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第三章 : 耳飾りの旅
ギスギスとシンパシーの食事会
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夜になり、王様の計らいでこれから一緒に旅に出る仲間どうしの親睦を深めるための食事会が、王宮の広間で開かれた。
しかし、円卓に並べられた豪勢な食事を前にしているにもかかわらず、席に着いたみんなの間には一切の会話がなく、重苦しぃ~空気が流れていた。
ううっ・・・やはりこうなったか・・・。
こうなってる主な要因は、やっぱこの2人・・・だよなぁ・・・。
リリーはファイセアさん達のことめっちゃ睨んでるし、ノイエフさんは眉間にシワ、ぐぅ~!って寄ってるし・・・。
やっぱり数ヵ月に殺し合いを演じてた人らと一緒に食事なんか、無理があったのかなぁ~・・・。
「あっ、あの・・・。」
うっ・・・!
ソレットがとっても気まずそうになり始めてる・・・!!
やっぱこのままじゃダメだ!!
よ~し、ここは・・・!
「さっ、さて!でっ、では~これからの旅の安全と、皆さんが出会えたことを祝って、あたしアサヒが乾杯の音頭をさせて頂きまっす!!この出会いに・・・カンパ~イッッッ!!!」
ファイセアさんとソレットは、あたしにノッてくれてグラスを掲げたが、リリーとノイエフさんは手を少ししか上げなかった。
やはりこの2人は、あんまノッてくれなかったか・・・!
さて・・・どうしたものか・・・。
どうしたら、2人を盛り上げさせられる・・・!?
「アサヒ殿。」
悶々としていると、隣に座っていたノイエフさんが話しかけてきた。
「はっ、はい?」
「俺、アサヒ殿のこと、とても尊敬しているんです。」
そっ、尊敬?
「なっ、何でですか?」
「聞いたところによると、王都を襲った新種の魔族どもを圧倒して、守衛隊や民を大勢救ったらしいじゃないですか。その卓越した魔能の腕、感服するばかりです。」
「いっ、いやぁ~そんな!あの時はみんなをできるだけ助けようとして、きりきり舞いになってただけですよぉ~・・・♪」
「そんなご謙遜を!アサヒ殿はとっても凄いお方です。俺にはそれがよく分かりますっ。」
よっ、良かったぁ~・・・!
ノイエフさんの方から話振ってくれたぁ~!!
これでちょっとは緊張も少しほぐれ・・・。
「そこで、アサヒ様に折り入ってご相談があるのですが。」
「何ですか?あたしにできることだったら何でも言って下さい!」
「俺をこの旅で、鍛えてはくれませんか?」
ん?
鍛える?
「俺は・・・どうしても強くならなければならないんです。仇を、取るために・・・。」
「あっ、あの・・・どうして、なんですか・・・?」
「アサヒ殿なら聞いたことがありますよね?“救血の乙女”って。」
ッッッ!!
「めっ、めちゃくちゃ強い吸血鬼の、救世主・・・ですよね?」
「俺は・・・アイツに、大切な部下を、皆殺しにされました・・・。俺はアイツに・・・報いを与えて、やりたい・・・!」
つらつらとミラへの・・・あたしへの恨み節を言うノイエフさんは、怒りで肩をプルプル震わせていた。
「だからアサヒ殿!!お願いです!この旅で、あなたの技を・・・アイツを殺せるかもしれないその術をどうか叩き込んではくれないでしょうか!?」
「ちょっとアンタ!!いい加減にしなさいよッッッ!!!」
あたしに迫るノイエフさんに、リリーがとうとう我慢できなくなって声を荒げた。
「ヒバナ殿?」
「ミラおねえ・・・ミラは自分の仲間を助けようとしただけで、アンタの仲間を殺したくて殺そうとしたワケじゃないんだよ!!今頃それをとても後悔して、人間とどうにか共存しようと頑張ってるかもしれないでしょ!?アンタの個人的な恨みで、あの人を勝手に決めつけないでくれる!?」
ノイエフさんを非難するリリーを、彼は不審な目を向けてきた。
「ずいぶんミラに思い入れがあるようですね。ヒバナ様?」
やっ、ヤバい!!
なんとか取り繕わなくちゃ・・・。
「ちょ、ちょっとヒバナ!いくらアンタがミラマニアだからって、会ったばっかの人に噛み付くのは失礼だってぇ!!」
「ミラ・・・マニア・・・?」
「そっ、そうなんですよ!!実はこの子、魔能の勉強をする内にミラのバカ強さに夢中になっちゃって、今じゃすっかりこの通りですッッッ!!!」
必死で誤魔化すあたしに、隣のリリーは「ちょっと何言って・・・!?」と耳打ちしてきたが、あたしはなんとか話を合わすように秘かに説得した。
「そうなんですか?ヒバナ殿。」
「えっ・・・ええ!!そうなの!だって、あんなに強くて、仲間のために我が身を省みず懸命に戦っているのよ!?私達にとっては敵でも、なんだか魅力的に感じない?」
「魅力的・・・?」
「そのお気持ち・・・分かりますぞ。ヒバナ殿。」
えっ?ファイセアさん?
「実は私・・・先の戦でミラに救われたクチでな・・・。その時までは打ち倒すべき敵でしかないと思っていたが、今ではそれを、疑問に思うようになっている・・・。」
「人間・・・。」
「先程のヒバナ殿の言葉でようやく分かった。あの時・・・ミラは決して私を気まぐれや策略などで助けたのではないと。あの者には・・・我々の知らないと同時に知るべき、いい面も持っている。」
「・・・・・・・。ファイセア、だっけ?横、座っていいかしら?」
「ああ勿論!!其方からもっと聞きたい!ミラのことも、アサヒ殿のことも!!」
リリーはニマニマしながら皿を持つと、ファイセアさんの横に付いてアサヒとミラについて喜々として語り出した。
両方ともあたしのことだから、ボロが出なければいいのだけれど・・・。
ちなみに、ファイセアさんとリリーのアサヒ・ミラ談義にソレットは引き気味だったけど、お酒でヒートアップし始めた2人に無理やり付き合わせられてしまった。
そんな兄を見て、ノイエフさんは何とも言えない顔をしていた。
「あっ、あのぉ・・・。」
「はい?」
「ミラを殺す方法については、あたしもよく知らないんですけどぉ・・・ですが、ノイエフさんが以前より強くなれるようにあれこれ教えようとは思いますので・・・。」
「・・・・・・・。ありがとうございます。」
「でっ、ではまず・・・魔能の効率いい使い方について軽くレクチャーしますんで・・・。」
盛り上がる2人を余所に、あたし達は簡単な魔能レッスンをご飯を食べながら始めた。
こうして、食事を囲んだ旅の仲間達は、てんでバラバラな方向にだけど、それぞれの親睦を深めることができたのだった。
しかし、円卓に並べられた豪勢な食事を前にしているにもかかわらず、席に着いたみんなの間には一切の会話がなく、重苦しぃ~空気が流れていた。
ううっ・・・やはりこうなったか・・・。
こうなってる主な要因は、やっぱこの2人・・・だよなぁ・・・。
リリーはファイセアさん達のことめっちゃ睨んでるし、ノイエフさんは眉間にシワ、ぐぅ~!って寄ってるし・・・。
やっぱり数ヵ月に殺し合いを演じてた人らと一緒に食事なんか、無理があったのかなぁ~・・・。
「あっ、あの・・・。」
うっ・・・!
ソレットがとっても気まずそうになり始めてる・・・!!
やっぱこのままじゃダメだ!!
よ~し、ここは・・・!
「さっ、さて!でっ、では~これからの旅の安全と、皆さんが出会えたことを祝って、あたしアサヒが乾杯の音頭をさせて頂きまっす!!この出会いに・・・カンパ~イッッッ!!!」
ファイセアさんとソレットは、あたしにノッてくれてグラスを掲げたが、リリーとノイエフさんは手を少ししか上げなかった。
やはりこの2人は、あんまノッてくれなかったか・・・!
さて・・・どうしたものか・・・。
どうしたら、2人を盛り上げさせられる・・・!?
「アサヒ殿。」
悶々としていると、隣に座っていたノイエフさんが話しかけてきた。
「はっ、はい?」
「俺、アサヒ殿のこと、とても尊敬しているんです。」
そっ、尊敬?
「なっ、何でですか?」
「聞いたところによると、王都を襲った新種の魔族どもを圧倒して、守衛隊や民を大勢救ったらしいじゃないですか。その卓越した魔能の腕、感服するばかりです。」
「いっ、いやぁ~そんな!あの時はみんなをできるだけ助けようとして、きりきり舞いになってただけですよぉ~・・・♪」
「そんなご謙遜を!アサヒ殿はとっても凄いお方です。俺にはそれがよく分かりますっ。」
よっ、良かったぁ~・・・!
ノイエフさんの方から話振ってくれたぁ~!!
これでちょっとは緊張も少しほぐれ・・・。
「そこで、アサヒ様に折り入ってご相談があるのですが。」
「何ですか?あたしにできることだったら何でも言って下さい!」
「俺をこの旅で、鍛えてはくれませんか?」
ん?
鍛える?
「俺は・・・どうしても強くならなければならないんです。仇を、取るために・・・。」
「あっ、あの・・・どうして、なんですか・・・?」
「アサヒ殿なら聞いたことがありますよね?“救血の乙女”って。」
ッッッ!!
「めっ、めちゃくちゃ強い吸血鬼の、救世主・・・ですよね?」
「俺は・・・アイツに、大切な部下を、皆殺しにされました・・・。俺はアイツに・・・報いを与えて、やりたい・・・!」
つらつらとミラへの・・・あたしへの恨み節を言うノイエフさんは、怒りで肩をプルプル震わせていた。
「だからアサヒ殿!!お願いです!この旅で、あなたの技を・・・アイツを殺せるかもしれないその術をどうか叩き込んではくれないでしょうか!?」
「ちょっとアンタ!!いい加減にしなさいよッッッ!!!」
あたしに迫るノイエフさんに、リリーがとうとう我慢できなくなって声を荒げた。
「ヒバナ殿?」
「ミラおねえ・・・ミラは自分の仲間を助けようとしただけで、アンタの仲間を殺したくて殺そうとしたワケじゃないんだよ!!今頃それをとても後悔して、人間とどうにか共存しようと頑張ってるかもしれないでしょ!?アンタの個人的な恨みで、あの人を勝手に決めつけないでくれる!?」
ノイエフさんを非難するリリーを、彼は不審な目を向けてきた。
「ずいぶんミラに思い入れがあるようですね。ヒバナ様?」
やっ、ヤバい!!
なんとか取り繕わなくちゃ・・・。
「ちょ、ちょっとヒバナ!いくらアンタがミラマニアだからって、会ったばっかの人に噛み付くのは失礼だってぇ!!」
「ミラ・・・マニア・・・?」
「そっ、そうなんですよ!!実はこの子、魔能の勉強をする内にミラのバカ強さに夢中になっちゃって、今じゃすっかりこの通りですッッッ!!!」
必死で誤魔化すあたしに、隣のリリーは「ちょっと何言って・・・!?」と耳打ちしてきたが、あたしはなんとか話を合わすように秘かに説得した。
「そうなんですか?ヒバナ殿。」
「えっ・・・ええ!!そうなの!だって、あんなに強くて、仲間のために我が身を省みず懸命に戦っているのよ!?私達にとっては敵でも、なんだか魅力的に感じない?」
「魅力的・・・?」
「そのお気持ち・・・分かりますぞ。ヒバナ殿。」
えっ?ファイセアさん?
「実は私・・・先の戦でミラに救われたクチでな・・・。その時までは打ち倒すべき敵でしかないと思っていたが、今ではそれを、疑問に思うようになっている・・・。」
「人間・・・。」
「先程のヒバナ殿の言葉でようやく分かった。あの時・・・ミラは決して私を気まぐれや策略などで助けたのではないと。あの者には・・・我々の知らないと同時に知るべき、いい面も持っている。」
「・・・・・・・。ファイセア、だっけ?横、座っていいかしら?」
「ああ勿論!!其方からもっと聞きたい!ミラのことも、アサヒ殿のことも!!」
リリーはニマニマしながら皿を持つと、ファイセアさんの横に付いてアサヒとミラについて喜々として語り出した。
両方ともあたしのことだから、ボロが出なければいいのだけれど・・・。
ちなみに、ファイセアさんとリリーのアサヒ・ミラ談義にソレットは引き気味だったけど、お酒でヒートアップし始めた2人に無理やり付き合わせられてしまった。
そんな兄を見て、ノイエフさんは何とも言えない顔をしていた。
「あっ、あのぉ・・・。」
「はい?」
「ミラを殺す方法については、あたしもよく知らないんですけどぉ・・・ですが、ノイエフさんが以前より強くなれるようにあれこれ教えようとは思いますので・・・。」
「・・・・・・・。ありがとうございます。」
「でっ、ではまず・・・魔能の効率いい使い方について軽くレクチャーしますんで・・・。」
盛り上がる2人を余所に、あたし達は簡単な魔能レッスンをご飯を食べながら始めた。
こうして、食事を囲んだ旅の仲間達は、てんでバラバラな方向にだけど、それぞれの親睦を深めることができたのだった。
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