上 下
7 / 34

part6 人間としての殺意

しおりを挟む
歩き始めて約数分、その前は走っていたが体力が切れ歩いていた

――魔物のでも体力の限界はあるのか――

と思ったら

グゥ~

レイカのお腹がなった

――腹減った――

周りを見渡すと少し離れた位置にウサギが居た

――しかたなよな――

レイカは右足を少し前に出し

――死神の鎌――

そして一瞬で近づき刺し殺した

『ふぅ~』

と額の汗を脱ぐり

――やっぱり疲れるのか――

レイカはウサギを持ち上げ少し開けた場所に置き
近くにあった小枝を拾ってゴブリンが使っていた炎を右手に出し木につけ
ウサギをその中に放り込んだ

――焦げないかな――

ジュー

焼ける音がした

――早!――

レイカは急いでウサギを取り出した
ウサギの毛は燃えてなくなり肉だけが残っていた

――うわぁ本当に出来た――

レイカはウサギの右足を取り食べた

『上手い』

レイカはこの世界で初めての食事だった

カサカサ

近くの草が揺れた

『誰だ』

すると置くからボロボロの服を着て少し痩せている同い年ぐらいの女の子が出てきた
女の子は急に膝をついた

『大丈夫か!?』

と近寄ったすると小さな声で

『お腹空いた』

と言ったからレイカは右手に持っていた肉を渡した
すると女の子は急いで食べた

『まだあるけど要るか?』

『要る』

女の子は一人でウサギの3分の2ほど食べた

――よっほどお腹すいてたんだな――

すると女の子は食べるのをやめ

『お肉ありがとう』

と言うと走り出した

――何だったんだ――

レイカは残った肉を食べて立ち上がり歩き始めた
すると周りで

『あっちだ!』

『追え!』

誰かを追っているような会話が聞こえた

――胸騒ぎがする――

レイカはその声のなる方へ近づき木影に隠れた

目の前には先程の女の子が二人組の男に肩を掴まれて
女の子はもがいていた

『離せ!』

と言うと男は女の子の顔を殴った
のを見てレイカは走って近づき男の肩を触れて

『何やってんだよ』

と言うと男は振り向き

『ガキが出しゃばっるんじゃねぇ!』 

と男はレイカを振り払った

――こいつ――

すると次の瞬間その男はまた女の子を殴った

――!?――

レイカは立ち上がった
二人の男は即座に振り向いた
それは立ち上がったからではない
殺気に気づいたから
男が負けずと

『なんだよ!』

と叫んだ
するともう一人の男がポケットからナイフを取り出した

『殺っちまうぞ』

と言うレイカの間合いを取った

――もういいや――

レイカは体制を前に向け
ナイフを持った男の懐に近づき
ナイフを持っていた手を反対に向け男の胸に指した
もう一人の男は唖然として
レイカがナイフを取ったら

『た、助けてくれ.!』

『命乞いするぐらいなら、するなよ』

とレイカは言って一瞬で女の子を捕まえて男に近づき首を斬った

『ヴガァ!』 

男は喉を抑えてもがいていた
女の子は呆然としてレイカを見ていた

――俺は魔物だしな...――

と思って女の子に背を向けた瞬間服を掴まれた

『え?』

と振り返ると
女の子が顔の近くまで立ち上がり

『ありがとう』

と言ってホにキスをした

――ちょ!ちょ!ちょ!え!?なになに!?え!?――

レイカはただ呆然としていた
そして

『は?』

と言うと女の子は少し離れて

『命の恩人』

『いや、そこは分かる、その前に俺人間じゃないぞ』

と手を顔に置いた
すると女の子がまた近づいてきて

『魂は人間だよね?』

『は?』

意味の分からないことを言った

――魂は人間?――

女の子は一本下がって
指を向けて

『ステータス』

そして画面のような合われたのだろう

『あ、』

と驚いたように言った

――やっぱり、そうなるよな――

レイカは散々自分が魔物だと分かった時の人の行動が思い浮かんだ
――村人達は助けたから何も無かったけど....――

すると

『本当だ』

『え』

女の子は興味の無いように言った

『でも、助けてくれたのには変わりはないし、魂は人間だもんね』

と女の子はニッコリと笑った
それに釣られて少しレイカも笑った
そして少し切れ変えて

『なんでこの男達に追われてんたんだ?』

と言うと女の子は人差し指を伸ばして顔に近づけて

秘密ひ・み・つ

『...へ?』

少し呆れて
レイカは後ろを向き

『とにかく俺といたら危ないから、またな』

と歩き出そうとしたら
大きな声で

『またね、死神くん』

と言われて少し振り向き手を振って歩き始めた
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる

フルーツパフェ
大衆娯楽
 転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。  一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。  そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!  寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。 ――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです  そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。  大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。  相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。      

転生幼女の異世界冒険記〜自重?なにそれおいしいの?〜

MINAMI
ファンタジー
神の喧嘩に巻き込まれて死んでしまった お詫びということで沢山の チートをつけてもらってチートの塊になってしまう。 自重を知らない幼女は持ち前のハイスペックさで二度目の人生を謳歌する。

若返ったおっさん、第2の人生は異世界無双

たまゆら
ファンタジー
事故で死んだネトゲ廃人のおっさん主人公が、ネトゲと酷似した異世界に転移。 ゲームの知識を活かして成り上がります。 圧倒的効率で金を稼ぎ、レベルを上げ、無双します。

【完結】亡き冷遇妃がのこしたもの〜王の後悔〜

なか
恋愛
「セレリナ妃が、自死されました」  静寂をかき消す、衛兵の報告。  瞬間、周囲の視線がたった一人に注がれる。  コリウス王国の国王––レオン・コリウス。  彼は正妃セレリナの死を告げる報告に、ただ一言呟く。 「構わん」……と。  周囲から突き刺さるような睨みを受けても、彼は気にしない。  これは……彼が望んだ結末であるからだ。  しかし彼は知らない。  この日を境にセレリナが残したものを知り、後悔に苛まれていくことを。  王妃セレリナ。  彼女に消えて欲しかったのは……  いったい誰か?    ◇◇◇  序盤はシリアスです。  楽しんでいただけるとうれしいです。    

まさか転生? 

花菱
ファンタジー
気付いたら異世界?  しかも身体が? 一体どうなってるの… あれ?でも…… 滑舌かなり悪く、ご都合主義のお話。 初めてなので作者にも今後どうなっていくのか分からない……

異世界辺境村スモーレルでスローライフ

滝川 海老郎
ファンタジー
ブランダン10歳。やっぱり石につまずいて異世界転生を思い出す。エルフと猫耳族の美少女二人と一緒に裏街道にある峠村の〈スモーレル〉地区でスローライフ!ユニークスキル「器用貧乏」に目覚めて蜂蜜ジャムを作ったり、カタバミやタンポポを食べる。ニワトリを飼ったり、地球知識の遊び「三並べ」「竹馬」などを販売したり、そんなのんびり生活。 #2024/9/28 0時 男性向けHOTランキング 1位 ありがとうございます!!

辻ヒーラー、謎のもふもふを拾う。社畜俺、ダンジョンから出てきたソレに懐かれたので配信をはじめます。

月ノ@最強付与術師の成長革命/発売中
ファンタジー
 ブラック企業で働く社畜の辻風ハヤテは、ある日超人気ダンジョン配信者のひかるんがイレギュラーモンスターに襲われているところに遭遇する。  ひかるんに辻ヒールをして助けたハヤテは、偶然にもひかるんの配信に顔が映り込んでしまう。  ひかるんを助けた英雄であるハヤテは、辻ヒールのおじさんとして有名になってしまう。  ダンジョンから帰宅したハヤテは、後ろから謎のもふもふがついてきていることに気づく。  なんと、謎のもふもふの正体はダンジョンから出てきたモンスターだった。  もふもふは怪我をしていて、ハヤテに助けを求めてきた。  もふもふの怪我を治すと、懐いてきたので飼うことに。  モンスターをペットにしている動画を配信するハヤテ。  なんとペット動画に自分の顔が映り込んでしまう。  顔バレしたことで、世間に辻ヒールのおじさんだとバレてしまい……。  辻ヒールのおじさんがペット動画を出しているということで、またたくまに動画はバズっていくのだった。 他のサイトにも掲載 なろう日間1位 カクヨムブクマ7000  

魔道具作ってたら断罪回避できてたわw

かぜかおる
ファンタジー
転生して魔法があったからそっちを楽しんで生きてます! って、あれまあ私悪役令嬢だったんですか(笑) フワッと設定、ざまあなし、落ちなし、軽〜く読んでくださいな。

処理中です...