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エピローグ

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 私は純白の衣装に身を包み準備をする。

ドアがノックされて返事をするとお母さんと薫が顔を見せてくれた。


「美紀、すごく綺麗よ。それに良く似合っているわ」


「ありがとう、お母さん」


「みのりんは元から美人だけど今日は一段と輝いてるね。相手が不服だけど……」


「ふふっ、薫もありがとう。未だに仲が悪いのね?」


「まぁね。でも、あの頃と比べたらだいぶマシになった方だよ」


「そうなの?」


「そうだよ!何せ彼はボクの先輩だからね。上司だよ?しかも有能だし。彼に従ってればまず怒られないし昇進も夢じゃないね」


「えぇ?そんなにすごいの?」


「すごいも何も女性社員に大人気だわ、上司たちがこぞってうちの娘を是非嫁にもらってくれって言われるくらいだよ!」


「あらあら……そんなすごい人のお嫁だなんて美紀もすごいわねぇ」


「もう、止めてよ、お母さん。プレッシャーになるから」


みんなで笑っているとドアがノックされる。

そろそろ式場の方に移動してくださいと言われて二人と別れた。

今日は私たちにとって特別な日。

結婚式だ。

輝は大学卒業後大手企業に就職。

私も部署は違うが輝と同じ企業に就職。

結婚を機に寿退社をした。

式場の扉の前で待機する。

お義父さんの方が緊張しているみたいでアタフタしていた。

放送が聞こえてきて扉が開く。

そこにはたくさんとは言えないけれど友達がいて。

真っ直ぐ見た先には私の最愛の人が待っていてくれている。

こんな幸せなことはそう何度もない。

一歩前に出てお母さんにベールを下ろしてもらってお義父さんと一歩ずつ進む。

輝の前に来てお義父さんと変わり輝と一歩ずつ前へ。

神父の前に着き誓いの言葉と誓いのキスをして。

無事結婚式が終わる。

披露宴では輝は綺麗だよと言ってくれて嬉しかった。

輝もすごくカッコよかったけど。

お義父さんのスピーチに私も輝も涙を流して。

坂上くんのスピーチは笑わせてもらった。

薫と坂上くんのたち四人の出し物は歌で感動して私はまた泣いてしまって。

あぁ、私はなんて幸せ者なんだろうと思った。





親同士の

仲が良くて

物心つく前から

ずっと一緒だった



好きか

嫌いかで

言ったら

嫌いだったのに



そんなアイツと

結婚まで挙げることになるなんて



私は今すごく幸せです。


私の気持ちが伝わったのか輝はみんなが見てる前でキスをして。


俺も幸せ、これからもっと幸せにしてみせるよ


と言って。

私は今の気持ちが伝わるように輝に抱きつき輝も抱きしめ返してくれた――――
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