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最終章:無双代行の結末
それぞれのラストスパート
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未知の軍蟻種の正体がまさか、人間との交雑種だったなんて・・・。
でもどうして?
キネウラ・・・だったっけ?
アクメルの仲間の、軍蟻種の女王アリは?
どうやってコイツを作ったんだ?
「ミラ様。」
「なにヒューゴ君?」
「これは可能性の一つなのですが・・・軍蟻種の女王個体のキネウラが、アクメルによって人間に種族を変えられたのではないでしょうか?吸血鬼から人間になったキイルと同じように。」
「え!?じゃあこの人間と軍蟻種の交雑種って、まさか・・・!!」
「人間になったキネウラの祖級魔能によって、働きアリと魔能を扱う人間を融合させて造られた存在・・・なのではと・・・。」
「つまり、女王種と従属種に分かれている魔物の、女王種は自らの眷族を生み出せるという特性が、眷族を意のままにこねくり回せる魔能へと昇華したとでもいうのか?」
「それが今考え得る一番の推測だと思いますよ。イスラルフ様。」
「確かにそれだと一応辻褄が合うよね。だけど・・・。」
・・・・・・・。
・・・・・・・。
ダメだ・・・。
どうしようもなくムカつく・・・。
アイツ等・・・キイルの時もそうだったけど、人の命何だと思ってんだよクソ・・・。
こんな惨いことを平然とやってられるなんてさぁ・・・!!
「ミラお姉様・・・。」
不安そうな顔をするリリーのおかげで、ハッと我に返った。
「ゴメン・・・。軽く冷静じゃなくなってたわ。」
「お前が憤るのも無理はない。私も久しぶりにはらわたが煮えくり返る思いだ。」
「我輩も同じく!!このような悪逆非道な所業は、ミラ様の掲げておられる理想を明らかに踏みにじっておいでです!!」
「早くあの野郎をブチのめしにいきましょうよ!!ミラお姉様ッッッ!!!」
アクメルとキネウラがした行いで、あたし達の結束力はより高まったみたいだ。
良かった。
みんなあたしと同じ気持ちで。
こうなりゃあたしも、俄然やる気が出てくるもんだわ!!
待ってろアクメル!!
必ずボコボコにしてやるからよッッッ!!!
『ピピッ!』
ん?
通信?
「はい?」
(ミラ?私です。)
「エリガラード!」
(思わぬ不意打ちに遭ってしまったようね?あなた達は。)
「フッ・・・。❝何もかもお見通し❞・・・ってワケね?それで、わざわざ心配して連絡寄越してくれたの?」
(それもあるのだけど、伝えたいことがあってね。)
「何?」
(いよいよ、❝フラトームの地❞に入るわ。)
ッッッ!!!
❝フラトームの地❞
幻想大厄災を生き残った魔物が数多く生息している西方きっての危険な火山地帯。
そして・・・アドニサカ魔政国への最終チェックポイント。
「もうそこまで来たんだね?そっちは。」
(ええ。おかげ様で。)
「くれぐれも気を付けてよ?あたしは経験ないけど、その先はかなりの激ヤバスポットらしいから。」
(敵陣に攻め込む前に死ぬような失態は犯しません。あなた達こそ、遅れはとらないで下さいね?)
「言ってくれるじゃん?そんじゃ!張り切って行こうか!!お互い・・・ね?」
(ですね。)
軽口を叩き合って、あたしはエリガラードとの通信を切った。
「ミラ様?」
「みんな!!疲れてるようだけど休憩は終わり!!目的地まであとちょっとだから締まっていくよッッッ!!!」
「「「はいッッッ!!!」」」
向こうもあと少しのトコまで来てるんだ!
だったらこっちも、ラストスパート・・・全力で行かせてもらうよッッッ!!!
でもどうして?
キネウラ・・・だったっけ?
アクメルの仲間の、軍蟻種の女王アリは?
どうやってコイツを作ったんだ?
「ミラ様。」
「なにヒューゴ君?」
「これは可能性の一つなのですが・・・軍蟻種の女王個体のキネウラが、アクメルによって人間に種族を変えられたのではないでしょうか?吸血鬼から人間になったキイルと同じように。」
「え!?じゃあこの人間と軍蟻種の交雑種って、まさか・・・!!」
「人間になったキネウラの祖級魔能によって、働きアリと魔能を扱う人間を融合させて造られた存在・・・なのではと・・・。」
「つまり、女王種と従属種に分かれている魔物の、女王種は自らの眷族を生み出せるという特性が、眷族を意のままにこねくり回せる魔能へと昇華したとでもいうのか?」
「それが今考え得る一番の推測だと思いますよ。イスラルフ様。」
「確かにそれだと一応辻褄が合うよね。だけど・・・。」
・・・・・・・。
・・・・・・・。
ダメだ・・・。
どうしようもなくムカつく・・・。
アイツ等・・・キイルの時もそうだったけど、人の命何だと思ってんだよクソ・・・。
こんな惨いことを平然とやってられるなんてさぁ・・・!!
「ミラお姉様・・・。」
不安そうな顔をするリリーのおかげで、ハッと我に返った。
「ゴメン・・・。軽く冷静じゃなくなってたわ。」
「お前が憤るのも無理はない。私も久しぶりにはらわたが煮えくり返る思いだ。」
「我輩も同じく!!このような悪逆非道な所業は、ミラ様の掲げておられる理想を明らかに踏みにじっておいでです!!」
「早くあの野郎をブチのめしにいきましょうよ!!ミラお姉様ッッッ!!!」
アクメルとキネウラがした行いで、あたし達の結束力はより高まったみたいだ。
良かった。
みんなあたしと同じ気持ちで。
こうなりゃあたしも、俄然やる気が出てくるもんだわ!!
待ってろアクメル!!
必ずボコボコにしてやるからよッッッ!!!
『ピピッ!』
ん?
通信?
「はい?」
(ミラ?私です。)
「エリガラード!」
(思わぬ不意打ちに遭ってしまったようね?あなた達は。)
「フッ・・・。❝何もかもお見通し❞・・・ってワケね?それで、わざわざ心配して連絡寄越してくれたの?」
(それもあるのだけど、伝えたいことがあってね。)
「何?」
(いよいよ、❝フラトームの地❞に入るわ。)
ッッッ!!!
❝フラトームの地❞
幻想大厄災を生き残った魔物が数多く生息している西方きっての危険な火山地帯。
そして・・・アドニサカ魔政国への最終チェックポイント。
「もうそこまで来たんだね?そっちは。」
(ええ。おかげ様で。)
「くれぐれも気を付けてよ?あたしは経験ないけど、その先はかなりの激ヤバスポットらしいから。」
(敵陣に攻め込む前に死ぬような失態は犯しません。あなた達こそ、遅れはとらないで下さいね?)
「言ってくれるじゃん?そんじゃ!張り切って行こうか!!お互い・・・ね?」
(ですね。)
軽口を叩き合って、あたしはエリガラードとの通信を切った。
「ミラ様?」
「みんな!!疲れてるようだけど休憩は終わり!!目的地まであとちょっとだから締まっていくよッッッ!!!」
「「「はいッッッ!!!」」」
向こうもあと少しのトコまで来てるんだ!
だったらこっちも、ラストスパート・・・全力で行かせてもらうよッッッ!!!
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