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第四章 恋愛、とやらをされたらしくて
和解(2/3)
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今にもキスくらいなら簡単に出来そうな体勢だ。
俺が慌てているとミレイが口を開く。
「あのね、シンヤくん。私、シンヤくんにどうしても聞いておきたいことがあるの」
「な、何だよ……?」
「告白してきたアーシャになんて言ったの?」
「え?」
「もし、シンヤくんがアーシャを酷い言葉で振ったなら私、シンヤくんのこと許せないから」
いやいや。
言えないだろ、普通。
特に好きな子相手になんか。
理由がどうあれ絶対無理。
俺が黙っているとミレイが再び口を開いた。
「ねぇ、シンヤくん?教えてくれないと悲鳴を上げちゃうよ?」
えっ!?
それは非常に不味い!!
変態扱いされる!
「お、俺に拒否権は……?」
「え?ある訳ないでしょ?」
にっこり笑顔でそう言われ俺は渋々口を開いた。
変態になるくらいなら最小限のダメージで済まそう……
「……アーシャとは一生仲の良い友達だって言ったよ」
ちょっと……いや、かなり省略したけどわざわざミレイの前で好きな奴がいるなんて言わなくていいよな?
好きな人って誰って聞かれても困るし……
そんなことを考えているとミレイが俺を解放してくれる。
「……そっか。ねぇ、もし私がシンヤくんに告白したら?」
「え?」
いきなりの質問に思わず聞き返す。
え?
どういうことだ?
これ、俺、期待していいのか?
ミレイが俺のこと、好きだって自惚れても……
頭の中でグルグル考えてるとミレイがクスッと笑う。
「なーんて、冗談だよ~!シンヤくんは仲の良いお友達だもん!好きに決まってるよね!」
そう言ってミレイはスッと俺から離れドアの方へ行き振り返る。
するといつも通り笑って口を開いた。
「それじゃあ、私はもう帰るね!また明日!シンヤくん!ミラには私からもフォロー入れとくから!」
そのままミレイはタッタッタッと走り去ってしまう。
俺は呆然としながらミレイを見送った。
あれから二日が経ったが俺はミラに相変わらず避けられている。
ミレイもフォローを入れてくれてるのだがミラはミレイすらもスルー。
アーシャは自分が原因とは知らないのでただただ困ったようにオロオロするだけだ。
挙句、ミラは一人別行動を取ることが増えた。
お昼休み。
今日はファインとアースからお昼に誘われたのでミレイたちとは食べず二人と一緒にお昼を食べることにした。
待ち合わせの場所の屋上に行ってお昼を食べ終わってからミラとのこと話す。
「……ってことがあってよ」
「へぇ……シンヤが告白されるとはなぁ」
「意外だよね」
「そこかよ!?そんなことはどうでもいいから何か良いアドバイスとかねぇの?」
「アドバイスって言ってもねぇ……?」
「だな。こればっかりは時間が解決するのを待った方がいいんじゃねぇの?」
「いやいや!俺は今すぐにでもミラの誤解を解きたいんだよ!」
「誤解?ミライヤくん、誤解しているの?」
「え?」
「誤解はしてねぇんじゃねぇの?つーか、ミライヤのことだから多分気付いてただろ?」
「……ちょっと待て。どう言うことだ?」
「どう言うことってそのままの意味だよ。ミライヤくんならアーシャさんがいつも誰を見ているかくらい分かっていると思うけど……」
「つ、つまり……?」
「シンヤは馬鹿だな。ミライヤならアーシャがお前を好きなことくらい気付いてるって言ってんだよ」
「は、はぁっ!?じゃあ、何で俺、避けられてんだよ!?」
「それはやっぱり悔しかったからじゃないの?」
「ますます意味が分かんねぇよ!」
「シンヤには分かんねぇだろうよ。ミライヤはいつも誰かしらに好意を抱かれてる訳で。フることはあってもフラれたことはないんだぞ?そんな奴が自分より下の奴に負けるとか悔しいだろ」
「……それって俺はミラに自分より下に思われてるってことか?」
「まぁ、モテるモテないに関してはそうだよね。少なくともミライヤくんは鬱陶しがっていても心の奥底では優越感くらいはあっただろうから。自分は誰よりもイケてる自信くらいはあると思うよ」
ファインとアースの話を聞いて納得も理解も出来たが怒りが込み上げてくる。
勝手に人のことを下に見てたくせに八つ当たりとか何なんだ!
情けねぇぞ!
と思いつつも、もし俺がミラの立場だったら同じ風になるのかと思ってみたりもして。
ついには頭を抱えて考え込む。
「だぁーっ!もう、訳分かんねぇよ!」
俺がガバッと顔を上げてそう叫ぶとアースが口を開いた。
「じゃあ、本人に聞いてみたら良いんじゃない?」
「は?」
アースの言葉に茫然としているとファインまで訳の分からないことを言い出す。
「そうしろそうしろ。そこでグダグダ考えててもキリがねぇだろ。本人もいることだしちゃんと話し合えよ」
「いや、二人とも何言って……」
俺がそう言いかけたらスッとミラが出てきた。
ますます訳が分からなくなった俺は当然混乱する。
「は?え?何でミラがここにいんだよ?つーか、ファインもアースもミラがここにいるの知ってたなら何で教えてくれねぇんだよ?」
「知ってるも何も……ねぇ?」
「なぁ?」
「僕が二人に頼んだんだよ。シンヤを連れてきてほしいって。そろそろシンヤが面倒なことしてくると思ったし」
「はぁっ!?面倒なことって何だよ!元はと言えばお前が俺を避けるからだろ!」
「……ちょっと遠くからみんなを観察したくなったんだよ」
「もっと俺に分かりやすく具体的に言えよ!」
「……アース先輩たちが言ったようにやっぱりどこかでシンヤを見下してたしいざその場面に遭遇したら何か訳が分からなくなって。って言うか多分、最初からアリシアはシンヤが好きだって気付いてたから僕に振り向かないってだけで興味が沸いただけかも知れなくて。だから、自分の気持ちを確認するためにも別行動を取りたかったんだよ」
「ふーん……それで?その結果はどうだったんだよ?」
アースとファインはいつの間にか屋上にはいなくて俺とミラの二人だけになっていた。
俺はミラの話を聞きつつもやっぱり怒りは収まらない。
ミラを睨み付けながら答えを求めた。
「結果?そんなの決まってるじゃん」
「はぁ?分からないから聞いてんだろ?」
いつもはあまり気にしない遠回しなミラのセリフは俺を苛立たせる。
俺が慌てているとミレイが口を開く。
「あのね、シンヤくん。私、シンヤくんにどうしても聞いておきたいことがあるの」
「な、何だよ……?」
「告白してきたアーシャになんて言ったの?」
「え?」
「もし、シンヤくんがアーシャを酷い言葉で振ったなら私、シンヤくんのこと許せないから」
いやいや。
言えないだろ、普通。
特に好きな子相手になんか。
理由がどうあれ絶対無理。
俺が黙っているとミレイが再び口を開いた。
「ねぇ、シンヤくん?教えてくれないと悲鳴を上げちゃうよ?」
えっ!?
それは非常に不味い!!
変態扱いされる!
「お、俺に拒否権は……?」
「え?ある訳ないでしょ?」
にっこり笑顔でそう言われ俺は渋々口を開いた。
変態になるくらいなら最小限のダメージで済まそう……
「……アーシャとは一生仲の良い友達だって言ったよ」
ちょっと……いや、かなり省略したけどわざわざミレイの前で好きな奴がいるなんて言わなくていいよな?
好きな人って誰って聞かれても困るし……
そんなことを考えているとミレイが俺を解放してくれる。
「……そっか。ねぇ、もし私がシンヤくんに告白したら?」
「え?」
いきなりの質問に思わず聞き返す。
え?
どういうことだ?
これ、俺、期待していいのか?
ミレイが俺のこと、好きだって自惚れても……
頭の中でグルグル考えてるとミレイがクスッと笑う。
「なーんて、冗談だよ~!シンヤくんは仲の良いお友達だもん!好きに決まってるよね!」
そう言ってミレイはスッと俺から離れドアの方へ行き振り返る。
するといつも通り笑って口を開いた。
「それじゃあ、私はもう帰るね!また明日!シンヤくん!ミラには私からもフォロー入れとくから!」
そのままミレイはタッタッタッと走り去ってしまう。
俺は呆然としながらミレイを見送った。
あれから二日が経ったが俺はミラに相変わらず避けられている。
ミレイもフォローを入れてくれてるのだがミラはミレイすらもスルー。
アーシャは自分が原因とは知らないのでただただ困ったようにオロオロするだけだ。
挙句、ミラは一人別行動を取ることが増えた。
お昼休み。
今日はファインとアースからお昼に誘われたのでミレイたちとは食べず二人と一緒にお昼を食べることにした。
待ち合わせの場所の屋上に行ってお昼を食べ終わってからミラとのこと話す。
「……ってことがあってよ」
「へぇ……シンヤが告白されるとはなぁ」
「意外だよね」
「そこかよ!?そんなことはどうでもいいから何か良いアドバイスとかねぇの?」
「アドバイスって言ってもねぇ……?」
「だな。こればっかりは時間が解決するのを待った方がいいんじゃねぇの?」
「いやいや!俺は今すぐにでもミラの誤解を解きたいんだよ!」
「誤解?ミライヤくん、誤解しているの?」
「え?」
「誤解はしてねぇんじゃねぇの?つーか、ミライヤのことだから多分気付いてただろ?」
「……ちょっと待て。どう言うことだ?」
「どう言うことってそのままの意味だよ。ミライヤくんならアーシャさんがいつも誰を見ているかくらい分かっていると思うけど……」
「つ、つまり……?」
「シンヤは馬鹿だな。ミライヤならアーシャがお前を好きなことくらい気付いてるって言ってんだよ」
「は、はぁっ!?じゃあ、何で俺、避けられてんだよ!?」
「それはやっぱり悔しかったからじゃないの?」
「ますます意味が分かんねぇよ!」
「シンヤには分かんねぇだろうよ。ミライヤはいつも誰かしらに好意を抱かれてる訳で。フることはあってもフラれたことはないんだぞ?そんな奴が自分より下の奴に負けるとか悔しいだろ」
「……それって俺はミラに自分より下に思われてるってことか?」
「まぁ、モテるモテないに関してはそうだよね。少なくともミライヤくんは鬱陶しがっていても心の奥底では優越感くらいはあっただろうから。自分は誰よりもイケてる自信くらいはあると思うよ」
ファインとアースの話を聞いて納得も理解も出来たが怒りが込み上げてくる。
勝手に人のことを下に見てたくせに八つ当たりとか何なんだ!
情けねぇぞ!
と思いつつも、もし俺がミラの立場だったら同じ風になるのかと思ってみたりもして。
ついには頭を抱えて考え込む。
「だぁーっ!もう、訳分かんねぇよ!」
俺がガバッと顔を上げてそう叫ぶとアースが口を開いた。
「じゃあ、本人に聞いてみたら良いんじゃない?」
「は?」
アースの言葉に茫然としているとファインまで訳の分からないことを言い出す。
「そうしろそうしろ。そこでグダグダ考えててもキリがねぇだろ。本人もいることだしちゃんと話し合えよ」
「いや、二人とも何言って……」
俺がそう言いかけたらスッとミラが出てきた。
ますます訳が分からなくなった俺は当然混乱する。
「は?え?何でミラがここにいんだよ?つーか、ファインもアースもミラがここにいるの知ってたなら何で教えてくれねぇんだよ?」
「知ってるも何も……ねぇ?」
「なぁ?」
「僕が二人に頼んだんだよ。シンヤを連れてきてほしいって。そろそろシンヤが面倒なことしてくると思ったし」
「はぁっ!?面倒なことって何だよ!元はと言えばお前が俺を避けるからだろ!」
「……ちょっと遠くからみんなを観察したくなったんだよ」
「もっと俺に分かりやすく具体的に言えよ!」
「……アース先輩たちが言ったようにやっぱりどこかでシンヤを見下してたしいざその場面に遭遇したら何か訳が分からなくなって。って言うか多分、最初からアリシアはシンヤが好きだって気付いてたから僕に振り向かないってだけで興味が沸いただけかも知れなくて。だから、自分の気持ちを確認するためにも別行動を取りたかったんだよ」
「ふーん……それで?その結果はどうだったんだよ?」
アースとファインはいつの間にか屋上にはいなくて俺とミラの二人だけになっていた。
俺はミラの話を聞きつつもやっぱり怒りは収まらない。
ミラを睨み付けながら答えを求めた。
「結果?そんなの決まってるじゃん」
「はぁ?分からないから聞いてんだろ?」
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