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最終章:無双代行の結末
最終決戦①・全能たる英雄
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なんとか間に合ったみたいでよかった。
にしても急に城が崩れるなんて。
もしかして、キネウラが・・・。
「ミラ様・・・。」
ヒューゴ君がしょんぼりした顔でこっちに来た。
「申し訳ございません。無力化するはずがキネウラを・・・。」
「何があったの?」
「魔能で意識を消失させた直後に奴は、アクメルと、共醒を・・・。」
「そうだったの・・・。」
「止むを得なかったとはいえ、ミラ様から任されたお役目を果たせなかった上、お手を煩わせてしまった以上、どのような罰でもお受けしま・・・!!・・・・・・・。え・・・?」
今にも泣きそうなヒューゴ君をあたしはギュッと抱きしめる。
「助かった友達に罰を与えるバカがどこにいるよ?あたしがいない間・・・みんなを引っ張ってくれてありがと。よく・・・頑張った!!」
「勿体なき・・・お言葉・・・。」
慰めるつもりが結局泣かしちゃった・・・。
ど~にも身につまされるぜ・・・。
「ヒューゴだけズルいですよぉ!!私のことも褒めて下さい!!ね!?ね!?」
「だぁ~!!いいトコなんだから身体を密着させるな!!あり?リリー、その髪・・・。」
「あっ!分かっちゃいましたか!?私もミラお姉様と共醒することができました!!この艶、この香り・・・たまりませんねぇ・・・♡♡♡」
自分の髪によくヨダレ垂らすほどご満悦できんなぁ・・・。
そういえばドッペルちゃんもあたしと髪色同じになってる。
でもなんで仮面舞踏会で着けるようなマスク付けてんだろ?
後で聞いてみるか。
「ミラ、奴は・・・アドいや・・・アクメルは、どうなりました?」
怒りのこもった目をしたエリガラードが聞いてくる。
・・・・・・・。
・・・・・・・。
「サシで勝負を着けたかったんだけど・・・意外としぶとくてさ。」
そう言いながら、あたしは視線を上に移す。
その先には・・・夕陽をバックに、アクメルが宙に浮いていた。
「アドぉ・・・!!!」
殺る気満々といった具合に、エリガラードはアクメルを睨みつける。
ゆっくりと地上に降りたアクメルは周囲を見回す。
「キネウラ・・・。」
分かりやすく落ち込んでいる。
でも悲しんでるようには見えない。
「ずっと連れ添ってきた手下が殺されたってのに・・・まるでペットが死んだように見えんだけど?」
「キネウラは僕の夢の巻き添えにならないように残した唯一の軍蟻種だったんだ。できればアイツと一緒に革命を見たかった・・・。お前達の仲間その他大勢と一緒にするな。」
息するようにそんなクソみたいなこと言うなんて・・・。
コイツ・・・ガチで頭どうかしてる。
「その他大勢とは妾と、妾の父上も入っておるのかの?」
「リセ。トヴィリンに続いて、お前まで裏切るなんて残念だよ。僕の崇高な目的が理解できないとは。」
「崇高な目的?父上が妾に遺した臣民達を地上から消し去ることのどこか崇高なのだ!?あまつさえ貴様は、己が手の者に父上の亡骸を道具として差し出した!!この狼藉・・・刎頸に値するぞッッッ!!!」
「我も貴様を捨て置けん。」
「やぁスドラ。初めまして。驚いたよ。まさか太古の竜の王が甦るなんて。」
「よくもヴァリエル・・・我が唯一の好敵手にして友を殺してくれたな。容赦はせぬ。界竜王の怨讐・・・その身に思い知らせてくれる!!」
「だそうだアクメル。ここにはお前の被害者の会がわんさかいる。もちろん!あたしもその内の一人。自分の生まれた理由を受け入れて、必ずお前をここで殺す。」
・・・・・・・。
・・・・・・・。
「どいつもこいつも・・・!!僕様に楯突く凡骨どもが・・・!!そっちがその気ならこっちも受けて立ってやるよ!!全種族の頂点、❝全能たる英雄❞の名において、吸血鬼ミラとその手下・・・全員まとめて消す!!さぁ!!始めるとするか!!最後のゴミ掃除をッッッ!!!」
にしても急に城が崩れるなんて。
もしかして、キネウラが・・・。
「ミラ様・・・。」
ヒューゴ君がしょんぼりした顔でこっちに来た。
「申し訳ございません。無力化するはずがキネウラを・・・。」
「何があったの?」
「魔能で意識を消失させた直後に奴は、アクメルと、共醒を・・・。」
「そうだったの・・・。」
「止むを得なかったとはいえ、ミラ様から任されたお役目を果たせなかった上、お手を煩わせてしまった以上、どのような罰でもお受けしま・・・!!・・・・・・・。え・・・?」
今にも泣きそうなヒューゴ君をあたしはギュッと抱きしめる。
「助かった友達に罰を与えるバカがどこにいるよ?あたしがいない間・・・みんなを引っ張ってくれてありがと。よく・・・頑張った!!」
「勿体なき・・・お言葉・・・。」
慰めるつもりが結局泣かしちゃった・・・。
ど~にも身につまされるぜ・・・。
「ヒューゴだけズルいですよぉ!!私のことも褒めて下さい!!ね!?ね!?」
「だぁ~!!いいトコなんだから身体を密着させるな!!あり?リリー、その髪・・・。」
「あっ!分かっちゃいましたか!?私もミラお姉様と共醒することができました!!この艶、この香り・・・たまりませんねぇ・・・♡♡♡」
自分の髪によくヨダレ垂らすほどご満悦できんなぁ・・・。
そういえばドッペルちゃんもあたしと髪色同じになってる。
でもなんで仮面舞踏会で着けるようなマスク付けてんだろ?
後で聞いてみるか。
「ミラ、奴は・・・アドいや・・・アクメルは、どうなりました?」
怒りのこもった目をしたエリガラードが聞いてくる。
・・・・・・・。
・・・・・・・。
「サシで勝負を着けたかったんだけど・・・意外としぶとくてさ。」
そう言いながら、あたしは視線を上に移す。
その先には・・・夕陽をバックに、アクメルが宙に浮いていた。
「アドぉ・・・!!!」
殺る気満々といった具合に、エリガラードはアクメルを睨みつける。
ゆっくりと地上に降りたアクメルは周囲を見回す。
「キネウラ・・・。」
分かりやすく落ち込んでいる。
でも悲しんでるようには見えない。
「ずっと連れ添ってきた手下が殺されたってのに・・・まるでペットが死んだように見えんだけど?」
「キネウラは僕の夢の巻き添えにならないように残した唯一の軍蟻種だったんだ。できればアイツと一緒に革命を見たかった・・・。お前達の仲間その他大勢と一緒にするな。」
息するようにそんなクソみたいなこと言うなんて・・・。
コイツ・・・ガチで頭どうかしてる。
「その他大勢とは妾と、妾の父上も入っておるのかの?」
「リセ。トヴィリンに続いて、お前まで裏切るなんて残念だよ。僕の崇高な目的が理解できないとは。」
「崇高な目的?父上が妾に遺した臣民達を地上から消し去ることのどこか崇高なのだ!?あまつさえ貴様は、己が手の者に父上の亡骸を道具として差し出した!!この狼藉・・・刎頸に値するぞッッッ!!!」
「我も貴様を捨て置けん。」
「やぁスドラ。初めまして。驚いたよ。まさか太古の竜の王が甦るなんて。」
「よくもヴァリエル・・・我が唯一の好敵手にして友を殺してくれたな。容赦はせぬ。界竜王の怨讐・・・その身に思い知らせてくれる!!」
「だそうだアクメル。ここにはお前の被害者の会がわんさかいる。もちろん!あたしもその内の一人。自分の生まれた理由を受け入れて、必ずお前をここで殺す。」
・・・・・・・。
・・・・・・・。
「どいつもこいつも・・・!!僕様に楯突く凡骨どもが・・・!!そっちがその気ならこっちも受けて立ってやるよ!!全種族の頂点、❝全能たる英雄❞の名において、吸血鬼ミラとその手下・・・全員まとめて消す!!さぁ!!始めるとするか!!最後のゴミ掃除をッッッ!!!」
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