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最終章:無双代行の結末

最終決戦、来たる。

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あれが空中城塞・ヒメールシタデル。

黎明の開手ひらきての総本部であり、アクメルの住んでる場所・・・。

なんッつうか・・・めっちゃビューティフォーじゃね♡♡♡!?!?

下に雲がかかってるのが名前の由来なんだろうけど、ああいう観光地日本にもあったわ~!!

確か・・・兵庫県の竹田城だったっけ?

ああ~一度生きてる内に行ってみたかったわぁ~!!

「ミラ様?」

「ぅはぃぃ!?!?」

「どこから攻め込みましょうか?」

いかんいかん!!

大事な決戦前に上の空になってど~すんの!?

「ひゅ、ヒューゴ君的にはどっからがいいと思う?」

「そうですね・・・。あそこに橋が架かっているのが見えますでしょうか?そこから一気に正面突破というのは?」

「堂々と玄関から突撃すんの?それってちょっと大胆過ぎない。それにあんな橋、ボキって折られたら一巻の終わりだよ?」

「そうですが、雲海の下がどうなっているのか不明な以上、下部からの侵入には慎重になるべきかと・・・。」

「それもそっか。う~ん。参ったねぇ・・・。」

・・・・・・・。

・・・・・・・。

「遠慮しないで入ってこいよ?僕は大歓迎だよ。」

「「「ッッッ!!!」」」

ニヤニヤしながら浮かんでいる男。

あたしはその顔を・・・忘れたことはなかった。

「アクメルぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!!!!」

火花を散らし合う血の剣と、空間を切り裂く剣。

「家主としてわざわざ挨拶に来たんだけど、殺る気満々だね。元気そうで何よりだ。」

「エボルでの戦い以来だな!?今回はシラフでアンタをブッ倒しに来てやったよッッッ!!!」

「あの時のお前の方がスリルがあったんだけどな。まぁいいや。夢の実現までの余り時間、楽しめることを期待するよ。」

「アンタの馬鹿な夢なんかあたしがこの手でブッ潰してやるッッッ!!!今日はそのために来たんだからッッッ!!!」

「ミラッッッ!!!」

「ミラ様ッッッ!!!」

「ミラお姉様ッッッ!!!」

「あたしがコイツの相手をするからみんなは崖を下りて中に!!こうなったら・・・ノープランで行くよッッッ!!!」

「君一人で僕とカタを?相変わらず仲間想いだな。じゃあ、そこにとしよう。」

「何ぃ!?」

祖級ディゾン第零位・雲晴れよオール・リヴィール。」

アクメルが指をパチンと鳴らし、下の雲が晴れる。

「なっ・・・!?なんだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?!?」

城の土台部分が赤茶色でモゾモゾ動いてる。

まさかアレ・・・全部軍蟻種ハーレンメイル!?!?

はっ!!

よく見るとアリの軍団の列がみんなに向かっていく!!

明らかにこないだとは比べモンになんない数・・・!!!

「僕との戦いに夢中になってると、みんなキネウラ僕の仲間の子ども達のエサになっちゃうよ?」

「アンタ・・・さっきはあんなこと言っといてあたしと戦いたくないワケ!?」

「僕は好きなモノは最後まで貯っておく性質タチなんだよ。さぁ?どうするミラ?」

・・・・・・・。

・・・・・・・。

「必ずアンタを倒してやる・・・!!ご自慢の城の中でガタガタ震えて待ってろッッッ!!!」

「それは楽しみだ!!早く来てくれよ!?」

アクメルに啖呵切ったあたしはみんなのトコに急いで戻った。

「ミラ・・・。」

「ミラ様・・・。」

背中越しにみんなが不安そうな顔をする。

・・・・・・・。

・・・・・・・。

「みんなのこと・・・あたしがこの手で、何が何でも守ってやる!!この戦争・・・絶対終わらせるよッッッ!!!」

剣を掲げてみんなが雄叫びを上げると、一斉に軍蟻種ハーレンメイルの軍勢に突撃しにいった。

こうして、吸血鬼と人間の、最終決戦がついに始まった。
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