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第四章 : 朽蝕の救済
雨中の屍者
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ミラ様の領地を、ドーラ様やファイセア様率いる王国の調査隊とともに出発してから一週間ほどが経過したある夜、私達は急な雨に遭って森の中の洞窟に避難した。
“春の嵐”と、いったところか・・・。
はじめは小振りだった雨は徐々に激しさを増し、時々稲光とともに雷鳴も轟いている。
時間的にも状況的にも、今夜はここで野営することになりそうだ。
避難した洞窟は意外にも奥行きがあって、私達は3班ほどに分かれて、中央に焚火を焚いて輪になり、持って来たパン形の携帯食料を、傍にあった木の棒で串刺しにし、焚いた火の傍に突き刺して温めて、できたものに塩を振って食べていた。
こうすると、そのままかじるよりも味があって美味しいからだ。
「ふぅ・・・。」
出来上がったパンをはむっと少しだけ頬張ると、私は雨が降りしきる森を、洞窟の入口から見てため息を吐いた。
「どうかしたか?グレース。」
「あっ!いや、別に。ただ・・・ミラ様達、もう西方吸血鬼軍の本部に着いたかなと思って・・・。」
「どうだろうなぁ・・・。報せを持ってきた者によると、早駆けで三週間ほどかかると言っていたから、まだ着いていないのではないか?」
「そう、ですか・・・。」
・・・・・・・。
・・・・・・・。
「グレース、顔色、暗い。どうした?」
私の表情を読み取ったドーラ様が、首を傾げながら聞いてきた。
「私・・・不安なんです。今回のことで、ミラ様の期待に応えられるかどうか・・・。」
「どういうことか?」
「先日起こった王都でのクーデターで、私は目の前の相手を追い詰めることに必死になって、自分自身の限界を見誤って、危うく、後一歩のところで殺されそうになるまで逆に追い詰められてしまいました。その時、私は思い知らされました。我が身の未熟さを・・・。こんな私じゃ、あの方と肩を並べて一緒に戦うことなんか、できない。私は・・・もっともっと強くなりたい!そして、あの方の・・・ミラ様の親友として、傍で守ってあげられるように、なりたい・・・!!その始めの一歩を踏み出すために、私は何が何でも、成果を出さないといけない!!だけど、その自身が・・・全く湧いて来なくて・・・!」
「少し、気負い過ぎではないか?」
「人間のあなたに何が分かるっていうのですか!?」
咄嗟に口に出してしまった言葉を、私は引っ込めることができなかった。
ファイセア様が、私の気を本気で案じているのは確かだ。
そんな人に、私は心ない一言を言ってしまった。
そのせいで、私の心は、更なる自己嫌悪に支配された。
「すっ、すいません・・・。」
「いや、いいんだ。詫びなんて、必要ない・・・。」
そうは言っていたが、ファイセア様は私に対して、それ以上の言葉を掛けなかった。
“完全にやってしまった。”
そう思った途端、ドーラ様が私の傍まで寄って来て、ムニュっと両手で頬を掴んできた。
「にゃっ、にゃんでしゅか!?ドーラしゃま!!」
「どっ、ドーラ殿!何を・・・。」
「本気、言ってた。無理、してる、人、こうすると、気分、落ち着く。どう?グレース。気分、落ち着いた?」
まっ、マスクをしてないドーラ様の顔が、自分のすぐ近くにあって、まるで・・・ミラ様に・・・見つめられているかの、ような・・・!!
「っくはぁ!!」
私は顔を掴んでくるドーラ様の両手を無理やり振りほどいた。
「はぁ・・・!はぁ・・・!どっ、ドーラ様!いきなり、ビックリするじゃないですか!!」
「落ち着いた?」
「おっ・・・!おっ・・・!落ち着きましたよ!でっ、でも!次からは、控えて頂きませんか!?それ!」
顔を真っ赤にする私を見て、ドーラ様はまた、無表情のまま首を傾げた。
「くっ・・・!フフッ。」
「ファイセア、何で、笑う?」
「ドーラ殿よ。それでは気分を落ち着かせるどころか、ある意味逆効果かもしれんぞぉ?」
「逆効果?どうして?」
「いや、深くは聞かないでくれ。ドーラ殿よ。其方はミラ殿と寸分違わぬ姿だが、中身はまるで幼子のようにかなり無垢かもしれんな。」
顔を赤くする私と、口元に手を当てて笑うファイセアさんに、ドーラ様は首をキョロキョロさせた。
「感情、複雑。ドーラ、まだ、解らない。」
かなり恥ずかしかったけど、ドーラ様の突拍子のない行動のおかげで、さっきまでの殺伐とした空気が若干和んだ。
そういう点では、私達はこの方の子どものような純粋無垢な性格に救われたと、言えるかもしれない。
その時、ドーラ様は耳をピンっと立てて、鼻をくんくんさせて、臭いを嗅ぐ仕草をした。
「どっ、どうしたんですか?ドーラ様。」
「何か、こっち、来る。」
ドーラ様から只ならない気迫を感じたファイセア様も、表情を強張らせ、部下の兵士達に厳戒態勢を敷くように指示をした。
「何が来るのだ?」
「分からない。足跡、こっち、近づいてる。この臭い・・・人間、血の臭い。」
人間と血の臭い?
もしかしたら!
こっちに向かって、誰かを襲った獣か何かが近づいてるってこと!?
その考えがよぎった私は、血操師で剣を作って、すぐにでも戦えるように身構えた。
ザァーザァーと振る激しい雨の中で向こうの視界が見えにくい中、森の方からこっちによろよろと歩いてくる影が見えた。
よく目を凝らすとそれは・・・ただの人影だった。
安心した私は、剣をただの血に戻した。
「皆様!安心して下さい。ただの人でした。」
奥にいた人達は武器を収めると、様子を見に私達のところまで寄ってきた。
「本当だ!ふぅ~。一瞬ドキっとしたぜ。」
「なぁ、何かアイツ、おかしくないか?」
「何がだよ?」
「何でこんな土砂振りの森の中を歩いてんだ?荷物もなしに。それにあの歩き方、なんかフラフラしてるし・・・。」
「ひょっとして!馬車で街道を行ってたら事故にあって、ケガした体でここまで助けを呼びに来たんじゃ・・・!!」
「それは大変だ!急いで中に入れてやらないと!!」
そう言って、一人の兵士がその人を呼びに洞窟を飛び出した。
「お~い!!傷の手当してやるから早くこっちにこ~い!!」
その呼びかけが聞こえたらしく、その人は私達の方に走って向かってきた。
「私、回復魔能の準備をします!」
「ああ、よろしくたの・・・ッッッ!!!」
突然ファイセア様の顔色が変わった。
「おい!早くこっちに戻ってこい!!」
ファイセア様は、ケガ人を出迎えようとする兵士に急いで戻るように、語気を強めて言った。
「え!?どうしてですか?ケガ人を放っておくワケには・・・。」
「分からんのか!?そいつは・・・人じゃないッッッ!!!」
「え・・・?」
その時、ドォーン!!っとものすごく大きな雷が鳴って、一瞬目を閉じてしまった私が、目を開けて再び見たもの。
それは・・・出迎えの兵士の肩を掴んで、今にも首筋に噛み付こうとする何かだった。
「カァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」
「ひっ!?うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
ドスッ!
「ア゛!?アアッ・・・。」
横を見ると、ドーラ様が寸でのところで、噛み付こうとした何かの眉間目がけて血の矢を撃ち、兵士は事なきを得たようだった。
「大丈夫か!?」
「おっ、俺は何とか・・・。なっ、何なんですコイツ!?」
恐れ慄く兵士の傍で倒れているのは、死人のように痩せこけ、青白い肌を持ち、上下の犬歯が鋭い牙になって伸びた、人間の男だった。
・・・・・・・。
・・・・・・・。
「朽鬼・・・。」
“春の嵐”と、いったところか・・・。
はじめは小振りだった雨は徐々に激しさを増し、時々稲光とともに雷鳴も轟いている。
時間的にも状況的にも、今夜はここで野営することになりそうだ。
避難した洞窟は意外にも奥行きがあって、私達は3班ほどに分かれて、中央に焚火を焚いて輪になり、持って来たパン形の携帯食料を、傍にあった木の棒で串刺しにし、焚いた火の傍に突き刺して温めて、できたものに塩を振って食べていた。
こうすると、そのままかじるよりも味があって美味しいからだ。
「ふぅ・・・。」
出来上がったパンをはむっと少しだけ頬張ると、私は雨が降りしきる森を、洞窟の入口から見てため息を吐いた。
「どうかしたか?グレース。」
「あっ!いや、別に。ただ・・・ミラ様達、もう西方吸血鬼軍の本部に着いたかなと思って・・・。」
「どうだろうなぁ・・・。報せを持ってきた者によると、早駆けで三週間ほどかかると言っていたから、まだ着いていないのではないか?」
「そう、ですか・・・。」
・・・・・・・。
・・・・・・・。
「グレース、顔色、暗い。どうした?」
私の表情を読み取ったドーラ様が、首を傾げながら聞いてきた。
「私・・・不安なんです。今回のことで、ミラ様の期待に応えられるかどうか・・・。」
「どういうことか?」
「先日起こった王都でのクーデターで、私は目の前の相手を追い詰めることに必死になって、自分自身の限界を見誤って、危うく、後一歩のところで殺されそうになるまで逆に追い詰められてしまいました。その時、私は思い知らされました。我が身の未熟さを・・・。こんな私じゃ、あの方と肩を並べて一緒に戦うことなんか、できない。私は・・・もっともっと強くなりたい!そして、あの方の・・・ミラ様の親友として、傍で守ってあげられるように、なりたい・・・!!その始めの一歩を踏み出すために、私は何が何でも、成果を出さないといけない!!だけど、その自身が・・・全く湧いて来なくて・・・!」
「少し、気負い過ぎではないか?」
「人間のあなたに何が分かるっていうのですか!?」
咄嗟に口に出してしまった言葉を、私は引っ込めることができなかった。
ファイセア様が、私の気を本気で案じているのは確かだ。
そんな人に、私は心ない一言を言ってしまった。
そのせいで、私の心は、更なる自己嫌悪に支配された。
「すっ、すいません・・・。」
「いや、いいんだ。詫びなんて、必要ない・・・。」
そうは言っていたが、ファイセア様は私に対して、それ以上の言葉を掛けなかった。
“完全にやってしまった。”
そう思った途端、ドーラ様が私の傍まで寄って来て、ムニュっと両手で頬を掴んできた。
「にゃっ、にゃんでしゅか!?ドーラしゃま!!」
「どっ、ドーラ殿!何を・・・。」
「本気、言ってた。無理、してる、人、こうすると、気分、落ち着く。どう?グレース。気分、落ち着いた?」
まっ、マスクをしてないドーラ様の顔が、自分のすぐ近くにあって、まるで・・・ミラ様に・・・見つめられているかの、ような・・・!!
「っくはぁ!!」
私は顔を掴んでくるドーラ様の両手を無理やり振りほどいた。
「はぁ・・・!はぁ・・・!どっ、ドーラ様!いきなり、ビックリするじゃないですか!!」
「落ち着いた?」
「おっ・・・!おっ・・・!落ち着きましたよ!でっ、でも!次からは、控えて頂きませんか!?それ!」
顔を真っ赤にする私を見て、ドーラ様はまた、無表情のまま首を傾げた。
「くっ・・・!フフッ。」
「ファイセア、何で、笑う?」
「ドーラ殿よ。それでは気分を落ち着かせるどころか、ある意味逆効果かもしれんぞぉ?」
「逆効果?どうして?」
「いや、深くは聞かないでくれ。ドーラ殿よ。其方はミラ殿と寸分違わぬ姿だが、中身はまるで幼子のようにかなり無垢かもしれんな。」
顔を赤くする私と、口元に手を当てて笑うファイセアさんに、ドーラ様は首をキョロキョロさせた。
「感情、複雑。ドーラ、まだ、解らない。」
かなり恥ずかしかったけど、ドーラ様の突拍子のない行動のおかげで、さっきまでの殺伐とした空気が若干和んだ。
そういう点では、私達はこの方の子どものような純粋無垢な性格に救われたと、言えるかもしれない。
その時、ドーラ様は耳をピンっと立てて、鼻をくんくんさせて、臭いを嗅ぐ仕草をした。
「どっ、どうしたんですか?ドーラ様。」
「何か、こっち、来る。」
ドーラ様から只ならない気迫を感じたファイセア様も、表情を強張らせ、部下の兵士達に厳戒態勢を敷くように指示をした。
「何が来るのだ?」
「分からない。足跡、こっち、近づいてる。この臭い・・・人間、血の臭い。」
人間と血の臭い?
もしかしたら!
こっちに向かって、誰かを襲った獣か何かが近づいてるってこと!?
その考えがよぎった私は、血操師で剣を作って、すぐにでも戦えるように身構えた。
ザァーザァーと振る激しい雨の中で向こうの視界が見えにくい中、森の方からこっちによろよろと歩いてくる影が見えた。
よく目を凝らすとそれは・・・ただの人影だった。
安心した私は、剣をただの血に戻した。
「皆様!安心して下さい。ただの人でした。」
奥にいた人達は武器を収めると、様子を見に私達のところまで寄ってきた。
「本当だ!ふぅ~。一瞬ドキっとしたぜ。」
「なぁ、何かアイツ、おかしくないか?」
「何がだよ?」
「何でこんな土砂振りの森の中を歩いてんだ?荷物もなしに。それにあの歩き方、なんかフラフラしてるし・・・。」
「ひょっとして!馬車で街道を行ってたら事故にあって、ケガした体でここまで助けを呼びに来たんじゃ・・・!!」
「それは大変だ!急いで中に入れてやらないと!!」
そう言って、一人の兵士がその人を呼びに洞窟を飛び出した。
「お~い!!傷の手当してやるから早くこっちにこ~い!!」
その呼びかけが聞こえたらしく、その人は私達の方に走って向かってきた。
「私、回復魔能の準備をします!」
「ああ、よろしくたの・・・ッッッ!!!」
突然ファイセア様の顔色が変わった。
「おい!早くこっちに戻ってこい!!」
ファイセア様は、ケガ人を出迎えようとする兵士に急いで戻るように、語気を強めて言った。
「え!?どうしてですか?ケガ人を放っておくワケには・・・。」
「分からんのか!?そいつは・・・人じゃないッッッ!!!」
「え・・・?」
その時、ドォーン!!っとものすごく大きな雷が鳴って、一瞬目を閉じてしまった私が、目を開けて再び見たもの。
それは・・・出迎えの兵士の肩を掴んで、今にも首筋に噛み付こうとする何かだった。
「カァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」
「ひっ!?うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
ドスッ!
「ア゛!?アアッ・・・。」
横を見ると、ドーラ様が寸でのところで、噛み付こうとした何かの眉間目がけて血の矢を撃ち、兵士は事なきを得たようだった。
「大丈夫か!?」
「おっ、俺は何とか・・・。なっ、何なんですコイツ!?」
恐れ慄く兵士の傍で倒れているのは、死人のように痩せこけ、青白い肌を持ち、上下の犬歯が鋭い牙になって伸びた、人間の男だった。
・・・・・・・。
・・・・・・・。
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