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最終章:無双代行の結末
空中城塞攻略②・針路
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「正解だ。」
ヒューゴ君を軍蟻種の女王・キネウラのトコまで連れってって、精神魔能で動きを麻痺させれば、空中城塞にいるアリ達全部が連動してストップできる!!
これならイケる!!
いや・・・これしかないッッッ!!!
「ちょっと待てよミラ!!効果的だと思えるがその作戦、無理なんじゃねぇか?」
「何でさ?」
「今のキネウラって・・・人間じゃねぇかもしれないんだろ?」
「あっ・・・。」
そうだった!!
こないだ森で襲撃された時に、キネウラがキイルと同じようにアクメルの奴に人間に変えられた可能性があるって話になったんだった!!
「種族が違うんじゃ、魂の繋がりもとっくに・・・。」
「そこは心配ないだろう。」
「イスラルフさん、どうしてですか?」
「キイルは人間に変えられたが、吸血鬼が持つ不老性は持っておったのだろう。ということはだ。奴に種族を変えられた者も、根本的な特性は捨てきれない・・・。キネウラと、その子ども達との間に、まだ魂の繋がりがある可能性が大だ。」
なるほど・・・。
確かに完全に人間になってしまったんじゃ、これほど大量の配下なんか操れないし、自分の子どもと人間をこねくり回すことも不可能だ。
「よし!!イスラルフさんの可能性に賭けよう!!ヒューゴ君!!それでいいね!?」
(了解しました。後に残る問題は・・・。)
「キネウラが何処にいるか・・・だよね?」
彼女は空中城塞防衛の重要ポジだ。
だから戦場のド真ん中に飛び出るようなバカはしない。
きっと安全な場所からこの大量のアリ達を操ってるに違いない。
でもそれは何処だ?
城の中か?
それともアリでできたあの茶色い土台の部分か?
「私が見つけよう。」
「どうやってだよ旦那!?」
「こうするんだ。」
「は・・・?」
イスラルフさんは、近場にいた働きアリの足を全部剣でもいで、杖を頭に突き刺し、持ち手の部分にコツンとおでこを当てた。
「天級第五位・汝が主の撚所を晒せ。」
ちょっ・・・!!!
イスラルフさん・・・。
俯いてたまま白目剥いて痙攣してるんですけど!?
大丈夫なん!?!?
「ウッ・・・!!ウウッ・・・はっ!!」
意識を取り戻したイスラルフさんは、拘束していたアリの首を「お役御免。」と言わんばかりに剣で刎ねた。
「キネウラの居所が分かったぞ。なぁに。先程の魔能の効果のおかげで、向こうには悟られてなどおらん。」
「そうっスか・・・。なんか不気味だったんで、次からできるだけ控えてもらえます?アレ・・・。」
「ははっ!確かに傍からだととても見れたモノではないな。」
「それで!!あん野郎は何処に!?」
「城の土台の更に地下。奴専用の部屋に籠っておる。護衛も沢山つけてな。」
ドキッとしたあたしは、大量のアリがひしめき合ってできた空中城塞の土台部分に目をやった。
オイオイ・・・マジかよ・・・。
あんなグロと危険要素が満載なあそこの、更に下に居んのかよ・・・?
そこを目指すって・・・。
ガチで地獄やん・・・。
ヒューゴ君を軍蟻種の女王・キネウラのトコまで連れってって、精神魔能で動きを麻痺させれば、空中城塞にいるアリ達全部が連動してストップできる!!
これならイケる!!
いや・・・これしかないッッッ!!!
「ちょっと待てよミラ!!効果的だと思えるがその作戦、無理なんじゃねぇか?」
「何でさ?」
「今のキネウラって・・・人間じゃねぇかもしれないんだろ?」
「あっ・・・。」
そうだった!!
こないだ森で襲撃された時に、キネウラがキイルと同じようにアクメルの奴に人間に変えられた可能性があるって話になったんだった!!
「種族が違うんじゃ、魂の繋がりもとっくに・・・。」
「そこは心配ないだろう。」
「イスラルフさん、どうしてですか?」
「キイルは人間に変えられたが、吸血鬼が持つ不老性は持っておったのだろう。ということはだ。奴に種族を変えられた者も、根本的な特性は捨てきれない・・・。キネウラと、その子ども達との間に、まだ魂の繋がりがある可能性が大だ。」
なるほど・・・。
確かに完全に人間になってしまったんじゃ、これほど大量の配下なんか操れないし、自分の子どもと人間をこねくり回すことも不可能だ。
「よし!!イスラルフさんの可能性に賭けよう!!ヒューゴ君!!それでいいね!?」
(了解しました。後に残る問題は・・・。)
「キネウラが何処にいるか・・・だよね?」
彼女は空中城塞防衛の重要ポジだ。
だから戦場のド真ん中に飛び出るようなバカはしない。
きっと安全な場所からこの大量のアリ達を操ってるに違いない。
でもそれは何処だ?
城の中か?
それともアリでできたあの茶色い土台の部分か?
「私が見つけよう。」
「どうやってだよ旦那!?」
「こうするんだ。」
「は・・・?」
イスラルフさんは、近場にいた働きアリの足を全部剣でもいで、杖を頭に突き刺し、持ち手の部分にコツンとおでこを当てた。
「天級第五位・汝が主の撚所を晒せ。」
ちょっ・・・!!!
イスラルフさん・・・。
俯いてたまま白目剥いて痙攣してるんですけど!?
大丈夫なん!?!?
「ウッ・・・!!ウウッ・・・はっ!!」
意識を取り戻したイスラルフさんは、拘束していたアリの首を「お役御免。」と言わんばかりに剣で刎ねた。
「キネウラの居所が分かったぞ。なぁに。先程の魔能の効果のおかげで、向こうには悟られてなどおらん。」
「そうっスか・・・。なんか不気味だったんで、次からできるだけ控えてもらえます?アレ・・・。」
「ははっ!確かに傍からだととても見れたモノではないな。」
「それで!!あん野郎は何処に!?」
「城の土台の更に地下。奴専用の部屋に籠っておる。護衛も沢山つけてな。」
ドキッとしたあたしは、大量のアリがひしめき合ってできた空中城塞の土台部分に目をやった。
オイオイ・・・マジかよ・・・。
あんなグロと危険要素が満載なあそこの、更に下に居んのかよ・・・?
そこを目指すって・・・。
ガチで地獄やん・・・。
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