているみたいですね」
そんなことを言われて、俺はぎくりと硬直する。もしかして何やら感づかれただろうかと恐る恐る横顔を窺うと、伊達さんは真っ直ぐに八朔の方へ視線をやりながら意味深に言った。
「なんだかあの子、今回の撮影が始まってから様子が変わった気がするの。仁木さんも気づいていらっしゃると思うけれど」
俺を横目でちらりと見る。インテリ風の眼鏡がキラっと光る。
「自分の出番がない日も、貴方の撮影があるから現場に行くって言うんですよ。この復帰作に賭けてるっていうのも本当でしょうけど、八朔は仁木さん自身に執着してるみたい。撮影の待ち時間もずっとあとを付いて回ってますしね。二人の間には、何か特別なものでもあるのかしら?」
怪しい空気をピンと察知するという女性の勘の持ち主がこんなところにもいた。むしろこれまで数々の俳優を育て上げてきた敏腕マネージャーの方が、明らかに花ちゃんよりも強敵だ。売り出し中の俳優に妙なスキャンダルが起こらないようにと目を光らせているに違いない。この存在を今まで忘れていた自分にビンタしたいくらいだった。
「何か……と言われましても、えーと、その……」
俺はもごもごと口ごもる。
まさか「八朔くんは前世の記憶を思い出して、かつての恋人の生まれ変わりだという俺に言い寄っているんです」とは口が裂けても言えない。
「きょ、兄弟みたいに懐いてくれてるんですかね? たまに生意気なところもあるんですけど、俺も話しやすいし、楽しいっていうか……あはは……」
上手く誤魔化せているだろうかとハラハラしながら、俺は適当に言い繕う。伊達さんはしばし俺の顔色をじっと眺めていたが、不意に「ふふっ」とクールな笑みを零した。
「ごめんなさいね、深入りするつもりはないの。だけどあの子、事故に遭ってからずっと塞ぎ込みがちだったし、久しぶりの現場だったから、ちゃんとこなせるか心配だったんですよ。あんなに生き生きと演じてるのも、共演者と親しくなるのも初めてじゃないかしら」
家族のように愛情のこもった口調で言う。そして俺の肩をぽんと優しく叩いて、
「ありがとうございます、仁木さん。貴方と共演できて良かったわ。これからも八朔といい友人でいてあげて下さいね」
と朗らかな笑顔を見せた。
もし俺が女で、八朔といい関係になりそうな女優だったら、今の「友人でいてあげて」という言葉に釘を刺されていると思うだろう。だけど俺は男だし、伊達さんがどこまで感づいているのかは知る由もなかった。なので、ここは言葉の裏の本意を邪推するのは止めて、素直に受け取ることにする。
「ありがとうございます。俺も八朔くんと共演できて良かったと思ってます」
俺が笑顔で答えると、伊達さんは満足げに「ではまた」と軽くお辞儀をして去って行ったのだった。
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